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でもね、おかしいんだよー
女の子は扉なんて開けた覚えがないんだー
もしかして家族が帰ってきて開けたのかな、とも思ったんだけどー
扉の向こうには誰もいないんだー
彼女は不思議に思って扉の向こうの廊下へ行こうと扉をさらに開けて一歩踏み出したのさー
そしたらね、何故か廊下がある筈の向こう側には足場がなくってねー
彼女は真っ暗な闇の中に落下していったんだってー
落ちても落ちても終わりが見えなくて、どうしようって思った時にねー
がくん、って落ちるのが止まったんだよー
どうやら腕を誰かに掴まれたみたいでねー
助かった、そう思いながら彼女は腕を掴んでる誰かさんを仰ぎ見たのさー
そこにいたのはねー
ぼさぼさで長い髪をふり乱した、血まみれの女の人だったんだってー
爪は血で染めたみたいに真っ赤で、ものすごい力で彼女の腕を掴むのさー
目が合うと、その人はにいぃ、って笑ったらしいよー
彼女は思わず叫んだんだってー
そこでね、彼女はがばっと飛び起きたのさー
荒い呼吸、収まらない動悸、全身は変な汗でぐっしょり
扉の方を見てみたけど、ちゃんと閉まってる
念の為開けて、一歩そーっと踏み出してみたけど、そこはちゃんと普段通りの廊下があるだけー
どーやら夢だったんだ、って彼女は安心してねー
もう一度、きちんと扉を閉めて、今度は鍵をかけて、ベッドに横になったのさー
エレアノ飴ありがとー
喉枯らして尻切れトンボになっちゃう所だったよー
んで、続きなんだけどー
彼女は最初、家族が帰ってきたのかなーと思って声をかけてみたんだよー
でも、向こうから返事はこない
代わりにノックの音が強く、間隔が狭くなっただけ
何度呼びかけても返事はなくてねー
扉はドンドン強く叩かれて、壊れるんじゃないかってくらい
女の子は怖くて半泣きになりながら、「誰!?誰なの!!?」って叫んでたのさー
それでも返事はなくってー
今度はドアノブをガチャガチャ回し始めたんだよー
恐ろしい速さでね
ガチャガチャ、ガチャガチャガチャ
女の子は、鍵があるからノブを回されても大丈夫だと思ったんだー
ノブはしばらくガチャガチャと動いてたんだけどー
やがて動かなくなって、音も止まったんだー
女の子はなんだかわからないけど諦めてくれたんだ、助かったんだ、ってほっと胸をなでおろしたのさー
でもねー
その時なんだよー
カチャリ、ってねー
鍵が開く音がしたのさー
女の子はすーっと血の気が引いていくのを感じた
ノブが一回、ガチャリと動いた
扉はゆっくりと開いていった
少しだけ開いた扉の隙間から、血のように赤い爪の手がまるで這ってでもいるかのように部屋に侵入してきた
扉は少しずつ開いていく、その向こうにいる相手の姿もだんだん見えてくる
夢にいた、血まみれの女の人がそこにいたのさー
で、女の子は程なく帰ってきた家族に倒れてる所を発見されてねー
でも、彼女が発見されたのは部屋の外の廊下、もう少しで階段から落ちるってくらいの所
腕の所には誰かにものすごい力で掴まれたよーな跡があってー
さらに、身体のあちこちに廊下を引きずられたよーな傷跡も残ってたんだってー
はい、おしまい
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