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[いくーと返事されれば笑って屋台覗き。それぞれ食べたいものは違うようで、自分はとりあえず焼きそば。
たわいのない話しながら食べ終わって、みんなから抜け出した後]
…あの馬鹿
[愁の様子思い出してぽつり。
それからはぐれないように、と夏蓮と手をつなごうとしながら歩いてついたのは、ガラス細工とか、天然石ななどが置かれた屋台。]
こう言うの、好きかな?
[彬に連れられて着いたのは、たくさんの石やガラスが置かれた店。ここに来るまで、彬に手を差し出されれば、添えるようにして手を繋いだ]
これって、いわゆる、パワーストーンみたいなの?
綺麗ね。
[手にしたのは、櫨染◆色した不思議な石]
これ、なんていう石かしら?
[店先にある色とりどりのガラスや石を眺める。先ほどちらっと見たときは気づかなかったが、自分の好きな石でアクセサリィを作れるようだ]
えーっとオレンジカルサイト、だと思う。
[オレンジ色っぽい石を見れば記憶を探って]
実はそんなに詳しい訳じゃないんだ。何となく眺めるのが好きなだけで。
…気に入ったのある?
オレンジカルサイト?初めて聞く名前ね。
少なくともわたしよりは詳しいわ。
[そこに並んでいる石で夏蓮の知っているのは、アメジストくらいだった]
じゃあ、これと、あと、これとこれかな。
[オレンジカルサイトと杜若◆色と、silver◆色と、藍白◆色と石を取り出して]
これで何かつくってもらおうかしら。
[と、彬に選んだ石を渡した]
名前知ってるだけで意味は分からないんだけどな。
ん?
[夏蓮がとった石をみる]
青いのはラピスかな…他のはわからない。俺も、その程度だけど結構学校の周り歩いてるとガラス細工とか扱ってる店、あるから。
[白◆midnightblue◆violet◆の石を選んで少し考えて]
ブレスレットとストラップ、どっちにしようか。
香月の、どっちにしても綺麗そうだ。
ストラップがいいかな。
[普段何もつけていない携帯を取り出して]
学校の周りに、そんなお店あったかしら?
[普段あまりその手の店に興味がないから]
[食べながら歩いていれば、伊織が何か見つける]
うん、そうだね。
あ、七海さんかな?
上手そうだなぁ――…
[大和のほうはイメージが重ならず、伊織に言われて初めて気付く。
他にもクラスのみんなが並んでいるのが見える]
うーん――…
[並ぶかと聞かれて少し首をひねる。
時間かかりそうだし、そこまでしてお茶が飲みたいわけでもない。
とはいえこうして手を繋いで並ぶだけも楽しいことだし、こうしているのを誰かに見られのは嫌ではない。
ちらりと伊織のスカート姿を見て――…]
並ぼうか。
香山さんの女の子らしいところもっと見たいし。
[欲求に素直だった。
伊織と手を繋いだまま救急箱をさげて行列に並ぶ姿は容易に見つかることだろう。**]
願掛け? ……ああ。
うん。
[当然、話には聞いていて]
藤波君は書くつもりなんだ。
[へーと思いながら、たこ焼きをむしゃむしゃ
考えたことは、あったけど
とりあえずたこ焼きを飲み込む]
[祈りや願いの力を信じていないわけではない。
愁に瞳を向けて、柔らかく微笑んだ]
……。
そうだね。
私も、あるといいなって思う。
[自分の努力ではどうにもならないことがたくさん有る。
自分じゃダメなこともある。
まぁ人生経験15年人間の戯言かもしれないが。
そういう時は祈るだけ。
たとえば、誰かにしあわせになって欲しいとか]
そうくるか。
[茶道=女らしい というイメージはなかったが、茶道=花嫁修行 という時代があったらしいことは知っているので嫌とは言わなかった。
並んでいたので先に並んでいたみんなの様子も見えていた。はらはらしたり、感心したりしているうちに順番が来た。
緊張する、けど。
繋いだ手を離す前に一回きゅっと握って、璃歩を見て落ち着いた]
見ててね。
[にこっと微笑んでお茶をもらいに。
作法に点数を付けるならきっと28点くらいだけど、焦らずに落ち着いていられたことは評価して欲しい]
[今日、言おうと思っていたことがあった]
あのさ、うっちー。
私は今まであの夜の、あれについてなにも言ってなかったけど。
覚えてるか忘れるか選べって。
言葉にしないで気持ちが全部理解できるわけないし。
そもそも忘れられるわけないし。
すっごいすっごい私、悩んだんだよ?
幻だったんじゃないかって何度か考えたくらいには。
[ふぅ、とひと息。
そして人差し指を愁の鼻先に突き出した]
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