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襲うって、なにが――あ。
[口数の少なくなった男の様子を見て、黙り込む。
確かに、こんなご時世だ。
強盗めいたものがいることも知っていた。
ただ立場上、赤い十字の腕章が守ってくれているだけで。
警戒心が足りなかったのだな、と無言になった。]
――浜辺へ――
[ほどなくして相手は、
こんな時にのこのこ外を出歩くことの危険性に気付いたようだった。
男の思考で何より優先するのは自衛。
気まぐれで困っている者に手を貸すことはあるが、
困っているように見えた者が、実は困っていなかった過去もある以上、
心許せる状況というのは少ないのだ。過去も今も。
横を歩く歳若い医療従事者のことは結構信頼しており、
危険が迫ったら損得抜きで手を貸すこともやぶさかではない、けれど]
何より、いなくなったら困る奴おるからなぁ………。
[無論、自分も含めて。
彼が、自身をどう評価しているのか知る由もなく]
――浜辺――
あー、あんたやったんか………無事とはな。
[神父の姿を見かけて、少しばかり驚いた表情になる。
廃ビルの無法者の存在は知っている男、
出くわさずに済んだのだろうか、と思考を展開する。
神父の向かい側に、赫い眼の擬人の姿があれば、
そちらにもゆるりと目を向けて]
…………風邪引かんうちに終いにしな。
[神父(達)から少々距離を置いて、
片手をポケットに突っ込み、煙草のケースを取り出した]
……?
ええ、そうですよ。
[今も尚、傍らにある海のように七色に輝く瞳。目の前に居る機人の瞳の表面にうっすらと映り込んでいる。けれども、気付かない。集積体の汚染を受けてからは他者とは違った視界が広がっている。とても自分の都合の良い世界が。
機人の質問の意図が分からずに更に訝しんでみせる。勿論人だと肯定する。]
/*
瞳の色戻っt 残念ッ!
Q.そんなフラットほだされ具合で大丈夫か
A.大丈夫だ だってこいつ元が寂しがりなんだもーん
………。
[ 赫眼の水平ラインの奔流は既に停まり、オレンジ色の光は明滅ではなく灯ったままで、ジムゾンを見つめている。]
まだ、そうみたいですね。
[にっこり]
[もう会わないだろうと思っていた擬人がいた。
それと、話にのみ聞いていた神父らしき人物。
二人の会話は風にさらわれ、聞こえない。
自分がひどく場違いな気がした。**]
[ちらちらと視界を掠める、空から降り続ける白い雪。舞うように空を漂い、砂浜の上に落ちて ゆく。
機人は意味深な言葉に眉を顰めた。まだ、とはどのようなつもりなのか。そう問いただそうとして、昨夜遭った男の声がして、止める。]
貴方は昨夜の……。どうして此処に?
……ええ。
[当然男が此処に来た理由を知らない。まさか浜辺で出くわすと思わず、真っ先に浜辺に来た理由を訊ねる。
無事だったのかと言う呟きに不思議に思いながらも頷く。
その後直ぐに男の側に若い青年の姿を見つけて、挨拶代わりに一礼する**]
/*
人類の常識を越えた存在のRPって難しいな…。最初から解っていたことだけれども。
タマールはさすがよね……。
*/
うん。そうよね。
“いわゆる物質”が意思を持つなんて、やっぱり有り得ない話だと思うの。
それでも、「ない」という証明は難しいから。探査内容に含めなければならないのよね……。
[他の知的生命体など存在しないと考えている為、それに関して興味が薄い様子。]
この星の大気に、何らかの影響を与えているのかもね。
現象の原因が解明できなかったのは少し心残り。
でも、滞在を延ばす程の重要性は感じないし。
[これ以上の探査は無意味だろうと考えている。]
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