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[強大な力を受け止める反射型シールドと両腕。]
グノ……シ…ス……。
[パキィン…。
意外にも澄んだ音を響かせ、盾が割れた。
最大閾値を上回るエーテル量を供給した時、それは起こった。CAC4が反転、エーテル供給量が、ゼロ、となる。
”サンダー”は僅か上向きの角度を持ち、
何とか市街地ではなく空へ弾けたようだ。]
[一方。
外皮は硬くても、”サンダー”を放った”クジラ”の口の中、内部は如何だろうか。宇宙怪獣は、口の中の柔らかそうな襞を一瞬見せた。]
[まもらなきゃ]
[たったひとりの、妹] [たったひとりの、兄として]
[見過ごせば、いい]
[このまま、燃え尽きれば、いい]
[共に] [……否、自分、だけでも]
[こわれたく、ない]
[こわしたく、ない]
/*
一応赤側だしゼペット社=悪寄りな設定があったりする。
けど、出す機会がなかった……何もしなくてもテルオは翻弄されまくりだったからw
で、折角だからその能力を転用させようかとも思ったけど、もしかしたらすげーチートなのでは?
人狼の能力みたいなの敵が使って来て、それの対抗手段という形なら活かせるかなと思った。
《どこにも、いかないで》
《はなれて、いかないで》
[胸の下の方、魔力を帯びたその土器のようなパーツが、震えて。
明るく光る古代の円陣を、グノーシスのシールドと重なるような形で、再び展開した]
[通信が終わった様子>>+101に、ん、とうなづいて]
どう? 収穫はあった?
ふむ。その調子じゃ、純正品はなさそうか。
ま、ゼペット社が兵器を作っちゃったら、玩具屋じゃなくなっちゃうし、そうだよね。
じゃあ、僕に任せて。
良い様にしておくよ。
[迫る最終決戦に向けて、仕事は山積みだ。
少年の様子には気付いたものの、さほど重くは受け止めなかった。
公開されているだけの、メカマリオン(小さい方)の仕様を頭に入れて、格納庫へ**]
[イル――結理人自身には、その円陣の様子は見えていない。
"クジラ"からの眩い"サンダー"に目を焼かれそうな気がして、ぐっと目を瞑っていたのだ。
無論、"サンダー"が飛んで行った空の方向も、見届けてはいない]
は、……なん、だ、大したサンダーじゃ、な……
[まるで自分が何を行ったのか自覚もしていないかのような様子。
強い感情の奔流の影響か、どこか疲弊したような、動作の鈍さ。
――円陣はもうそこには無く、胸の下のパーツも静寂を保っている]
/*
市長さんに話が伝わってない気がするでござる。
ひとつの拠点話は、陣桜市に死の商人が云々があったから面倒くさそうって思ったのもあったけれど。(でもあの時の話は、わたし側もちょっとややこしいよねー。)
ゴルモアについての市長さんの接し方は「死の商人」でも良いんだけれど、市長さん内に設定や想定が既にあるように見えたのでバッティングしないように避けた、かな。
[まだ半ば閉じかけている紅い瞳は、つ、とグノーシスに向く。
疑問形にもなりきらない程の、抑揚のない弱い声色で、紡ぐ言葉]
ぶじ、か……
大した、シールドだったじゃない、か、……フラン、
[今、この目にはシールドは見えない――割れてしまったのだろう、と思う。
そんな中、前方に視線を戻せば、"クジラ"の開かれた口の内部]
――――…
撃てる、撃てば、いける……っ!
[己の背丈を超える程の――超える程しかないレーザーガンを持つ右手が、震える。
今持てる気力の全てで、照準をその奥の方へと、合わせる―――**]
[自動的に補佐システムが立ち上がる。
エーテルの供給が切られた為、
予備エネルギーによる噴射が行われた。]
……これは…。
[一時的に機能を消失していた全天球モニタが復旧する。
周囲を取り巻く古代の円陣の最後の輝きがフランの目に映った。]
[ジンロボの外部音声をオンにして、無事かと問う兄へ返事を返す。]
≪うん…。
だけど、グノーシスのエーテル…エネルギー供給が停止してる。
今、予備エネルギーで姿勢を保ってるの。≫
[兄の邪魔をしない程度に返事をする。]
≪今のシールドは… おにいちゃん …≫
[おにいちゃんが生み出した。その言葉をフランは言わず、レーザーガンを構える兄の背に視線を注ぐ。照準を合わせ、身の丈を越える兵器を構える兄。]
(何も気付いていない。)
[撃てば倒せる。
フランの内側で秤にかけられる。
倒すには絶好の機会だ。しかし予備エネルギーでは支障がある。
だから、全天球モニタに映る兄の姿を見つめていた。**]
/*
一つずつは鬱屈になるようなものではないな。
ゴルモア話も本当は出すつもりじゃなかった。ので、そこはごめん、かな。(ゴルモアに関しては削除して良い範囲であったから。)
妥協点、は、うーん。
キャラとしての妥協点は市長さんは作らないタイプだと思えたのはあるけれど。うー…ん。陣桜市に触れるのは、市長さん嫌がりそうというイメージだったり。
――ダイシチョー移動中――
――――すぅ……
[静かに、移動の揺れはあるだろうけれど、ソファーで寝息に近い落ち着いた呼吸を繰り返して、身体を休める。
思考も出来るだけ空っぽに近くしようと思った所で、はっと気付く。]
そういえば、向こうの戦況、……確認は出来るの?
たとえば、望遠レンズだとかで直接見るとか。
それに、このでかいのが接近してるとわかれば、向こうからの動きの可能性もあるはず。
もし、組み立て中にこっちに来るなら、私が出るから、表に出れる位置に移動しておいた方がいいかもしれない、かな?
[少なくとも、この全長2kmと言う巨体が動いている以上、近づけば近づくほど、シティ詩論方面のどの勢力からも丸解りになっていく。
どの勢力が来るかはわからないが、何らかのアプローチがあるとみた方が良いだろう。]
もしくは、特に支障がなければ、頭部か肩かに先に出とくけど。……そういえば、あの連絡じゃあ、クジラが単体なのか、複数なのかも判明してないんだよね。
……とはいえ、詩論側に連絡の余地、余裕があるのかもわからない。
宇宙怪獣を遠距離からでもサーチアンドデストロイを仕掛けたほうが良さそうだけれど……。
[そう、提案するがたとえば移動中の姿勢で、傾きが立っていられないレベルの可能性もあるだろうし、飽くまで提案程度。
さらに、テルオが口走っていた”クジラ”についてもエリー自身にとっては未知数だ。
”クジラ”が形だけなのか、大きさも伴うのか、……情報不足だ。
だからこそ、発見したら一撃先に浴びせるくらいのアドバンテージが欲しい。
出てもいい、と言われればすぐに駆け出していくし、まだ待って、と言われれば、少しの躊躇はあれど、再び眠りに近い休息へと戻っていく。**]
[コックピットの中、フランは瞑目する。
兄の胸で震えるパーツ。
大きな消耗と引き換えに誰かを護る円陣を作る力。
それは*****の**による、宇宙の中の異常性の片鱗。
何万回の前の原初の……に**る力。
フランは、兄の身体を『知覚』する。
フランの胸中に過ぎるのは心配か憂いかそれとも…**]
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