情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
>>+227電(、猛)
[笑う顔は見えない。言葉に唇をかみ締めた。
黙ったまま、浅い細い息ばかり。
からかうような声ですら真に受けたか。]
……、 「にーさん、」
[多分、出来て、それだけ。届いたかは、知らない。]
>>+228電、(猛、時、鋼)
[二重に聞こえる音声の中、急激な圧力に息を呑んだ。
バーを握り締めて、瑠璃の背に当てた手に額を押し付けてこらえて、]
[その圧さえ消えればすぐに前を覗き込む。
次に見るものは、]
【AGN支部、小部屋】
[薬を貰っても一向に症状の進行は止まる気配を見せない。
それどころか左目まで、それは進行しつつある。
先程まで、祖母を含む研究員に見てもらっていたところだ。
漸くそれらが終わって、手があいたところに
一枚の紙を手渡された。金色になった目で見たのは、
朽葉涼の、状態を知らせるもの。
震える手からかさり、紙の落ちる音。]**
>>*125猛 >>電 >>緑
[ずぐ。 きみが刃を真っ直ぐに頭に落とした時、そんな音がした。眉間まで刃が突き刺さった。突き刺さったのに、この男は確かに動いていた。両腕はきみを迎えるために持ち上げられて、手が開いていた。見開かれた目尻はぴくぴくと動き、眉も上下していた。口はぱくぱくと開閉していて、]
さち さち゛ サ さ ち
さ ち゛ さ ち゛
[めぎめぎと刃が頭部に喰い込み続けるのに、ぱくぱく開閉する口からは、機械のようでありながら、訴えるかのような、喉に粘液が絡まったような声を発し続ける。きみの全体重の乗った刃がめりこみ続けて鼻にまで到達した頃、赤い瞳はぎゅるんと回転して薄い瞼に収納され始めた。それでも尚さちさちと言い続け、持ち上げた腕は硬直し、びくんと震えて、]
[頭が掴まれて、]
さち
[やけにクリアな声であった。
その声は、この死闘の地に到達する二人にも、不思議と聞こえたかもしれない。]
>>+231>>*126電、猛
[言い直された言葉に、返す言葉はなかった。圧をこらえてすぐに前方を確認して、言葉を失ったから。
動きにくい指を無理やりはがすみたいにして、バーを離した。バイクがまだ走っていても、大きく身を乗り出した。]
にーさ……、 秀一 兄……さん、
[張り上げられない声だ。だって、あんな。見る影もない姿のものが兄だって、一瞬理解できなかった。
それでも見えたから、一度唾を飲み込んで、一拍。]
>>鋼
秀一 兄さん!! 兄さん、 俺だよッ!
わかったら……、 分かったら返事して!!
[バイクが止まらなくても、もう構わなかった。転がるように、あるいは本当に転げ落ちるように? シートから離れて、少しでも早くそちらへ、]
>>+234電(、猛、鋼)
[転がり降りて、一度地面に手をついた。けれどそれもクラウチングスタートのような。
走り出して、あの時見た獣と。見たことのない“彼”の。
その間を引き離そうと走る。あまりにも無謀すぎるなんて、思考にもなかった。
全力で走って、二人の腕に手が掛かるか どうか。]
【あるビルの屋上】
[どれほどの時間、この場に留まっていたのだろうか。昼が過ぎ、夜の帳が下りても、そこから動こうとはしなかった]
[結局、どの現場にも行けずじまいだった。確かめるのが怖かった。携帯は朝のメールを開いてから、そのままずっと床に投げ捨てられたままで。食事も摂らず、狙撃地点に伏せ続けている]
……使命を果たせ。
[自らに言い聞かせるように、そう呟いてライフルを構え直す。今までの傾向からしても、襲撃があるとすれば夜間だろう。警戒を緩める訳にはいかない。護りたい人がいる、それが全ての理由だった**]
【AGN支部/談話室】
[談話室のソファに、深く腰掛けて座っていた。なにかがこぼれないように、少し上を向いて。
