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遅延メモが残されています。
調達屋 ルッカは少年 メガタ・テルオに投票を任せて寝たが、投票先が変だったっぽい。
改造人間 イル は 調達屋 ルッカ に投票してみた。
調達屋 ルッカ は 市長少女 明朱佳 にごく適当に投票してみた。
魔法少女 エリー は 調達屋 ルッカ に投票してみた。
市長少女 明朱佳 は 調達屋 ルッカ に投票してみた。
訓練生 フェイト は 調達屋 ルッカ に投票してみた。
少年 メガタ・テルオ は 調達屋 ルッカ に投票してみた。
主席候補生 フラン・A・入坂 は 調達屋 ルッカ に投票してみた。
調達屋 ルッカ に 6人が投票した(らしい)。
市長少女 明朱佳 に 1人が投票した(らしい)。
調達屋 ルッカ は村人達によってたかってぶち殺された。
主席候補生 フラン・A・入坂 は、少年 メガタ・テルオ を覗き込んだ。
改造人間 イル は、主席候補生 フラン・A・入坂 に張り付いている。
誰かが寝たまま起きなかったみたい。
《★占》 少年 メガタ・テルオ は白だった……ような気がする。
しぶとい奴は改造人間 イル、魔法少女 エリー、市長少女 明朱佳、訓練生 フェイト、主席候補生 フラン・A・入坂 の 5 人だと思っておこう。
/*
デフォルトはエリーですね。
今日はか明日かが最終日かな。
どう足掻いてもBAD ENDですね。これはもう仕方ない。
主席候補生 フラン・A・入坂 は、なんとなく 改造人間 イル を能力(透視)の対象に選んでみた。
─第一部隊:戦闘区域 〜ヒトはこんなにもちっぽけで─
ぽ、ん。
[弾けるような爆熱がワーウルフ号の背後で輝き、そして直後に消えた。
戦艦の中の酸素が燃え尽きてしまえば、炎はここでは存在し続けられないのだ]
……!!
[通信先の相手がもういないことを理解して、青年は通信機をコンソールに戻した]
ジュリエットさん……来るよ!!
[泥棒を促し、メイドと共にハッチ直通のエレベーターに乗り込む。
戦闘機の間に、ちまりと鎮座する飛行機──補体に、メイドと共に乗りこんだ直後、飛行機は人型へと変形を遂げる]
【機甲戦闘兵……ユージィン!】
[銀と青の装甲をきらめかせ、人型の機械は、真空に躍り出る。
……とはいえ、戦艦から離れる気はない。メイド得意の磁力を使い、足裏をワーウルフの壁面に固定し、怪獣の出方を待つ]
― 元ソフィア・パーク ―
[辺りを包む薄い円形の光。]
―――…円陣…
光…?
[フランは不思議そうに呟く。
兄の腕に手を添えたまま、兄の顔を仰ぐ。
魔力の発生は、”孔”に抗するようにも思えたが―――…]
これは…?
[円陣の内側は何かに護られているようにも感じられた。
例えば、兄の想いに呼応するように。]
[宇宙。
真空の空間。
そこに生身のまま放り出された少女は…]
…シームルグ、どこに出たかなぁ。
というかどっかにデブリでも無いかな。
足場欲しいし。
[案外順応していた。]
[すぐに姿を現したのは、青年以上に巨大なヒトガタ。
ジンロボ級のものが……3体。
それらは、青年に迫り……通り過ぎ、戦艦へ体当たりを食らわせる]
……っく?!
この!!!
[青年は膝を落とし、狙撃銃を構え、数発を撃つ]
……あと一人……戦艦運用が出来る人がいたら、戦艦からの砲塔操作が出来るんだけどね!!
[舌打ちを落とした]
―宇宙空間―
[トンネルを抜けたらそこは宇宙だった]
"えっ? 宇宙!?"
[勉強が得意でない少年でも、宇宙について知っている事はある。
それは、生身の人間が放り出されたら死ぬという事だ]
"メガマリオンに乗ってて良かっ――じゃなくて!
ルッカさーん! 生きてますかー!?"
[少年はルッカの正体を知らない。
しかし、ほどなくして漂っている少女>>+2を発見し、胸を撫で下ろす]
良かった。……でも、このままじゃ。
[門を生み出した少女と、メガマリオンが、門に呑み込まれその場から姿を消した後]
行った、のか。
[マズった、なんてそう言えばあの少女は口にしていた。
ふとすれば本当にあの中に自分たちも呑み込まれていたのか、なんて思う]
[いなくなった あのひと]
[ふと、想像されて、ぎゅっと目を固く瞑る。
けれどまたすぐに、それまでの態度を取り戻したかのように、瞼を上げた]
[……イル自身に未だ知る由はないが、フランが巻き込まれることはこの時まず無かった。
その要因となったのが、光の円陣。
自分でも、初めてみたその存在に、確かに戸惑っていて。
けれど警戒もしなかったのは、直感的に、それが己やフランを害するものではないと覚ったからだろう]
……、光った、な。今。
[フランに覗き込まれながら、首を傾げてしまった。
その光は、門が閉じてからは少しずつフェードアウトして、やがて消えていく]
[……実際のところ、フランが巻き込まれることはこの時まず無かった。
その要因となったのが、光の円陣。
自分でも、初めてみたその存在に、確かに戸惑っていて。
けれど警戒もしなかったのは、直感的に、それが己やフランを害するものではないと覚ったからだろう]
……、光った、な。今。
[フランに覗き込まれながら、首を傾げてしまった。
その光は、門が閉じてからは少しずつフェードアウトして、やがて消えていく]
[とりあえず、全周囲のモニタを利用する。
通信によると、ユージィンは戦艦に乗っているという。
時間的に、そう離れていない事を祈りたいが――]
そうだ、通信!
[今までジャミングのため使っていなかった通信機能だが、今なら使えるだろう。
早速回線を開く操作をする]
えっと……こちら、メガマリオン!
パイロットは、メガタ・テルオです!
何処にいますか? どうすればいいですか!?
[飛行能力のないメガマリオンでは、移動すらも出来ない。
傍らのルッカを気にしつつも、相手からの返信を待った**]
そう。それならいいわ。
[あくまでも平坦な声は、隠し事をしていたエリーに対して、抗議のような…認識を改めることを言外に告げる声。
…けれど、それも長くは続かない。ひとつため息をついて、言葉を継いだ]
……戻ってこいって、エリー、あんたそう言ったわよね。
つまり、ルッカは“孔”の向こうへ行って、あんたはそれを連れ戻したい、ってことでいい?
[分かっている範囲からの推測。エリーの意思を、確認する]
だったら、ここからは隠し事は抜きで行きましょう。
洗いざらい、あんたの知ってることは吐いてもらうわよ。
…連れ戻すつもりになるなら、情報はできるだけ多いに越したことはないもの。
[その言葉が意味するところは、言葉にしない]
さてと、あたしは行くわよ。
考えるべきことも、新しい情報も多すぎてくちゃくちゃだもの。
整理つけるためにも、一回頭空っぽにしてくるわ。
そのくらいの時間はあるわよね?
[告げて、少女はシェルターの内部、ホールとなった場所へ歩き出す。
エリーにしても、整理をつけるべきことは少なくないはずだ。お互い、そのための時間は必要だろう]
[暫くふよふよして居たら、誰かに呼ばれた気がした。
軽く腕を振って振り返る。]
あ、メガマリオン。
テルオ君のほうも元気そうね…
「ねぇ、シームルグ見てない?」
[音は伝わらないだろうから、
メガマリオンの通信機に直に声を送り込んでみた。]
[”門”と呼応するように生まれた光。]
おにいちゃん、希望の光を生み出せるの…?
[希望に振られたルビは何だろう。]
これ、どうやって……ううん、
これも、黒い結社の力なの?
[フランは、「黒い――あの結社」を「黒い結社」という固有名詞で使ってしまっている。ぎゅっと目を固く瞑った先程の所作から、躊躇うように問いかける。]
……聞こえてるんだ。
[ルッカの反応>>+6、そして通信機に送られて来た声に、思わず呟く。
追跡に気付いたあの時、人間相手への攻撃は躊躇したのだけれど――実際、何者なのだろう。
という疑問はとりあえず胸にしまって]
ああ、オレは元気だよ。
シームルグは――ちょっと待って。
[レーダーを起動させ、目視では難しい範囲までを探り]
うん、……そんなに離れてなさそう。
[出来る限りの言葉でルッカにその位置を伝えようとするが、方向の定まらない宇宙空間では難易度が高かった**]
/*
この村に足りなかったのは、きっと筋肉だろうね。。。
筋肉天使とか。筋肉師範とか。筋肉マスターxxxとか。凄い漢とか。
[……静かに、目を伏せ。声に頷き。
……かみ締めている。……ただ静かに。
できれば、2人きりで話しておきたかった内容だった。
けれど、この状態では――。思考が纏らない。
一先ず聞かれたことへと反応する。]
…………うん。
ルッカは、正確には、制御を誤って、”孔”の向こうに行ってしまった。
シームルグは、向こう側へ行くといったテルオ君への餞別、のつもりだったんだって、さ。
私は、連れ戻したいけれど、私が自分の意思で行くのはほぼ不可能だと思う。
[把握していたルッカの状況、そして、恐らく自分では出来ぬ事。それらを、告げる。]
まぁ、うん。シャワーを浴びたら、そっちへ行くよ。
今は…そ、だね。
[小さく、返せば、その後。
自分の整理をつけるためにも、休めるのは、ある意味コレが最後かもしれない、ということでも。時間を取ることには賛同し、その証拠として布ずれの音、微かに響く。
そして、シャワールームの個室へと入っていく――シャワーから上がった後に思いを馳せながら]
―詩論シティ近辺―
――うぇ…そろそろ通信もダメんなっちまったかな。
さっきから変な音しか聞こえねぇ…。
それよか、着いたら先にアカデミーかなこりゃ?
闇雲にあちこち回って手を出すよか、翼の修理頼んでたのをどうにかした方が色々早ぇはず。
情報はあんまアテになんねーが、それでも少しは集まってるかも知んねぇしな!
急ぐぞ、ハニエル!
[四肢に力を込め、姿勢を更に前へ倒して速度を上げるように制御する。
その男の呼びかけの声に応えるかのように、天使は仄かな光を灯して滑るように駆けてゆく。
街が近付くと、急な襲撃に備え洋弓を模した武器を左腕に装備して、右腕はレーザーの弦をいつでも引くことが出来るように。]
……、さあ、知らないな。
[その光は《きせき》のようであり、《まほう》のようでもある。
《あい》に呼び出されたものにも近く、そして、《きぼう》によるものとも、言える。
その何れをも、此処でイルがはっきりと言葉にして認めることはなかったが]
何か、胸の下に違和感があった気は、した。
多分……結社に、仕組まれたものだとは思う。
["黒い結社"という名前ではなかったが、特に間違っている気もしないからか、訂正はしなかった]
[かつて、とある悪の秘密結社が地下基地となる場所を掘り進めていた時に発掘された謎のパーツ群。
"表社会"で発掘調査のスクープを報じていた記者たちや学者たちの間でも、そのパーツ群の存在を知る者はどれだけ居るものか。
土器にも見えるそれらは、地脈の影響か人為的なものか、魔力付与の存在も感知によって明らかとなってはいる。
しかしその魔力の具体的なはたらきについては、はっきりと解らないままのものも多いままだった]
[そのパーツ群の一部は、実験的に結社の《怪人》の内部装置に組み込まれていた。
そうしたパーツの動向を探るために、今まで印章を失くすなど散々やらかしてきていたイルが生かされてきたと言っても、おそらく間違いではあるまい]
ば か
[歩み去り際。ドアの向こうから聞こえてきた声に振り返り、藪にらみの視線と共にそんな言葉を投げつける]
連れ戻したい『けど』?『不可能』ですって?
馬鹿言ってんじゃないわよ!
そのための方法は考えた?フェイトに別の道を探せって言ったのはあんたよ?あんたは別の道考えたの?
しょぼくれてんじゃねーわよ、魔法少女!
魔法少女やってんだったら、『あたしが不可能だって可能にして見せるわ☆』くらいのこと言ってみなさいっ!!
[まくし立て、怒鳴りつける。ドア越しでなければ胸倉くらいは掴んでいただろう]
連れ戻そうとするのは、あんたの意思よ。
あたしにできるのは、そのために知恵と力を貸すことだけ。覚えときなさい。
[最後に、静かにそう告げて。後はもう振り返ることもせず、少女はその場を後にした**]
って、……それどころ、でもないのか。
[少しだけ遠くの虚空《ソラ》には、まだあの巨大なサンダーが堂々と泳いでいる。
鳥のような怪獣の騒ぎ声は未だ響き、影の怪獣も、潜んでいる]
フラン。
お前、アカデミーにはすぐに戻れるか。
[場合によっては、この翼でフランをアカデミーの近くまで運ぶ気で。
突き放すような声色は変えられないまま、ひとつ問いかける。
いつかその声を己が聴いたことのある天使が、シティへと駆けていっていることには、まだ気づいていない**]
……おにいちゃん、沢山、痛い目にあったんだ。
[それだけ小さな声で言うのが精一杯だった。
そして、フランは自分の両頬をパンと叩く。]
…おにいちゃん。
何時か、わたしがおにいちゃんの身体を元に戻せるようにしてみせる。
身体に組み込まれたパーツも何時か…。
だけど、今は
[アカデミーへ。
その言葉を言う前に、兄が先を制す。]
もちろん!
[煤と涙に塗れていたけれど、笑顔で応える。
嗄れた喉を感じさせない声音で、兄の申し出、アカデミーまで運ぼうという申し出に頷いた。**]
不可能なのは、『制約』と『契約』があるから。
私は、自分の意思で。この”セカイ”から離れられない、から――。
だから、私自身では、向こうには、行けない。
それを前提として考えないと、だめなんだ――
[聞こえていないだろうけれど。けれども。
冷静に考えた上で、現状を口にする。]
解ってる。…………ごめん、ありがとう――
[その言葉も、シャワーの音に掻き消えるように。か細いものだった――**]
―詩論シティ―
―――…あっれ。
メガマリオン、どこだ?
[思った以上の被害を受けている市街地を、一気に駆け抜けるつもりがやはり救助や大きな瓦礫を除去する手伝いをしつつ進む]
あれだけデカいんだから、どっか端っことか見えてもおかしくねーんだけどな…どっかでちっこくなってしゃがんでんのか?
[辿り着いてまず探したのは目印になり易い、メガマリオンの姿。
しかし視界を広げて眺めても、どれだけ拡大して見てもそれらしいものは見当たらなかった]
/*
エリー>
市長さんに選択があるその上での言葉だよー。
そんな時間経過ないし重要な話だと思うから。(聞かない選択も無論ありだろう。)
/*
ふと思った。
初期案(ただの人)のまま落ちてたら、
即死してた?
初期案じゃシームルグに乗って落ちる気だったけど、
シームルグエアロックとか無いし。
*/
−ハルピュイア戦域−
「全方位通信が入っています」
通信?!
支援要請なら後にして!
「では、支援要請ではないので、つなぎます」
[そうやって流れるのは、移動の直前に聞いた声で]
巨大マリオンの操縦者か!
どうやってここへ?! 彼、生身だろうに。
……ま、いいや! 戦力は歓迎しよう。
支援機ひとつ飛ばして! 通信入る距離なら、迎えに行けるはず。
<こちら、ワーウルフ号のユージィン。ハルピュイア3体と交戦中!
今から、こちらの位置情報と、宇宙域マップを送る! 使い方は添付ファイルに入ってるから、DLして。
支援機を送るから、後は自力で合流して。ちょっと余裕ない。
以上!>
[一方的な通信を送り、目の前の敵に注意を戻した]
そういえば市長が聖痕COしてた。
これで、フランとフェイトで占と村かー。
フラン=占
フェイト=村
でFA。
で、風城っちょがフェイトかエリーかで悩みちゅ。ルッカもありえるけど……同じ顔グラ使うかなあ。しかも狼希望かあ。うーん。
や、流石に空気無いのに音は聞こえないよ。
単に呼ばれた気がして振り向いたらテルオ君居ただけで。
[通信を繋いで居る今ならメガマリオン内の声も拾えるので、
一応勘違いを訂正しておく。
シームルグが近いと言われれば少し考えて。]
武器庫とかにはなるかと思ったけど、
移動手段無いし厳しいかな。
[向きを教えられても行けないし、
ひとまず良いと制止した。]
[テルオの通信への返事を待ちながら
メガマリオンの横でふよふよ浮いて居たが、
通信が入れば考え込んで。]
んー。
テルオ君。
メガマリオンて、コンピュータ積んでる?
