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― 元ソフィア・パーク ―
わたしは、何も理解ってない。
知ってるだけ。おにいちゃんの優しさを。
[それは言葉通りに。そして、]
…………。
[行ってやらないでも、ない。]
[兄の返答が染み渡るのを待つかのように、長く時間が流れた。]
[市長の話を聞いてから、届いた通信。インカムも外して、ようやく一人。
静かに抑えて話す……ことを忘れていた。]
…………阿呆かぁあああああああああああ!
[言ってしまってから、あわてて口を閉じる。
一呼吸おいて小さな声で、外には漏れぬように注意し]
餞別ってそうほいほい渡せるもんじゃないでしょあれ!?
いや、むしろ何してんの。
怪獣は確かに減らしといた方が都合はいいんだけど。
…まぁ、後者はわかったわよ。そうしたいってんなら、解ってあげる。
ま、だから、きちんと私の元には戻ってきなさい。いいわね?
[落ち着いた声で、許したげるから、とでもいいたげに、少しトーンをおとしたものの、まだ明るい声で、命大事に、と釘を刺した]
んじゃ、テルオ君が心残りとか無いなら開けるけど…
良いんだね?
[決心が鈍るかも知れないし、と少し時間を空けて言う。
同じ頃、シームルグ機内には小さな門が生まれて居て。]
やっぱエリーの難題にゃ答えは出せねーなー。
俺は姉貴程、何があっても護りたいって思うくらい大切な何かがあるわけじゃねーしよ、とりあえず突っ込んでそっからまた考えるわ。
[たった一言で返した言葉>>137の続きのようなものを、機内で呟いて。
記念に、とか言いながら出発前に顔を出し弁当を広げている男だった]
…つったら、滅茶苦茶怒られるんだろーな。
ついでに市長も呆れた顔でなんか言って来るんだぜ。
いやいや、女は怖ぇよなあ…もうちょっと大人しくてもいいんじゃねえ?
ちっちゃくて丸くて、いい匂いのする…そんな奴。
[その問う先は己が纏う天使。
どうもその意見には否と返しているのか、光による反応は全く無かったが]
[その少女>>134からの返答に、ぱちくりと瞬いた。
自分に対する心配であれば彼女の場合は確かに無いだろう、とは解れども。
ちょっとだけしゅんとしてしまったのは、多分"幼い"結理人の面の所為だ]
……どうすりゃわかんない、って時は。
無理に結論を急くことはないんじゃないか。
[いつかの機械化部隊に対する結理人がそうだったように、義理もないのに助けになろうとして]
そういうこと、無かった訳じゃない、俺も。
[突き放されるかと思ったのに、受け入れてくれた……そんな人から少し視線を外したりも、しつつ]
まあ別に、お前の事情は俺が知ったことじゃないが。
[そして最後に、"闇"の部分で、突き放した。
すこしだけ気になったようにメガマリオンの方に目を向けたりもして]
"フランは、来なくてもいいよ"
[フラン>>146に、少しだけ掠れた、小さな声になって呟く]
"さっきは、一緒に戦うって言ったけどさ――
フランの守りたいものが、地球(こっち)にあるなら、来なくたっていいと思う"
[何故わざわざそう口に出したのかわからない。
ただ、そう言ってしばらくの間だけ、兄妹の姿を見詰め――
そしてルッカ>>150に向き直った]
"うん"
そこまで分からないわよ。
…いえ、おそらく遠隔操作じゃないかって推測くらいはつけられるけど…
[ルッカの声は録音ではなく、通信だった。事前に何か仕掛けてあるとするなら、そのための警告は録音でするだろうことを考えれば、おのずと現在進行形の遠隔操作で“孔”を操作しようとしているのだろう、という程度のことは推測できる。けれど、それまでだ。
肝心の具体的な方法については一切の手がかりがなかった]
…もう少し、詳しく話が聞ければいいんだけど…
…無理ね。
いつ落下するのか分からない以上、シームルグの中に入って逆探知することだってできないし。
それさえ分かれば、こっちから通信送ることもできるし、ルッカの居場所もはっきりさせられるんだけど…
[シャワールーム前の壁に背を持たせかけながら、内線の受話器を眺める。その顔には、声には、はっきりと歯がゆさが浮かんでいた。けれど]
…で、何事かしら?
[更衣室の中から響いた声>>148に、至って冷静な声を返した]
あ、お二人さんはちょいと離れてて…
正直、巻き込まない自信無いからね。
アレが居るせいか若干頭痛いし。
[言いながら手元に出すのは、小さな門…
空の穴を見ている二人には、
それが何かはすぐ分かるだろう。]
…あー、痛いとかは無いはずだから安心してね?
すぐに済むから…
[言いながら、手の中の門をメガマリオンのほうに飛ばし…]
少年 メガタ・テルオは時間を進めたいらしい。
せっかくだから、魔法少女 エリー は 少年 メガタ・テルオ に投票するぜ!
せっかくだから、魔法少女 エリー は 調達屋 ルッカ に投票するぜ!
魔法少女 エリー は、なんとなく 調達屋 ルッカ を能力(食事)の対象に選んでみた。
<<・・・―――・・・>>
<<・・・―――・・・>>
<<・・・―――・・・>>
[本能的に不愉快な雑音。それは救難を求める「SOS」だ]
……?!
ジュリエットさん、どういうこと?!
もっと感度上げて!
<<……近宙航行者……至急……要請……!!
有翼……ハルピュイア!!>>
……襲われてるのか?!
選抜隊が救援要請するほどって……?!
ジュリエットさん、行こう!
"じゃあ"
[門が開く>>155のを見て、兄妹から視線を外したまま言う]
"また、……いつか"
[そして飛んで来た門へ、自ら歩み寄り――]
魔法少女 エリー は、なんとなく 少年 メガタ・テルオ を能力(食事)の対象に選んでみた。
魔法少女 エリーは時間を進めたいらしい。
[小さな呟きと同時に、
二つの門は急に広がる。
シームルグの門は
巨大な輸送機を呑み込んで消え、
少女の手元の門は…]
マズった…なぁ…
[メガマリオンと、門を生み出した少女自身を呑み込むように大きく広がった。]
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