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[エドワーズが否定すれば、慌てたように突然変なことを聞いたことを謝罪する。
肯定的であれば、本当は北にいくのだけれど、もし聞かれるようなことがあったら、西にいったと答えてほしいとお願いした]
……。
[エドワーズと分かれた後、小さくため息をつく。会って数日のエドワーズが相手でさえこの調子だ。もっと付き合いの長いジェスロとかが相手だと、はなから嘘をつける気がしない]
――あ。
[>>13顔を上げれば笑う顔がある。
でもまあ、下手に慰められるよりはその方が断然いい。同じようには笑えないけど]
猫ですしね。ま〜 無事だったし良かったです。
[友好種のオトモでもあれば、言うことを理解するのだろうが、猫は猫だ。まあそこが良いところでもある、と、気の抜けた笑いを返す]
はい。過去の資料にあった刻印の場所を見に行ったんですが、報告どおりちゃんと壊されていたので原因は別のようですね。しばらくはあっちとこっちと行ったり来たりになりそうです〜
[北の割れ谷について聞かれれば、困ったように眉を下げて、進展がなくてすみません、と、付け加えた]
巨大化魔法について研究している学者さん、ですか?
[子猫を抱くウィルに断って、子猫にあげるご飯を作ろうとしていた手を止める。
ナリヤ図書館で会った老学者。魔素を利用して農作物の品種改良の試み。そして実験の制限]
……なるほど。
その魔法が危険種の巨大化に関わっているのはありそうです。その学者さんのお名前――
[行って聞いてくる、と言おうとしたら、ウィルから既にその老学者が詰め所に来てくれる手はずになっていると聞く。通りがかった自警団員に聞けば、まだそれらしい人は訪ねてきていないようだ]
僕が出した依頼のこと覚えていてくれたんですね。
いつもありがとうございます。
[口元ほころばせて、ぺこりと頭を*下げた*]
[騒動から一夜明け、二人はバラク村への道を急ぐ。
ジェスロが魔力泉から助け出された後も、好奇心から話を聞こうとする者、自分たちが見積もった時間よりはるかに速くミスリルワームを捕獲した事から村に引き留めようとする者、単に理由を付けて酒盛りがしたいだけの者によって、半日の予定が丸一日モクジュの村にとどまる事になってしまったのだ。
細かい期間を指定されたわけではないが、急ぐに越したことはない。
ものはついでと、モクジュの村からは壁材運搬用の馬車に乗せてもらう事になった]
―― モクジュの村からバラク開拓村までの道
…………はあ
[ジェスロはモクジュの村を発ってから何度目かの溜息をつく。その理由を知る木工職人は苦笑し、その原因である鍛冶師の青年は馬車内に石でラインを引いていた]
「ジェスロ、お前こっからこっち来るなよ?お前がそっからはみ出したら俺出ちゃいけないもん出ちゃうからな」
[念の為と計測してみたところ、強い水属性の魔素溜まりに長時間使っていた為か、ジェスロの属性は強い水を示していた]
「昔ぐらいだったらまだ頑張れるけど、今のは無理!計器ぶっ壊れそうな勢いで針ふれたし!!」
[壁材に隠れる姿は小動物を彷彿とさせたかもしれない]
フレイメア相手にするなら好都合じゃんか……
[そう声をかけても態度を硬化させたままの旧友に、ジェスロはほとほと困りはて、頭を掻くのだった]
[“昔ぐらいだったら”鍛冶師の青年の言葉にもある通り、今の体質になる前のジェスロの魔素は、突然変異か先祖がえりか、火山という強い火属性の環境に生まれながら強い水の色を持っていた。
反属性を持って産まれた為に環境に対応しきれず、村一番の虚弱体質であった彼が、如何にして今の体質になったのか――…
それは彼が、魔素吸収型危険種フレイメアによる魔素喰らいを受けた事が発端となる]
―酒場―
[ヴェルと別れてから向かった先で、また昨日のように「豆茶のような」火薬をオーダーする。
そんな中で、張り紙に記された依頼を眺め――そのうちのひとつが目に留まる]
失せ物探し?
