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まあ…なんだ…こうして、ジタバタしている時間が結局は楽しいわけですよ。ナカノヒト的には。
うん。
甘甘の時間も楽しいけど、針のむしろも楽しいわけで。
…つ、辛いけどね!
―― 7月7日・商店街 ――
笹の葉さーらさらー♪
わっ、金の折り紙って、夜見るとびっくりするな……
[商店街の軒先に、街路樹のように立てられた笹飾り。
常連の買い物客から、ただの通りすがり、それから勿論神楼学園の生徒たちにも、自由に短冊を書いて吊るして貰った笹は、重たげに揺れている。
ぎらっと頭上で光った短冊に、ぎょっとするも]
ふふ。『いもうとの むしばが はやくなおりますように』って。
[一番てっぺんに飾って! とせがまれ、取り付けたのは他ならぬ自分だったので。
クリスマスツリーの星みたいに光るその願いが、叶うといいなと、微笑ましい。
じんわり温かい夜風を切って、自転車を漕いでいけば。
潮の匂いと、魚屋さんの匂いと、惣菜屋さんの匂いと、それから――…]
こ、こんばんはー。
[珈琲の匂いの前で、自転車を止め。
ちりん、とベルを鳴らして。
まだ少し、入る時には緊張してしまう店内に、顔を出し]
凌くん。いま大丈夫?
[忙しいようなら、待たせて貰い。
お店の外で、枕くらいの大きさの包みを、ぽんと渡す]
お誕生日、おめでとう。
ええっと、どーも色気もそっけも無いとゆーか、実用的な方面にしか頭がいかなくて、こんなんになっちゃったんだけど……
[中身は。
黒字に桜の花びらが白抜きされた柄の、エプロンとミトン。
それから、ティーコジーとポットマット。
内職の成果である]
でも、
生まれてきてくれてありがとう、って気持ちは、ひと縫いひと縫い、込めたんだ。
…――おめでとう、凌くん。この日を祝わせてくれて、ありがとね。
…… ナタリアせんせーも女の子なのに、そういえば女子会には居ないんだね。
[甘味処で、わらびもちをもっちもっちしながら。
ふと、立場から言えば当たり前のことを呟いた*]
−夏休み 第二日曜日 海−
[集合時間までにはまだ時間はあったが、ひさびさのまる一日の休暇ができたので、早めに海に着いていた。
いつもの癖で早朝から起きだしていた]
海だー。
[一人、潮風を堪能しながら、他のクラスメートを待っていた]
−七夕−
[喫茶店<名無し>にてバイト中。土日が七夕なら、その日。平日ならその後の土日あたりに]
店長、リョウくんって今日いますか?
『ああ、待ってな。確かいたはずだな』
[店長にリョウのことを聞くと、リョウの部屋に声をかけてくれた。
リョウが店におりてくれば]
リョウくん。お誕生日おめでとう。これ、ちょっとしたものだけど。
[と、紙袋を渡した。中には、ケータイポーチ。聡美さんにあげたのと色違い。もちろん環の内職お手製]
お金あんまりないからさ、お手製なんだけど。ちょっと、不格好でごめんね。
[大学で同期だった現大学教授から研究の手伝いに来てくれないかと打診があった。
中途半端な時期ではあるが、便宜は図るからなるべく早く来て欲しいとのこと。
校長に相談すると、よく考えた上で一番いいと思う選択をするようにとの答え。
正直、研究の内容に心は惹かれているが、神楼学園での勤めを途中で放棄するのも悩ましい。生徒に好かれている自信はないが、嫌われてもいないはずだし、約束の一年も全う出来ないのは心苦しい。]
しばらく保留にして欲しい。
[電話をかけてそう伝え、夏休みいっぱい考えることにした**]
神楼学園教師 ナタリアは、化学教師 ジェフロイ をおそっちゃうことにしたよ。
神楼学園教師 ナタリアは、化学教師 ジェフロイ にうしろゆびをさすことにしたよ。
―七夕―
[凌のいる喫茶店<名無し>に入る]
どもー、凌いますか?
[凌が出てくれば箱を渡す]
よぉ、誕生日おめでとう。コレ、俺が彫ったんだ。
良かったら使ってくれ。
[グラスリッツェンで柴犬を彫ったものが入っている。
せっかく来たのでコーヒーを1杯頼んで。他愛のない話をするだろう。]
じゃ、また学校でな〜
[片手を上げて、店を出た]
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