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―― メンデルスタワー/70階 ――
…………。
[メイドは、荒野となり果てた東京を眺め下ろしながら
誰にあてたものでもない呟きをこぼす。]
私と貴方は。
あの日まで、会ったこともなかったはずなんですけどね。
[言霊に感情は滲まない。
ただ淡々と紡ぎ、花のしたの顔は、笑っている。
血に塗れてしまった野菜ジュースを取り出した。]
[血に似た色のジュースを飲みながら
高層からの眺めを目に焼き付ける。]
――――。
[頂点にたったその場所で
見えるものは、何一つなかった。]
あれだけ食べても
ミスター・緋焔のことはなにもわかりません。
……まだ、足りないのでしょうか。
[首をかしげて、鋼の華がまた一つ、ガソリンを送り出す。]
――――。
[考え事をしようとすると、拒否するように頭が痛む。
手にぶら下げたままのチェーンソーは、まだ目覚めない。]
…………、
[ともだち。
あの日――いつか握った、掌の感触。]
……………
……、……?
[空になった野菜ジュースを、窓から捨てた。
つよい風が入り込んでくる。]
[風。
泣き叫ぶ少年を――逃げ惑う人々を
颯爽と助けに現れた、貌のないひと。
当たり前のように手を差し出し
当たり前のように、助けを求める声を聞き。
――ずっと憧れていた何かが、彼にはあった。
だからきっと。
躊躇う事無く身を翻す彼に――
私は、恋をしたのだ。
この人にこそ、この穢れた身は捧げるべきなのだと
永遠の主人として、仕えることを決めた。
もし彼の手が意に沿わぬ屍に染まるなら
それしかシラナイ私の手で、轢き潰してさしあげようと。]
…………。嗚呼。
いいでしょう。もういい。
私には――私には、私には私には私には私には私には
サフォア様さえいれば、どうでもいい。
あの方こそ、この世に必要ならヒーロー。
あの方こそ、私が生涯を以ってお仕えするべき御方。
[おんなは――わらったように見えた。
じゃらりと咲いた鋼の華と共に、悪意の園へと還る。**]
[自分の体が聞こえる。
片隅に追いやられた正気(わたし)にも、はっきりと。]
………相変わらず馬鹿なんですね。私は。
[時間は、戻らない。
振り返っても、恨んでも、慕っても、時間は戻らない。
馬鹿な事ばかりを繰り返す、風に舞われた殺人鬼。]
[黒い影は、すべてを飲み込んだように見える。そこには何もない。闇しかない。
黒い世界を呆然と眺め、そしてはっと振り返る。
病院。ナジームの手当てを、怪我人の処置をするべき施設は。
なかばダメもと、すがるような思いで端末を手に、コールする。
しかしその思いを裏切るように――コールした先は、あっけなく通信に応えた。]
は――
[拍子抜けした声はしばし言葉を失い。端末の向こうからこちらへ呼び掛ける声がする。]
あ、ああ。すみません。
爆破事件の"被害者"の処置をお願いしたいのですが。
[通信はそうしてまるで普段通りに行われ、そして切れた++]
―国会議事堂―
[ロージアの声、成される通信を背に]
…ッ!!
[窓ガラスを突き放すように体を離し、
やや不安定なア足取りで外へと向けて走りだす。
正面玄関の扉へ半ば倒れこむように手を伸ばした。
重い音を立てて、開く。]
―国会議事堂:正面玄関―
[年に3回しか開かないはずの正面玄関。
それを押し開けて見えたものは―――]
…――、
…――ぇ、 あ……
[遠い灯りも、走る車も、何も無い。
まるで、街がそのまま
底なし沼に沈んでしまったように。
目の前の光景に現実感がない]
…… 何、が……、
[街をいただく、とそう謂った。
でも、これでは――]
[大理石の柱に手をついて
瞬きも忘れたように眼を見開いたまま。
影ばかりの荒野に
いくつか不自然に灯る光。
残ったそれが何であるか気づけば、
これを成したものが誰であるのか、
きっと分かってしまうだろう。
けれど、ツキシロはまだ気づかない。
呆然と膝を折る。]
[――鎖の擦れる音が聞こえた気がした。++]
――サフォア!