[探し物は木の箱という。
落とした心当たりだという場所、それは丁度、昨夜通り掛かった道だった。
――ぱちり、瞬いて]
あぁ。
忘れていた。そういえば僕はあの箱のことを、
……まさかこの依頼の品、これのことか。
[ウエストポーチから出した木箱を手のひらに乗せ、しげしげと眺めた]
[依頼内容そのものの他に、引っかかったこともあった。それは依頼主のフルネーム。
もう一枚張り出されている依頼内容も、同じ名前で届けられていたものだった。其処には聞き覚えのある名前も記されてあった――護衛依頼だ]
………かの御仁、今は冷静に話ができる状態なのかね。
まぁ、とりあえず届け出ておこう。
水中呼吸薬……は僕には必要ないものだが。
割れ谷へ討伐隊が組まれる折には、或いは薬の一つとして携えても良いやもな。
[酒場のカウンターに、失せ物探しの依頼品であると思しきものを見つけた旨を話し、木箱を手渡した。
直接依頼主に会って届ける、という行動は取らなかった。
一先ずは、依頼人が結果を確認するのを待つことになる]
しかし。
何処にでも、心配性の兄というものは居るものだね。
まぁ、心配性という点は、僕に言える台詞ではないやもしれぬが――。
[彼の「可愛い妹」の行方については、敢えて、何も言伝することは*なかった*]
せっかくだから、機巧使い ロッテ は 探究者 エドワーズ に投票するぜ!
[...は残った品物で商売を続ける。ヌァヴェルとヘロイーズから薬草を見ながら。
すると酒場から戻ってきたエルバンが突然何か言い出した。]
「アブラハムさん!私はこの依頼を受けたいです。」
[何と泥棒確保を挑んできたのだ。悩む...にエルバンは…]
「泥棒ごときに負ける様じゃ、冒険者として失格になります。
このまま誰かに任せたらいつまでも冒険者になれません。今一度…お願いしたいのです。」
[「何か悪い物を食べたのか?」と思いつつ、...は…]
この依頼、別に誰が引き受けても良い。例え誰であろうとな…。他の依頼でもそうじゃよ!
では、報酬は………である。引き受けるかね?
[エルバンは首を縦に振る。そして*見送った*]
どうやらエルバンは勇気を持ったそうじゃが…やっぱり持ってない気もするのう…。
−西の荒野の結構行った先のバラク開拓村のちょっと手前の駅屋と言う名の掘っ立て小屋−
タウン・ナリヤの近況がぃ?
そぉなぁ…
[物々交換の合間に、世間話のように互いの情報を交換する。
なにやら魔素がらみの怪しげな積荷が町に入り、ひと悶着あったらしいこと。
ナリヤの漁師が北の割れ谷で襲われる事件があったこと。
南の樹海で、未知の危険種らしき鳥と、その鳥が関係しているらしい奇妙な現象が、黒い湖で起こっているらしいこと。などなど。
そこそこにきな臭い事件もあったが、相手の反応は、なんだいつものことかと暢気なものだ。流石に筋金入りの開拓民は年季が違う。
オノンが知る限りのタウン・ナリヤの情報と引き換えに、オノンが問うたのは]
こごらにゃ危険種って出んのがぃ?
[付近の危険種の、傾向と分布。
その情報から、これから向かう先。泥と山の中の道なき道の道中で出会うかもしれない危険に、なんとなく想像を巡らせておく。
とはいえ来たばかりの大陸だし、見も知らない土地だ。
見ず知らずの土地で予想を裏切られることなど、いくらでもあった。だから、結局のところは出たとこ勝負の成り行き任せ。
依頼の内容が【調査】であれば、守るものは己の身一つ。気楽なものだ]
おぉ、あんがどなぃ
これもオマケでつげとぐがらよ
馬っこがへそ曲げたとぎにでも食わせでやんなぁ
[話を切り上げ、腰を浮かせる行商人に手渡したのは、馬が好んで食すマゴノカイナと呼ばれる根菜だ。
種を問わず草食動物に真っ先に食われてしまうため、どこにでも生える草であるのに見つけることができるのは割りと幸運な部類に入る。
タウン・ナリヤを拠点に、旧大陸の物資を開拓村に送り届けて回るこの行商人の情報は、その草を渡してもおつりが来るだけ有益な情報だった。と、思う]
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