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[音を吸い込まれたように、人気のない街角は奇妙な静けさ。なんだか足音を立てるのも決まり悪くて、そっと歩く。
りりりり。
不意に鳴り出した小型端末をぱっと取り出して、ふっと息を止める。
アラーム音さえ止まってしまえば、本当に何もないみたいで]
……。
[基地から来た返信は、ひどく簡潔で。
添付された死亡証明書と、地図とを眺めながら、やっぱり手を伸ばす意味なんてなかったのだと。
しばらくして、思い出したように吐いた息がぷかりと消える。
かつての青さは一片もないのに、海の底にいるような心地がした]
[赫い眼の擬人から目を逸らしたのは、
擬人の口の動きが見えた直後だった]
なんで、………なんで言葉を掬おうとするん。
どうせこっちが何を言おうとも、行くんやろ?
だったら、
[傷付いたかのような横顔から白い息が吐き出される]
………無力な言葉なんて放っとけばええ。
ほんとうは、気付いてたくせに。
消えちゃってから手を伸ばしたって間に合わないのに。
自分が救われたいだけなんでしょう?
ちゃんと助けようとしたってことにして。
ずるくて、甘えたで、こどもだね。
/*
処理順より一部引用
処刑投票(※処刑死の後追い処理)
占い・呪殺
つまり「眠り」に占い合わせとけば不発に終わるっぽいな
起きてても使えるルートの布石に まあバトル時は使わんが 理由は推して知るべし
擬人 リュミエールは、永の眠りを呼ぶ球体 を投票先に選びました。
投票を委任します。
永の眠りを呼ぶ球体は、湧き立つ混沌の球体 に投票を委任しました。
投票を委任します。
廃ビルの住人 トレイスは、湧き立つ混沌の球体 に投票を委任しました。
投票を委任します。
医療電子技術士 フラットは、湧き立つ混沌の球体 に投票を委任しました。
/*
むしろ狂人らしく真っ先に委任すればよかったんや………!
Q.ところで今のこいつあかつきさんの通常運転じゃないですか
A.ははっまっさかー
―自宅―
[気がついたら、頼まれた事も放り出して、家に飛び込んでいた。
板を打ち付けた窓は、有り合わせの物でさらに塞いではいたけれど、隙間風が吹き込む。
震える手で端末を機器につないで、画面を拡大する。見慣れた筆跡のサインを確認して、印刷した地図を手に取った。
星のマーク。
兄が最後に遺した、遺書代わりの地図だけを持って、ふらふらと家を出た]
投票を委任します。
浜辺の少女 フランは、湧き立つ混沌の球体 に投票を委任しました。
/*
とりあえず書いたはいいけどノープラン。
これだから考えなしは…。照希望する前にもっと仕様調べたり持ってきかた考えるべきでしたー。
熱さのあまり箱も頭も役にたたない夏。
[星のマークは、元々は学校だった寂れた雰囲気の場所を指していた。
兄の名前の横に書かれた文字は、木の下。
心当たりの木に近寄り、指で土をかきむしると、爪に土が入り、冷えて痛んだ。
たいして深くない場所から出てきた箱には一枚のカード]
――。
え……?
[北に1キロ、東に3キロ]
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