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― 休憩中 ―
じゃあ朔ちゃん、どこから行こう?
僕は……どれも楽しそうだし、できるだけたくさん見て回りたいよ。
例大祭は屋台一緒に回ってなかったしね。
[自分でもちょっと心残りだったらしい――あの成り行きは運命的に正しかったとは思うけれど]
ふふっ、お化け屋敷以外ね。
[もうお互い言わずともわかっていることだけど、あえて言って笑い合ってから手を繋いで歩き出した。**]
― ある日、自宅にて ―
[文化祭も終わってしばらくした、金曜の夜。
和綴の本を片手にメールを。]
『いま稽古がおわりました。疲れました。
ところで、明日予定が代わって空いてしまったのですけれど、優の予定ってなにか入っていますか?
なにも入っていなければお誘いに行くんですけれど。
どこかいきたいところとかあれば、是非に。
ああ、無理にあけようとはしないでくださいね?』
[送信。
ころりと布団に転がって。]
……そういえば。
こうしてちゃんとデートにお誘いした覚えがないですね……
[それってどうなの、と思い悩み。ごろごろと転がる**]
お帰りなさいませ、お嬢様。
はい、青汁ですか……最近は健康志向でいらっしゃるのですね。
[なぜか自分には青汁の注文ばかり来る。
これは何の陰謀だ。
最近の女子生徒の間ではケールが流行っているのだろうか]
女の子って謎だわ。
[グラスにそれはもう緑な青汁を注ぎつつ]
[そして執事&メイドカップル(静香&楓)にはひらりと手を振り。
相変わらず青汁を注いだり運んだり]
私たちが並んだら。
男同士に見えてしまうかしらね?
[雪に冗談めかして耳打ちすれば、何と返されただろう*]
― ある日・自宅 ―
[ベッドに横たわり本を読んでいると、携帯が震えた。
誰からだろう? 差出人を見れば]
あ、
[そういえば、こういう誘いは初めてだな、と。
ふわりと胸が温かくなる。
あの公園の夜のような色がないことに安堵もして]
行きたいところ……。
うーん、どこでもいいんだけど、一緒なら。
[しばらく枕元のイワツバメと睨み合いをした結果]
[ふと思い浮かんだのは、水族館。
淑乃に頼朝と行ったからとおみやげを貰ったからだ。
でも、この前海に言ったことだし]
『お稽古、お疲れ様。
もうすぐ秋の公演だものね、応援してる。
予定なら、なにも。
だからお誘いがとても嬉しい。
行きたいところ……迷ったのだけど、
あなたに提案がないなら、遊園地とかどうかしら?』
私のイメージでは無さそうだけどね。
雪のジェットコースターへの反応が見たいとかは、内緒。
[口元を緩め、さあ送信*]
― 文化祭後のある日 ―
私に二言はないって言ったしね。
[誂えたように親と妹が実家に遊びに帰ってしまった日。
本当にこんなタイミングが来るとは、と内心動揺しつつも、着ることは約束なのだから反故にするわけにはいかないから、と。
自室の中。雪を目の前にして。
柔らかなの裾を揺らし、恥ずかしさから僅かに目元を染め。
これでどうだと仁王立ちしてみせたのだった**]
― 休憩中 ―
お化け屋敷以外、うん。
[くすくす笑いながら、一本立てた人差し指を顎に当てて考える仕草を]
どこからでもええけど、翔子ちゃんや淑乃ちゃんの家庭科部と、斎藤くんの漫研は顔出したいなぁ。
[知った顔とすれ違えば「1−Bのメイド喫茶来てなー!今ならコンテスト優勝のロミオとジュリエットが居るで」と手を振り、宣伝は怠らずに。]
あ、天文部でプラネタリウムやってるって!
…先に食べるものとか飲み物買う?
ウチもよぉけ回りたい
[手を繋いで出店を回れるのが嬉しくて、足取りも軽やかに**]
[みんなが働く中出歩いていたのだから、と忙しく立ち働く。
一部「しずかちゃんいますか」という声には笑顔で]
残念ですが月にお帰りになりましたご主人さま。
[などと軽口をたたきつつ。
そんななか、優に小声で尋ねられれば。]
あるいは男装の麗人がふたり、でしょうかね。
まあ、どちらでもいいですよ。
僕には優は綺麗な恋人にしかみえませんから。
[やはり、小声で。*]
うんっ
私はこのままでもいいよ、恥ずかしいとかは今更だし。
宣伝も出来るなら悪くないでしょ。
[それにペアルックといえなくもないし。とは口にしないけど。
手を繋いでお化け屋敷の方へと向かう。
細かい場所は知らないので誘導してもらいながらだったろうけど。
入り口を見た感じだと怖さは73点くらいに見えた]
割と本格的だった…!!
[思い切り笑い飛ばせるレベルかと思っていたが、ちょっと背筋がぞくりとした。
篠倉の腕に絡みつくと、不安げに入ろうかと促す**]
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