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[投げられ、体感したこともないボールが一瞬のうちに目の前を通過し、ミットに収まる。
目が慣れる前に2球目も見送ることになり、後がなくなる。
――何もできないまま、自身の終末を待つだけの身だったときのように]
朔ちゃん――
[遠くで、朔の声援が聞こえる。
恥ずかしがりなところのある愛しい人が、隠すこと無く応援の声を届けてくれる。
運命を切り開かせてくれる、自分にとってのもう一葉。]
――っ!!
[3球目、足を踏み込み、思い切りバットを振り抜いた。
その球の行方は――*13ゴロ* ]
−閑話休題 2学期のある日−
[うきょうが放課後にたまたま道場に遊びに来た時]
…そうじゃ…。うきょう、きちんと紹介したことなかった…な。
[そう言って、うきょうに一人の中年の女性を紹介した。その女性は、母親としては少し年がいっており、祖母というには少し若かった。
先日の道場の打ち上げの際にも同席していたが、うきょうは覚えていただろうか]
…庚繁子じゃ…。庚家は、土御門の傍系で、代々土御門に仕えてくれておる。繁子は、母上が亡くなってから、ずっと儂の母代わりになってくれておる。
[傍系と言っても、翔子が全く知り得ないくらい昔に分かれた分家らしいが]
「庚と申しまする。どうぞ今後もお見知りおきくりゃれ。この度はお二人のご婚約、誠にお目出度く存じまする。儂にとっては翔子は実の子同然でおじゃる。右京殿も息子同様に感じておる。どうか儂も親同然に思ううてくりゃれ」
[そう言って、翔子の姥は深々と頭を下げた。これでうきょうには翔子の口調がどこからきたのか明白になったことだろう**]
―文化祭・その後―
バンド演奏、ねぇ…。いこっか。
つうか、今更だけど翔子そういうの興味あんのね。
[本当に今更であった。
音楽や好きなテレビ番組といった趣味嗜好部分は
付き合って少しは経つが、今だに把握しきれていない]
―帰り道―
>>513
家族仲が良いのは、よいことじゃ…。
…まあ、追々、慣れていくよ…。
[さほど自信があるわけではないのだが]
…ん。伝えておく…。
…って…ばか…。言うか、そんなこと…。
言うたら、即、主の首が飛ぶぞ…。
[そう言って、うきょうの腕に軽くぺちぺちした]
ヒットじゃなくてごめんね――いちおう前に向かって進んでます、ってことかな?
[朔と合流すれば肩をすくめてみせて。
ヒットにこそならなかったけれど、打ち返して前に飛んだのだから……自分の命運を跳ね返して前に進んではいるのだ]
あんまり格好つかない結果だけど、僕は満足かな。
だって朔ちゃんのおかげで打ち返せたんだし――それに僕にはまだまだ朔ちゃんが必要で、これからも一緒にいてほしい、ってことだもん――
[そっと朔の両手をとって、頭を下げる]
これからもよろしく――
ええと、そういえばちゃんと言ってなかったかな……?
これからも――僕と付き合ってください。
[物陰でもう少しいくつか会話をすれば、ふと校舎の大時計を見やって]
あ、プラネタリウム始まる時間だよ、行こうっ!
[また手を繋ぎ、足早に会場のほうへと向かった。**]
[>>407、微笑んで]
ん…。可愛く撮れてるよ。
僕を照れさせたかったんなら大成功だよ。
[ちょっと含み笑いしながら言って。
彼女の言うままに被写体になった]
2人の写真はさっき土倉が撮ったのが良く撮れてたけど。
またどこかで撮っても良いかも知れないな。
―文化祭・その後―
>>515
…興味というか…その、<<弓道娘 小鳥遊ユウ>>に勧められたんじゃ。
なので、一応聞いてみようか…と思ってな…。
普段は、そういう…流行歌は聴かない…からの…。
[そう言って、一緒に体育館に行き、バンド演奏を聴きに行った]
…案外、騒がしいものじゃの…。その…バンドというのは。
[6(10)分でギブアップしたらしい]
―帰り道―
>>@447
ないのか…?本当にないのか…?
…二人とも、可愛いじゃないか…。な…。
[もちろん、そんなことは本気で聞いているわけではないのだけれど]
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