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―― 影の街 ――
…………
[相容れぬ――在るべき姿に戻った"彼"。
己の中に在る影を通じて、感じ入るものがある。
絶大な力と、薄弱な生命力。]
時間は戻らない。
萎れた華が再び蘇ることのないように。
[メイドは紡ぐ。]
………。
[――捨てたければ捨てればいい。
おんなの中に埋め込まれたのは、彼の影の一部であり
生命力の一部でもあるようだ。]
……これは後で返すよ。シャッテン。
[おんなは紡ぐ。
胸の辺りを一度、抑え。
リコイルスターターを引き直す。
おとなき世界に、咆哮が宿った。]
[――何故。
似て非なる鏡の容貌の理由を考える暇などない。
回らない歯車。
回り続ける歯車。
それは選ぶ道の違いを示すようだ]
―――っ!!
[垂れ下がる鎖、
無数の槍が浮かび上がる。
フェイスレスは跳んだ。
歯車を加速させる]
[メイドが見据えるのは、光溢れる地上。
光と影の交錯する境へと加速し
現に在る存在の一つに、チェーンソーで特攻する。
地上から見れば。
シャッテンに害為そうと一足先に駆けた者――
フロウディアの足元の影から、チェーンソーとメイドが奇襲を仕掛けてきたように見えただろうか。]
[理屈をあれこれとごねるのは、柄じゃない。
だから、問答には、口を出さなかった。
ただ、聞いた話に。
少しだけ、思い出したものもあって。
──NEXTの子を宿した、という事で、周囲から奇異の目を向けられていた、姉。
それでも、姉は、しあわせだよ、と笑っていて。
『惚気聞かせるのが、あんたしかいないのが、ちょっと寂しいけどね』と。
冗談めかして言ったりもしていて]
……ま、確かに。
ひとなんて勝手なもの、でも、言い出したら、きり、ねーし。
[ぽつり、紡ぐのは、独り言]
身勝手やって間違って、それで痛い目見て、そんでも先に進んで、繰り返して、さ。
……そんな中から、それぞれ、なんか掴んでく……。
そのやり方とか、方向性は、全部違うもんだろーから。
何が良いとか、何が悪いとか。
何が強いとか、何が弱いとか。
何が正しいとか、何が間違いだとか。
そんなん、考えたって、きり、ねーと思うんだけど、なぁ。
[自分は考えて、考えて。
でも、答えは出なかったから。
ありのまま、あるがままを、否定も肯定もせずに生きると決めた。
それは今も変わらない。
そして、『自分のあるがまま』に則れば、ここでやる事はひとつで。
だから、『鬼』は吼えずに、太刀を構える]
……つか、直球だよなっ!
[突っ込むフロウディアと、青の炎。
追って、駆け出そうとしたその刹那、影から飛び出してきた姿]
……ねーさんっ!
[名は呼ばない、呼べない。
『目標』に達していないから。
幼い頃に自分に科した小さな縛りは、未だに健在で。
呼びかけ方が場違いと思っていても、ささやかな意地はそれを曲げさせなかった]
[飛び出す黒い槍、
駆けるフロウディアの道を開くように
歯車は盾となり槍を受け止め霧散した。
槍を受けなかったいくつかは
白黒の異形へ向けて空間を裂く]
[誰かが呼ぶ声がする。
フロウディアへと薙がれた秒速20mの刃は
動きを阻まれることはなけれど、僅かにぶれた腕の位置によって掠るに留まる。代わり、おんなのいろのない体液がフロウディアに降り注いだが。]
――――
[刃の先につく血を見つめて、首を傾げる。
視線は、僅かに貌の無い歯車の異人と
太刀を構える彼を見たようないろがあった。
紡ぐ言霊は、メイドのもの。]
外しましたか。
[歯車が、幾つかの槍を受け止める。
ことの始まりであり、終わりへ続く路を拓く音。
終焉(フルング)へと向かう歯車の幾つかを
空間を鎖す鎖によって軌道を変え、はたまた留め。]
[向かいゆくうち、ゾンネ《光》はシャッテン《影》とひとつになり、ひとつの異形を成す。
白と黒の異形、歯車持つ姿をfacelessに重ねる暇もなく、黒槍は真っ直ぐにこちらへ伸びる。
NEXT体のもつ、一般人よりも優れた身体能力だけで、その黒槍を避け、時に折り捨てる。]
何よ、かかってきなさいよ――ッ!?
[能力的には一切殺傷能力を持たぬが故に、自分の装甲を硬化し、相手の攻撃をこなすばかりが精一杯で。
近接距離に入れば、捨て身でも何でもやってやる、と虚勢で煽った。
黒槍にメイドが貫かれたのは、その瞬間だった。]
は――
[足元からチェーンソーを持ったメイドが不意に現れて。
奇襲に驚くよりも、まず彼女に害なすよりも先に、彼女は槍に貫かれ。
それそのものに意表を突かれて僅か動きを止めてしまった瞬間、刃が降り注ぐ。]
ッ……!!
[眼前で両腕を交差し、受け止める。
最大限の硬化の上で受けたはずだが、掠った刃はそれでもいくつも傷をつけた。]
[突然の事に戸惑う意識は、鎖が歯車を迎えうつ音に揺り動かされる。
は、と、目に入るのは黒槍が貫いた箇所から零れるいろのない液体]
やべっ……。
フロウディア、それ! 可燃性だから、気ぃつけろっ!
[以前見たものを思い出しつつ、一声、叫び。
ともあれ、前へと駆ける。
後ろに下がっているのは、あまりにもあまりにも、自分らしく、ない]
[速度を保つチェーンソーが、揺らぐ。
駆け行くは白い騎士。
彼女の灯す浄化の炎は部屋を照らし出す。
全てを白日に晒す光。
そのようなものは、在りはしない。
強き光は、より濃い影を生む。
それに目もくれず、白い騎士は勇敢にも
終焉へと立ち向かって駆ける。]
[ぱたりぽたりと、色味のない血が、刃のあとに降る。
その間、槍は歯車に阻まれ落ちていった。
叫ぶ風薙の声に、そちらを見る余裕もなく叫び返す。]
――そーいうのは、リントブルムに言っといてっ!!
[歯車は回る。
空間を閉じようとする鎖に手を伸ばし、干渉しようと。]
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