いや、操縦用でなくてマップ開いたり添付ファイル確認したりするためのやつ。
…無いなら、アタシがマップ確認するよ?
いや、支援機とか言うのに道案内して貰えば良いかもだけど。
[地図の使い方が分かれば、ワーウルフ号との相対位置でシームルグの方向が分かる気がして確認してみた。]
―第七コンテナシェルター内・ホール―
ご盛況のようで何よりね。
[ステージに立った少女が呆れたような声を漏らす。
目の前に広がる有様を簡潔に表現するなら、詰まっていた。
それはもうみっちりと、怨念ゴーレムが。
ただステージの上だけが、無数の縁起物ときらびやかな飾りつけが障壁となっているのだろうか、きれいにぽっかりと空間を作っていた。
一歩外に出れば、何かどろりとした粘液や髪の毛の束がそこかしこに散らばり、人魂や生首が飛び交う人外魔境ではあったが]
それじゃあ、曲はいつもので。お願いね。
[十分に拾いステージの中までは、精神攻撃も飛んでは来ない。いたって平静に、少女が職員に指示を出した。
やがて、重厚で、勇壮で、豪壮で、壮大な、それでいてどこかしら明るさを伴ったリズムが流れ出す]
すぅっ……
[少女は、胸いっぱいに息を吸い込んで]
*陣桜市市唱歌* 作詞作曲:有志市民
波の間に間に そびえるくろがね
これぞわれらが 陣桜
どんな嵐が吹こうとも
どんな荒波来ようとも
ぼくらは絶対まけたりしない
宇宙怪獣どんとこい
怨念ゴーレムくじけるもんか!
すごいぞつよいぞ ダイシチョー
ぼくらの勇気だ 陣桜市
[技巧などほとんど交えない、ただただ力強い少女の歌声が朗々とホールに響く。
決して長くはないその歌が終わるころには、みっちりと詰まっていた怨念ゴーレムが、目に見えて目減りしていた]
…くぅー…すっきりしたわー。
『お客さん』たちの反応は…まぁこんなもんかしらね。
[満足げにマイクを手放した少女は、さっさとステージを下りようと足を進める]
それじゃ、後よろしくね。
[告げられた職員がすぐに次の職員へとマイクを渡し、喉自慢のような『お客さん』歓迎(撃退)は続いていく。
やがて、エリーがそのステージに上ることがあるなら、その歌声に耳を傾けたりもしただろうけれど]
さてと…すっきりしたところで。行きましょうか。
[気分転換が済んだなら、もう、次になすべきことへ意識が戻っていた。エリーを先導して、市庁舎へ。その応接室へと足を向けていた**]
…墓下だし、独り言で歌おう。
というわけで…
カリブに眠る、夢、達♪
目を覚ませ♪
時が、来た〜♪
夕日浴び燃えるう〜、みに〜♪
煌めく、エメラルド〜、〜♪
僕は行く〜…何よりも♪
君の夢〜…見つけたい♪
ときめく、冒険の旅〜♪
夢の海へ〜♪
キャプテンキィッド、君の夢を、捕まえに、僕はゆぅくさ〜♪
キャプテンキィッド、まぁって、居ろ、よ、果てしなく、あぁおい空〜♪
キャプテンキィッド、き、み、の、元、へ、船出する〜♪
青い、そ、ら〜♪
[煤と涙だらけながらも眩い笑顔と明瞭な声色。
顔は緩まないまま、けれど目を逸らさずに、真っ直ぐに彼女の返答を受け止めた]
行くぞ。
……せいぜい、腕から滑り落ちないようにしておけ。
[右腕のレーザーガンは左の脇へ。空いたその右腕で、フランを小脇に抱えるようにする。
正直不安定な体勢だとは思ったが、気にしてもいられない。
……ワンピースの中身が見えそうだな、とかそんなことも気にしていられない]
[そして、フランにアカデミーまでの道のりを尋ねながら、蝙蝠の翼を羽ばたかせた。
生身の人間を抱えるため、速度は自動車程度の遅めのもの。
時に"鳥"怪獣の襲撃を、時に飛び火してきた"サンダー"を辛うじて回避するその空中走行は、決して爽快なものではなかっただろう]
―― 詩論シティ:シルヴァクロック・アカデミー屋上 ――
[やがて其処まで辿り着けば、徐々に高度を落として、着地点とすべき地点を探る。
ここでは、イル自身が脚を地に着けることは無い。
フランを無事に、地上に下ろすことができたのを確かめてから]
先、行ってる。
[空の向こうの"クジラ"を見据えながら、振り向かずに、一度背を向けて宙を進み始めた]
[それが"痛い目"――痛さかどうかは己の身では解らねど。
フラン自身も、負担は受けているのではないか、と。
何時かの彼女の身体の熱さを思い出しながら、ひとり、思案する]
[……戻れるの、だろうか]
[生身の脳で、機械の身体を纏う己を思考する。
目を伏せながら、それでも、その目を瞑り切ることも無く**]
―詩論シティ―
おぉおおおおおおい、テルオーーーーーー!!!
どこだーーーー!!いるなら返事しやがれぇぇぇぇぇ!!
[メガマリオンに摘み上げてもらって一気にアカデミーへと思ったのだが、やはりその姿やテルオからの返事も無い]
確かにこっちには着いてるんだよな?
途中で海にはまって沈んでるとかじゃ、ねぇ……
[縁起でもない事を呟いて道を急ぐその手前に躍り出た鳥のような姿をした怪物を発見し、急停止。
明らかに普通ではないそれはデータには存在しないものではあったが、怪獣の一種として判断して勢いのついたまま左腕をそれらに空へ向けて一気に弦を引いては弾く]
[墜落して未だもがいている鳥の様な怪物へ、とどめともう一度弓を弾き、沈黙させた]
……やな、感じ。
こんなの聞いた事ねーし…。
ま、まあ行こ、さっさと行こう。
一応データだけは取っておくか…珍しいし。
[そういえば、集めたデータも途中から送れなくなっていたなと思い出し、未だ怒っているのだろうか教官への手土産にと映像と大きさ程度を記録して、引き続き巨大な姿を捜しながら先を急いだ。**]
―シャワールーム―
[強い、水音がする。
エリーは両手に杖を持ったまま、冷たいシャワーを、頭からただじっと浴びていた。
一人で強い雨のまっただなか、そんな気分。]
……それくらいでちょうどいい、のよね。
[そう、若干暗い声で一人ごちる。
そして、シャワーを止めて、思考を切り替え、髪と体を小指と薬指でつまんだタオルで拭いていく。
どちらかというと、指というよりタオル越しに腕で拭くような感じではあるけれど。
背中が拭ききれなかったりするのは、仕方ない。]
[そんなこんなで、服を着なおし、背中のチャックを上げる。
上げ終わった所でコブシの効いた歌声が会場から聞こえてき……]
いや、いいのかその歌で。
あ、でも対策用の歌なら……
[一人で突っ込みを入れかけるものの対ゴーレム専用の歌だと思い直して引っ込める。まさか市制定の唱歌とは思ってはいなかった。
閑話休題。
一先ず、先の怨念ゴーレムが触れに来ようとした件もあって、会場へ行くのは避け、迎えを待つ。
よし、と髪留めのリボンをしっかりと結びなおし、そこで歌い終えた明朱佳がやってくる。]
おーけい。……とりあえず、何から聞きたい?話す事が多いから、聞きたいことから話した方がいいだろうし。
特に優先度がないなら長い話からはじめるけど。
[道中、そんな確認を入れながら、市庁舎へと向かう。
まずは、何を強く知ろうと求めているのか、問いかけて、進む。**]
[兄に抱えられて詩論シティの空をゆく。
ひらひらとワンピースが風に舞う。
見えそうで見えないギリギリのライン。見えたところで、ストライプにワンポイントクマさんのパンツだったのだけど。]
街の中心部の外れ。
ソフィア・パークからだと、丁度街の中心部と対極の位置…。
[気休めではあるけれど、フランは兄の腕から落ちないように腕を持つ。兄がフランを落とそうと思えば簡単に落とせただろう。
道のりを尋ねられれば方角と、近づいてからは詳細な場所を告げる。]
……。
[”鳥”の襲撃と、サンダー。
爽快ではなくても、フランは兄と一緒であれば不思議と怖さは感じなかっただろう。
やがて、シルヴァクロック・アカデミーの手近な建物の屋上に降ろされた。兄の腕から、よっと屋上に飛び降りて。浮遊したままの兄を振り返る。]
分かった。
おにいちゃん、無茶は、しないで。
[”クジラ”へ向かう兄の背に声をかけて、兄に背を向ける。
フランも、振り向かずに屋上の出口へ向けて歩み始めた。]
──戦闘の始まる前、そのお話──
[響いたのは救援要請の声、告げられたのは敵性を持った宇宙怪獣の名前。]
おお、あるなら都合がいい。
それじゃ、後で少し探してみるか。
──ま、その辺は後で、だがな。
[相手の提案には頷いて、工具ポーチを叩いた姿を見やる。
自身でやるにしろ、対策らしき対策を練る気は無いのだが…それはそれ。
眼前の修理工とメイドの遣り取りを、準備半分に見やりながら、該当宙域に到達するのを待った]
そうね。まず第一に、あんたが言ってた『制約』と『契約』について。
できないことをやろうとするなら、まずそれを『できないこと』にさせている前提から崩す必要があるわ。
そのためには、その『前提』が何なのか知らなきゃいけないの。
その次に、“孔”についてあんたが知ってることのすべて。
あのタイミングでルッカと通信してたってことは、多かれ少なかれあたしたちが持っているよりも多くの情報を、あんたは持ってるはずよ。
まぁ、この辺はあたしたちが利用させてもらう部分も多いわ。ギブアンドテイクとでも思って頂戴。
最後に、あんたとルッカのつながりについて。
…通信ができるってこと、隠してたわよね?
何で隠す必要があったのか、納得のいく説明を頂戴。
この期に及んで腹の探りあいなんて、あたしはご免なのよ。
[協力するにせよ、利用しあうにせよ、敵対している場合ではないはずだった。少女の立場からしても、今まで未知数だった“孔”に関して情報を得るための、初めての具体的な手がかりだ。
不要な疑念に邪魔されたくはなかった]
エリーも、気になることがあるならいくらでも聞いてくれていいわ。
それじゃあ―――
[そこで、応接室の扉の前へと立つ。大きく開け放って、仕立てのいい巨大なソファのひとつに陣取った]
―――聞かせてもらおうかしら。
[対面に座るように促しながら、まっすぐにエリーを見つめる姿は、豪奢な調度とあいまって、少女を市長たらしめるだけの威厳を放っていた―――かもしれない**]
[到達した"其処"は、既に敗戦濃厚──
──否、虐殺の色を濃く残した荒れようをしていて]
──ひでえモンだ。
[準備を終えた後、ぽつりと漏らす
修理工が大声を上げて生存者を探していたが、絶望的なその状況、黙って様子を見守る。
──けれど、そんな時。]
『ワーウルフ号……?』
[聞こえる声、それはまさしく生存者のもの
修理工が大きな声で遣り取りしているのが聞こえた。
──後、小さな、けれど相手の死をはっきりと示す、爆発。
『来るよ』の言葉に促され、自身もハッチ直通のエレベータから、外へ向かうのだった]
>>34
いやいや。そろそろクマさんぱんつは卒業だろう。
紐ぱんつ……はまだ早いとしても。
よし、ここはフリルとリボン付のピンクのショーツで手を打とうじゃないか。
──ハッチ外・宇宙空間──
["ぽーん"と音でも鳴りそうな程に勢い良く飛び出す自身
軽く飛び出したつもりが少し勢いを付けたらコレである。
慌てて《スラスター》を《展開》し、ワーウルフのボディ付近に舞い戻った]
[その後直ぐ姿を現したのは、巨大なヒトガタ。
──しかし、手の存在する筈の部分が翼に、そして、足にはヒトならざる鋭い鉤爪。
それが、3体。]
[飛びかかる《ハルピュイア》。
けれど、自身や修理工が駆る機体に飛びかかるのではなく]
──くそっ!
こいつらダイレクトに狙ってきやががった!!
[ワーウルフのボディを狙う其の一体を引き離そうと、掴みかかっただろう]
─ワーウルフ甲板─
[両足を同時には浮かさない、速歩のような走り方で、艦上表面を移動する。
表部装甲に鉤爪を立てるハルピュイアに向け、両手で抱えるるような大剣を振り下ろす]
……っち!
[しかし、ハルピュイアはその大ぶりな攻撃を、軽々と避けた。
それもそうだ。使い慣れない武器、想定されてない使い方。スピードに長けたこの相手に通じるものではない]
……割と中途半端だよね。5m級って。
[ワーウルフに残されていた武器は、人間サイズとジンロボサイズの物が中心だった。青年には大剣になってしまうこれも、本来はジンロボ用の短剣のはずだった]
ん、じゃあ、その順番で話していくわ。
聞きたいことは――、まぁ。聞きたい事を聞き終えてからで私は構わない、というよりも。
私の話を聞いた後どう対応するつもりなのか、ってのが一番大きいしね。
[何よりも、自分の目的を考えれば。
話したくない事項も出る可能性は大いにある。
ならば――、こちらは今は、自分からは動かない。
後をついて歩く間に、話した後の反応を予測はしておく。
実際対応できるかは別問題だけれど。]
[視線をめぐらし、人ならぬ姿で飛びまわる泥棒を見る。
通信回線を開いて]
<器用な物だね、ニコル。
離すぎないようには気をつけて。
……こっちに追い込めるかい?>
/*
ようやっと落ち着いて………
市長wwwwwwwwwwwこれはwwwwww
だめだもうこれ絶対にかりょさんだろ…この勢い。
[応接室に到着した時には、感情を押し込めた瞳と表情を見せていた。
その状態で自分ののしかかるように思えた威厳と、かかるプレッシャーを流し、杖を握ったままソファー腰掛け、ゆっくりと口を開く。]
まずは……『契約』
1つ。私の詠唱の話は誰かから聞いたかもしれないけど。
「――我、古の盟約を引き継ぐ者なり
――我、世界を憂うものなり
――我――セカイを手にするモノ、エリーの名において命ずる」
これそのものが、端的に『契約』を表しているの。
古の盟約――魔力を
受け継ぐ代わりに”セカイ”を壊さぬ事。”セカイ”から離れぬ事。”セカイ”の未来を憂い、導け。その為に”セカイ”を手に入れる事。
本来は、恐らく盟約が生まれた当初は、そんな『契約』だった。
[本来であれば、1つの盟約を受け継ぎ、受け継いだ者が、王となり、セカイを導く。
多少のセーフティはあれど、受け継ぐ者が少なくとも悪人ではない。
そんな性善説に基づいて造られたモノだ。]
──追い込む?
任せろ、それ位なら、全部引き摺ってでも持ってってやるよ。
[提案は、それだけならむしろ自身の得意分野であった。
捕まえれば良いだけなら早い話である、此方へ飛びかかる《ハルピュイア》の鉤爪を真っ向から掴み。
《スラスター》の推進力で勢いを殺す]
[後、《展開》した《ワイヤーネット》は、眼前の《ハルピュイア》の自由を奪い。
──暫くせぬうちに、《ネット》の内部でもがくだけになっただろう]
そらよ!
[交戦中の相手に向けて放り投げるのは色々と不味かったかもしれないが──
そんな事お構いなしに、自由を奪った《ハルピュイア》を、ワイヤーごと投げるつもり]
『契約』を執行し続ける為に、盟約を重ねる上で、中核の『契約』に反しない範囲で『契約』と『制約』が増えていった。
まず、この盟約、誰一人として、”セカイ”を手に入れられなかった。
だからなのか、最初からなのか解らないけど”セカイ”を手に入れることを諦めれば、……あるいは、『契約』に反すれば。
”契約者”ごと巻き込んで次の”契約者”の元へ、盟約の一部と化して向かう。
だから、私は基本的に『契約』を破れない。
魔力の発動媒体であり、契約者の象徴である、この杖を他の者に悪用されないために、自分の意思で杖を手放さない事。
そして、この杖自体が、この星から離れることが恐らく出来ない。
これらは多分後付けされた『制約』。
[両手に持つ杖を、両方掲げ、示しながら、淡々と。
なにも感情をはさまないように。
自分で理解できている部分を、話す。]
純粋に破れなさそうな『契約』と『制約』はここまで。
<いいよ!>
[目の前の一体は、ひとまず威嚇して引き離し、ネットで捕まえられた一体に、モニターを向ける。
投げられた角度、速度、ワーウルフへの接触位置を計算し……、足裏の磁力を解除し、真空へ飛んだ。バランスセンサーを全作動させ、大剣を足下へ向けた姿勢を取り、一瞬の間]
受けるがいいさ!!
