情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
―― 喫茶店『ヒバシラ』 ――
[華の形をした心臓が、脈動した。
震える声がする。凶器が震える声がする。
問いかけてくる男は、同じように武器を手にしていた。]
ねー……さん……
[鋼の華は脈動する。恨み言を咲かせるように。]
――――アカ、ネ……?
[鋼の華は鼓動する。恨み言を忘れ得ぬように。]
―――――――。
…………
[チェーンソーの音が止む。
影から除いていた鎖が、そぞろ撤退を始めた。]
……わからない。
[おんなの形は、首を振る。]
分からない。わからない。わからない。わからないわからないわからない。アカネは……違う、分からない、知らない、知らない知らないしらないしらないしらないしらない。
貴方は誰ですか。
貴方は誰ですかエンくん……!
[再度、乱暴にリコイルスターターが引かれる。
勢いをつけすぎた刃は、いつもの咆哮ではなく、甲高い音と共に一抹の火花をはじいた。]
――――嗚呼。
きっと貴方を殺せばわかる。
きっと貴方を食べればわかる。
記憶も想い出もみんな、貴方の脳に詰まっているはず。
[炎の只中から、数多のチェーンが飛び出す。
チェーンソーを片手に飛び出すおんなと共に
黒紅の鬼人を目指して、狂気が振るわれた。**]
―都庁:《HOPE》本部―
――それから、もうひとつ。
[「延栄満」について伝えた後、
ツキシロは少しだけ眉を寄せて続けた。]
…――カゼナギ ヒエン も
ここの参加メンバーだと、
聞いているのだけれど。
[ヴィクトーリアへと視線を向けた。
彼女に教えてもらったことだったゆえに。]
彼に、話したいことがあるんだ。
……いまは、彼は此処に居ないのか?
[別行動を取ったのだと説明があれば
では、帰ったら伝える、と謂った。
伝えたい理由《ほんにん》と
既に邂逅しているなど、知らずに。
都庁へ増えていく黒服。
既に此方も事態は大きく動き始めている――**]
投票を委任します。
サフォア ツキシロは、シャッテン に投票を委任しました。
――… ――… ―――…っ
[炎に巻かれながら、メイドは呼吸を荒くする。
NEXT体となった現実の彼女に息切れが存在しない以上、それは心の悲鳴だったのだろう。]
私は、――…、私――…
――…私は、
わ――…たしは――…
[延栄満と、
ナジームが組んでいるとして、
――ならば。
共通の敵と彼を標榜した上で
蜘蛛のNEXTが残した情報をもとに
司令官は、同じ結論に達したであろうか。]
ナジーム・ラシュディ。
やつはすでに、
――この都庁の中に、いる。
[宮古へ顔を向け、そして
ロージアとヴィクトーリアの方を*見た*]
―――…
[吐き気は収まらない。
一気に引きずり出された記憶は、平衡感覚を奪う。]
………、
[口の中から血の味が忘れられない。
――己の中に繋がる影。
不思議な抱擁感は、過去と幻の奈落へ堕ちてしまいそうな体と意識を、現へと繋ぎとめる。]
[主人と仰いだサフォアを笑顔にする事も出来ない。
尽力した先で――彼は本当に笑ってくれるのだろうか。
……先程までなら肯定しただろう。
だが、自分がしている事に――理性が気付きかけている。
緋焔は――誰なのだろう。
わからない。思い出せない。思い出してはいけない最後の一線を、彼も、サフォアも、揺さぶってくる。]
―――…。
思えば。
ミスター・シャッテンだけでしたね。
[彼は――"今の自分"を、見ていた。
その上で、期待をしていると、そう言ったのだ。
だが、彼は言った。人は必要な者以外を滅ぼすべきだと。
NEXTとしての力。その先の選択。]
…………
もし私がNEXTでなかったのなら。
ミスター・シャッテンは―――…。
[呟きは影に漏れて、こみ上げる吐き気にごまかされる。]
…………
[そして、もし彼がNEXTになった経緯を知ったなら。
血に染まった自分と、サフォアや――緋焔が、恐らく相容れないであろうのと同じように、彼も思うところを変えるのだろうか。
初めに一度会っただけの縁。
彼は――よく知らないから言っただけかもしれない。]
…………。
[自我を繋ぎとめる影の消失。
失ってしまったらきっと――狂うのだろう。]
………っ
[こみ上げる事の忘れたはずの液体が、目の端から零れそうになって、首を横に振った。
――どうしてオマエだけイキテルンダ。
声が聞こえる。まだずっと、鳴り響いている。]
[茜と緋焔は、きっと助けに来てくれるだろう。
でも、彼等がここを見つけてしまったら、もしくは"彼"に見つかってしまったら、"材料"にされてしまうのだ。そうなったら"処理"しなければいけない。殺さなくてはいけない。嫌だと叫んでも、言う事を聞かない体と脳は未来を幻視させるに十分で。
――手を差し出せば助けられ、助けを請えば手を差し伸べられ。世界は単純であって欲しかった。
でも――親しい誰かがこの世界に入り込んだ時、彼等は闇色の獣に食われて元の世界に帰れなくなってしまう。
黄泉の味を知って帰る事の出来る人間は、いないのだ。
だから――いつか、助けを願う事をやめた。
叶って欲しい、叶ってはいけない願いを忘れてしまった。]
――――………。
[影を通じて、思考や呟きが漏れて来る。
それを静かに聞きながら
シャッテン……ゾンネはなにも問い返さない。
ただ単に告げるのみ]
―――何も、不安になる事はない。
既に私達は繋がっているのだから。
[影を通じて、再びあの抱擁感に満たされていく]
[サフォアを主人とした理由は単純なものだ。
脳を洗われ、知識を埋められ、正気を失いかけてもなお、願い続けて、願い続けて、忘れてしまった言霊。
きっと彼なら。
あの時の声に応えて助けてくれたのだろうと。
躊躇い無く差し伸べる手に――恋をした。
人が死ぬべき存在なのか、NEXTが世を覆すべきなのか、そういった難しい事は、凍った自我にはわからないが――
サフォアには、憧れ続けた何かがあった。
でも、彼が今の自分に喜ぶはずがないと
正気と狂気の混ざり合う狭間で、気付きかけている。]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[9]
[10]
[11]
[12]
[13]
[14]
[15]
[16]
[17]
[18]
[19]
[20]
[21]
[22]
[23]
[24]
[25]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新