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【AGN本部】
―――離せよ、離せ!!!
[声が響いた。頭痛とけだるい体を引き摺ってアパートの玄関を開けたら、ジャケットと。カツサンドと。メモ用紙と。そして鳴り響く携帯の音と。玄関の扉を閉めたのかも覚えていない。玄関の外にはカツサンドが中身を飛びださせて落ちている。拾う者はいない。]
[ただ、彼が安置されている部屋へと続く廊下で。職員に取り押さえられた青年が喚いていた。**]
【AGN支部・治療室/夜】
[昼過ぎから、ずっと眠っていた。お陰で体調はだいぶ回復してきただろうか、一般人より回復が早いのは得なのかそうじゃないのか、とぼんやり思いながら退出の準備をしていたところである。携帯が振動し、着信を知らせた。何か良くない予感がして、恐る恐る携帯を開く。
届いたメールの内容に、己の中にぽっかりと穴が開くような感覚がして。思わず携帯を取り落とした。どうして、どうして皆、自分を置いて行ってしまうのだろうか。どうして自分は何もできないんだろうか。どうして。
どうすればよかったのか、わからない。己の無力さに静かに涙を零し、やり場の無い気持ちを拳と共に壁にぶつけた。**]
【AGN支部/通路】
[音の鳴らない携帯が知らせた着信に気づいて、動こうとした。部屋から出て、走ろうとした。けれど、足は動かずに、視界がまた明滅した。ふらつく身体が壁にぶつかる。ずるずると、その場に崩れ落ちた]
[まるで身体が、能力が、行かせまいとしていると感じるほど、言うことをきいてくれない。例え言うことを聞いてくれていたとしても、自分は何をするつもりだったのか、わからない]
[結局彼女は、立ち上がることができず、その場にうずくまったままで**]
【AGN支部、小部屋】
[薬を貰っても一向に症状の進行は止まる気配を見せない。
それどころか左目まで、それは進行しつつある。
先程まで、祖母を含む研究員に見てもらっていたところだ。
漸くそれらが終わって、手があいたところに
一枚の紙を手渡された。金色になった目で見たのは、
朽葉涼の、状態を知らせるもの。
震える手からかさり、紙の落ちる音。]**
【あるビルの屋上】
[どれほどの時間、この場に留まっていたのだろうか。昼が過ぎ、夜の帳が下りても、そこから動こうとはしなかった]
[結局、どの現場にも行けずじまいだった。確かめるのが怖かった。携帯は朝のメールを開いてから、そのままずっと床に投げ捨てられたままで。食事も摂らず、狙撃地点に伏せ続けている]
……使命を果たせ。
[自らに言い聞かせるように、そう呟いてライフルを構え直す。今までの傾向からしても、襲撃があるとすれば夜間だろう。警戒を緩める訳にはいかない。護りたい人がいる、それが全ての理由だった**]
【AGN支部/談話室】
[談話室のソファに、深く腰掛けて座っていた。なにかがこぼれないように、少し上を向いて。
先ほど着信があった携帯は、足元に転がっていた。]
…──っ。きっつい…なあ。
[口にしたいことは沢山あったけれど。手で軽く顔を覆いながら漏れたのは、そんな言葉だった**]
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