[電磁力を最大まであげ、自らの体をワーウルフへ引き寄せる! その間にあるのは……ワイヤーに捕縛されたハルピュイア]
一度”セカイ”を手に入れ、導いていけば――。
多分それで、『盟約』は終わるかもしれない。
まぁ、その辺りは、別の話か。
[じゃあ、次。と。一呼吸を置く。]
例の”孔”について。
空間と空間をつなぐ……ワープゲートに近いモノを生み出せる因子。
魔力がないルッカでも扱えるし、科学に何の造詣もない私でも扱える事を考えると、正直私たちにも正体不明なのよ。
私とルッカは扱うことはできる。けど、ただ――。
最初から自分の中にもっていたルッカとは違って、私は『盟約』で受け継いでいる。
使い方に慣れなければ、暴走もありえない話じゃあない。
ましてや、元から持っていたルッカがドジって自分も巻き込まれた、ってことを考えると――。
少なくとも、発現場所は離さないとリスクが大きすぎる……こんな所かしら。
[此処まで話して、ふぅ、と間をおく。
そうして、これまで魔術にあまり関わってこなかっただろう、彼女の反応を、見つめる。けれど、問いかけられる前にもうひとつ話すべき事があるから、
問いかけられたとしても手と杖で制して]
で、私とルッカについて、だったね。
ルッカは、脱走者だった。
追っているのは、企業か研究所か国家か。
その辺は確認できなかったし、思い出させたくないから、後で聞くつもりだったけれど、試作アンドロイドっていってたから、多分この3つのどれかじゃないかな、と思う。…イメージからの推測でしかないけど。
だから――、国家や、都市の代表間とか研究所間の横の繋がりとかを考えると、そういう立場の人間に話すわけにはいかなかった。
それと加えて、通信が出来る事を話せば――、ルッカ側の通信方法から、ルッカがアンドロイドである事を話さないといけなかった。
それも、あの時点ではまずかった、という判断だったのよ。
[どこから漏れるか解らないから。言外にそう告げていた]
…………で、此処まで聞いて疑問点とかは、ある?
[言い終えて、大きく息を吐く。どう動くか。
耳を澄ませ、目の前の彼女だけではなく、他で動きがあるかどうかにも、気を配り、その身には若干見て取れる程度には、緊張が走っていた]
/*
プロメモでラスボスも視野〜と言っていたのが、開示設定からはちょっと読み取れない感じだねー。ルッカがアンドロイドだったのなら、通信でジャミングの影響は何故受けないのかなー?と疑問を感じる。
/*
赤側で、宇宙怪獣のジャミングの中でも通信可能な何かがされてるロールがあると嬉しいけれど、詩論シティの上空に”孔”が開いたままのログも見逃してたみたいだし、無理そーかなー?
赤と白で矛盾し過ぎは好きじゃないフランの中の人の中のryです。
……まあ、おにいちゃんもジャミング中にテレパシーしてたしなー。最初は、テレパシーと名づけられていたから、求婚ログは思考波の類だと思ったのだけれど。
〜ルッカの裏設定こーなー(遅いよ)〜
…ネタが出なくて暇なんで、
退屈しのぎに歩いてる間に決まったりした裏設定を語るコーナーです。ここは。
で、今回の裏設定はアタシに関してね。
エリーの説明で、アタシに関して表でも微妙に情報出たワケだし。
えー。アタシは狐夜社製の機体を戦闘用に、シームルグを移動手段兼拠点に使っていたわけですが。
…地味に、狐夜社製だったりします。アタシも。
正式名は『霜月』。
狐夜社製対宇宙怪獣用戦闘機『極月』のパイロットの試作機だったわけ。
ま、狐夜社が人型サイズの物作った経験なんて如月(パワードスーツ)しかないから試作品にアタシ作って脱走された訳なんだけどね。
極月に至ってはパイロットの試作機が脱走したせいで未だ設計図段階だし。
…人が乗る事考えた設計してないから。
―裏宇宙空間―
位置……てんぷ……でぃーえる……?
[ユージィン>>+10からの通信は半分くらい意味がわからなかった。
しかし、一方的に切られた事やその口調から、聞き返している暇はなさそうだった]
と、とりあえず支援機ってのと合流すればいいのかな?
[呟いている間に、ユージィンの言う位置情報やら宇宙域マップらしいデータをメガマリオンが受け取った。
思考錯誤を始めようかという所に、ルッカ>>+11の声が届く]
あー、そっか、宇宙じゃ音は伝わらないんだ。
[シームルグの件は了解しつつ、続く言葉>>+12に耳を傾ける]
うーん、地球に居た時ナビが使えたから、そういうコンピュータはあるんじゃないかな?
でも、オレにはよくわからないし、試してる時間もなさそうだから、ルッカさんにお願いするよ。
[それか、支援機を待つのが得策か。
それだけひとまず通信すると、ルッカの言葉を待った]
んでアタシとシームルグの関係に関しては、
狐夜社から逃げるときに使ってた飛行機(グレスパ)が墜落した場所で拾った機体なんだよね。
旧式とはいえ飛べない事は無いし、積み荷も居住区画も広いから移動できる我が家としちゃ十分。
アタシに関しても髪染めて髪型変えてと見た目変えたら気付かれないんだから世の中不思議だよねあっはっは…
半分わざと放置されてる気がしないでもない。『データ取れればよし』とかで。
[ワイヤーに捕らわれ、後は串刺しにされるのみと思われたハルピュイアだったが……]
……?!
[青年を見上げ、口を大きく開いた。
胸部が「真空」を吸い、大きく膨らむ。羽毛が逆立ち、黒目が裏返って、深紅一色になった目が、青年を見た]
……火は噴けない、エネルギー波もないだろう。
まさか、音波……か? この真空で?
いや……ありえるか!
だが、僕らなら耐えられるはずだ!
いっけぇぇぇぇ!!!!
[逃げるどころか、より電磁の出力を上げ、青年はワーウルフ甲板へ向けて「落ちて」行く。
接触直前……!]
『おおおおおぁぁぁぁぁおあぁおぉぉあぉおおおお!!!!!』
/*
うーん、赤ログで話してないのか、ルッカ…。
この村がもしPL会話がない村だったら連携が取り難そうだったね。
― シルヴァクロック・アカデミー ―
[フランは、第三開発施設へ駆けて向かう。
降ろしてもらった建物を出て、アカデミー構内を走る。
夕刻、夕陽よりも赤々と詩論シティは燃えている。フランの駆ける姿は、至極当然のように影絵となった。]
―――はぁ、はぁ。
[途中、外の水飲み場で蛇口を捻った。
水は幸いにも、切断されておらず噴出す水を頭から被り、]
ゴロゴロゴロゴロ…ペッ!
[口の中を濯ぎ水を吐き出してから、水を幾らか飲んだ。
一息つき、フランは詩論シティへ、”クジラ”の方角へ消えていった兄の姿を追うように、振り返る。
無論、兄は見える事もなく、空には宇宙怪獣”鳥”の姿と、幾つか宇宙怪獣を撃退するように浮かんだ機影が見えたようだったけれど。
黒煙と炎に揺らめく詩論シティ上空の景色は、何がどう存在しているのか、敵味方の判別は区別し難い。]
[ハルピュイアが絶叫、いや、空間振動と呼んだ方が正しいような攻撃を繰り出した]
っあああああああああ!!!!
[市長の大声、犬スコルのハウリング、トカゲの絶叫のどれとも違った。今まで青年が受けた音波攻撃としては最強と思われた。
万単位の鋼鉄で覆われているハズの、青年の全身が震えた。振動で装甲がボロボロと剥がれ、機甲の接合部から一瞬潤滑液がほとばしり、すぐに凍りつく]
[過負荷に、ジュリエットがフリーズした。ジュリエットのサポートを失った状態で、体が「地面」に叩きつけ]
られる、かああああああああああああああああああ!!!!
ジュリエットさんは、僕がああああああああ、守るぅぅぅうああああああああ!!!
[防具たるジュリエットを通して、生身にダメージを受けながらも、青年は姿勢を取り戻した]
― シルヴァクロック・アカデミー ―
[第三開発施設は暗かった。
宇宙怪獣のジャミングの影響だろうか。
それとも、間接的被害だろうか。
エネルギーを別の箇所に回した事も考えられた。
他の候補生達が『グノーシス』に乗り込み、出陣した事も考えられた。]
……………。
[果たして、そこには]
―シルヴァクロック・アカデミー―
えーーーっと、ただいま!!
[その声はどこか暗いアカデミーの玄関口に響く。
それに振り返る人は、果たして居るのだろうか…そんな不安を覚える程アカデミー内も疲弊しているかのように思えた]
[そこに在ったのは『寄せ書き』だった。
アカデミーのパイロット達の寄せ書き。]
本当に、馬鹿な奴ばっかり。
[そして、フランが来る事を信じて、グノーシスは置かれていた。
太さ長さの違うケーブルに繋がれ、
先の初陣後の調整は既に済んでいるようだった。
科学者の面々は居なかったが、どちらにせよ詩論シティ内での通信がジャミングで使えないのであれば、出陣した後の『グノーシス』のバックアップは最初から求められない。]
支援機って……あれかな?
ルッカさん、マップの方はどう?
[空中戦を想定していないメガマリオンでは、どの道支援機に頼るしか移動手段がない]
もしかして、このままじゃメガマリオンで戦えないのかな……?
[そんな不安を胸に抱きつつも、まずは前進しなければと]
ルッカさん、どうしよう?
まずはシームルグを回収する?
[モニタ内のもう一つの光点を見ながら、ルッカに問い掛けた]
/*
……さすがに、発言内容の批評までは、目に見える所でやらなくていいんじゃないかな?
埋めりゃいいってもんじゃないかもしれないけど、少なくとも本編終わるまではみたくないなぁ。
『ダンッッッッッッ!!』
[ワーウルフを震わせる勢いで、青年はハルピュイアを串刺しにした。
「空間振動」は、そのまま「悲鳴」に変わり、それもすぐに消えた]
はぁっ……はぁっ……。
[モニターに、エラー表示が大量に表示される。異音がする全身を起こし、剣を抜こうとしたが、表面装甲に深く食い込んでしまっていた。
青年は諦め、剣を手放した]
んじゃ、ちょいと待ってねー。
軽く展開して、位置情報照合してみるから。
[向こうの位置座標と自分達の今居る場所、
宙域の地図を組み合わせて大体の位置を照合する。
どの方向に相手がいるか、程度の情報は割と簡単に計算できて。]
…あー、うん。こりゃ口で説明無理だわ…
ゴメン、そっちのレーダーに方向と距離だけ出しとく。
進む方法は、『支援機』とやらにお任せね。
[とりあえず位置情報だけ計算してメガマリオンのレーダーに地図とセットで送っておいた。
メガマリオンを中心に三次元地図で表示するようにしておけば問題ないだろう、多分。]
こっちは皆大丈夫なのかよ!?
さっさと翼寄越せ、さぁ早く出せとっとと出せ!!
充電はまだ大丈夫だし、こっちゃ大きな戦闘だってやってねーし…すぐ出られる!
[ようやくアカデミーに辿り着いて、顔を出し開口一番に告げたのは翼の要求。
遅れた事や今までにあった出来事の報告は完全に後回しで]
俺は捜してる奴が居るんだよ、空からなら見付け易いだろ!?
それに外にゃまだ見たこと無ぇ怪物がウヨウヨしてんじゃん、
大体出撃したって候補生とか無事なのかよ。その辺の情報の伝達も手伝えるなら俺やるし!!
『グノーシス』
あなたも人類の守護神として作られたのに。
わたしに使われるなんて、ね。
『ウァテス・オーク・グノーシス』
殲滅しよう、か。
自らの生存をのみ求め、宇宙を完全なる終焉へ導く行為に手を染めていることに気付かない、愚かな種を―――…。
<今の戦闘データ送る、ニコル。
僕はちょっと、ジュリエットさんが復帰するまでは、かなり戦力落ちる。期待しないで>
[装纏状態では、修理もままならない。ひとまず応急措置を入れながら、戦場にサーチを走らせた]
[ルッカの通信>>+29、とほぼ同時に、モニタ上に三次元地図が表示される]
あ、すごい! ありがとう!
[と思わず賞賛の声を上げるも、ふと我に返って]
……って、これくらいオレも自分でやれってことだよなー。
まあ、方向はわかった事だし、まずはワーウルフに向かわないと!
[と、メガマリオンの手を支援機へと伸ばさせる。
ルッカの方は――どう扱ったらいいのだろう。
見た目だけなら生身と変わらない彼女に、やはり戸惑いを感じた]
─マリオン・シームルグ付近─
[二人の準備を待つように大人しくたたずんでいた支援機だったが、ふいにチカチカと表面光を走らせた]
<本体に多大な損傷あり。早期の帰還を望みます>
―アカデミー・メンテナンスルーム―
………。
[玄関口で大騒ぎしてようやくお目当ての教官に見つかったまでは良かったが、ハニエルはそのままメンテナンスに掛けられ男もしばらくの待機命じられ]
…で?いつ終わるんだよ。
さっさと出せよ。
[ふてくされた表情で、教官を睨みつける。
その脳天を分厚い表紙のバインダーでガツリと殴り付けられれば、大人しくうずくまるのだが]
えっと……
[余り考えている時間はなさそうだった。
支援機の、手が掛けられそうな場所をメガマリオンで掴む。
必要ならルッカの体も移動出来るように準備して]
お願いしますっ!
[通信で声を掛けた所で支援機が反応するのかはわからないが、ともかく意志を伝えようとする]
[賞賛されれば微妙に誇らしげに胸を…はったら大回転する気がしたので止めた。
流石にソレは恥ずかしすぎる。]
まぁ、こういうのは得意分野だしねー。
オートパイロットの航路設定とかしてたら、
自然と慣れるもんなんだよ。
[ふよふよとメガマリオンが支援機に手を伸ばすのを見ていたが、
靴を片方捨ててメガマリオンの方へ浮遊する。
…靴なら後でシームルグに戻れば予備があるし。]
えーと、とりあえずワ―ウルフまでは運んでね?
…アタシ、基本無重力じゃ動けないし。
/*
なんかオレのやってる事が、ルッカを困らせてる気がして仕方がない。
主にオレが機械の扱いを知らないせいで。
あー、そっか。
ルッカはそっちが専門だもんな。
[胸でも張りたそうな様子>>+34に唇の端を綻ばせつつ]
うん、ってメガマリオンもだけどさ。
とりあえず、移動、開始!
[ルッカの体を投げ出さない位置に移動させると、見計らったかのように支援機が動き出す。
そして――]
そう…
[呟いて、瞑目する。問うたのは自分だ。相槌を打つことこそあっても、口を挟むことはなかった]
…ばかね。
先に言っといたじゃない。腹の探りあいはなしよ。
[緊張した様子のエリーに対し、不服げに漏らした。
それで、少女が放っていた威圧感は消えただろう。それで足りなければ、でこピンのひとつでもくれてやる]
疑問点は大きく分けて二つよ。
ひとつ。“契約”とやらの書き換えはどうやるわけ?
後付の“制約”が契約として成立する以上、書き換えができないことはないはずよ。
契約が言葉どおりの契約であるなら、契約の相手、さもなきゃ保証人がいるんじゃないかしら。場所でも人でも物でもいいわ。何か、心当たりはないの?
……っつーか…
いち為政者として言わせてもらうわ。
エリーが盟約の一部とやらにされちゃ溜まんないから、あんたは耳塞いでなさい。政治用語の“オフレコ”ってやつよ。
いい?
