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[意味が分からない事が続く
どうしてああして雪玉を投げてしまうのだろう
相手は子供なのに?
そんな事してはいけないのは自明なのに?]
……………
[小さく耳を塞ぎながら、鬱々と歩いていて
結局、聖堂の入り口にぼーっと立っていた]
[服を着て落ち着き始めていた顔が、ぽんと赤くなった。]
……オリガ。
……
[言葉にならず、その体をそっと抱き寄せる。
金糸を指で撫でながら、オリガの頭に口付けた。]
だいじょうぶ。心配、かけた。
[とても、優しい声音。]
/*
何故!!俺は!!!皆と離れて!!!聖堂に居るんだ!!
こんな素晴らしい祭りを目の前で見る事が出来ないなんて!
弟分のレイスんがそんな事になってたら、そらもう
指差して笑うに決まってんじゃん。
そんで引きずり出して見せ物にする展開しか
見えなかったんだよ……逃げてレイスん。
ええっと……そうだ
アップルパイ食べに
[なんだかんだと、色々やっていたら
食べに行く事をすっかり忘れてしまっていた。]
[少女の足はホールへ。]
[首元まで赤いオリガの様子は、よく見える。
背に回された手に、レイスもまた首まで赤く染めた。
服のせいで、見えはしないだろうが。]
…ありがとう。
[笑顔を向けてくれたのを、少なくとも否定ではないと考え。
許してくれたのだろうと、言葉を返す。]
[じっと見つめられて、少し目線をうろうろとさせた後。
そっと唇を寄せた。]
[ 便利なものだ。
普通なら着替えに数分はかかるが、此処では一瞬。
元々イメージトレーニングは得意だ。
長い真っ黒なコートの裾を翻し、聖堂へと足を向けた。
――少女の姿を探す。]
[頭の中がもやもやする
これを突き詰めたら、やばい気がする
前もあんなに傷付けたのに、暴いたのに
――――また?]
……………はぁ
[ため息をついて、深呼吸
うーんと伸びをした
身体を動かして、頭を休めて]
[レイスの言葉に、再び笑みを浮かべ、ぎゅっと彼の服を掴む。
唇を寄せられれば、一瞬目を見開きつつ、やがて、ゆっくりと目を閉じた。
その胸にもたれかかるように、身を任せつつ。
全身の力が抜け、彼の腕に包まれる。
ノックの音が聞こえた瞬間、勢いよく飛び上がり、わたわたと周囲を見渡した]
[そんなこんなで]
…………うーん…。
[光を湛えるステンドグラスの下、ガラスロッドを
いくつか宙に浮かばせたままに作業に没頭する男。
しかし、その周囲には“歪な色の歪な形の何か”しか
存在せず、光を弾いても美しいとはとても思えなかった。]
さすがに、扱い難しいなあ…。
[男にしては珍しい、弱音をぽつり。]
[かぁ、と頬に血が上っていって、熱い。
少し触れて、そのままゆっくりと離れたくちびるがやわらかくて
なんだか、どうにかなってしまいそうな、くらい。]
[自分の身に体を預けられ、彼女の心音を聞く。
その暖かさと音が、たまらないほど嬉しかった。]
[冷たい温度が返ってこないのは、こんなにも嬉しい。]
[そして、腕に力を込めようと意気込んだ瞬間。
ノック音>>183が響いた。]
わ、わああああ!!!
[顔を真っ赤にして叫びながら、オリガのように飛び上がり
そして、わたわたと自分の腕を離す。
…少し物寂しくて、そっと手に触れた。
―― 叫び声で、中に人が居ることはわかっただろう**]
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