情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
何で、あんな……
[ぽつりと呟いた。
旅立ちとは思えない。
本気にはしたくなかったが――恐らく、あの擬人の向かう先は。]
――何で。
何で、あんなに綺麗なんですか。
[悔しそうにも鳴きそうにも見えた表情は、
言葉にも、声にもならなかった。
たかだか組み込まれた決まりに従って、
そうやってどこまでも進んで、
七色の海を照らしていた。]
[まるで秘め事を呟く様に唇に人差し指を当てて、「空を飛べば良い」と機人は言っていた。>>92きっと機人は集積体のもとへ向かったのだろう。
男の問いに答える機人に、自分の推測が当たっていた事を知る>>121。
機人が消えていく海の彼方を見る。この向こうに神が居ると確信めいたものがあるのに。翼を持たない自分には海を渡ってゆける筈も無く――。]
はあ……。面倒を見に来たんですか?
それはどうもお疲れ様です。
……少し世間話をしただけですよ。
[機人が立ち去った後。ゆっくりと口を開いて、男からの返事に曖昧に頷いた。>>117
浜辺にはトレイスとその連れの他には自分以外の姿はなく、一体誰の面倒を見に来たのだろうと純粋に疑問に思う。何処か惚けたような溜息が口から漏れた。
擬人とお取り込み中だったのではないかと訊かれれば、世間話をしただけだと答える。世間話にしては機人と交わした会話は重々しいものだったが、男が知る由もないだろう。]
[「集積体の元へ」。
それはそう遠くない過去に聞いた言葉と全く同じだった。
反射的に赫い眼の擬人に向かって手を伸ばす。
………まだ届く。
スラスターの零す光がペンダント代わりのドッグタグに反射して周囲を仄明るく染める]
……………置いて
[だが、あの時飲み込んだ言葉を最後まで口にするより先に、
弾かれたように伸ばした手を引っ込めた]
[空を舞う雪は白い魚のよう。
七色の海で死にゆく魚のように、病み衰えてゆく地上よりも、よほど健全で生き生きしているような、そんな錯覚を覚える]
はー。
はーっ。
うーん、酸欠に、なりそう……。
[指先に遊ぶように息をはきかける]
[音を吸い込まれたように、人気のない街角は奇妙な静けさ。なんだか足音を立てるのも決まり悪くて、そっと歩く。
りりりり。
不意に鳴り出した小型端末をぱっと取り出して、ふっと息を止める。
アラーム音さえ止まってしまえば、本当に何もないみたいで]
……。
[基地から来た返信は、ひどく簡潔で。
添付された死亡証明書と、地図とを眺めながら、やっぱり手を伸ばす意味なんてなかったのだと。
しばらくして、思い出したように吐いた息がぷかりと消える。
かつての青さは一片もないのに、海の底にいるような心地がした]
[赫い眼の擬人から目を逸らしたのは、
擬人の口の動きが見えた直後だった]
なんで、………なんで言葉を掬おうとするん。
どうせこっちが何を言おうとも、行くんやろ?
だったら、
[傷付いたかのような横顔から白い息が吐き出される]
………無力な言葉なんて放っとけばええ。
―自宅―
[気がついたら、頼まれた事も放り出して、家に飛び込んでいた。
板を打ち付けた窓は、有り合わせの物でさらに塞いではいたけれど、隙間風が吹き込む。
震える手で端末を機器につないで、画面を拡大する。見慣れた筆跡のサインを確認して、印刷した地図を手に取った。
星のマーク。
兄が最後に遺した、遺書代わりの地図だけを持って、ふらふらと家を出た]
[星のマークは、元々は学校だった寂れた雰囲気の場所を指していた。
兄の名前の横に書かれた文字は、木の下。
心当たりの木に近寄り、指で土をかきむしると、爪に土が入り、冷えて痛んだ。
たいして深くない場所から出てきた箱には一枚のカード]
――。
え……?
[北に1キロ、東に3キロ]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新