[──眼前。
音波振動で凄惨な状況を目の当たりに、同時に、此処にいても届くそれに軽く顔を顰める。
音波振動は収まり、どうやら雁字搦めの《ハルピュイア》は事切れた様だ、が]
──応、わかった。
─無理はするな、1回戻る事も視野に入れておけ。
[少なくとも、修理工の機体は動けそうな状況には見えず。
──2体を相手に此方へ注意を引こうと、牽制をかけただろう。
傍ら、送られてきた戦闘データに意識を傾けながらも、確りと回避を行ないつつ]
[告げて、しっかりと耳をふさぐのを確認して。エリーがふさがないなら、少女が自分の手を伸ばしてでもその耳をふさぐ。それから、口を開いた。エリーに聞き取られないよう、意味を聞き取ることさえ困難なほどの早口で]
制約付け加えたやつ、一体いつの時代のどこの馬鹿よ。
世界を手に入れる?ふんっ。どーやるってのよ。
政策指針は?財源の確保は?そもそも、どーやって統治権を一元化して維持するつもりってのよ。
一人の有能な人間がすべてを統治する時代なんて過去の遺物よ。川辺に広がった村の集まり見て、『わー、これが世界なんだー』なんて言ってた時代、人類はとっくの昔に卒業してんの。
そんなもん、制約に加えようとする方が馬鹿ね。石器時代に脳みそ凝り固まってる年代モノの石頭ね。こんなあからさまに不備のある契約は反故になってしかるべきよ。
[一息にそこまで言い終えて、いいわよ、とエリーに手振りで告げる]
いいわ。分かった。やってやろうじゃない。
エリー、あんたは世界を守ることだけ考えてなさい。
世界の指導者でも何でも、あたしが押し上げてやるわよ。
でも、その前に、馬鹿な契約作ったどっかの馬鹿だけはとっちめてやんなきゃ気がすまないわ。
案内できるんなら案内してほしいの。
それが、聞きたいことの一つ目ね。
二つ目。
“孔”についてね。
要は、『あっち』と『こっち』を繋ぐことができるってことよね?
けど、あんたはルッカへの通信で、確かに『戻れない』って言った。
こっちとあっちを繋ぐってことは、あっちからこっちへ繋ぐこともできるはずでしょう?
それが不可能だとしたら、あんたはどうやってそれを知ったの?
それから…
…ああ、質問は三つだったわね。最後の質問よ。
[言葉を切って、一呼吸の間を置いた。一瞬の思案]
て、めぇぇぇ………俺の貴重な脳細胞が今数万死んだぞ…
これでパワードスーツに乗れなくなったら訴えてやるから覚えてろ!!?
[ぷくりと浮かんだ涙を乱暴に拭い、殴られそのまま差し出されたそのバインダーを訝しげに眺め]、手に取った]
……なんだ、これ。
[表紙には『Guardian Angel』と書かれたラベルが貼られ、
間にはいくつかの付箋が挟まっている。
その内の比較的新しいものにはHanielと書かれていて、男は無意識にそのページを開く]
<ひとりじゃないの?>
[そこ>>+35へ、遠方から通信が入った。ひとまず動かず、警戒しながらも自己応急措置を行っている青年の声だ]
<……ルッカ?! シームルグもそこにあるのかい?
……ん、じゃあ、ついでだ。曳航してかせるよ。
親切じゃないよ? 戦力になってくれなきゃ困るんだ。
1体は倒したけど、あと2体残ってる>
―― 詩論シティ・アカデミーから少し離れた先で ――
[随分と長いフライトだったように感じたのは、ソフィア・パークからアカデミーまでの予想以上の距離のせいか、飛行速度のせいか、両方あってのことか。
さっきまで其処にあった体温を失くしてしまった右腕。
何時だって少女を突き落すことができて、アカデミーの建屋に砲火を放つことだってできて……けれど結局何も事を起こさなかった右腕]
………、…せいぜいお前も、な。
["お前もな"。
それは、本当に小さな声で、別れ際にフラン>>35に返した一言。
彼女との再会時の、その身体の熱さ――多分、普通じゃない熱さだと思った――がふと思い出されて。
その記憶もあって、ぽろっと零れた結理人の言葉]
― シルヴァクロック・アカデミー/第三開発施設 ―
[第三開発施設天井が開く。
地上に迫り出し現れた『グノーシス』の姿。
ジェラルミンの輝きを持つシールド装甲は、人類救済級ロボット兵器の身体を白騎士のように飾り立てる。
腕に備え付けられた反射型シールドを腕部格納箇所からスライドさせて展開させ、もう片方の腕からはエーテルから生まれたエピノイア・ブレードを構える。
全高17mと言えど、遠目からも姿は見つける事が出来るだろう。]
………地球の宇宙怪獣は倒す。
だから、あっちの宇宙怪獣は、任せたよ…テルオくん。
[フランは、ワンピースと帽子、サンダル姿のまま乗り込んでいる。
両腕には勿論、柔軟性グローブ>>1:82を嵌め、ジンロボバイザーがセットされている。]
[メガマリオンに掴まっていたが、
シームルグを曳航するという提案には急いで首を振る。]
武器庫とか弾薬庫代わりにこっちに持って来たんだもの。
アタシが戦力にならなくても、予備弾薬や火器は有って困るもんじゃないでしょ。
座標は送るから、そっちに支援機送って!
そしたら、シームルグの方からワイヤー流すから!
[言うが早いか、支援機の先端の方へ…
流石に、もう片方の靴投げて浮遊したりメガマリオンに投げられてi移動するのは嫌だった。]
[《ハルピュイア》が2匹共ようやくボディから離れ、此方に意識を向けた。
突撃自体は力で抑え付けられるので苦では無く。
かわりと言わんばかりに接触し、自身からの《放電》を行なう。
2対1とは言え、回避に重きをおけば、相手にする事自体は苦で無さそうに。
とは言え、それは──]
─────!!!!!
[──『音として捉えて良いのか…』そんな風にすら想起させる、音波衝撃を除けばの話。
《相棒》の《ハウリング》で威力を相殺しつつ、距離を取る。
幸い、至近で無ければ、ダメージこそ残る物の、致命傷には至らない様で。
着実に、放電と相殺を繰り返しながら、2匹の体力を削る事には成功、しているだろう]
……はァッ、はあ……っ。
[問題は、《相棒》にも《自身》にも着実に増えていくダメージ
どうした物か、考えを巡らせる]
─ハルピュイア戦場─
<スコル!>
[>>+362体を相手どる、一時の相棒に、通信を送る]
<テルオとルッカ……、巨大マリオン操縦者と、調達屋の艦長がこっちに来てる。今、支援機に曳航させてる。
もう少し耐えて!>
『ウァテス・O・グノーシス』!!!発進!!!!
【オ雄嗚オオおおォぉォォ―――――!!!!】
[グノーシスは雄叫びを上げ、
余剰エーテルをエピノイア・リングとして放ちながら空へ舞う。
全天球モニタは詩論シティの様子を映し出し、同じくモニタに被さるように表示された薄いホログラム――CAC4は安定している。ジェネレーション更新が何度もされた。]
[通信に乗るルッカの声>>+38には、はて?どうやって通信してるのか?と内心首をかしげながらも、とりあえず疑問は置いておいて]
<そういえば、ルッカは調達屋だったね! 機槍……いや、この際ただの鉄槍でもいい。5m級の機甲が使えるのがあればよろしく!
M-1! シームルグと連結出来たら、全速力で戻っておいで!>
うん。オレと、ルッカさんと、シームルグ。
[ユージィンからの通信>>+37に答える。
シームルグ曳航の提案には]
良かった、オレもどうしようかと考えてたんだ。
それじゃ、頼むよ!
[他に方法も見付からず、あっさり任せる事にした。
そして、通信の終わり際聞こえた言葉に、呟く]
残り2体……。
ユージィンさんが、そんなに苦戦するなんて。
[少年の指先に緊張が走る。
それでも、ここから逃げ出そうという気はなかった。
支援機に頼りつつも、まっすぐに戦場を目指す]
―戦艦ワーウルフ付近―
あれかな……戦艦。
[半ば独り言、半ばルッカに訊ねるように、呟く。
まずレーダーがそれを捉え、次いでモニタ越しに目視出来るようになる。
戦艦ワーウルフには、鳥と人をくっつけたような三つの影と――]
ユージィンさん、と……?
[もう一人の名前は知らない。
ただ、状況からして敵ではないはず。
そう確信すると、動かなくなったハルピュイアの傍ら、見るからに損壊した機甲に向かって行く]
ユージィンさん!!
[通信が入った以上、命はあるのだろうが、酷い状況なのは見て取れた]
ごめんなさい、もう少し早く来ていれば……。
オレ、持って来たんだよ。
[メガマリオンに、背中へ手を伸ばさせる。
そこにあるのは、メガマリオンには小さく、青年の機甲に最適の武器]
ユージィンさんの、槍。
[ジュリエットの復帰のために、全力を尽くしていた青年は、センサーの端に巨大な影を捕える]
<やあ、早かったね、テルオ……?
……!!
艦長、君は優秀だね。>>+41依頼して10秒で、届けてくれるなんて>
[青年は楽しげに笑った]
槍ね…任せといてっ!
[機体が連結されれば、機内を急いで探しながら槍として使える物を片っぱしから引っ張り出す。
パワードスーツを着込まなくても簡単に持てる鉄杭やその他を幾つかまとめ、
ひとまずパワードスーツを着込んでから上部ハッチを開けた。]
とりあえず・・・
一旦どっかいけぇぇっ!
[機体にアンカーを撃ち、
そのうえでパワードスーツの力で最初に目視できた《ハルピュイア》に鉄杭を投げつける。
…反作用で吹き飛ばされるかもしれないが、
アンカーでなんとか残れるだろうと信じて。]
[その書類は全て手書きで書かれた、ハニエルの特記事項だった]
■Guardian Angel Type -Haniel-
Guardian Angel(以下GA)の旧型は全て単座型で設計されたが
Hanielに限り複座型である。
遠距離射撃を中心とした後方支援型GAで、搭乗者に代わり
照準等の調整を行う役割を持つシステムが必要であるからだ。
Hanielはパワードスーツ型に於いてそれを実現させた、
初のGAである。
同乗者:アリエル・ローグリアン
Type -Cherub-搭乗者
宇宙怪獣との防衛戦時に死亡、享年23歳
[其処まで読んで、男は青ざめた顔を教官へ向けた。
身体が、震え出す]
<復帰しました>
[増援。すぐそこまで戻ってきた愛用武器。そして……愛する女性(型メカ)。
例え、蓄積ダメージがあっても、ここで引くのは男ではない]
行こうか、ジュリエットさん!
[ワーウルフの表面を蹴り、シームルグへ向かう。
電磁力で、その表面に着地し]
借りるよ?
[彼女が抱えた槍の束に手を差し出した]
正直、話すだけでも割りときつかったんだけど、ね。
[ふぅ、と呼気を吐き、脱力する。緊張は何とかとくも。
まだ微妙に、緊張がおさまらない。
デコピンまともに受けて手の甲で額を押さえる。]
あたた…わかった、わかったから……
ああ、うん。書き換え、ね。
根本の『契約』……詠唱に纏ってる分はまず無理。
それに反しない範囲でしか追加や修正ができないみたいだから。
基本原則、と言って差し支えはないよ。
それに、私自身ではまだ、『制約』や『契約』を書き換えられない。
魔力の操作に長けるようになれば、盟約となった者たちが見せた夢……さっきの情報も夢で手に入れたものだけど、過去の契約者達は、盟約になった者達を夢の中で説得するか、魔力の操作で力づくで付け加えてたから、ね。
そういう意味で、契約の相手は――私が受け継いだ盟約の魔力……あと盟約となった人達そのもの。
バーンと持って行っちゃってっ!
アレが減るなら、いくら投げても折っても構わないから!
[槍の束を、素早く扱えるように一本だけは別にして渡す。
そして自分はパワードスーツを脱ぎ、卯月に向けて走ろうとして…
走ったら浮くので、ゆっくり歩くことにした。]
もし、そして、力づくで負けた場合、盟約となった誰かの影響を受ける事になる。一度失敗してたまに高笑いしたくなる癖もついちゃったし、ね。
私が全力を扱いきれるようになれば、あるいは、”セカイ”を手に入れた上でなら根本の『契約』も書き換え出来るかもしれないけど、少なくとも今の私じゃできない、かな。
っと。え?あ、う、うん?
[よくわからないが、とりあえず、言われるままに小指で耳をふさぐ。
強く、強く耳に指をねじ込み、思わず半分目を閉じる。
実際、明朱佳が言うように、これらの盟約や契約は、過去、王や長といった主導者一人が民を纏め上げる時代に作られたものなのは間違ってはいない。
だからと言って――今この契約が変化するわけでは、ない。]
へへっ、そうだね。
お届けもいいけど、まずは――
[スコル>>+47が投げ飛ばしたハルピュイアの内、一匹がルッカの鉄杭>>+48に貫かれる。
残りの一匹が、驚きと怒りの表情を見せた]
道を片付けないとなっ!
[動かなくなった同族から離れ、最後のハルピュイアがルッカへ飛来しようとする。
メガマリオンとほぼ同等の大きさに怯みかけるも、このまま見過ごす訳には行かない]
行くぜっ!
[メガマリオンの強度を信じて、体当たりをぶちかます。
衝撃はあったが、余り堪えてはいないのか]
でも――捕まえた。
[ユージィンの武器は一旦仕舞う。
メガマリオンの獲物は、こいつだ]
この距離なら失敗しないだろ?
[もがくハルピュイアの羽のような腕を、メガマリオンに強く、掴ませる。
その右腕には、ルッカに譲り受けた武器――パイルバンカーがあった]
喰らえぇぇぇぇぇえ!
メガ・パイル・クラアァァァァァッシュ!!
[がごん、と、引金を引く手応え。
そして、巨大な喰いが、ハルピュイアの頭部目掛け打ち出される!]
[身振りを確認し、とりあえず耳から指を抜く。
けほ、と少し咳き込んで。
力を入れすぎて、小指が赤くなっているが、それはとりあえず置いておいて。
言い忘れていた事を口に。]
で、さっき言った盟約となった人達は。
……諦めたり、契約に反してそうなってるんだよ。
……それは、悪人だったり、先の見えない『契約』履行に狂ったり。
半分怨念に近い状態……妄執の固まりみたいなのも結構いるみたいなんだよ。
そんな奴らが、しかも物理的には存在しない。そいつらをぶったたけるとは思えない、よ。
[聞こえてくる返事は相変わらず無いまま。
一度開いた心のキズ、見なかったことにするかのように。また前を見据える]
[見据える――旋回する"鳥"、下に待ち受ける"影"、そして、巨大な赤い一つ目を持つ"クジラ"]
いい加減、ぶっ潰す。
ぎゃあぎゃあしゃあしゃあとさっきから小煩い奴らをな。
[小煩い、と言えば。
どこからか煩い――と"闇"の部分が言っている――鈴にも似て聞こえる声>>30を、フランを抱えながら遠く聞いていたような覚えがある。
誰かを求めて探すような声も、響いてきた気もしたけれど……声色を邪魔に感じた所為で、はっきり言葉面を捉えてはいないまま]
[──ふと、何かが聞こえた、気がした。
思い当たる節は、通信のみ。
けれど、既にその機械は静かに音を立てるだけになっていた。]
──どうしたんだ。
[届くかどうかは知らない。
けれど、今はただ、其に声をかけるだけ]
[足裏をシームルグに固定し、槍、もしくは槍状の武器を投げ、マリオンと泥棒の支援を。
巨大マリオンの戦いを見て、ひとつ口笛を吹いた]
中に搭乗することにしたのか。君は。
マリオンとひとつの命を分け合ったんだね。
[距離が開く。
目の前の一匹の《ハルピュイア》に、鉄杭が深く、深く突き刺さるのが見えた]
──増援か?
[確認する暇は無く。
けれど残りの1匹も、巨大なロボらしき機体の撃ち出したパイルバンカーによって、頭部が貫かれるのが見えた。
復帰したらしい修理工の姿も見える、沈静化にそう時間は掛からない、だろう]
[静かに、通信機に視線を移す。
此方に来てから、慌しい状態だった為。
──相手からの其が届いた"気がして"、やっと思い出した、《パーツ》]
──連絡が遅れて、すまんな。
[それだけを呟いて──]
戻れない、だけど……。
”孔”をルッカが制御できない原因があって暴走した。
その原因は、宇宙怪獣にある、って言うような事をルッカは言ってた。
だから、……原因になっている宇宙怪獣を撃破すれば、向こうから帰ることは可能かもしれない。
ただ、こちらから特定の誰かを追って、とか裏宇宙の特定の場所に”孔”を開けることは出来ないと思う。
少なくとも、同じ場所に繋げるには……私が開いた物でなかった以上、何か取っ掛かりがなければ偶然の一致しかないと思う。
…………3つ目は、やってみないと、私の場合はわからないかな。
1つは、私がほとんど”孔”を扱ってこなかったからって言うのがあるんだけど、開けた場合も小規模で、怪獣の群れが漏れない程度にしか開けてなかったから、……縦になって飛び込めば、かな……?
