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変な夢か……ま、そういう時は俺を呼べ。夢の中だろうが助けに行ってやるからな。
…ん、こいつか?こいつはな……
あのわんころの日記だ。読むか?
[ニヤニヤと笑いながら日記を差し出した]
香屋月子は、上総帝 を投票先に選びました。
うん。ありがとー。
…わんこ…狼さんの日記?!
[眠気が吹き飛ぶ。受け取りながら、]
帝君、これ、どうしたの?!っていうか、人の日記勝手に読んじゃ駄目じゃないかなぁ…
[気になる。それはもうものすごく。けど、良心が開くことを抵抗させる。]
-図書室のソファ-
[隣の部屋からドゴォンと壁が崩れる音が聞こえ、眠っていた大河内が目を覚ます。]
…ん。おはよう。
[虚空に向かって挨拶し、]
毛布がかかってる?なるほど。
相変わらずだな、ひなにゃんは。優しいし気は利くし。
かわいいよぉだいすきだよぉごろごろごろ。
[半分寝惚けている大河内は、普段絶対に表に出さない部分を露呈させていた。]
音読かつもちだしとかwwwwwwwwwwww
鬼畜だwww鬼畜すぎてwww腹いたいwwww
やべえwwこの魔王さま最強すぎるwww
どうしたって……決まってんだろ。奪った。
客ももてなせないような城主だぞ、このくらいしても許されて然るべきだ。
[さも当然であるかのように言い放った]
無理に読めとは言わないが、すげー面白かったぞ。
あぁ、そりゃもう、大爆笑するくらい。
[魔王は悪魔の言葉を囁いた!]
[7(20)分ほどかけて頭を覚醒させた。]
ふぅ。しかし毛布をかけにきてくれたということは…。
[おやすみと言って飛び出した昨夜の自分がなんとなく恥ずかしくなる。]
飛ばしすぎたか。
[むくりと起き上がり、図書室の中をぶらぶらと廻る。]
なんだよ、日本の本ばかりじゃないか。
この世界独自の書物は無いのか?
[大河内は本棚の一角に『ソドちゃんダイアリィ 〜赤ずきんと私、その愛の歴史〜』と書かれた花柄の本が並んでいるのを発見した。
これは確かにこの世界独自の書物と言えそうな代物だったが、趣味の悪いその装丁は手に取る意欲を失わせた。]
…風呂でも入るか。
奪ったって…
そんなことしちゃだめだよ。
[少し狼がかわいそうになった。]
う…そんなにおもしろいの…?
[気になる。爆笑するほどの日記。しかし、それなら読まれる本人はものすごく恥ずかしいのではないだろうか。
しばらく悩んで、]
1.じゃあ、ちょっとだけ…[開いた]
2.え〜…うーん…[答えが出ない]
3.やっぱり人の日記勝手に見るなんてだめだよ。[返しに行った]
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