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―――――…、(柔らかそうな光だな)…。
[+裏+
つんつんしてみた。/コーラを置いて掌で受け止めてみた。]
お前、あいつと関係があるのか?
[チェルシーの名前は聞いていないので、あいつ、と。
水面浮かぶ蓮花のようにふゆふゆ浮かぶ光。それは何も応えず、「霊伝」であるかすら定かではあらず。仄かな光は、雪止む空に、また消えた。*]
[「え〜知りたい知りたい?あたしのこと知りたい〜?」
からかうように言った後にスッと隣に腰掛ける。
「んっとね、ちょっと長くなるよ?えへへ、あたしも自分でよく言えないんだけど。
昔ね、おじいちゃんが病気になっちゃったことがあって。
まだ治る可能性があるよ。って医者が言ってるのにおじいちゃんはドンドン弱気になっちゃってさ。
ある日、お見舞いに行ったら諦めた顔して笑ってた。
あたし、それがやだった。もっと生きることに足掻いてほしいって思った。
じゃないと、生きてるのか死んでるのか分からないじゃない。
せっかく生きてるんだからさ、しがみついて欲しいって思ったんだ〜。
だからおじいちゃんが死んだ後、ソレを見ようと思ってさ。生にすがって精一杯に死に抗う人が見たくって。ちゃんと生と死の溝を見たくって。
クラスメイトを殺したの。みんな途中で諦めちゃうんだよ。もう殺せばみたいな空気出しちゃってさ。
で、次の実験対象を見つけたところでサ。あっけなく事故死よ。事故死。しばらく死んだことにも気づかなかった間抜けっぷり。でこの状態でしょ?な〜にが違うんだかさっぱりよ。
でもさ、死んでも生きてても一緒なんてやじゃん?じゃあなんで必死に生きてるのかって話じゃない。
あたし、自分が生きてても死んでても変わらないなんてやだもん。
だからさ、生きることが素晴らしい事だって。諦めないで縋って抗って死ぬのを拒むぐらい素晴らしい事なんだって思わせて欲しいの。
そうしてくれないとあたし、絶対に生まれ変わろうとか思わないし絶対にもう一度生きようなんて思えないからさ。
成仏なんかしないよ。
ん〜改めて語って見ると・・・未練とはまた違うかも知れないね」
無邪気に笑った。]
[普段と同じように女子高生らしく話した後、玲子は隣に腰掛ける。
長くなると聞いても無言で。耳は傾けられ。]
生と死、か。
[ぽつりと。
然し、クラスメイトを殺害した事への呟きはない。]
…―――――…、
[全て聞き終えれば、無邪気な笑みを横に、正面を向いた。
暫し、水星煙草が静かに煙をたなびかせる。]
[手段も何もかも、ある意味狂っているのかもしれない。
だがしかし、命をより輝かせ、それを見たいという気持ち、
その根本は、]
――――…生命賛歌か。
[ほろり、と音もなく水星煙草の先端から灰が落ちた。]
[
…――悪夢に鎖された”英雄”―――”狂機”―――…
ケルベロス
…―――暗黒の森の番犬―――…
…―――全てが終わったとし―――…
…―――その先に在るものは―――…
生か死か
運命は未確定 今は、まだ
]
こんな感じ
[船に乗らないか。
そんな誘いを掛けられるとまたキャハハと笑う。
「なぁにそれ?やっぱ玲子ちゃんの魅力にクラクラしちゃった?ふふっ。」
クルンと浮かび上がって。
「でも・・・」
少し浮かびながら体を折りたたむようにしてケヴィンの顔を覗き込む。
「表:おもしろそ〜。
裏:知らないおじさんについて言っちゃいけないって言われてるのよね〜花のじょしこーせーだから♪
+裏+」]
[断りの言葉を聞くと、気にした様子もなく笑い、]
おいおい。
ヒューマンで言えば、俺はお爺ちゃんの年齢だぞ。
尤も、エイリアンで言えば、まだまだ若いがな。
[玲子の黒髪を見ていたが、再度視線は正面に戻る。]
…俺はさ、少しだけ普通のエイリアンと違うんだ。
[ぽつり、と呟きは落ちて。
エイリアンだってのは、直ぐ分かったろ?(モノクルを外した時、目が紫色に光った的意味で)と、玲子をちらと見た後、また正面に顔を向ける。]
[ケヴィンが笑うと玲子も同じように笑う。
「そんなこと言ったらあたしだっておばちゃん年齢だけどね〜。
ま、あたしがいつまでもいつまでもこの状態でふよふよしてたらまた誘ってよ。
エイリアンだったら人間とはまた違う物を見せてくれるかも知れないしさ」
目の前にいるのがエイリアンだと認識しつつも言ってのける]
[首をコテリと傾げながら呟くと、またスッとケヴィンの隣に座って。
足をぷらぷらさせながらケヴィンのほうを見ている]
[幾分か短くなった水星煙草を揉み消し、
新たな水星煙草に火を点け、燻らせた。]
…元々、エイリアンの祖(オリジン)となる存在は、
宇宙を破壊するだけの為に生み出された。
三次元よりも高次元から来た宇宙の稼動因子、
生命(いのち)とは違う、生物に擬態する(エネルギー的)存在…。
[まあ擬態した時点で、生命の性質は持つ事になったのだろうが、等と付け加え、]
そのエイリアン・オリジンからエイリアン達は増え、
代を下るごとに様々なタイプのエイリアンに別れた。
俺の一応の分類タイプは、エイリアン・イワオって言ってな。
物理耐性に優れたエイリアンなんだ。
[少しだけ目を細めた後、]
しかし、子が孫が、子孫が生まれ、代を代を経るにつれ、
宇宙や生命(いのち)達の光に影響され、
宇宙を破壊するっていう、本来の目的を性質を忘れた。
それが今のエイリアンなんだ。
[ケルベロス艇に乗るエイリアンの事を思い浮かべ。
普通のヒューマン達と同じような感性を持ち、よく笑い、よく食べる。]
けれど、時折稀に、原種に近い先祖返りや
エイリアンタイプが複数発現する奴が居て。
昔の目的や性質を理解して生まれる奴も、
本当に時折、居る。
それが俺だ。
[歪とも言える。実際に目に見える部分では、イワオの物理耐性と、ヒプノスの右目、見えない部分では…]
けれど、 [その時ばかりは薄い苦笑を浮かべ]
違和感があったんだよ。
この宇宙は破壊するには、眩すぎる。
綺麗で、あったかくて、優しくて
[瞑目]
けど、やはり俺は破壊者ではあるよ。
ヒューマンを見れば、
うんざりするし、ろくでもない奴も多い。
それに俺は宇宙海賊。
略奪や惑星破壊はお手の物だしな。
[目を開き、]
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