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[ビクビクした様子をみて]
海豹はいませんよ。
ホテルの人にきちんと躾をお願いしましたから。
[嫌がらなければ頭なでなで]
もうお祝いはお開きのようです。
残ってる人もいますが帰った方も多いようで…
おうち、わかりますか?
/*
[羊羹むしゃむしゃ]
ユーリありがとー!!
しかし、予想以上に精神年齢低くなった気がする匠見習いさん19歳。
あれだ、ラ神が未成年にしたのが悪い。
[「忘れよう」と言われた時点で、ああこいつなんか勘違いしてんなーとは見当がついた]
……。
[女性の、フェンに愛情やら――執着やら、そんな感情を持ったのは確かで。ただ、そんな久々な感情を、感情が動くのを楽しんでいただけで。妙に真剣なフェンの顔に、笑いが漏れた]
くく…了解。んじゃ忘れるってことで。
…、
[泣きそうな顔してるのに気付いて、頭撫でる]
…ちと、冗談が過ぎたか。
大丈夫だよ、お前を女と思ってみてる訳じゃねーから。
[首をかしげる様子をみて、少し考える]
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1.家出人?
2.そもそも帰る家がないとか?
3.頭強く打ちすぎたのか!
4.…嫁になりたい…?!
5.ホテルが実は家
6.[シスター フリーデル]の隠し子と…か?
……………
[「忘れよう」と言って数秒、最初に返ってきた沈黙に冷や汗を流す。
あちらがどう思ってるのかをはっきりさせてしまうんじゃないかと、言ってしまってから後悔していた。
そして――]
――?
[最初に返ってきたのは堪えるかのような笑い声。
続いて「忘れるって事で」と…、軽く言われた事で、自分の抱いた懸念が勘違いであったと気付き――
…安堵したら涙が出た]
[泣きたいわけでもなく、瞬きをしたというわけでもなく、堰が切れたように目から水が流れ続ける。自分に「泣く」という自覚が薄い状態で流れ続ける涙に、涙腺が壊れたのではないかという気さえした。
さすがに心配したのだろうか、メルクリスに頭を撫でられ]
大丈夫
[と、それに答える声は、泣いているもののようには聞こえない。
それも66分程過ぎれば自然と収まるだろう]
[こちらの涙をみたらしいメルクリスに顔を拭われると]
いや、さすがに、大丈夫だって!!
俺そんな子供でもないから――!!
[と、気力がだいぶ回復したかのようなテンションでの抵抗。だが、涙は制御ができないらしく、目からばたばた流れている状態を継続中である]
……。
お前は…
[声はしっかりしているのに、涙を流し続けるフェンに。少し考え、ひとつの質問を投げてみる]
俺から、どんな言葉を聞きたい?今なら気が向けば、どんな質問にも答えてやるよ。
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