遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「>>@0 よく「愛こそすべて」読んだ方がいいですよ。私が乗っ取られてもアナタからは区別つかない」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「アナタの方から音沙汰がないので、私の方から手紙を書くことにしました」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「手紙のやりとり以外で、と昨日言ったけれど、これが私の姿です。驚きましたか？」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「幻滅されたかも知れないです。まあでも、偽っても仕方のない、これが素の私です」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「このままいても、アナタに後追いのリスクだけが残るので、今日きちんと決めましょう」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「アナタの、今の気持ちを聞かせてください」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「もし、私に対する気持ちを撤回するなら、そう言ってください」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「私から断る形になりますが、この今の関係を終わらせましょう」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「私が入れ替わっていると思ってますか？　そうでないことは、私の手紙から分かると思います」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「それでは、お返事待ってます」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「それは私が「狂人」だという意味ですか？　根拠があれば、是非」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「だって、チャンスは必要でしょう。最初から完璧な人間なんていない、って私は思うから」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「だから、考え直してくれたときは素直に嬉しかった。まだ何となくぎこちなかったけど」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「ふぅん、分かりました、色々分かり合えなかったようですね」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「こうなったことには、私自身の責任がないとも言えないでしょうね」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「どこをどう反省すべきかは、いずれ来世ででも考えるとします」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「こうなった以上、袂を分かつのが自然でしょうね。正直若干の未練はありますが」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「愛を囁いたのは、アナタの性。求婚者の本能ですよ」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「もし間違えたというなら、それを誤魔化そうとしたこと」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「では、そろそろ時間ですね。お互いの武運を祈りましょう。さようなら」

遅刻少女 ナナは、漂流者 ナナシ「二言はありません。求婚を受け入れるのに必要なのは、愛だけだって言ったでしょう」