…………
[パイルバンカーの手応えが、機体越しに伝わってくる。
攻撃に成功したとわかっても、喜ぶ余裕はない]
……そうだよ。
[ユージィン>>+53に答える声には、荒い呼吸が混じっていたかもしれない]
そうしなきゃ、戦えない場所に行きたかったから。
[沈黙したハルピュイアを、宇宙空間の何もない方向へ叩き落した。
そしてパイルバンカーをしまい、改めて青年の槍を抜く]
これでやっと、追い付いたのかな?
[彼に手渡そうと、メガマリオンの腕を伸ばした]
[聞こえてくる返事は相変わらず無いまま]
……、……。
[一度開いた心のキズ、見なかったことにするかのように。また前を見据える]
[意味が解らないと首を横に振り、見たくないと思いながらも
見なければこの後どうにも動かせてもらえない。
結局は数秒の葛藤の後、視線をじりじりと最下段へと走らせた]
■Type -Haniel- ブラックボックスについて
Type -Cherub-搭乗者任命時の本人の希望により
Type -Haniel-をその弟フェイト・ローグリアンに合わせて調整を行う事とする。
死後、DNA情報をプログラム変換しアリエルデバイスとして圧縮した後設置し、魔力・射撃能力に補正を掛ける事に成功。
また、Type -Haniel-搭乗者如何で意思を持って反応を示す事象が確認されている。
[ここから後は、黒のインクで塗り潰された痕があるだけ]
居るんだったら、此処に来てみろよ、"天使"。
……お前も、早く此処に来い、"人類救済級"。
来いよ、早く、早く、戦う力を持った奴ら……!
[二丁の砲台を構えた"悪魔"は、遠くへ呼びかけるように一人囁き。
そして、真っ直ぐに、巨大な敵を目指す――!!]
[テルオの戦闘が終わったのを見て、シームルグの表面を蹴る。
降り立つのはマリオンの、差し出されたのと反対の腕]
追いつく必要はないさ。
僕と君は違う道を歩き、違う場所を目指してる。
でも、それが……僕と一緒に歩くという意味なら。
[右手を出し、しっかりと機槍を受け取った]
君はまさに、僕と同じ場所を歩いているよ。
裏宇宙の深部を目指す、「正義」へと続く場所を。
/*
まあ、ラスボス構想は俺も考えてたんだけど、な……。
役職的に無理いと思ってその時点で諦めてました。
あまり、進行中のメモで言う話題ではないと思ったので、独り言で。
世界のトップにしてくれる、って言ったけれど、正直いえば、この盟約は私で終わらせたい。
これ以上続けるわけにはいかない、とは思う…
[けれど、それを行う自分で思いついている方法は自分から直接の示唆できない。
………気づいてもらわなければ、ならない。
言えるギリギリは、ここまでだ。]
・ ・ ・えーと。
一段落、で良いのかな?コレ。
[卯月の横に座り込んで、周囲全域に通信を流す。
まだ敵がいるならすぐ乗り込めるよう、卯月からは離れない。]
/*
>フランメモ
うん、詩論側には解らないだろうと思ってた。っていうかそのためにもルッカにシティ詩論攻め行ってもらう予定だったorz
行く為のシームルグが壊れました。*/
(正義か……)
[苦笑は、厚いバイザーに隠され、誰にも届かなかった。
いや、泥棒はもしかしたら気付いたかもしれない。青年の本当の目的と、戦う理由を伝えた彼なら]
(でも、それでいいんだろう。結果さえ正義であれば、経過がそうでなくても……)
[ひとつ、槍を奮い、慣れた感触を確認すると、背部ユニットに収納した]
主席候補生 フラン・A・入坂は時間を進めたいらしい。
[《ハルピュイア》の完全沈黙を確認すると、周辺へ纏めて通信を]
"落ち着いたっぽいし、そろそろ中に戻ろうぜ
積もる話もあるかもしれんが、とりあえず腰落ち着けてから話したら良いじゃねえか"
[言って、我先にとハッチから内部へと戻っていった]
[左手に飛び乗る影>>+56に驚きつつも、衝撃を与えないように受け止める]
違う道、か……。
[言葉として明示されて、ふと思う。
自身の目指す場所とは何処だったのかと]
オレ、いつも誰かの背中を追っ掛けてた、つもりだったんだけどな。
[けれど、青年が機槍を受け取って。
掛けられた言葉に、コックピットの中で頷いた]
そっか。
正義。
……そうだよな! これからは、一緒に戦えるんだ!
[いつか、地上で拳を交えた意味を受け止めるように、少年は叫ぶ。
あの時"借りた物"は、この時ようやく返せたのだった]
──内部へ戻る途中──
[修理工の言った『正義』。
それはきっと巨大ロボの中にいる相手の思う其とは、きっと違うのだろう]
──ま、結果オーライって言葉もあるからな。
[元より深く考えるタイプでは無い、特に気にする事も無く]
[ルッカ>>+57、そして男>>+59――まだ名前を聞いていなかった――の言葉に賛成する]
了解!
[そしてワーウルフ内部へ移動しようとするも、宇宙空間での活動は思った以上に厄介で]
あー……せめて、空飛べるようにしてもらってからくればよかった。
[そんな後悔を漏らしつつ、戦艦内部へと]
/*
ちなみに、私の言うありえるラスボス方向はエリーの全魔力放出→盟約の怨念ごと放出してのラスボス戦。
……けど詩論側にしてみれば、ハァ?なのよね…*/
―――姉貴が、望んであんなのになっちまったって。
[思えば。数年前のあの日に目の前で砕かれたケルブの機体から見えた姉の死に顔は、笑顔だった。
笑っていられた事が理解できず、いつの間にか怖がるようになっていたのに彼女はずっと傍に居た]
ほんっと、馬鹿だよ。最悪な姉貴だよ。
誰かの為に、誰かの為にって口癖のように言ってたけどよ
なんでこんなとこに居やがんだよ、馬鹿。
[すぐ傍で佇んでいるハニエルの背には、既に翼が装備されていた。
仄かに青みがかった白い顔や腕の細かな傷も僅かに残ってはいるが、さほど目立たず]
俺の姉貴は天使になった、って自慢すりゃいいのか?
なるならリアルに空の上に行ってりゃいいんだよ、馬鹿。
/*
メモのやりとりにちょっとおどおどしつつ、それでも自分の動きがよろしくないのでさっさと動こうと思う次第。
だってイルさんに届けなきゃ。
壊れたままのレーザーガンを!!!(…
[そろそろ、エラー音が無視できなくなってきていたので、青年にも否やはない。
ワーウルフの艦橋ハッチを開けて、シームルグとマリオンを収容するよう指示を出し、自分も支援機に捕まって内部へ。
気密が完了してから、酸素を満たした]
【機甲兵装>解装】!!
沈黙せよ、Jul=I=Ett387!!!
[現在の補体である飛行機は、1割近くのパーツが歪み使い物にならなくなっていた]
……きっつかったー。
[体を伸ばし、指をぐーぱーするついでに、メイドのおっぱいを揉んでみた]
あっあっ! 指そっちの方向に曲がらな……折れちゃう折れちゃう!! 取れちゃう取れちゃう! 抜けちゃう抜けちゃう!
ああん、ジュリエットさん、激しい!
[既に内部──司令室へ行ったことのある自身は、特に迷うことも無く。
一足先に司令室へと戻り、皆の到着を待つ]
──お疲れさん。
嬢ちゃんは良いとして…なんだ、お前さんがあのデカいのに乗ってたのか?
[皆が到着するのを待って、軽く声を掛けた。
少年の姿を認めたなら、少しだけ驚いた様な声で尋ねたろうか]
──スコル、スコル=アンダーソンだ。
よろしくな、メカのパイロットさん?
[少年が怒る様な所作を見せるのなら、謝って。
そうでないのなら、そのまま、まず自身から名乗って、少年に名前を尋ねただろう]
/*
とりあえず、フランはこのまま分割での終了を希望している。
市長は合流しての終了を希望している。
……フェイトとイルはどうなんだろうか。
*/
>>+63
ダメージの割に、使い物にならなくなったパーツが少ないのは、全体的には歪んでても、1個1個分解したら使えるから。そして、ある程度までなら修理可能だから。
なるほどね…
[エリーの言葉を、一つ一つ受け止める。魔法は、少女の想像以上に理不尽だ。正統性を訴えようとも聞く耳持たない辺りがまた扱いに困る。けれど]
…言っとくけど、その手なら却下よ。
力を制御しきれるようになれば書き換えできるんでしょう?
なら、修行積みなさい。
[エリーが言いたくて、でも言えなかっただろう手段を推測して、制する。
…推測が正しければ、自分でやめると言うこともできず、それでもやめようというのなら、そのための手段は他者によるエリーの殺害だろう。少女に、それを認めるつもりは毛頭ない。推測が間違っていれば、その限りではないが]
…はぁ…
ごめんなさい。エリー、あなたに謝らないといけないわ。
あたしがさっきあんたを手伝うって言ったのは嘘。
あんたを諦めさせないためのね。
けど、改めて言うわ。
あたしが、あんたに世界を握らせてあげる。
それで、姿も見せない癖して人の人生好き勝手弄繰り回してくれてるどっかの誰かに一泡吹かせてくれるわよ。
だから、あんたはまず、自分で握ってるモノくらい自分で扱えるようになりなさい。
どうしてもやりきれなくなって、あきらめたくなって、あんたが盟約の一部になっちゃったんなら、迷わずあたしんとこに来ればいいわ。
あんたが背負ってるもんくらい、あたしがまとめて背負って見せるわよ。
[告げて。右手を差し出した]
がんばりましょう?お互いに。
[戦艦内部に格納後、もう随分と乗りっ放しな気がするメガマリオンのコックピットから降りた]
……っと。
[久々に床に着いた足はふらりとよろめき、壁に着いた手も極度の緊張状態が続いたせいで奥まで響く痛みがあった。
それらのダメージそのものよりは、自分が随分と無茶出来る体質だった事に驚く]
にしても、疲れ――
[ふと横を見て、見てはいけないもの>>+63を見た気がした。
足に鞭打って司令室へさっさと向かう]
─司令室─
[メイドとの愛の営み>>+64を終えてから、指令室へ。
メイドは指定席である艦長席へ。
どこまで話したものかな、と思いつつ、泥棒>>+65の話を聞き流す。
青年は、調達屋へ視線を向けて]
艦長は人間じゃなかったんだね。
[適当なハッチを開けて、あちこち彷徨って指令室に向かう。
酸素が無くても平気な身には、兵器用の扉でも大丈夫なのだが…]
…流石に、機内の空気抜いたりしちゃヤバいしね。うん。
[しっかりエアロックが締まっている事を確認してから、ひとまず誰かいないか探す事にした。]
―司令室―
あ、えっと……お疲れ様!
[ようやくまともに顔を合わせた男>>+65に、声を掛けられると慌てて姿勢を正した。
けれど驚いたような声を聞くと、少しばかり自慢げに微笑む]
うん。オレがメガマリオンのパイロット、メガタ・テルオだよ。
[『パイロット』、という単語は少し気恥ずかしかったりもしたが、堂々と聞こえるように言い切った]
やっぱり驚いた?
でも、オレとそう変わらない歳の市長やジンロボパイロットだっているんだから、おかしくないだろ?
[そして、男の名乗りに元気よく頷いて見せる]
よろしく、スコルさん。
[ごく自然に、手を差し出しつつ。
指の動きは、まだ少し強張っていたかもしれない]
>>+69
解体したら、ちゃんと掃除して綺麗に直すってばw
修理工だよ? 解体屋じゃないよ?
……でも、ジュリエットさんが食べたいって言ったら、そこ優先するけどね^^^^
つーか、これ見た感じだと…
最初から俺はハニエルに乗る事が決まってたみたいじゃん。
教官、このブラックボックスを外す事は可能か?
可能なら…この防衛が終わって、姉貴が満足したようなら外してくれ。
いくら姉貴が望んだ事だからって、いくらDNAの情報を変えただけだからって、こんなの無ぇよ。
もう静かに眠らせてやりたいんだ。
今は非常事態だから、このまま姉貴と出る。
すっげぇ気に食わねぇ形での任命だけど、受けてやるよ。
[複座型として設定されたものを単座型に修正する事は難しい、と告げられても知らぬ顔。
いつまでも戦い続けなければならない姉を見ているのが嫌、それだけだった]
[泥棒の言葉>>+71には、さすがに呆れた視線を向けて]
いや。人間は普通、宇宙空間に生身でいられないからね?
スコルと一緒にしたらダメだよ。
まあ、スコルが人間とは、僕認めたくないけど。
[調達屋>>+69の言葉には、ひとつうなづいてそれ以上詮索せず]
ルッカね。了解。
……ねえ、ルッカ。僕思うんだけど、シームルグとワーウルフって名前似てるよね。
それから、ちょっと聞くけど…メガマリオンっつーデカいロボットがこっちに来てなかったか?
目撃情報が入ったでも良いんだ。
俺はそいつに用があってな、捜してんだけど全然見当たらなくてよ。
[ヘッドセットを身に付け、少しだけずらす。
相変わらず砂嵐のような音が流れているのだが、完全に外すと復旧した時に連絡が取れずに厄介な事になりかねない。]
後、フランは大丈夫だったのかよ。
………え、また出てった…!?
単機でか!?あれ、テルオと逢ってねーのかな…
わ、解った、とにかくクジラやら新型やらがいるのを叩いてくりゃいいんだろ?
―――そんじゃま、行ってくる。
[ユージィンの言葉に、首をかしげて考える。]
………にてるかなぁ?
そも、シームルグも元は『ワージェイト』って爆撃機だったのよ。
ソレを、輸送機に改装した時に霊鳥から名前貰ってシームルグって名前付けて。
…あ、元の名前は似てるね。
ワ―ウルフとワージェイト。
……”どちらにしても”力の制御は必要だから、ね。
実戦経験をつまないと、かな。
[明朱佳が推測できているか自信はなかったけれど、少しだけ強調はしておいた。
ちなみに、自分を殺してもらうという手段ではないが、そもそも推測の内容がわかっていない以上、指摘できはしない]
──『メガマリオン』の『メガタ・テルオ』…ね。
OK、覚えたぜ。
[姿勢を正した少年へ、軽い笑み。
名前を教えて貰うと、復唱して記憶する]
そら驚いたさ、ジンロボパイロットなら兎角。
──市長だあ?
[変わらない年齢の市長、と言われるも、俄かに信じがたい顔をする。
鸚鵡返しに呟いた。
──パイロットだとしてもかなり凄い筈なのだが、『市長』の肩書きのインパクトの前には軽い物であった]
おう、よろしくな。
あんまりカタくなんな、ほれ!
[驚きは隠さないまま、差し出された手を握り返す。
その手には幾分か力が入っている様で──
緊張を解そうと、背中へ手を回しただろう。]
/*
あーもー。読み外してばっかねあたし。
終盤まで居残ってるといつもどこかでヘマやるのよねぇ…
早く墓落ちするスキル身につけなきゃ駄目かしら…
/*
多分、口語(話し言葉)[]は、無意識だよなぁ。これ。
というか、私からすると、[]内ほとんど口語に見える不思議。
多分私が大抵の言葉を話し言葉として読んでしまうからだとは思うけど…。
そのせいで区別が薄いって言うかないのかもしんない。*/
[灰色が少しかかった白い翼、それが左右に開いて男は
再び天使を身に纏う]
姉貴、俺は一人ででも戦える。
余計な事したら何処に隠れてんのかは知らねーが踏ん付けるぞ。
[光は明滅しない、否の印]
あーあ、なんかーなんかー。
撫でられたような感じもあったけど、あれも姉貴かよ。
どこまで子供扱いしやがんだ……なんかすげぇがっかり感がすんだけど。
[両腕、腰、両足にコードを繋ぎ、操縦席へと身を沈め]
えーと、目標は“クジラ”
途中なんかあったら適当に候補生見つけて伝達を頼む。
同様に俺も受け付けるからよろしくな。
[調達屋の返答>>+73に、手元のコンソールを操作して]
ワージェイト……へえ、元はこう言う機体だったんだ。
……っと。
そうじゃなくて、ワーウルフってなんか響きが物足りないなって思っててさ。
[コンソールを叩き、中央の大スクリーンにある文字を映した]
[覚えたぜ、と言うスコル>>+74ににかっと笑って見せ]
そう、市長だよ。
オレとそんなに違わない歳の女の子でさ。
でも、考えてる事はオレよりずっと大人だけど。
[信じがたい様子のスコルに、そうだろうなと頷く。
そして、握り返される手を見詰めて――]
うひゃっ!?
