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あなたは恋天使です。
任意の二人を猟銃で撃ち抜く事ができます。
カスイが無惨な姿で発見された。
大河内も後を追うように殺された。
…ん、起きたか。ほら、冷める前に食っちまえよ。
[ふらふらと危なげな足取りで歩いて来た月子に気づき、声をかける。]
.oO(……泣いてたんだな。)
[彼女の声を聞けば、泣いていたであろう事はすぐにわかった。]
……お前は悪くねぇ。何も悪くねぇんだよ。
謝るのは俺の方だ。
ソドの言葉…お前にも聞こえたろ?あいつは俺が「魔王」と名乗ってたのが気にくわなかったらしい。お前のせいじゃない。お前は、ただ巻き込まれちまっただけなんだよ。俺の責任だ。
でも、安心しろ。お前は…お前だけは、絶対に元の世界に帰してやるからな。絶対に……
[帝は彼女を安心させるべく笑顔を作ると、そっと月子を抱き締めた。]
[抱き締められて(>>+24)身を固くする。]
違う。違うの。
帝くんのせいじゃないの。
[それでも、誰がなんと言おうと本当は自分のせいに違いないのだ。
だって、]
私が、望んだの。現実の世界に、いたくないって。
[注意を払っても、どうしても、声が震えてしまう。]
おととい、控え室で、瓜子姫がね、言ったの。
「あまのじゃくは、妹みたいな存在。ほんとうに、かわいい。」って。
この世界では、あまのじゃくは瓜子姫の結婚の邪魔をしないし、それがばれて八つ裂きになんかされない。
この世界は、私が知っているおとぎのくになんかより、ずっときれいで優しい。
だから私、帰りたくないって、願ってしまったの。
[あまりにも自分勝手な願い。]
[告白は、続く。黙って聞いてくれている彼の目を見ることが、できなかった。]
ねえ、帝くん、私、中学校のころ、部活、途中でやめたよね?
「勉強が忙しくなってきたから」って、言い訳してたけど、本当は、違うの。
[いま彼は、いったいどんな表情をしているのだろう。まともに見ることができない。]
2年生の時にね、ある日、朝練に行って、あいさつしたら、だれも、返してくれなかった。
目は、合うんだ。けど、すぐにそらされる。それから、くすくすって、笑い声が聞こえるの。
何が起こったのか、全然わかんなかった。その前の日まで、普通に一緒に笑って、笑顔で「また明日」って別れたのに。
[当時の事を思い出す。自然と、体が震える。]
楽譜を隠されたり、楽器を壊されたり。そんなことは、ぜんぜんなかった。
[だから、表沙汰にはならなかった。]
後輩はね、すごく気まずそうにこっちをチラチラ見るか、一緒になってくすくす笑うか。
でも、やめたくなかった。
私、プライド高かったし、おんなじ楽器の中で一番上手だったから。後輩いるし、頑張らなきゃって思ってた。
けど、ある日、先輩たちに言われたの。
部活のあと、靴箱の前で取り囲まれて。
「ねえ。ちゃんと空気読んでる?あんた、部の空気壊してるの。わかってる?!あんたがいたら、空気悪くなる。だから、いい加減辞めたら。」って。
[この経験は、高かったプライドをずたずたにした。
「自分よりもへたくそなくせに。悪口を言うことしか能がないくせに。あんな人たちのために辞めなきゃいけないなんて。」
親や帝にすら、何が起こったのかを黙って、毎日夜遅くまで、気付かれないように、布団の中で、声を殺して泣いた。]
いまならわかる。
私、先輩たちを完全にバカにしてた。そして、それが態度ににじみ出てたんだって。
けど、そのときは、わからなかった。
だから、とっても怖いの。理由がわからなかったあの時ですら、私、部活にいることができなくなった。
けど、今回、はっきりと、先輩を怒らせた。
[頭にこびりついて離れない、温度のない声。
―君が、そういうことをいう子だとは思わなかったよ。―]
もう、部活にいられなくなるんじゃないか。次学校に行ったとき、もう、だれも、私に声をかけてくれないんじゃないかって。
だから、逃げたくてしょうがなかった。
その時にね、声が、きこえたの。
『一緒に、童話の国に行こう、ねえ?』って。
その声に、私は願ってしまった。
「連れていって!」って。
だから、私のせいなの。いま、ここにいるのは。
帝くんは、私のわがままに巻き込まれちゃっただけなの。
[顔を上にあげる。ともすれば、涙がこぼれそうになる。
女の子にとって、涙は、とてつもなく強力な武器だ。目の前で泣いてしまえば、この優しい幼なじみは、自分の事を許さざるを得なくなる。
だから、意地でも泣きたくなかった。]
―城外―
うーん…この辺の木なら大丈夫そうだな。
[荷物から斧を取り出して]
ていっ!
――ミシミシッ
やっぱり一撃じゃ切り倒せないか。
俺もまだまだだなあ…親父を見習わなきゃ。
[そのとき銃のような音が聞こえ、いきなり木が倒れはじめた]
うわぁあああ!!!
…危なかった……
でも木は倒れたな…よし。これを薪にして…っと。
[数十分後、できた薪を荷物につめて]
完了、完了。
こんぐらいあったら足りるかな。
薪はちょっと乾かす必要ありそうだな…
さーて、帰るか……ん?
このサイズのモミの木、調度いいかも。
ていっ!
[手頃な大きさのモミの木に拾ってきた木の実等をぶら下げてロビーに置き、薪をもって部屋に戻っていった]
。оО(斧、もうちょっと切れ味よくしたいなー
残りのも、もう少しコンパクトにして……改良の必要あり、か)
……
[帝は、彼女が話している間、ただ黙って聞いていた。抱き締める力は緩めないまま…むしろ、強くなったかも知れない。
帝は、何も知らなかった自分に腹を立てていた。
彼女が中学で部活を止めた、本当の理由も。
件の告白をしたと言う輩の一言が、これほどまで彼女の心を傷付けていたと言う事も。
自分は、本当に何も知らなかったのだ。
学校が中学と高校で違っていたから…などと言う理由は、彼は絶対に認めない。そんなものは、知ろうとしなかった自らの怠慢でしかないのだから。
そんな自分が、酷く情けなくて。]
……もういい。
もういい。わかった、わかったから。
……話してくれてありがとな。辛かったろ。気付けなくてごめん。
[くしゃり、と彼女の髪をそっと撫でる。崩れかけた笑顔をもう一度作り直して。]
…泣いていいぞ。お前は今、泣いていいんだ。
無理すんな。我慢すんな。見ねぇから……隠しといてやるから、好きなだけ泣け。
[彼女の頭を自分の胸板に押し付けるように抱き締めた。]
大丈夫……大丈夫だ。
お前は何も心配しなくていい。必ず俺がなんとかしてやるから。責任持って、元の世界に帰してやる。約束する。
だから、今は大人しく泣いとけ。言いたい事も、溜めてる事も、あるなら全部言っちまえ。何だって受け止めてやる。大丈夫だ、大丈夫だからな……
[優しく語りかけながら、あやすように背中を撫でてやる。
何度も『大丈夫』と呟いたのは、自分に言い聞かせているようでもあった。]
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