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─スタッフ区画・自室─
25万チップの宝石の原石ねェ。
両替時の様子からだと、その価値は知らなさそうだったらしいし、何処のファンが貢いだ事やら。
[無線を切って、再び椅子に凭れ掛かる。]
─宇宙ホテル街─
[宇宙カジノに来る客は多種多様であるためか、それぞれのニーズに合わせたホテルが立ち並んでいる。
煌びやかなホテル、温泉旅館、お城みたいなもの、中にはどう見てもおんぼろアパートみたいな、これは本当に需要があるのかどうかわからないものまであるようだ。]
さて、どこだったかのう。
ワシらの泊まるホテルは・・・
って、そういえばワシの助手何処いったんじゃろうなあ。
[助手がいない事を思い出す。]
[一方、その助手はというと・・・。スロットマシンに興じていた。]
助手K『これにコインを一枚いれて・・・
[出した絵柄は*06土星**09地球**04太陽*]
助手K『こんどはコイン5枚で挑戦
[ガチャーン、クルクルクル・・・]
*09地球**09地球**11火星*
*08海王星**09地球**12水星*
*05木星**07天王星**09地球*
10人目、アウトロー ジーマ がやってきました。
(suikazora) アウトロー ジーマは、おまかせ を希望しました。
−宇宙カジノ入場ゲート前−
あぁ〜、いいねいいね!お金のいい匂いがぷんぷんしやがる。
『ジーマ、残念だけれど、ここで悪いことはできないですよ。』
大丈夫だって、この通信機は超極小ナノマシンなうえ体内に埋め込んでるし、俺ってば他にも色々できちゃうんだぜ?
『そんな甘いところじゃないと言ったじゃないですか。ここはかの有名な大泥棒ナントカさんも丸裸にされて帰ったというカジノですよ?』
あぁ、俺のじいちゃんか。
『いえ、全然違いますけど。』
まっ、バレなきゃ何してもオールオッケーってな。
『そうやっていつも無計画に……』
[通信相手の小言を聞きながらゲートをくぐる。小言が途中で途切れた。]
んん?おい、おーい?
[数歩戻る]
『……ジャミングがかかっているようです。中のカメラなんかにもアクセスできなですね。厳密に言えばできないことはないですが、やってしまうとランボー50人がマシンガンと手榴弾を抱えて一斉に怒りだす。例えて言えばそんな状況です。』
なるほど、そりゃ物騒だ。でも中の機械はそんな中で問題なく動いてるんだろう?
『そのようですね。』
ならそこが狙い目ってわけだ。
『はぁ……飽きたら早く戻ってきてくださいね。私、宇宙オリンピック見てますから。』
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