[背中に触れた感触に、不意打ちを喰らった形になり変な声が出る。
でも、確かに、指先まで渡っていた緊張は解けた]
……ありがとう。
[改めて、礼を言った]
Guardian Angel Type -Haniel-
適当な窓から、行って来る!!
[そう告げた後、相変わらず腰に括りつけたままの壊れたレーザーガンを提げてメンテナンスルームの窓から飛び立って行った。
目指すは目立つ大物、クジラ。
そちらへフランも向かっている事は知らないままに]
/*
あー。もー。あー。もー。
数分前の自分どもを殴り飛ばしたい気分でいっぱいよ、もう。
その拳でソラを撃て!
よし、がんばれあたし!がんばれみんな!
…………
[英語は――というか勉強全般だが――そんなに得意ではなかった。
けれど、どうにかルッカと同じ意味を読み取る]
新たな希望、か……。
いいよ! なんかかっこいいし、ヒーローっぽいし!
[親指を立てて賛意を示した]
はいはい。
そこがスコルの長点であり、欠点だね。
[>>+78スコルの表情に、くすくすと笑いをこぼし、ルッカの言葉>>a11にうなづいた]
そ。
地球に残り、守る人々が僕らの希望<しゅごしゃ>
そして、地球を離れ、攻める僕らが人々の希望<しょうりしゃ>
世界を握る……か。改めて自分と、盟約の一部の人以外から聞くとさ。
実感がわくっていうか。こう。責任感が沸くって言うか。そう言う方が大きいかな。
統一できていない世界。分かれ過ぎた世界を纏め上げる……。悪の結社だとか、国と国だとか、バラバラになりすぎたモノをいつか纏めて見せる。
どっかの誰か、まぁ魔力として中にいるんだけど。
成功させれば当然泡噴く、だろね。
自分たちじゃあ、やれなかったんだから、さ。
諦めたくなったら?それは、何度も通り過ぎたよ。
だから、諦めは――私が私である限りは、しないよ。
荷物を押し付けるつもりは、ないから。
ま、そう言う事で――よろしく。
[微笑んで、右手、杖を握ったまま、差し出した]
― 詩論シティ/上空 ―
【オ雄嗚オオおおォぉォォ―――――!!!!】
[雄叫びを上げながら、空を飛ぶ”鳥”型宇宙怪獣を一刀両断する蒼い光――エーテルを纏う『ウァテス・O・グノーシス』だ。
エピノイア・ブレードの切っ先からは、綺羅綺羅とエーテルの粒子が夕闇に舞っている。
一刀両断し、止まる事なく次なる目標に向かい、切り裂く。刺突し、ブレードへのエーテル供給を一気に上げ怪獣を爆散させる。
爆散した宇宙怪獣は肉塊を散らし、街に落ちる。
『ウァテス・O・グノーシス』の両眼から、涙のようにエーテルの光が零れ、後方に去ってゆく。]
【おおォぉォォ――――――――!!!!】
[グノーシスは叫び、宇宙怪獣に襲いかかる。
翼竜と鳥の合成生物のような姿、翼の付け根から羽を捥ぎ取り、両断する。奮われる【人類救済級ロボット兵器】の【力】。だが、きりがない。]
[市長、の話を嬉しそうにする少年。
聞いているだけでも、凄い相手なんだろうなあ、と言うのが容易に想像出来ただろう]
[肩に回した手に変な声を上げる少年に、例を言われて]
──良いって事よ。
[なんて、笑って見せたかもしれない]
[目の前、スクリーンに写る、名前
ルッカが口にしたその言葉──は、大体の意味は掴めた]
──ま、良いんじゃねえか?
宇宙怪獣に対抗出来るのがコイツだけだとしたら、強ち間違ってもいないんだし、よ。
[賛成を示すテルオの隣、それに同意する様に、賛成の意思を示す]
[泥棒の言葉>>+83に、うなづいてみせ]
正確には、この船自体はごく当たり前の戦艦でしかない。
ただ、ここに集まった皆は、どれもこれも規格外。
だからこそ、僕らなら、やれるんじゃないか、って思うんだよね。
[少し遠い視線をして]
ワーウルフを放棄して、散って行った乗務員。
ハルピュイアの襲撃を受けた第一陣。
他にも、無名の沢山の人々。
誰かがいなければ、僕らはここに集まることはなかっただろう。
だから──
皆の力、皆の命、少しずつを集めて、そしてそれらが無意味でなかったことを……、僕らは証明しなきゃね。
[そして青年は、メイド兼AHO艦長に向けて、うなづきを送る]
― 詩論シティ/上空 ―
[やはり、超弩級宇宙怪獣”クジラ”を倒さなければ、詩論シティの危機は去らないだろう。一番の被害を齎しているのは、あの巨大な宇宙怪獣なのだから―――。]
グノーシス、……行くよ……。
[両腕に嵌めたグローブを引き、指先のポインタがゆらりと弧を描けば、グノーシスが”クジラ”への空の路を開く。
エーテルに満たされた球体コックピットの中、フランはモニタ正面に映る”クジラ”を捉える。先をゆく、兄の姿>>69はまだ見えない。]
[メイドは、ロングスカートをさばいて、静かに立ち上がり、まっすぐに前方、巨大スクリーンに映る宇宙空間を指さした]
「本艦は、このまま一直線に、裏宇宙の中心「巣」を目指します。
【Another Hope of Ours】号……全力前進!」
/*
あー。
多分噛み合わない理由はあれだ。
いくつか失敗した所で、完全に成り行き任せにしたせいか。
なりチャ時の癖で流れを強引に持っていかないからかもなぁ。と思った。普通野村の赤とかには向かないぽい?*/
ええ、よろしくね。
[杖ごと、エリーの手を握る。それから]
…ごめん、見当違いなこと言ったみたいね。
[エリーの意図は相変わらず読み取れなかったが、返事の内容を考えれば自分の推測が大幅に外れているであろうことは分かった。がっくりと肩を落とす]
けど、まぁ、今言ったことに嘘はないわ。
…あたしは、陣桜市があればいい。
この街が、この街のみんなが、あたしのすべてよ。
でも、困ったことに、よく狙われるのよね、あたしの大好きな、この街は。
[それは、宇宙怪獣であったり、秘密結社のゴーレムであったり、あるいは時として、人間同士のしがらみであったりもして。それは、防衛都市としての、陣桜市の成り立ちを考えれば当たり前のことではあったのだが。
目の前のエリーにしてみれば唐突だろう独白を、少女は止めなかった]
だからね、そういうのから守るためなら、あたしは何だってするの。
あんたが世界を握ってくれたら、そういう何もかもから、あたしの街を守ることだってできるはずよね。
だから、協力は惜しまない。
―――あんたと、あたしで、世界掴むわよ。
[不敵な笑みで、エリーの微笑みに返した。――あるいは、それはエリーの望んだこととは違うのかもしれない。あるいは、余計な重荷を背負わせてしまったのかもしれないけれど。けれど、ひとつの可能性として、二人で世界を掴む、なんて荒唐無稽な結末を思い描いて見てもいいんじゃないかと、そう、思えた]
(ジュリエットさん……萌えす! 萌えす!!)
[青年は、ぐっと拳を握って、メイドに熱い視線を向けていたが……はっと気付いてひとつ咳払い]
それじゃ……。
「巣」到着前に、まずは修理から取りかかろうか。
改造も必要ならやるよ。どういう方向にしたいか、教えてもらえれば。
>>82
なんとなく、この方向性は僕に近いよね。
市長は人類が「陣桜市」の敵に回ったらどうするんだろうか?
まあ、宇宙怪獣が「陣桜市だけ襲わないから、それ以外への襲撃は看過するように」っていう取引したとしても、絶対に乗らないだろうとは思うけど。
[修理工の言葉に、口を尖らせたまま。
けれど、相手の言い分も事実、自覚している分、言い返す事は無い。
──続く話には、静かに耳を傾け]
[賛成の体を示して見せただろう]
そいじゃ、総力戦──の前に。
メンテナンスルームみたいのがあるって言ったよな、ちょっと借りるぜ?
[言って、修理工に場所を尋ねる。
大体の場所が聞ければ、其処へ向かって、先程の戦闘でのダメージの修復に入るつもり**]
…アタシは修理の手伝いかなぁ。
むしろ補修資材運んだり押さえたりのが得意だし。
[無重力なら、如月を着なくても重い資材を軽々運べる。
卯月やシームルグの改造案も浮かばなかったので、
修理の手伝いに回る事にした、]
―― 詩論シティ上空・"クジラ"への接近 ――
遅いっ、
[それは今は目の前の巨大な宇宙怪獣に対して零れる言葉。
放電を、ひらりと避ける。心高ぶる今、身体はどこか軽くも感じる]
そのサンダー、試してやるよっ!
["サンダー"を纏う巨体に向けて放つ数多の閃光の弾。弧を描き広範囲に渡る軌道。
その効果を見るより前に、また"クジラ"の電撃を避けて、宙を一回転]
―――…、
[逆さの姿勢で顔を向けた後方からは、まだひとつの影も見えない。
けれど轟くような、叫ぶような……そんな何かのざわめきのようなものを微かに感じた。
目前の敵に臨む今、それ以上それに対して注意を強く向けることはない。
ただ、微かな笑みだけが、意図せずに零れるだけ]
[スコル>>+82の笑顔に頷いて見せる。
そういえば、先の戦闘やここでの会話を聞く限り、彼も生身の人間ではないようだ。
けれど、そんな彼と当たり前のように握手していた事が、信頼の証のようで嬉しかった]
規格外……。
[心の中で、オレは普通だよ、と思う。
でも、ユージィン>>+84には、頷いて]
うん。
無意味になんて、しないよ。
[そして、航宙戦艦AHOは、前進を始める]
ルッカには、AHO号の砲塔手になってほしいな。
僕ら、出撃したら、AHO号は空になるから。
それとも、戦闘は嫌いかい?
[爆撃手ではなく、調達屋を営むところを、そう推理して効いてみた]
あ、はい。
[咳払いしつつ周囲に声を掛けるユージィン>>+86に、右手を上げた]
メガマリオンだけどさ……実は、空を飛べないままでこっちに来ちゃったんだ。
[今となっては、空ではなく"宇宙"というより広大なフィールドで活動しなくてはならない]
だからさー、宇宙空間でもっと動きやすいようにして欲しいんだ。
ロケットエンジンみたいな?
[などと提案している間に、他の面々は動き始めている。
この中で修理技術を持ってないのは自分だけのようだ]
砲手、ねぇ…
ま、そう言うのなら得意だし良いよ?
[こんな状況じゃ、戦闘が嫌いとも言っていられない。
戦闘機の砲も戦艦砲も同じと割り切って、あっさり了解した**]
― 詩論シティ/上空 ―
[何処とも繋がらない。
孤立のコックピット内。
それは、”クジラ”のジャミングの所為。だからこそ…]
【雄オぉぉぉぉぉぉぉ――――――】
[猛るままにグノーシスを向かわせる。
螺旋を描き、一直線に――”クジラ”へ。]
サンダーを纏う宇宙怪獣”クジラ”……、
人類の攻撃を学び、自らの種を”更新”しているのだとしたら。
大元を倒さないと、やはり。
[この場合の大元とは、宇宙怪獣達の巣……。]
ん、まぁ気にしないで。
考えてくれただけで、私には十分過ぎるから。
[言えないのに悟って、というのが難しいのは解っていたから、
落ち込ませすぎないように、笑顔で首を振ってみせて。
あえての演技かも知れないけれど、それは考えない事に、した]
[テルオの挙手>>+91を見て]
解った。
使ってない遊撃機を分解して、搭載してみようか。
……ん。
でも、そういえばマリオンは気密出来てるんだっけ。
とすると、水中……もしくは宇宙空間での活動は、想定されてたんじゃないかな。
もしかしたら、分解しなくても、汎用推進機が装着できるかもしれない。
……あ、そうだ。
今何か、地球で電波系の異常が起こってるらしいんだけど。そのせいかさっき、僕の放送が、地球まで届いたみたいなんだ。
今なら、ゼペット社にもつながるかもしれない。
試してみるかい?
せっかくだから、主席候補生 フラン・A・入坂 は 市長少女 明朱佳 に投票するぜ!
んー……そう、なのかな。
[ユージィン>>+93の言葉に素直に賛同出来なかったのは、余りに"出来過ぎた"出来事を見過ぎていたからかもしれない]
でも、ここまで来ちゃったんだし、それはそれで都合がいいんだよね、きっと。
[前向きに捉えようと、そう言葉にしてみる。
と、そこに提案が為された]
あっ……そういえば。こっからでも地球に声が届くんだよね。
[少し迷う素振りを見せたものの]
じゃあ、お願い。聞ける事は聞いておいた方がいいもんね。
[と、最後には頷いた]
確かに、明朱佳が此処を愛しているのは解るよ。
……だから、……ってドンだけ狙われるのさ此処。
OK、解った。守ってみせるわよ。世界掴んだら……いや、掴む前からでもやってやるわよ。
いろんな勢力を、纏め上げてそれで――……その為には、世界に示す功績が、必要なはず。
力と功績を示せば、少なくとも迂闊に手を出す事は難しくなるはずだし。
それに、ルッカをこちらに戻す為にも――。……狙うなら、宇宙怪獣からかな。
ルッカが”孔”を制御できないような影響を受けた場所、そして、現状私たちが、解っているうちで最大規模の襲撃を受けている場所。
――詩論シティ。そこしかない、はず。
[色々と、思惑は違ったけれど、悪くは、ない。
むしろ、その方が、気は楽になれた。
…これで、方向性は決まった。
となれば、後は……世界を獲るために、世界に、力を示す。
単純に、警戒も受けるだろうけれど、それはどの道、避けえない。
ならば、世界の味方をして、世界の支持を得る。単純な思考で、提案する。
表情に、迷いも、憂いも、なかった]
― 詩論シティ上空/”クジラ”中距離地点 ―
おにいちゃん…。
[呟いたその時、全天球モニタが異常を感知する。]
!!!!
グノーシス!!!!!
[フランが叫ぶと同時、グノーシスがもう片方の腕からも反射型ブレードを出し、両腕で一つの盾を構え、傾斜をつけた。
”クジラ”が、巨大な口……本当に口なのか攻撃器官なのか詳細は不明……を開き、こちらに向き直っている。”クジラ”の口の奥に、光が集束していた。
ビリビリと大気が震え、”クジラ”の叫びが木霊する。]
【a...AA..a..oOoo..oooo....a..............nnnnn...】
[強大なエネルギーが集束。
街一つを吹き飛ばすに足る太い”サンダー”が放たれようと―――…]
―詩論シティ上空―
[まず空に舞って愕然としたのは、何処にもメガマリオンの姿が無かった事。
あの全長である、上空からならどれだけ縮こまっていようと見つけ出すのは安易なはずと踏んだのに何処にも見当たらず]
……なんか、あったのか。
ちゃんとフランに逢えたなら良いんだけどよ…。
[途中襲い掛かって来た鳥型の怪物へ、今度は両手からブレードを発生させる。ジャマダハルであるとかカタールであるとかそう表現されるもので]
でぇぇぇええええええええっ!!!
[鋭い切っ先ではあるものの、決定打に欠ける。
ハニエルにとっては大きなダメージを与えるには向かなかったが、それを連打でカバーして小さな傷を与えて行く。
そうやって鳥型の怪物の身を突き刺し切り裂いて行った]
― 詩論シティ上空/”クジラ”中距離地点 ―
[避けれない。だとすれば、フランが行う事は一つ。
グノーシスの傾斜をつけた盾を使い、
エーテル供給を最大にし、空へ弾くこと。]
やるしか…ない。
『グノーシス』、最大供給―――!!!!!!
[グノーシスの咆哮。
その声は”クジラ”の近くまで届いただろうか。
エーテルが過剰供給に陥り、球型コックピット内が熱く熾える。
反射型シールドの薄い溝に沿って、エーテルが満ち渡り、本来の反射型シールドよりも大きいラウンドエーテルを形成する。
その前方、”クジラ”周辺の状況に関しては察しきれないだろうか。]
― 詩論シティ上空/”クジラ”中距離地点 ―
[避けれない。だとすれば、フランが行う事は一つ。
グノーシスの傾斜をつけた盾を使い、
エーテル供給を最大にし、空へ弾くこと。]
やるしか…ない。
『グノーシス』、最大供給―――!!!!!!
