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― 地下3階 ―
地上のあれか……主は近いのか?
[降りれば湿った空気が肌に貼りついて来て、不快感に少し眉をひそめる。
これが地上に降った雨と立ち込めた霧に似たような印象を抱いたのは、あのときの体験ゆえか。
知らなければ警戒したかもしれないが、地上で実際に降られた身としてはこれだけ薄くなっているのなら進めると判断がついた。]
[彼女は、そう、辿り着く事は出来ないだろう。
薄れた酸の霧が、容赦無く傷を侵食する。
彼女の通った跡には、赤い色が落ちる。
地下3階への階段を降りた所で、崩れ落ちた。]
[逃げるつもりでいた。
何も出来る事などない。この体では。
せめてもの奇跡をこの手に、取り返して――]
はっ、 … っ――
[けれど今、足は地下へ向かう。
「馬鹿たれ、死ぬ気なのかい」
止めてくれる声はない]
[案内する娘の背を汚す赤。圧迫の止血法では止まらなかった]
[壁についた右手が滑る。
階段――地下3階
血に濡れて、滑って体を支えられない]
[咬まれた傷が痛んだ。 熱い。
咬まれた舌が]
[ジェフが其処に居れば、彼女は無言で右手に持つ剣を差し出しただろう。
どういう意図でかは、彼には明かさない。
クラウスが嘗て、愛用していた剣。
銀の狼が、冷たく光った様な気がした。]
ミア…。
[闇の中、一人。
故郷で別れた妹の名を呼ぶ。]
もう、赦してもらえる…?
[既に、この世には居らぬだろう妹に赦しを乞う。
妹の、魂の為。
帰る場所なんて、無かった。]
[霞む視界の中、左に提げられた短刀を、腰から外した。]
―――…
[ただの独り言か、呼び声か。
何事かを呟き、その短刀をそっと抱え込む様に、
抱き締めた。**]
[あつい。 あつい。
失血に薄れる意識、思考は途切れながら勝手に流れる
銀の狼。「クラウスに殴られる」
銀のボウガンはどこへ行っただろう。
フィリップの、親友の愛用していた、あの武器は]
シェリー、許してくれるか
[麗人の傍らにあった親友の妻へ、囁く
満たされる存在が傍にいるのなら、それなら]
フィルの心臓……俺が、もらっても?
ここに同じ霧が出ているとすると……地上はもう霧が晴れているのか?
それに……。
[もし同じものならば、もしかしたらこの辺りから地上へ直接繋がっていたりするのだろうか?
逃げるつもりは毛頭無いが、必要とする者がいるかもしれない。
思いついたあたりは傍に誰かいれば伝えたかもしれない]
[死ぬ訳にはいかない。
何も残らないわけじゃない。このエゴが全てを失わせたのだとしても]
[銀の狼。
双剣の片割れを右手に引きずりながら、深淵を目指した]
……始祖の御大
ノスフェラトゥ――だったか
[肩に、首筋に、咬まれた傷>>68が血を滲ませる]
届け物ですよ―――、っと
[城の中に湖。 浮かぶもう一つの城へ、左眼を眇めた*]
[何がしたいわけじゃない。
主に会って、再び愛でられて吸血鬼なるのも悪くないし、望みの一つかもしれない。
人間のまま裏切れぬ主を討ち、生還するのもひとつの結末だろう。
ポケットのなかのシェリーとリアンが何か話してくれるわけでもないが……こうして奥へ向かうことに異論は挟んで来ないようだ。]
美しい、だからこそ美しく――。
[散り様とは言わない。
結末を迎え、そして美しく勝利するために――最下層へ]
[霧から溶け出すように現れたのは、――始祖ではない]
[首を、傾げた
霞がかる琥珀が揺れる
思考の主体は]
『――アホか、あんたは。』
[無音で喋る]
[近付き、背中から手を伸ばす
ほんの薄い、しかし瀕死の娘を苛む霧が、
すう、と周囲に払われて、毒のない間隙が出来る]
『案内、ありがとな。
――あるじが下で、あいつらを待っている。』
[肩に腕を回して、抱き起こした]
[覚えある言葉に、薄く瞳をあけた。
霞がかる琥珀に、大きくなり、細まり。
痛みの軽くなった身体が抱き起こされ、小さく笑った。
血の瞳は、色を失いつつある。]
『俺は先に行く。』
[項に頬を寄せるのは、まだ血を吸う為ではないが]
『…………ルアは、』
[――ひどく、甘い香が心を擽った]
『もう、終わりにしたいのか。』
― 地下4階 ―
君の力は、このあと借り受けるかもしれん。
そこの彼をかばって死ぬとかやめてくれよ。
[もしシェリーとリアンが蘇生できるとすれば、自分が吸血鬼になるか、彼女らを人間に戻すかどちらかを選ぶことになる。
自分はどちらでもいいのだが、家族会議(?)の結果、人間を選ぶのならアルベルトの力が必要だ。
彼によって自分は封印され、人間に戻ったことでリアンを倒すことになったが、それを恨むのは美しくない]
……今、失われてはならない存在は君だけだ。
隣の彼が大事なのはわかるが、足手まといになるなら切るのを勧める。
[その傍らにいるのはシェリーの仇なのだが、今さらそれを持ち出すつもりはない。
だが、自分から見れば彼の戦闘力は評価するが、主と戦うには足りないものを感じた――これに引っ張られてアルベルトが倒れてはたまったものではない。]
私がいれば、私の美しさを求めてあの城の門は開く。
主を裏切るつもりはないゆえ、とりあえず私の舞台はそこに限っておく。
[そう言って、城へと歩き出した。**]
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