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[その姿が見えなくなってから、ようやく視線を外し
ちらと床に落ちたままの赤を一瞥する
――程なくして、赤は砂になって崩れた。]
[くると振り向き、黒い風はまた疾りだす]
[――そうして なんか弱そうなのを見つけた狼は、
廊下の床の上、ぱたんと座った。]
[こちらから声を掛けることはせず、
ゆるくしっぽでも振りながら、
向こうが気づくのをただ大人しく待っている。]
[こちらに近づいてくる獣の足音。
立ち止まって辺りを窺えば、
床に大人しく座っている黒狼の姿を見とめた]
クレーシャ。
[頭の中で、黒銀の獣の励ましの言葉が蘇る]
[最初に調理場で会った時と同じように、
そろそろと歩み寄っては屈み、目線の高さを合わせると]
……きみのその首飾り、
少しの間貸してもらってもいいかい?
[まず口にしたのは、そんな問い。
記憶と共に聲を交わす力も還ってきたので、
彼が狼のままでも言葉を聞きとることは出来るだろう]
大丈夫。取り上げるような真似はしないから。
[顔を上げたことで、たくさんの傷の中でも
一際大きな傷跡が目に入る。
僅かに眸を伏せながら首に両腕を回し、
器用に結び目を解いた。
いびつな形の欠けた硝子玉を
半分ほど糸から外して、新たに通すのは――
天辺に花弁の銀細工が施された、小さなたまご]
[たまごの飾りを通し終われば、外した淡碧の珠を元に戻して。
再び首元で輪を作ると結び直した]
…………これでよし、っと。
私はそこまで大したことはしてなくて
ヴァレリーさんと、もう一人凄腕の魔女がかけてくれた
魔法がほとんどだけど…。
幸せを届けてくれる、天使のたまご。
加えればこの不恰好な数珠も、
だいぶお守りらしくなるかと思ったんだ。
[傍から見ればなかなか変化には気付けないかも知れないが。
似合ってるよと、装い新たな黒狼の頭を撫でる]
………… ありがとう。
[聲の調子も表情も、変わらなかったけれど。
先刻までより増した尻尾の勢いは隠しきれないようだ。
撫でられれば、目を細めて擦り寄って、]
やり残したことは、もう、ないか?
/*
わあああ キーラちゃんんんんnいもうとと幸せになってくれりゃー
わんわんさんもメーにいさまも ふこふこかわいいなぁ
きょうだいしまいっていいなぁ
ぼくも兄さんになつきたかったのに色々時間がなかtt
…………うん。
心残りも果たせたし…十分かな。
それにわたしは欲張りだから、早く出て行かないと
また新しい未練ができてしまいそうだよ。
[この奇跡の記憶をどれだけ持って帰れるかはわからない。
それでもどこかには残ってくれることを、祈りたい]
だから。
一緒に帰ろう、クレーシャ。
[灰青の眸からは涙が零れていたけれど、
表情は微笑みを湛えて。
擦り寄ってきた身体をぎゅっと抱きしめる]
[腕を離した時には、そこに今までの青年の姿はない。
目の前の狼と同じ色をした、
漆黒の体躯に深緋の眸もつ狼が代わりに現れて]
くぅん
[ひとこえ、鳴いた]
/*
本編ではめそめそしてたんで、
スピンオフでは同じ泣くにしても嬉し泣きがしたかったのです。
当初はクレーシャが記憶戻ったら
思い出してくれたようわああああんとかやるつもりだったけど、
ひたすら鬱陶しいし冗長になるので泣き笑いに留めました
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