[切れた通信の向こう、ふらりと走り出す背を追う。
こちらも足がもつれるけれど、飛び出していく人間を止めようとするのはもう本能なのかもしれない。
そして、開かれた重い扉の先にあったものは。]
なんにも、ない。
[呆然と、音が溢れるだけのように、口にする。]
[追うてきたのは金髪を揺らす紅金のロージア。
何もない、空虚な夜にその色が鮮やかだ。
彼女の口からも呆然とした声が漏れる。]
…―― … ッ…!!
[ツキシロは、大理石の柱を拳で殴った。]
こんなの…、
ッ こんなの ない だろ……!!
なんで…!!
[車も走らぬ街は、どんな記憶にもないほどに静かだった。
サフォアが柱を殴る音と、自分の吐息。
議場のほうから聞こえる幾つかの声だけが、ここにあった。]
は、あはは……
[人はあまりにも理解の範疇を越えると笑うのだと、どこか冷静にそう思った**]
―― 影の街 ――
["東京"を貪り尽くした鎖たちも、メンデルスタワーの一部として浮上する。おんなは供給管を伸ばしながら、声無き世界で漂っていた。]
――――
[失われた街で為すべき事は、見当たらない。
再びメンデルスタワーの最上階へと向かうべく
浮上を始めた。]
─ 国会議事堂 ─
[呆然としたまま、動けずに。
ツキシロやロージアが外へ向かうのにも、反応できずにいた。
そんな意識を揺り動かしたのは、銀の上で瞬く緋色のアラート。
数度、瞬き、銀に触れる]
『エン、無事かーっ!?』
[聞こえて来たのは、支部長の声。
数度瞬き、それから]
……支部長っ!?
ちょっとこれ、なに、何が起きてんのっ!?
っつーか、みんな、無事っ!?
[我に返るや、飛び出すのは矢継ぎ早の問い。
支部長は、落ち着け、と突っ込みを飛ばしてから、今の状況を説明してくれた。
とはいうものの、支部長にも、街が鎖によって影に引き込まれた事と、ごく僅かな場所だけが残された事以外は把握しきれていない、との事だったが]
……鎖……って。
それって……。
[思い当たる節は一つしかない。
だからこそ、何故、という思いが強い]
『とりあえず、無事なメンバーは病院に避難してるんだが……こっち、これるか?
verダウン状態じゃ、きつかろう、お前』
……え? でも、修復って時間かかるんじゃ……。
[砕けた剣の再生には、時間がかかるから、と。
一バージョン前のものを仮装備していたのだが。
支部長曰く『非常手段使わせてもらった』との事で]
……どっちにしろ、いかなゃなんない、か。
病院に搬送しないとなんないのもいるし……。
[そんな呟きをもらしつつ、一先ず通信を切り。
先に出て行った二人を追って、自分も外へと歩き出した]
─ 国会議事堂・正面玄関 ─
……ほんっきで、なんもねぇし……。
[開いた扉の先に見える世界に、口をつくのはこんな一言]
訳わかんない事ばっかり続くなあ、とは思ってたけど。
……今回のこれって、極めつけだろ。
こんな事して、一体どーするんだよっ……。
[右の拳をぐ、と握って低く呟く。それから、拳を開いて]
とりあえ、ず、これから。
どーします?
いや……俺としては、やんなきゃなんない事って、一択なんですけど。
[低くこう、宣して、それから。
場にいる者たちに、先ほど支部長との通信で得た『現状』の情報を伝えた。++]
…―― 、
[顔を上げる。何もない街を見、
それから風薙へと視線を動かした。
膝を折っているため 見上げる形になって]
…… …それは …、
本当、なのか?
[嘘など言うはずないが――それでも、確かめたくもなろうもの。]
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