情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
廃ビルの住人 トレイスは、湧き立つ混沌の球体 を能力(占う)の対象に選びました。
[異様な緊張に昂っているために、痛みは遠かった。ただ、焼かれた右腕から嫌な臭いが立ち上っていることだけはひしひしと感じていた]
は、っ――。
ジムゾン、さん。ジムゾンさん!
[無駄だろうとは思いながら、反射的に叫ぶ。コートの末路を見やり、背筋が凍った。
異常な命が生じていき、やがてジムゾンさえも七色の肉塊と化す]
や、ダメ!
街の方へは行かないで!
[「来ないで」と叫びたくなるのをこらえ、流木を挟んで身を交わしたり、誘導をかけたりを試みる。
武器も、力も持ち合わせていない無力が身を苛んだ。
取り付いてきた触手を掴んで払おうとし、焼かれる痛みに悲鳴をあげた**]
[目の前に置かれた煙草の箱を、しげしげと見つめた。
半ば自棄で言ったことながら、このような娯楽を欲したことはなかった。]
ええ、と。
意外とまともで、その、あ、意外というか。
変な薬やってるようなところかと、いえ。
[一体患者をどう思っているのだと言われそうだ。
やはり落ち着かず、視線を天井にやる。]
[ 腕に備えられたのは、MBH砲。
極小さなMBHは、その性質より生成から一瞬で蒸発する。
スラスターを展開させ、集積体から距離をとるように後方へ飛翔し、続けざまに、キャノンから射出する弾は、見た目は何かの装置に見えた。着弾と同時に、装置が作動し、集積体が放っていた光が、虫喰いのように消える。]
……元々、フラスコの中だったんですよ。
ただ僕らが、科学技術を過信していただけで。
フラスコが透明に見えるようになって、
それで僕らはそこから自由に出入りできると思い込んだ。
しかし、高次元のものがあった。
それだけです。
……そうでも考えないと、やってられないですよ。
[珈琲を注文しかけて、思い直しカフェオレにする。
ミルクたっぷりとまでは期待できないが、
たまには甘いあの味を思い出したかった。]
[ほどなくして運ばれてきた飲み物。
カップはおかしなものではなく、シンプルな食器。
店主の人柄が窺えるようだった。]
砂糖、いくつ入れますか。
……僕は3杯で。
かつて歴史に残る戦争にも言われたように、
贅沢は素敵なんですよ。
――あ。
[スプーンでカップを撹拌し、少し覚ましたところで煙草が目に入った。]
これ、頂きますね。
[店主が貸し出してくれたマッチを手に、不器用に紙煙草へ火を付け――]
[マッチと煙草を手にしたところで、男に指摘される。
コートのポケットから、端末の音が鳴り響いていた。]
患者、でしょうか。
ちょっとすみません。
[断りを入れると、端末を急いで出した。
左手は別のポケットに反射的に煙草を詰め込み、
右手は医療用端末を掴む。
画面が暗転する前に、見た。]
――――フラン!
[端末に表示されていたのは緊急用の表示。
ワンプッシュで押せる、滅多に使われることのない機能。
送信者の名前を認識した瞬間、立ち上がっていた。
医療用器具の入った鞄をひったくるように振り回し、
端末を握りしめ、脇目も振らずに店の出口へと走る。]
―海上―
[ 集積体の泡は、常に内側から泡を供給し、内側で起こったMBHの反応も呑み込んでいる。何事もなく飛翔出来ているのが、その証左の一つだった。]
これは、困りましたね。
[ 集積体は、緩やかに陸地へと向かっている。]
……ターン・オーバー。
[ MBH格納弾を発射し続けながら、再び変貌の起動言語を唱えた。]
[と、出口近辺までやってきたところで男を振り返った。
いつにない焦りと剣幕なのだろう、
そこにいた人間は彼を不思議そうに見ているようだ。]
すみません、患者の――
フランからの緊急出動要請です!
さっきの浜辺ですから、行ってきます!
[コートはソファに置いてきてしまった。
だが、それよりもこの近くでフランが危機に迫っている、
そちらの方がずっと重要であった。]
すみません、お代は後で。
[店主への礼を忘れず、再び外へ駈け出していった。**]
[ MBHが集積体内部でどう変化したのかを捉えながら、僕は新たなものを展開しました。
それは、壁。集積体を包み込む、黒い壁です。陸地から、この様子がもし見えたなら、集積体を球状に包み込み、黒い球体と変じている様子が見えたでしょう。
海面下へも潜り込み、汚染された海水の中へも壁は突き進みます。壁は六角形を無数に敷き詰めたような、黒い壁でした。]
[ 収縮・膨脹する集積体に合わせ、全体を包みきれば、放出される汚染物質が断たれるという判断。攻撃を止め、僕の体から展開される壁が集積体を覆い尽くすと、壁から僕自身を切り離すように、身を離しました。
人工亜空間内の物質消費量は多量でした。MBH砲から、新たな兵器へ腕を変じさせます。]
封じ込め作戦は、以前にもとられた筈ですよね。
だから次は……
[ 僕のセンサーは集積体以外の新たな存在を知覚しました。新たな存在、それは。]
心を砕かれ、人以外となった、人類。
[ 海面がざわついていました。]
[...は 静かに涙を流していた。
故郷の街では、科学の進展の裏には多くの犠牲と汚染をまぬがれないという現実を様々と見せつけられた。欲望に塗れた都市から自分を解放してくれたのは集積体だった。悲しい事に...もまたそのエゴのひとつであったのだが。
肉塊は..の感情に機敏に反応する。
人の居る街へと移動しようとする。
...は 静かに涙を流す。しかし...は肉塊に覆われ、その涙に誰も気付く事は無い。]
[ 海の中から現れたのは虹色に輝く触手でした。
人工亜空間に貯蔵された炸裂弾を呼び寄せ、右腕の発射機構にセットします。]
[ バチィン!]
[ 海面から上がった触手が、集積体を覆った壁を壊そうと僕と壁に攻撃を仕掛けてきます。触手の間をすり抜けるように、炸裂弾を発射しました。]
[ 触手を切り払った瞬間、海面下で爆発が起こり、触手の一部が引き千切れる。肉塊の触手と化した「化け物」が、誰であったのかは知る由もなく。]
沈んで下さい。
[ 僕はただ、目の前の「元人間」を集積体に近づけまいとしていたのです。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新