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うん、そうか。無いなら大丈夫だよ。
[紅緒の返答にその様に返す。
元々何故「蛍光ペン」と言う言葉が出てきたのかすら自分でもわからない程度だった。]
それじゃ、そっちの普通のボールペンをもらおう。
普段からよく使うけど、うっかり無くしてしまいがちだから、何本あっても多すぎることはないからね。
[不審に思われないよう、出来るだけ平静を装って、代わりの注文を告げた。**]
[>>47大河原氏の声の柔和さに敵意や嫌悪は感じられず。彼のその優男風の顔立ちから、良い人そうだとの印象を受けた事も加味され、一先ず安堵]
だ だい、大丈夫です…有難う。
[微笑みを向けてくれる面へ、ぎこちなくこちらも笑ってみせようと思ったが。表情筋を上手く扱えぬ顔面は、ひく、と左の口端が引き攣った程度だった]
>>48
…ぇ、あ…うん。
きみ、の、口は甘いものが たぶん、似合うから…―
[よく解らない理由を添えてみるも、やはりよく解らない。自分でもよく解らないのだから当然か。一歩後退し、蛍光ペンとボールペンを巡る紅緒嬢と大河原氏の遣り取りを暫し、眺めた]**
10人目、極道の妻 三森冴子 がやってきました。
極道の妻 三森冴子は、狩人 を希望しました。
[日傘の向こうの太陽に目を細める女。
純和風の着物に身を包んだ女は、
田舎の隅の小川に向かう。]
柴、先に行くんじゃないよ。
[柴(まつり)と呼ばれたドーベルマン。
女の手綱を引っ張るようなことは滅多にしないが
犬も暑さに参っているのだろう、小川へ急ぐような仕草を見せる]
やれやれ、早く涼みたいのは犬も人間様も同じだねぇ。
―― 小川 ――
[ドーベルマンの手綱を離すと好きに遊ばせる。
己も着物の裾をたくし上げ、小川に足を浸からせた。]
ふう……。
[ひんやりとした冷気が、足元から身体を包むような感覚。
頭寒足熱と言い、足を冷やすより頭を冷やした方が
より効果はあるのだが、流石に家の者に結わせた髪は乱せない]
夏は涼しいところを求めるのが動物の性。
かき氷でも食べたいねぇ……。
[暫し小川で涼んだ後、足を拭いて下駄を履けば]
びいどろもいいけれど、安っぽい味もいいさね
[と、学校の近くに出ている屋台に向かう。
学生が買い求める屋台だから安い。
柴が学生たちに、物珍しそうに見られている。]
レモン味のかき氷の一つ。
[注文すれば氷を削る音の後、黄色に彩られたかき氷が出てきた。
対価を支払って、ビニールスプーンで掬いながら
町をのんびりと歩く。
目的は特にないままで**]
葵ちゃん、表、よろしくね。
[客も次第に増えてきた。ホールを山野葵に任せて、椿はカウンタの内側へと向かう。
こうして忙しくしている間は、溜息をつく暇などない。その方が、寧ろ穏やか過ごせてているのだろう。氷を削り果物を切り分けている今が、きっと彼女にとって一番幸せな時間、なのだ。]
はあい、あんみつ、*お待ちどお様*。
定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
[雑貨屋の扉を潜るまでの村を闊歩した短い時間、何人かの女を見た。そもそもが女性を間近で見るのは、数ヶ月に一度の買い出しの機会くらいで。華奢な指や首筋の白さ、艶やかな髪に、怖気づく。随分昔に他界した母のそれらの記憶はもう薄い。自分の醜い容貌とはまるで違った生物であるかのような彼女たちは、存在そのものが、異質であり脅威である。]
/*要は、女の子とどう接していいかわかんねーよ。という
魔法使い一歩手前の動揺。*/
[>>51相変わらず包帯男の言動はよくわからない。
が、貶されているわけではなさそうだ、とはわかったので、とりあえず納得することにした。
そのとき、奥からまた物音が。
母親が戻ってきたのだろうか。しかしドアの開閉音にしては異様に大きくはないだろうか、と不安になる。
大体、黙って出て行ったことからしておかしいのだ。やはり何かあったのではないか――。]
あのォ、すみません、ちょっとお母さんが……
……いえ、えっと……ちょ、ちょっと奥に行ってきますッ!
とりあえずペン類はそこですからッ!!
勝手に商品見ていてくださーいッ!
[客達を放り出して、なりふり構わず奥へ走り去った。**]
雑貨屋の娘 山吹紅緒 が村を出て行きました。
[のんびりと歩いていると黒服の組の人間が此方へ駆け寄る]
え?あの人がどうしたって言うんだい?
[組のトップである夫が、何か不穏な事故に巻き込まれたらしい。
女は急いで家へ戻る。
その現実を見るまで後、数刻――――**]
極道の妻 三森冴子 が村を出て行きました。
ほい、ありがとう。
あんみつもおいしいよねぇ。
[出されたあんみつにスプーンを入れ、旨そうに頬張った。]
店に来る前に散々汗かいてきたからねぇ。
もう少し涼んでもいいくらいだよ。
[外回りが多い仕事だからか、夏風邪には縁がないらしい。]
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