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[詰め所を去り際、ジェスロに続いてロッテにも>>117「声をかけてくれて構わない」とにこやかに告げられ。吃驚したように自分よりも年若くみえる少女を見返した]
あの。え…と
[口の中でもごもごと呟きながら考える。そういえば緊張しているのは自分だけで、ロッテの方は自分にも気安く声をかけてくれる。そう考えると、いつまでも打ち解けられない自分の方が悪いような気がして]
……ありがとう。その時は、お願い。
[にこり、と笑顔を返すと詰め所を後にした。樹海にいくことに決まったならば、オノンも一緒だったかもしれない]
―街中―
[前をとぼとぼと歩いていたクラットがこちらに気付き、名を呼ばれる。自分の名前が呼びにくいのは承知しているため、一度ヴェルと呼んでくれていいとは伝えてあるのだが、毎回律儀にきちんと発音してくれるのは彼の真面目な性格のためだろうか。けれど無理に押し付ける気もないので、そのままにしてある。
こんにちはよりも先にすいません、がくることに少し驚いたが、彼の場合は割とよくあることだ]
こちらも、お仕事ですから。謝られることじゃ、ないですよ?
[そして聞こえた『危険種』の言葉に難しい顔になる]
また、出たんですか…
[彼が手に持った冒険者募集の張り紙>>105をちらりと見て、クラットに詳しい話を聞いてみる。説明されたのは、>>103の内容]
ヴェルさん、取り込み中の所悪いけど、ちょっと紹介したい人がいるんだ。
[と、オノンを指し示し]
この人はオノン。オノン・タンブルウィードさんだ。
今日街に来たばっかの人で、草や木の種を譲って欲しいそうなんだ。
ヴェルさん植物に詳しいから、そういうの心当たりあるかと思って……。
[そこで言葉を切り、今度はヴェルの方を指した]
で、オノン。この人はヴェルさん……ヌゥヴェル=キーズワースさんだ。
この街で煙草屋をやってる。
それと、薬草なんかにも詳しいから、そっち方面でお世話にもなってるかな。
[双方を簡単に紹介し、あとは成り行きに任せた]
………。
[『漁師6名が襲われ、意識不明の重体』。そんな言葉に、さらに難しい顔になる。
本当なら、このまま店に寄って必要なものを持ったら、樹海へ向かうつもりだった。けれど]
意識不明、は、怪我のせい?それか特殊な攻撃でも、ありました?
[オノンが共にいるなら、許可を取って。いないなら後で謝り倒して樹海にいくのを先に延ばしてもらえるようにお願いすることに決めると、クラットをさらに質問責めにした]
樹海か……。
浅い場所ならいいが、安全確保が心配ならオレもついてくから、声掛けてくれよ?
[先にジェスロが説明した通り、先行しての危険探知などを担当する事が多いのがスカウトと呼ばれる技能者だ。
戦闘では先制攻撃役と、主に中距離からの攻撃を担当する。
今回の人手は足りるにしても、いずれ必要な時が来るかもしれないからと、新参のオノンへの紹介を兼ねて説明した]
冒険者五人に依頼がみっつって、分散しすぎだと思ったの…だから先に危険種討伐を目指してみたの…回復担当が怪我人がいるのを無視するのもあれだと思ったし。
―→街中、人気のない一角にて―
捜査すべき範囲が絞れるのは楽なことだな。
さて、まずはこの家からか。
[携えている武器は、何時もと変わらずホルスターに収められた二丁の短銃。
「生かして捕える」ための武器には不向きとも思われそうなものだったが、それでも持ってきていた。
それ以外の装備と言えばこれまた変わらず、至って軽装の一般的な身だしなみ。
ロッテの素性を知らない者の目には、一見、市井の少女と区別は付かないことだろう]
―― 少し時間をさかのぼって詰め所
[ロッテに頷かれれば>>116、ほっとした顔になった。
槍程度のリーチまでならポーラとナックルといった自分の装備でも対応できるが、魔法や矢が相手となると分が悪い事は自覚してるらしく、ロッテの扱う銃を始めとした機巧の技術を戦力としてアテにしていた]
んじゃさっそ………うおわっ!!
[ヴェルに会いに来たウィルとオノンの姿が目に入ったのはそんなタイミングだったか。あげた声は過剰な驚きに見えたかもしれない。ちなみに、ある程度顔を知ってるウィルに対してではなく、初対面であるオノン…いや、オノンの盾に対して出た声である。
不釣り合いに見える大盾は、筋力で扱ってるようにはとても思えず――……]
(あの盾、魔素ってんじゃね――)
[と、ジェスロを警戒させるには十分なものだったのだ。詰所から出ていく姿は逃げるようにも見えたかもしれない]
― 街中 ―
さて、ひとまずこの件は報告待ちか。
[手持無沙汰になり伸びをする。
事件の成り行きも気になるが、次の報告までに簡単な依頼ならこなせる程度の時間はあるだろう。
もう一度酒場にでも行ってみようかと思い、詰め所を出た所で、ヴェルとオノンの姿が目に入った。
二人と話している、気弱そうな青年も認め]
あれは……自警団副団長の使いっぱ――補佐か。
[つい彼の働きっぷりに関する本音が漏れていた]
機巧使い ロッテは、エスパー になれるよう、再び天に祈った。
─ 街中 ─
[仕事だからというヌァヴェルに、そういってもらえると、頭を掻いた]
本当は、自力で何とか出来るといいんですけど。
[自警団、今は名前倒れのところも多々ある。
続いて隣に立つ見知らぬ人を見て先に頭を下げる。口調からしてもこの町の人ではなさそうだ]
はい。ええと、クラットといいます。
[色んな自分の肩書きは省いた]
―― 街中・人気のない一角
まあ、街中での目撃証言があったからな。なかったらこうも絞れないだろうし。
あのおっちゃんには、改めて酒でも奢らにゃならんな
[ロッテの言葉>>134には、そんな軽口で答えていると、目的地についた。
まずはロッテを下がらせ自分が扉の全面にたち、扉をノックした]
すいませーん。この近辺で不審者を見たって通報がありまして!!近隣の住民に注意を促していたところなんでーす!
[詰め所で準備して貰った書類をヒラヒラさせながら、声をかけ――…扉ごと1m程吹き飛ばされた]
――でえっ!くそっ!!
[なんとか受け身をとったものの、転倒する形となる。
ジェスロは完全に油断しきっていた。本命のブツが届いていない以上、クロだったとしても、その場をしのぎ切る事を考えるだろうと……
まさか、声をかけただけで魔法をぶっ放してくるとは予想できなかったのだ]
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