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[ドアの向こうから聞こえてくる音、漂ってくるにおい、感じる気配。
だいじょうぶ。だいじょうぶ。]
先輩。
[息を吸って、はく。携帯を持った左手に、右手を添える。
しゃらり。三日月のストラップが揺れる。]
そうですね。先輩が、上から押し付けて、嫌がる女の子を無理やり自分の物にしようとする方だとは微塵も思っていません。
―そう。よかった。じゃあ…―
はい。私は、あなたとお付き合いをするつもりは全くありません。あなたがそれなのに無理やり追いすがるような方だとは思っていませんよ。
[そう言った瞬間。]
[切れた携帯に目を落とす月子を、不思議そうに見ると]
感情、乱れてるのね。
[頭をそっと撫でて、窓を抜けて家屋の外に出た]
…
[しばらく、呆然と携帯電話を見つめる。
不機嫌さを隠そうともしない、冷たい声。
頭の中が、全身が冷えて、なのに手のひらに汗をかいていた。]
どうしよう。わたし、おこらせた。どうしよう。
[無意識に声が出る。]
どうしよう。
[ふと、ドアの向こうの音が消えているのに気づく。]
みかどくん!
[ばっとドアを開け、中に駆け込んだ。]
[動揺の中、
『一緒に、童話の国に行こう、ねえ?』
聞こえた声に、]
私をどこかとおくへ連れて行って!
[こころの中で、とっさに叫んでいた。]
おう、どうした?飯ならできてるぜ。作り立てだから美味いぞ。
[彼女の様子がおかしいのは確定的に明らかであったものの、自分から触れるべきではないような気がした。彼女に頼られた時だけ、表から力になってやればいいのだから。
あえて電話の事には触れないまま、出来上がったばかりの餃子と炒飯をテーブルの上に運んだ。]
[客を待つこと46(60)分、今日は常連の客達も忙しいのだろうか。客は未だ、一人も来ていない。休日なら、一日中カウンターが埋まる程度には客が訪れるのだが。]
ふわ、
[退屈だ、と思いながらあくびをひとつした、その時。
カランカラン、と客が入ってきた事を知らせるベルが鳴った。]
いらっしゃいま…せ…
[入ってきた人物を確認したその瞬間、笑顔がピシリと固まる。]
―へい、マスター!コーヒーをロックで!
[コーヒー豆をそのまま出してやろうか。
そんな考えが、頭を駆け巡った。]
…何しに来たの。あ、来たならケーキも食べてって。
[珈琲を淹れながら聞く。どうせ来たのなら、売り上げに貢献してもらえばいい。
5(10)分後、大河内の目の前にはホットコーヒーとケーキが置かれた。]
食べたらお金置いてさっさと帰りなさいよね。
[違う。本当は一緒に居て欲しい。
素直になれないカスイは、大河内に気づかれないように小さくため息をついた。]
[ばっとドアを開け、中に駆け込んだ。]
みかどくん!
[いつもの笑顔。こちらの様子に気づいていないはずはないのに、あえて触れないでいてくれる、その様子にたまらなくなって、
どん。
体当たりをして、そのままその胸に顔をうずめた。]
村の設定が変更されました。
っ、と……
[体当たりをされたがその程度で倒れる魔王ではない。その衝撃を軽く受け止めると片手を彼女の背に回し、もう片方で頭を撫でる。]
言いたくねぇなら言わなくていいし、俺から訊くつもりもねぇけど。
……好きなだけこうしてろ。特別大サービスだ。
[笑顔を作ると、出来る限り優しい声音でそう言った。]
どうしよう!どうしよう!
[うずめた胸の広さと優しい声、頭をなでる大きな手に、涙があふれてとまらなくなる]
どうしよう!わたし、せんぱいにきらわれたっ!ふかいにさせた!このままじゃ、中学の時みたいに、また、ぶかつ、いられなくなるっ。トランペットすきなのに!ぶかつのみんなのこと、すきなのに!
[言いたいことをきちんと組み立てて言えず、ただ、そういってわあわあと泣いた。]
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