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ああ…
[ジェフとアレクトーの戦闘を見て、嘆きは言葉に出て。
吸血鬼は滅ぼさなくてはいけない種なのだろうかと嘆く
それはただの種への生き残りをかけた戦いなのであって。
お互いを滅ぼしていいというわけではないと思うけれど。
始祖とナバールを見合っては、やはり人を餌とする吸血鬼だからと、心がうれいていた]
…私は何を望むのだろう。
[伊達の傍らで、ほんの少しだけ長らえた時間。
人と吸血鬼の戦いを見据えて、私はどう思っていくのだろうと思っていた]
[苦く、濃い血の味を舌で承ける
人間の甘露とは違うが、酷く惹きつけられた]
『ああ。』
[手を離し、立ち上がると黙礼のように目を伏せた]
『たましいを孤独には陥らせないと約束しよう。』
『感謝する』
[ナバールの約束に、また、少し笑みを]
『さぁ、行くが良い』
[“眷属”が控えている。出口を見遣り、ここを出るように促す]
[眷属の蝙蝠が彼からこちらに移った]
[始祖は――血分けの主はこれで
望むように人間と対峙する事が出来るだろうか
僅かでも血脈は継がれ、
狩られるを待つのでない――同胞の王として]
[頷いて、歩き出す姿は不意に影にとけた]
/*
……中の人はすごい性格悪い毒吐き体質だけど、ログに残る所では極力吐かないようにしてるのよ。
おぶらーとおぶらーとおぶらーと……
おぶらーと思いつかないから黙ろうそうしよう
[封魔され、意識が戻った頃だろうか。
請われれば、地下深く迄の道を案内しただろう。
そうで無くとも、一人でもよろめきながらも其処に向かって。
杖は、内臓にまで到達していたかもしれない。
死ぬな、と思った。]
― 地下3階 ―
地上のあれか……主は近いのか?
[降りれば湿った空気が肌に貼りついて来て、不快感に少し眉をひそめる。
これが地上に降った雨と立ち込めた霧に似たような印象を抱いたのは、あのときの体験ゆえか。
知らなければ警戒したかもしれないが、地上で実際に降られた身としてはこれだけ薄くなっているのなら進めると判断がついた。]
[彼女は、そう、辿り着く事は出来ないだろう。
薄れた酸の霧が、容赦無く傷を侵食する。
彼女の通った跡には、赤い色が落ちる。
地下3階への階段を降りた所で、崩れ落ちた。]
[逃げるつもりでいた。
何も出来る事などない。この体では。
せめてもの奇跡をこの手に、取り返して――]
はっ、 … っ――
[けれど今、足は地下へ向かう。
「馬鹿たれ、死ぬ気なのかい」
止めてくれる声はない]
[案内する娘の背を汚す赤。圧迫の止血法では止まらなかった]
[壁についた右手が滑る。
階段――地下3階
血に濡れて、滑って体を支えられない]
[咬まれた傷が痛んだ。 熱い。
咬まれた舌が]
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