[グノーシスの咆哮。
その声は”クジラ”の近くまで届いただろうか。
エーテルが過剰供給に陥り、球型コックピット内が熱く熾える。
反射型シールドの薄い溝に沿って、エーテルが満ち渡り、本来の反射型シールドよりも大きいラウンドエーテルを形成する。
その前方、”クジラ”周辺の状況に関しては察しきれるかどうか。]
[しばらく、チューニングを合わせた後、小型のヘッドセットのようなものを、テルオに渡して]
直通ダイヤルは、流石に解らなかったから……シティページで調べたゼペット本社お客様センターに繋いだよ。
そこから、詳しい人に回して貰えばいいんじゃない?
ただ、地球上の電波異常が何が原因で起こってるか解らないから……いつまでつながるかは分からない。
あ、ありがとうございます!
[ユージィン>>+96からヘッドセットを受け取る。
もしもし、と声を掛けると、お客様センターの若い女性の声がした。
自身の名と博士への取次を求めると、相手の驚きと俄かに慌しくなる様子が聞こえて来た]
「――あ、テルオくん!」
[そしてようやく、懐かしい初老の男の声が聞こえる]
博士っ!
「テルオくん……良かった、心配していたんだよ。
ジャミング影響下に入った後、行方がわからなくなっていたから」
博士、オレ、今、宇宙にいるんだ!
「へっ?」
[博士の間の抜けた声が、ヘッドセットの向こうに聞こえた]
ん、悪いわね。
…繰り返しになるけど、『協力は惜しまない』からね。
[笑顔で首を振るエリーに、背筋を伸ばして。もう一度付け加える。
それは、たったいま自分がしでかした勘違いの埋め合わせ、でもあったのかもしれない。
たとえエリーの目的が、世界掌握とは違っても、協力を惜しまないことに違いはないと、そう告げた。無論、すべてを言葉にしない以上、伝わるかどうかはエリー次第だったが]
そうね、それじゃあ…さっそく首都掌握と参りましょうか。
[少女の軽い口調が、それを冗談だと言外に告げている。
市政を今まで動かしてきた少女は、エリーほど単純には物事を考えられない。けれど。
ここで首都防衛に動くことで、首都に蠢く様々な力関係に、ダイシチョーの…陣桜市の力を示すことは、決してマイナスにはならないと、結論を導いた。
何よりも、宇宙怪獣はいずれ陣桜市を脅かす脅威だ。首都の戦力が残っているうちに、共闘して倒すことができるなら、それに越したことはない。
怨念ゴーレムの邪魔が入ることを懸念して、ダイシチョーの起動を避けなければならなかった先刻とは事情が違うのだ]
…機関室? 組み上げの方は順調?
ええ、そう…それならだいじょうぶ。今は足回りが動けばそれで十分よ。
それ以外の部分は、移動しながらでかまわない。
首都の宇宙怪獣を叩くわよ。
ダイシチョー、発進しなさいっ!
[テルオの言葉を横耳で聞きつつ、コンソールをいじって情報を呼び出している]
ジュリエットさんの飛行機の修理もしなきゃだし。どうせならシームルグにも推進装置をつけてあげたいな。
あと、AHO号の修理もしなきゃだね。こっちは工作機をすでに出して表面装甲は、仕上がってるけど……。
できれば、もっと強化したいな。
うーん……。
[墜落する間に塵のようになって消えて行く鳥型の怪物を見下ろして、再び空を行く]
――…あれ、だな!
グノーシス…フランも居るのか?
それから、あれは……?
[未だ追い付けても居ない位置からでも確認出来るクジラの全長。
その近くにある二つの姿の片方には気付いて、損傷が無さそうな様子にほ、と一息]
ん、うん。
[嬉しそうに、目を軽く伏せて、微笑む。
たとえすれ違っていたとしても、それはそれで、構いはしない。
たとえ、思っていた事と違っても、さっき明朱佳が見当違いといった事でなければ協力してくれる、そう自分には伝わったから。]
OK、…………んじゃ乗せてってもらおっかな。
移動と探知は中々上手くやれないから。
[考えすぎた時ほど単純に。
あとは、やってから、考えればいい。
考えすぎると、逆に『制約』や『契約』に引っかかる事もないとは言えない。
移動手段として乗せていってもらって、怪獣を撃破。
まずはそれから、とソコで思考を、止めた。]
出番が来るまで、落ち着いて、集中できるようにしとく、ね。
[発進の指示を出すのを聞けば、そこで、思いっきり力を抜いて、目を閉じた。
見ようによっては寝顔に見えるくらいに。]
おそらく地上最大の航空母艦ジョージワシントンで、全長333mの排水量10万t。
小型〜中型戦闘機がだいたい20m前後。
宇宙空間という事を考えても、ざっと倍の600m40万tくらいあれば十分かなあ。
あまり大きくても、人員不足で運用が効かないし。 KIAIで乗り切るのにも限界がっがっがっ……!
とすると、全長2kmのダイシチョーが、ジュリエットさんを装纏するっていうのは、例えAHOを食べたとしてもちょっと不可能かな。
第一陣の戦艦全部を吸収するくらいでないと厳しそう。
しかし、ハニエルやメガマリオンでは、今度は逆に小さすぎる。
またうっかり、微妙なサイズを設定してしまったよ……。
― 詩論シティ上空/”クジラ”中距離地点 ―
[巨大な太さのレーザーとも見える”サンダー”が放たれ、迫る!]
―――… っ …――― ・・! ・!! ・・・!!!!!!
[全天球モニタが真っ白になり、目が眩む。
両腕のグローブごと両拳を握り締め、必死にその場に踏み留まろうとする。眼前に表示されるホログラム表示のCAC4は、ジェネレーション更新を激しく繰り返しエーテル供給量最大値を保ち続けようとした。]
――― っ ・・・ ・ ・・・・・・
[暴力的な光の奔流、そして、サンダーのエネルギー。
見る見るうちに、ラウンドエーテルを侵食し、拮抗のバランスを崩す。ジェラルミンの輝きを持つシールド装甲が、音を立てて、剥ぎ取られてゆく。]
― ・・・ っ ・・・・・・
[コックピット内のエーテル圧は最大。熾えるように熱い。機体後方へ向けてそこから動くまいとするように、噴射も最大域で続けられている。]
「……なるほど。確かにそのユージィンさんの言うように、メガマリオンは宇宙でも活動可能なように設計されている。
キミに渡した時点では準備が整っていなかったが、いずれは推進機も搭載する予定だった」
それじゃあ!
「その通りユージィンさんに伝えなさい。
彼の腕の程はわからないが、"そちら"に居るくらいだ、きっと良いよ…にし…くれる」
[博士の答えに、途中からノイズが混じり始めていた。
もう時間がないのだろうか]
「……テルオくん。通信出来るのはこれが最後になるかもしれないから、よく聞きなさい」
[博士にもそれは伝わったのだろう、改まった風な声が聞こえた。
同時に、何処かへ移動しているような、息遣いと物音が聞こえる]
「ここからは極秘任務の話だ。……キミとワシ、二人きりの秘密だ」
[ゴン、と、何かが閉まるような音]
「メガマリオンの左手の砲門――F.U.In撹乱装置は、裏宇宙との門を開閉する因子を制御する装置だ。
それは本来、地球への怪獣流入をコントロールするために付けられていた」
え? は、博士
[唐突な説明に混乱した声を出すが、博士は構う素振りを見せない]
「だが、キミが望…ならその装置を、別の…的で使…事も出来る。
即ち、地…の孔、そ…特異点を…………」
な、なんて言って
「…――………――――」
[それっきり通信は途切れ、何も返っては来なくなった]
[まだ、さらにあとのほうに続いてきた"天使"には気づかない。
その翼の主がまさか、何時か自分が置いてきた獲物を持ってきているなんて、夢にも思わない]
もう、通じない、か。
[肩を落とす。
別れ際の言葉もそうだが、もう本当に地上と切り離されてしまったのだという思いが、少年の心を重くした]
……あ、推進機、装着出来るみたいです。
[それでも、ユージィンの顔を見ると、思い出したようにそれだけ告げた。
他の会話が、どれだけ聞かれていたかはわからない]
これ……ありがとうございました。
[ヘッドセットをユージィンに返すと、少年は手持無沙汰な様子でふらりと歩き出した**]
[強大な力を受け止める反射型シールドと両腕。]
グノ……シ…ス……。
[パキィン…。
意外にも澄んだ音を響かせ、盾が割れた。
最大閾値を上回るエーテル量を供給した時、それは起こった。CAC4が反転、エーテル供給量が、ゼロ、となる。
”サンダー”は僅か上向きの角度を持ち、
何とか市街地ではなく空へ弾けたようだ。]
[一方。
外皮は硬くても、”サンダー”を放った”クジラ”の口の中、内部は如何だろうか。宇宙怪獣は、口の中の柔らかそうな襞を一瞬見せた。]
[まもらなきゃ]
[たったひとりの、妹] [たったひとりの、兄として]
[見過ごせば、いい]
[このまま、燃え尽きれば、いい]
[共に] [……否、自分、だけでも]
[こわれたく、ない]
[こわしたく、ない]
/*
一応赤側だしゼペット社=悪寄りな設定があったりする。
けど、出す機会がなかった……何もしなくてもテルオは翻弄されまくりだったからw
で、折角だからその能力を転用させようかとも思ったけど、もしかしたらすげーチートなのでは?
人狼の能力みたいなの敵が使って来て、それの対抗手段という形なら活かせるかなと思った。
《どこにも、いかないで》
《はなれて、いかないで》
[胸の下の方、魔力を帯びたその土器のようなパーツが、震えて。
明るく光る古代の円陣を、グノーシスのシールドと重なるような形で、再び展開した]
[通信が終わった様子>>+101に、ん、とうなづいて]
どう? 収穫はあった?
ふむ。その調子じゃ、純正品はなさそうか。
ま、ゼペット社が兵器を作っちゃったら、玩具屋じゃなくなっちゃうし、そうだよね。
じゃあ、僕に任せて。
良い様にしておくよ。
[迫る最終決戦に向けて、仕事は山積みだ。
少年の様子には気付いたものの、さほど重くは受け止めなかった。
公開されているだけの、メカマリオン(小さい方)の仕様を頭に入れて、格納庫へ**]
[イル――結理人自身には、その円陣の様子は見えていない。
"クジラ"からの眩い"サンダー"に目を焼かれそうな気がして、ぐっと目を瞑っていたのだ。
無論、"サンダー"が飛んで行った空の方向も、見届けてはいない]
は、……なん、だ、大したサンダーじゃ、な……
[まるで自分が何を行ったのか自覚もしていないかのような様子。
強い感情の奔流の影響か、どこか疲弊したような、動作の鈍さ。
――円陣はもうそこには無く、胸の下のパーツも静寂を保っている]
/*
市長さんに話が伝わってない気がするでござる。
ひとつの拠点話は、陣桜市に死の商人が云々があったから面倒くさそうって思ったのもあったけれど。(でもあの時の話は、わたし側もちょっとややこしいよねー。)
ゴルモアについての市長さんの接し方は「死の商人」でも良いんだけれど、市長さん内に設定や想定が既にあるように見えたのでバッティングしないように避けた、かな。
[まだ半ば閉じかけている紅い瞳は、つ、とグノーシスに向く。
疑問形にもなりきらない程の、抑揚のない弱い声色で、紡ぐ言葉]
ぶじ、か……
大した、シールドだったじゃない、か、……フラン、
[今、この目にはシールドは見えない――割れてしまったのだろう、と思う。
そんな中、前方に視線を戻せば、"クジラ"の開かれた口の内部]
――――…
撃てる、撃てば、いける……っ!
[己の背丈を超える程の――超える程しかないレーザーガンを持つ右手が、震える。
今持てる気力の全てで、照準をその奥の方へと、合わせる―――**]
[自動的に補佐システムが立ち上がる。
エーテルの供給が切られた為、
予備エネルギーによる噴射が行われた。]
……これは…。
[一時的に機能を消失していた全天球モニタが復旧する。
周囲を取り巻く古代の円陣の最後の輝きがフランの目に映った。]
[ジンロボの外部音声をオンにして、無事かと問う兄へ返事を返す。]
≪うん…。
だけど、グノーシスのエーテル…エネルギー供給が停止してる。
今、予備エネルギーで姿勢を保ってるの。≫
[兄の邪魔をしない程度に返事をする。]
≪今のシールドは… おにいちゃん …≫
[おにいちゃんが生み出した。その言葉をフランは言わず、レーザーガンを構える兄の背に視線を注ぐ。照準を合わせ、身の丈を越える兵器を構える兄。]
(何も気付いていない。)
[撃てば倒せる。
フランの内側で秤にかけられる。
倒すには絶好の機会だ。しかし予備エネルギーでは支障がある。
だから、全天球モニタに映る兄の姿を見つめていた。**]
/*
一つずつは鬱屈になるようなものではないな。
ゴルモア話も本当は出すつもりじゃなかった。ので、そこはごめん、かな。(ゴルモアに関しては削除して良い範囲であったから。)
妥協点、は、うーん。
キャラとしての妥協点は市長さんは作らないタイプだと思えたのはあるけれど。うー…ん。陣桜市に触れるのは、市長さん嫌がりそうというイメージだったり。
――ダイシチョー移動中――
――――すぅ……
[静かに、移動の揺れはあるだろうけれど、ソファーで寝息に近い落ち着いた呼吸を繰り返して、身体を休める。
思考も出来るだけ空っぽに近くしようと思った所で、はっと気付く。]
そういえば、向こうの戦況、……確認は出来るの?
たとえば、望遠レンズだとかで直接見るとか。
それに、このでかいのが接近してるとわかれば、向こうからの動きの可能性もあるはず。
もし、組み立て中にこっちに来るなら、私が出るから、表に出れる位置に移動しておいた方がいいかもしれない、かな?
[少なくとも、この全長2kmと言う巨体が動いている以上、近づけば近づくほど、シティ詩論方面のどの勢力からも丸解りになっていく。
どの勢力が来るかはわからないが、何らかのアプローチがあるとみた方が良いだろう。]
もしくは、特に支障がなければ、頭部か肩かに先に出とくけど。……そういえば、あの連絡じゃあ、クジラが単体なのか、複数なのかも判明してないんだよね。
……とはいえ、詩論側に連絡の余地、余裕があるのかもわからない。
宇宙怪獣を遠距離からでもサーチアンドデストロイを仕掛けたほうが良さそうだけれど……。
[そう、提案するがたとえば移動中の姿勢で、傾きが立っていられないレベルの可能性もあるだろうし、飽くまで提案程度。
さらに、テルオが口走っていた”クジラ”についてもエリー自身にとっては未知数だ。
”クジラ”が形だけなのか、大きさも伴うのか、……情報不足だ。
だからこそ、発見したら一撃先に浴びせるくらいのアドバンテージが欲しい。
出てもいい、と言われればすぐに駆け出していくし、まだ待って、と言われれば、少しの躊躇はあれど、再び眠りに近い休息へと戻っていく。**]
[コックピットの中、フランは瞑目する。
兄の胸で震えるパーツ。
大きな消耗と引き換えに誰かを護る円陣を作る力。
それは*****の**による、宇宙の中の異常性の片鱗。
何万回の前の原初の……に**る力。
フランは、兄の身体を『知覚』する。
フランの胸中に過ぎるのは心配か憂いかそれとも…**]
−格納庫−
[メイドを連れて、まずは彼女の飛行機の修理へ。
安全帽を被り、クレーンのついた整備車を出す。
……とはいえ、彼女の性質上、パーツ単位まで分解しても使えない物のみの交換ですむ。
手早く済ませて、次へ移る]
メカがメガかー。ダレウマだね!
でも、大きくてもマリオンなんだなー。
[全部を分解整備する時間はなさそうだ。要所を叩き、あるいは刻印をチェックし、どれだけの動作に耐えられるか、確認する]
ふむ。耐久性は問題なし、と。
マリオンの操作方法からすると、細かい動作をするより、馬力で押す方がいいかなあ。
[昔遊んだ感覚を思い出すように、指をうにうにと動かして]
両足裏に付けたらバランス取るのが厳しいな。
背負う形がベストかな。
[エリーが休息する隣で、少女が内線を片手に矢継ぎ早の指示を出す]
もしもし備品管理課?
シームルグの整備に当たってた人員が今手空きになってるはずよね。機関室の応援に…
…もう向かってる? そう、さすがね。ありがと。待機人員がいるようならそっちも総動員して組み付けに当たって頂戴。
機関室? 組み付けの進捗状況を報告してくれる?
