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始祖様を、裏切れないけれど…けれど…
[苦悩をにじませて。それでも戦いに目を背けたくなくって]
…伊達。
あなたは生きて…
必ず――
[今はただ。愛する人に生きて欲しい。
それだけが。アシュレイの望み――]
[我が身を斬れぬ伊達を見て、最後に思念を送る]
……道具に頼るは容易い、
…しかし、道具に力を持たせるは、我が身を滅ぼす要因なり。
…我等は、…人の滅亡を望まず……
しかして、共存も望まず……
狩るものと狩られる者……その違いは紙一重……
次に刃を振るう時は、それを心せよ……
[同胞の心臓でできた刀を振るう若者に、届くかわからない言葉を…――]
[始祖の肉体が灰となり、紅榴石だけが残れば]
……これを求めてここまで来た者もいるだろうが、これだけは渡すことはできん。
これは私の生命のひとつだ。
[渡せと言われれば強硬に断った。
復活させる意思が無いこと、加工もしないことを明言した。]
[呼び声に、閉じていた瞳を開く。
血の瞳は、アレクトーのものよりも更に紅く、深く。
腕を緩めた彼の顔が、はっきりとした像を結ぶ。]
彼の言葉に、ゆっくりと頷いて。
彼の首筋に額を寄せた。]
始祖様――!!
[主がやられてしまうなんて。
とても信じられなさがいっぱいだった。
始祖はいつでも美しく、ごうごうと輝いていたから――]
― エピローグ・王立大劇場 ―
[舞台に立つ自分が、人間として、千年を生きるために。
自分が持ち帰った紅榴石――命を交ぜた縁の人を、千年生かすために。
命はいつか滅びる、生き続けても孤独に過ごさなければならない。
だから――紅榴石をいつも身に付けた。いつも傍にいられるように。
だから――あの日のことを、あの場所で得た家族のことを陽光の下へと引っ張り出した。
フルムセート・スィープシックが生涯で唯一自分で脚本も手がけた歌劇が、この日に行われた。
この演目は、彼の死後もまた幾度と無く繰り返し上演され、千年の芸術となったかもしれない――。
時が経つに連れ、脚本には手が加えられ、内容も少しずつ変わっていったかもしれないが、冒頭の一節だけはそのままにされた。
その冒頭は――
『――その心臓は、紅榴石(べにざくろ)に似るという』(了)
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正直なところ、自分以外の石には興味無いのでけっこう鬼畜なことをしているのだけど、PCは気にしていない。
うん、申し訳ないです。
/*
見守っておりました。
決着、ご苦労さまでした。
時間も押し迫ってきていますので、ご挨拶。
参加者の皆さん、二週間の長きにわたり、どうもありがとう。
企画運営サイドはもっと前からの準備、お疲れさまでした & 楽しい舞台をありがとうございます。
また、この場を提供してくださった瓜科姫と絵師さまにも陰ながら感謝を。
これからもRP村をやってゆく方は、どこかで同村するかもですね。
その時にはまた別の人格を被っていたり、相変わらず脱いでたりすると思いますが、どうぞよろしく。
[>>61渡すことはできない。その言葉に。ただ、そうかと答えた。
答えはまだ、分からない。ならばその続きはその金の男に、彼もまた預けようと。
彼の「斬る」力と相棒の「救う」力。まだその答えは見つからない。
だが――だから。生きて。歩いていく。
二人で]
―FIN―
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