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― 目覚めれば曖昧な何時かの夢 ―
[今日も父は、アカデミーや宙船研究者相手にポコを見せる約束をしている。これが後学の為だと諭されても、幼いヘロイーズは納得などは出来ない。
今日はアカデミーから二人の研究者が来るらしい。
色んな人の中にはポコを怯えさせる人だっている。
だから、後ろから抱きついてこう言った。]
ポコちゃんを、いじめないで。
わるくないの…。
[両目に涙を溜めて見上げた。とても若い人だった。
父には、直ぐに部屋から出されたから返事は聞けずに。]
うまーーーーーっ!!
滅茶苦茶うまいよ、これ!!
[一口食べた瞬間に、思わず立ち上がり叫んでいた。
きらきらした瞳でイスルギに近寄り、徐に握手する]
『ありがとっス。この味を引き出すのに苦労したっスよ。
食材自体が珍しいから、研究も難しいし――』
えっ? どんな食材?
[時に危険種まで調理してしまうイスルギである。
食材の正体は知らない方が良かったと思うことも多いが、これだけの美味しさを味わった後なら、何が来た所で受け止められる気がした]
『それは企業機密――と言いたい所だけど、特別に殻を見せちゃうっスよ。
フッフッフ……じゃーん』
[そう言ってイスルギが取り出したのは、白くて、足が沢山生えた謎の生き物だった――]
[イスルギ曰く、これはマンゲツガニと呼ばれるカニの一種で、月夜の魔素を甲羅にためこむ性質を持つのだという。
満月の夜に北の割れ谷の特定の場所に姿を現すのだが、足場が悪く危険なため、相応のスキルを持つ漁師か冒険者にしか獲る事が出来ない。
その上調理法を知る料理人も少ないため、食したことがある者はほとんどいないのだとか]
『ラッキーだったっすねー』
それはその通りなんだが……北の割れ谷か。
クラブローパーの件が片付かないと、採取に行っても漁場が荒らされてそうだ。
[情報をくれたイスルギに礼を言い、情報料として、料理の美味しさに見合った金を支払った。
それと食材が手に入った暁には、シルバーレ氏のため是非腕を奮ってくれるようお願いする。
シルバーレから払われるであろう礼金を思えば、イスルギにとっても悪くない話のはずだ]
せっかくだから、スカウト ウィル は 転がり草の オノン に投票するぜ!
[家を貰えばいいんじゃない>>+15、と簡単に言われてぽかんとする]
貰えるものなのか?
[開拓地のこととて街で棲家を購うのとは違うだろうが。なんとなく、自ら原野を切り開いて家を建て、畑を開墾しては所有権を主張するようなものだと思っていた。
鍛冶師の青年>>+16とジェスロのやりとり>>+17を聞くとそういう事情の村もあるのか、と納得はした]
ふむ……自分の家ならば、そういうのもありか。
(終の棲家となれば維持費やら長期間家を空ける間の手入れやらでかかりは増えるだろうが、とりあえずの足がかりとして簡単なものでいい。
自分のものであれば余人が入りこまぬよう封印を施したり結界を張ることもできような、
奥地の辺境も辺境となると不便ではあるが……まあどうにでもなるだろう)
ああ……あー、では、それで頼む。
支度金が必要なら渡しておこう。
[面倒が起きたらその時に考えればいいか、と結論を投げた]
転寝 オデット が見物しにきたらしいよ。
転寝 オデット は 見物人 になれるよう、天に祈った。
せっかくだから、スカウト ウィル は ガラクタ探し メリル に投票するぜ!
― →ヘロイーズの家 への道 ―
[町を方々歩き回る青年は、今、見知っているはずの道を歩いている。
そこは魔法に携わる人々が集まる場所よりもずっと四角いイメージの家が並んでいて、今通った家の中からは、なぜだか終始きりきりと、時計の振り子が巻き上がる時のような音が大音量で流れていた]
何度きても……驚く。
[青年にとってはいつ来ても新鮮な地区だった。
はふ、と息を吐いて、胸を撫でた]
[けれど、そっと下に降ろされ謝られれば、]
『……すまない。失礼をしたね。』
なにも、こわいことしない?
[ポコは震えたままでエドワーズを隠し見て尋ねた。]
「娘はポコを気に入っていてね。
エドワーズ君、ここを見たまえ。」
[ヴァルサール博士は、ポコの小さな肩に片手を置き、
丁度胸の辺りに描かれたマークを指した。]
―どこかの街中―
[ジェスロへの依頼がまとまれば酒場を出て必要な品物を整えに行く。ゆったりと歩いていたが、ふと立ち止まって]
やあ。
私の依頼は無事に引き受けて貰えたぞ。
……多少、予想外な展開にはなったが。
……君はどうだ?誰かこれはと思う冒険者はいるのか?
それとも、君自身が旅に出たいかね。
[もう一人の依頼人に囁いた**]
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