先ほど着信があった携帯は、足元に転がっていた。]
…──っ。きっつい…なあ。
[口にしたいことは沢山あったけれど。手で軽く顔を覆いながら漏れたのは、そんな言葉だった**]
>>+233緑 >>*127猛
[赤の瞳は、瞼に収まるまい収まるまいとしてびぐびぐと震えて瞼から顔を出したり消えたりしていて、痙攣する唇からはだくだくと赤みのかかった唾液が溢れていて、突き刺さった血の刃が消えて、ようやく、頭頂部から、額からどうしようもなくだらだらと血が流れ出していて、引っ掴まれて、頭が傾いて、]
["兄さん"]
[声が聞こえた。
消え失せようとしていた赤い黒目がぎゅるりと回転して右を見る。違う後ろを見たいんだ。後ろを見たいのに顔が動かないから右を見るしかない。真っ黄色の白目に血管が浮かんで、眼輪筋が千切れそうに引っ張られる。激しく唇を開閉する。一つのクリアな音声のあと、ぴくりぴくりと唇が震えるばかりで、声が出てこない。右手は震えて持ち上がろうとする。]
[一生懸命に右を見ていた結果、視界に新たな"人"が入った。もう既に思考も、理性も、知性も何もかも失われている化物のはずなのに、"その人"が入った途端に、震えてとても持ち上がらなさそうにしていた右手が、ぐいと急に持ち上がって、自分と相手の間に割り込もうとした"その人"の肩を押し留めて、
はっきりと、黄色い白目のなかに浮かんだ赤い瞳が、"その人"を見つめて、]
ごめんね
[首はみるみるうちに引っ張られて伸びて赤を現わして、
その頭は身体から、
分離した]
>>*127猛
にいさ……、にーさんも、秀一兄さんなんだ ろ、
[だからやめて、そういうような言葉がまともに出なかった。この中でやめろなんて言葉はあまりにナンセンスだった。止められる気もしなかった。でも止めたかった。だから名を、呼び名を何度も繰り返して、それしか言えなかった、が正しかった。
血涙がぴと飛んで、伸ばした手にぶつかって、されど走る勢いも伸ばす手も止まらない。]
>>+237>>+238鋼
[その目がぐるぐる回っているのは分かった。多分、理性がはっきりしていればあなたをジャームだと確かに認識したと思う。けれどこの状況下ではそんなことも。
伸ばす手はあなたの腕に触れかける。その指が空を掻いたのは、あなたが肩を押したからだ。
空を切った手はまた持ち上げられた。あなたの腕を掴みなおそうと、]
しゅ いち、 にいさ……兄さん、
[ごめんね、なんて言葉も。伸びていく赤も。ただ見ているだけで。瞠目してただその様を、
押しとどめようと伸ばし直した手はあなたの顔へ伸びて、]
[届かない。手の向こう、千切れた頭が見えた。赤が視界に満ちた。もっともっと赤い、領域よりも赤い赤に、瞬きも出来なかった。
兄さん、なんてもう一度唇が動いた。]
>>猛、時、緑、鋼
[背筋がぞくりとする。
「兄貴分」の想いを分かっていて裏切った、その結末を立ち尽くすようにバイクに跨ったまま、それを見届けて。
後ろに近付く人に、気付いてか否か。]
…今更、目なんて逸らせない。逸らさせてやらないから。
これでいいんだ。
[まるで言い聞かせるように呟いた、声は震えていた]
>>*131猛、(鋼
[兄の最後の瞬間をただ見つめるように瞠目して、手を伸ばした。
ぶちみちと何かが千切れていく音。分かっているのに分からない。
吹き出す血が手に、頭に、手から腕に、髪から顔に、胸に腹にどこに掛かったって止まらなかった。]
……ぇ あ、 ぃ……
[阿呆のような声だけが漏れた。叫び続けた口に血が入り込んで、こぼとあふれた。
頭の砕けた獣が倒れて。その手から首が転げ落ちて。
それを追うように、血だまりに、膝をついた。
首に、手を伸ばす。触れた。]
[首は何も、もう言わなかった。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目 エピローグ 終了 / 最新