76 新たなる放言者の村（身内村）
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【墓】 文学少女 カーラ
では…ドナルドはなぜ殺されたのか。ドナルドは酒飲みである前になんだったか…。そう。彼は医者だった。彼は前日のわたしとへクターの検死をしていた。そこで彼は犯人を特定する要素を見つけてしまったのね。
【墓】 文学少女 カーラ
ところで言い忘れていたけど、わたしはダーティーと対峙した際、いくら油断していたとはいえ背中を見せるようなことはしなかった。なのに後ろから首を絞められた。簡単なことよね。もうひとり部屋にいたのよ。わたしは後ろに倒れないようにもみ合っている際にわたしは犯人の荒い息が首筋にかかるのを感じたわ。
【墓】 文学少女 カーラ
さっきそれをさりげなくドナルドに話したの。そしたらそれはおかしいと彼は断言した。わたしの首に残っていた首を絞めた痕は絞め上げたものではなく、下に向かって力を加えた痕だったと。少なくとも身長に換算してわたしとわたしの首を絞めた犯人との身長差は20センチはあるはずだと。本来は身長差が20センチあるのに吐息がわたしの首筋にかかる人物…。犯人は明らかね。
おそらく動機は自分の本当の性別を知られた…と思ったからではないかしら。へクターは悪戯の最中に、アルフォンスもちょっとした際に気付いてしまったかもしれない。そう思ったら2人を生かしておくことができなかったのね。。。
【墓】 仮面 ダーティ
俺は純粋に仕事の上のパートナーのつもりでいたんだがな。まぁ老若男女を魅了してしまう、俺のダーティ・フェロモンが悪いんだろうが。
【墓】 文学少女 カーラ
い、意外な凶器ものね！
そう。わたしを絞め殺した凶器は現場に残されていなかったわ。でもね、それは至極当たり前の話。凶器はのこされているはずがなかったの。だって、それは犯人が肌身離さず持っていたから。いいえ。この言い回しは正しくないわね。凶器は犯人の身体の一部だったのよ！
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