…
72%か…ぎりぎりってとこね。
いいわ。そのまま作業続けて。
首都に到着するまでに、なんとしてもダイシチョー完成させて頂戴!
[機関室と備品管理課の人間に無理をかけていることは分かっている。だからこそ無理のない時間として、『首都への出立は明日』と、フェイトやエリーには告げていたのだ。
けれど、そうも言っていられない事情ができた]
…エリー、ルッカを連れ戻すって話だけどね。
宇宙怪獣の殲滅以外の方法も、十分考えられるの。
たとえば、シルヴァクロックの転送装置。
接収するか…そうはいかないまでも、利用させてもらうことさえできれば。
[ユージィンから入った通信。現在確認されている中で、唯一“あちら”から“こちら”へ戻ってきた事例だ。
それをより物理的な移動に利用するとなれば、シルヴァクロックの転送技術が必要となる。
大規模転送や生体転送には向かない技術ではあったが、今保護しておかなければ、その開発の可能性さえ塞がれてしまいかねない。
宇宙怪獣に対する攻勢、ひいては帰還を考慮している少女にとって、それは大きな痛手だった。
シルヴァクロックが独力で襲撃を防衛しきることができればそれで済む話ではあるのだが、時間がかかればそれだけ設備に対するダメージも膨らむだろう。
万が一に備える必要ができたのだ]
…ルッカに対して、現行技術のそれを使うのは、あの子をモノとして扱うみたいなものだから、使うかどうかはあなたたち次第ではあるけど、ね。
[そこに絡む感情については、少女からは類推することしかできない。ただ、少女がするのは、可能性を守るということだけだ]
向こうの戦況確認は基本的に目視ね。
観測機材がないわけじゃないけど、どのみちジャミングで使い物にならないわ。
組みつけが終わるまでに襲撃があるとすれば…そうね、お願いしようかしら。あたしもジンロボで出るわ。もう、修理は終わってるころだと思うし。
ダイシチョーの頭部はこの市庁舎よ。
肩に出るなら、外に出ればすぐね。
遠距離からのサーチアンドデストロイは却下。
両腕のリニアカタパルトを使えば遠距離砲撃自体は無理じゃないけど、今言ったとおり観測機材が軒並み使い物にならない状況じゃあ有効射は狙えない。
下手をすれば敵をおびき寄せるだけの効果にしかならないわ。
弾薬にしたって市民の血税かかってる以上、無駄弾撃ってる余裕はないしね。
ダイシチョーの完成まで、こっちは防衛に徹する。
攻勢に出るのはそれからよ。
大まかな戦術としてはこんなとこかしら…だいじょうぶ、ダイシチョーってのはね、基本的に超巨大シェルターが歩いてるようなもんなの。
防衛に徹すれば、少なくとも長射程の攻撃が有効打になることはありえないわ。
[それこそが、少女がダイシチョーによる防衛に対して絶対の自信を持つ所以であり、以前にエリーに対して、核の一発や二発といった理由でもある]
…っと、そうそう。
あんたの持ってる通信機だけど、ダイシチョーの表層と接触している間だったら、接触回線でジャミングの影響を受けない通信が可能よ。
逆に、表層から離れたり…たとえば飛び回って戦うようなことになったら通信は利かなくなるから、念のため頭に置いといて頂戴。
まぁ、注意事項としてはこんなとこね。
手が塞がってるなら、通信回線常時開放しときましょうか?
[そうすれば、少女の方で通信を拒絶しない限り、エリーからの通信はすべて拾うことができる。が、そこの判断はエリー自身に任せることとして]
さて、それじゃあ行きましょうか。
―――危機管理課とすぐやる課の人員に通達。
いつでも出られるように待機しといて頂戴。
あたしの機体はもう直ってるわね?
あたしはダイシチョー頭部で索敵と指揮防衛につくわ。い組とA班の人員をこっちに回して頂戴。
他、全班は各銃座とそれぞれの担当区域の哨戒防衛に当たること。
ダイシチョーが完成するまでの一仕事よ。
各員、気合入れなさいっ!
[通信を終え、外へと出たエリーと別れ、少女の足は格納庫へ。やがてジンロボに乗って戻ってきた少女は、静かに上下するダイシチョーの肩で、遠く首都の方角を睨み付けていた**]
[外部音声によるフランの声が聞こえて、ああ、と言葉だけで頷きを示した。
"闇"にとっては忌々しく、"人"としての己にとっては美しい蒼い輝きも、今のグノーシスの瞳からは見て取れない。
彼女の言葉からも、今の攻撃のせいでグノーシスの余力はもう少ないのだろうと察した]
ああ、もう、防御(あと)が、ない、
[その後の言葉にも、そんな返事を一つするのみだった。
そう、"シールド"の語も、グノーシスのシールドのことだと解釈したまま。
おにいちゃん、とその後に続けられたことの意味も、察していない]
[この身体の奥の震えから発せられた《キセキ》が如きシールド。
きっとその発現は、改造人間の作り手たる結社が久しく待ち望んできていたもの]
[この身体の奥の震えから発せられた《キセキ》が如きシールド。
その発現は、改造人間の作り手たる結社がこの上なく欲するであろう現象]
[けれど今は、結社のことなど、意識のうちで構っている余裕はない]
これ、が、俺 …… の、サンダーだっ!!!
[火力を強め一極に集中させるレーザーの束。
銃の残存エネルギーをもすべて使い切る程のスパークを、目標へと一気に解放する!!]
[果たして、その破壊光線は、若干の軌道のブレを生じながらも、"クジラ"の口内の弱点を撃ち抜いた。
そのダメージに依る影響か、身に纏う"サンダー"が仄かに弱まり、ジャミングの影響もまた微かに弱まりつつある。
轟く、悲鳴じみた怪獣の咆哮。その振動が、疲弊した身体を軋ませる。
崩壊へと一歩進んだ超弩級の巨体は、未だそのシルエットは留めたまま虚空《ソラ》の中に――]
……っ、まだ、か、
あと、いち、げき……っ!!
[右腕の銃のリロードは、不可。
残された左腕だけが、最後の刃。
グノーシスの後方へと向かう"天使"の存在にも、この首都へと進み寄る"機械都市"の存在にも、気づかない"悪魔"。
彼は独り、《ラスト・スパーク》を"クジラ"へと決めるべく、緩やかに左腕を持ち上げる**]
/*
今から、さぁやるか、って時に突っ込み受けた感覚に似てるかもね。
何かさ、表で怪しい動きしたら、PL視点で黒出た事を知ったのに、急にPC視点に反映して疑い始めるような行動をされそうで嫌な感じがする。
/*
市長さん本当に飛び込みなのかなー…。
気になる。何となく、軍靴の人っぽいんだけど、そうじゃないと思いたいような。最初は、しろんさんだと思ったんだけど。
[エーテル供給。本来は、停止する事はない。
グノーシスのシンクロ率が一番高かったフランのシンクロが切れたに等しい。最大閾値、シンクロ率の上昇臨界点を超えての感応が行われなかった。
『グノーシス』は、兄のサンダー>>125の路を確保するように、兄の後方へと下がる。その傍らを、莫大なエネルギーを持ったレーザーが奔り抜けて行った!]
【aaAAaa......goooAooGggOoooooo.......nnnnn.......】
[”クジラ”が内側から焼き爛れ悲鳴を上げた。]
[エーテル供給。本来は、停止する事はない。
シンクロ率が一番高かったフランのシンクロが切れたに等しい。最大閾値、シンクロ率の上昇臨界点を超えての感応が行われなかった。
『グノーシス』は予備エネルギーを使い、兄のサンダー>>125の路を確保するように、兄の後方へと下がる。その傍らを、莫大なエネルギーを持ったレーザーが奔り抜けて行った!]
【aaAAaa......goooAooGggOoooooo.......nnnnn.......】
[”クジラ”が内側から焼き爛れ悲鳴を上げた。]
― コックピット内 ―
おにいちゃん…。
[胸のパーツがある限り、結社から狙われる。
そして、兄は消耗し続けるだろう。
気付かぬまま、その力を振るう事によって。]
― 三日前 ―
い…た……
[目の前が赤い。
激戦区に飛び込み人々を救おうと動いたまでは良かった。
けれども、
僅かなミス 魚型宇宙怪獣の集中特攻
反射型シールドが底を尽けば後はテスト機は蹂躙されるだけ。]
っ…ぁ……。
[苦痛に呻く。……ふと気付けば、目の前に人影が居た。
ジンロボパイロットスペースを覗き込むようにしていて、…人影はしっかりとした手を差し伸ばす。
まるで助けるように。
フランは、助かった、と思った。]
― コックピット内 ―
[閉じられた眸を薄く開く。
薄目を開ければ、シアンマゼンタの光が溢れ出した。
エーテルが満ちず薄暗い球型コックピット内で光が溢れる。]
【ァァアァァ】
[コックピット内に、悲鳴のようなものが響いた。
エーテルが満ちる代わりに、何処からともなくシアンマゼンタの光が満ち始めた。
……《ラスト・ダンス》には未だ早い。]
[グノーシスの両眼に、シアンマゼンタの光が宿る。
エーテルで形成されるエピノイア・ブレードの代わりに、
シアンマゼンタの光によって作られたブレードが形成された。]
ごめんね、おにいちゃん。
[威力を引き絞り細く細くしたブレードの切っ先を、
兄の胸、『知覚』によって把握した胸のパーツの場所へ向けて、そっと突き出す。
それは、小さなナイフを突き立てるように。パーツだけを狙って。
兄が、《ラスト・スパーク》を決めた後だろうか、それとも放った瞬間だろうか。ただ言えるのは、弛緩した瞬間にそれは行われたということだった。胸のパーツを狙う為に。**]
[グノーシスの両眼に、シアンマゼンタの光が宿る。
エーテルで形成されるエピノイア・ブレードの代わりに、
シアンマゼンタの光によって作られたブレードが形成された。]
ごめんね、おにいちゃん。
[威力を引き絞り細く細くしたブレードの切っ先を、
兄の胸、『知覚』によって把握した胸のパーツの場所へ向けて、そっと突き出す。
それは、小さなナイフを突き立てるように。パーツだけを狙って。
兄が、《ラスト・スパーク》を決めた後だろうか、それとも放った瞬間だろうか、それとも。言えるのは、弛緩した瞬間を狙い、それは行われたということだった。胸のパーツを穿つ為に。**]
/*
生体部分が何処かの覚書、構造なんかも。
《生体部分と機械部分》
残ってる生体部位
脳、耳(内部改造)、心臓(縮小状態)、ボディ
脳:指示信号(パルス)を首付近の生体信号変換装置に通す事で、各部位に指示を与える。(機械部分に伝える指示は其処から更に腕の紋章へ繋がり、能力を発現させる。
※ラグが発生するのは精々脳信号が変換機に入る前、機械部位への指示信号には発生しない)
耳:(外耳部分)に集音装置、(内耳部分)に高感応変換装置を搭載、音信号は変換機を通じて脳内に入る。
ボディ内部:主要部位は全て魔力駆動が行なえるように補助パーツを搭載or交換されている。
心臓:ボディ内部、耳や脳への血液の限定供給化の為、供給過多を防止すべく必要最小限の役割だけを持った小型化、至近に魔力を運ぶ《魔力心臓》を搭載。
胃:食事の必要性を持たない内部供給タンクの役割、自身が《喰らう》場合には口からエネルギー(血液その他)が先ず胃へ入り。
胃内部の変換信号パーツによって血液等の内部の魔力(生体エネルギー)を吸収、魔力心臓へ送られた後各パーツや各部位に送られる。
後、消化器系へと下る際に血液も全てが再精製されて体内への循環に加わる。
──メンテナンスルーム──
[先程の戦闘で損傷した自身の《パーツ》に幾らか目安をつけると]
──ルッカ、幾らか資材があるって話だったが。
[通信を開き、相手へ必要な《パーツ》を告げる。
尋ねる合間、《相棒》を腕から分離させ、損傷を確認しつつ。
"ある"と返答が帰ってくるなら、受け取る為にルッカの所へ──。
"無い"と返答が帰ってくるなら、ユージィンに資材庫の場所を尋ねたろう。
その最中も、一つ、考え事をしながら]
──考えごと──
["此方"に来てから圧倒的に多くなった、"物理耐性"を持つ怪獣。
斬る、突く…の動作ならそれなりに効く様には見受けられるが、自身の拳で殴る方法では──]
──効かねえんだよなあ、《牙》が通るならまだしも。
…若し通るとしても、使えねえんじゃなあー。
[捉えられず。
牙を突きたてる事すら出来なかった、先の戦闘を思い出して、ごちる。
先の戦闘で《牙》を使わなかったのは、《ネット》で捕縛しても、音波が来る事が明らかだったから。
《ハウリング》で中和しながらとは言え、《牙》を突き立てる為には、至近に居る事が必要で。
離れていてもあれだけの威力を持っていた其を、まして至近で受けることは──]
…やめやめ、《牙》を通す事だけじゃねえ。
もっと…もっと他、アイツラへの対処が可能な武器を考えねえと。
[──唸って首を振る、自身の新しい兵装を考え、悩んでいた]
/*
流石に、07/12(火) 16:56:17はネガティブに考えすぎか。
ラスボス話を踏まえての意見だとも思っていたからな。
[砲手に任命されたからには、
しっかり操作方法を確認する。
味方に誤射したり肝心なところで外したりするわけにはいかないから。]
っと、何何?
えーと、ちょいと待ってね…
[通信を受けて、必要な部品の在庫を確認し…]
うん、あるよー。
…あれ?
なんか幾つか足りないような・・・
[頼まれた部品はあったが、その他の物が微妙に足りない気がする。
気のせいかこちらに来た時に落としたかしたのだろうと、
深くは考えない事にした。]
─格納庫─
[3次元を自在に動くためには、3方向への推進力が必要である]
とにかくシンプルに。
それがテルオの良さを引き出すポイントだろう。
[完成したスラスターは背負う形のもので]
とりあえず、ここにあるもので出来るのは、このくらいだなあ。
そうだね。メガマリオンがあるって事も、今日まで知らなかったしなー。
[ユージィン>>+102に小さく笑う。
しかし、左腕の謎の装置といい、実際はどうなのかと思わなくもない]
それじゃ、お願いしまーす。
[と、彼が格納庫に去って行くなら、頭を下げて見送るだろう。
そして艦内に独りになると、中の設備を覚えるためにも少し歩いてみる事にした。
少年からすると、何もかも『アニメの世界』のようなもので興味津々だ。
とはいえ地上にいた頃のように、無邪気にはしゃげる心境でもない]
フラン……結理人さん……無事かな。
[地上の超弩級怪獣の傍に残して来てしまった二人の事を思う。
陣桜市で戦っているであろう、エリー、明朱佳、フェイトの事も心配だ。
"巣"を破壊すれば地上の攻撃も少しは弱まるかもしれないが、それは何時になるのだろうか]
そういえば、博士が最後に何か言ってたけど。
[左腕の装置――そして、極秘任務。
この装置を使えば"門"を消せると、以前、ルッカが言っていた]
門……それってつまり、地球と"こっち"を繋げる力ってことだよな?
[何かがわかり掛けたその時、眼前に『格納庫』と表示された扉がある事に気付く。
そろそろ装着は終わっている頃だろうか?]
ユージィンさん、入っていい?
[扉をノックしつつ、中に声を掛ける]
/*
色々悩み中。
先の展開についての話をするのはタブーっぽいけど、考えてる流れが裏宙側巻き込むと思うので。
そちら側でそういう流れになっていいかどうか、というのを聞ける状態なら聞いてほしい、という事で。
現状多分纏りきらないか、裏宙無視下エンドになりそうな予感。
が、それはそれで同なんだ、という話があるのと。
まぁ、時間が足りない苦肉の策というのと。
全員大乱戦ってのも蟻じゃないかというひらめきの元。
*/
/*
エリーが”孔”をシティ詩論上空にもひとつ(あるいはいくつか)ぶち開けて、【色々理屈つけるけどそれ次第では開けれないかもしれない)
裏宙組が、怪獣がこちらに世界に出る方法と同様に世界へ戻る。
そして、宇宙怪獣の残りと、合流した表と裏組共闘によるエピでの大乱戦開始を考えてます。
ただ、それをいきなり裏宙組に断りなくとかそちら側の展開って言う事もあるので、やっていいものかどうか・・・。*/
/*
ぶっちゃけると頭空っぽにして皆揃って乱戦しようぜ!が提案。
若干重たい雰囲気が強すぎたのもあるけど。
ということで、言うかどうかとかはルッカに任せた。*/
……ん。
ああ、いい所に来たね、テルオ。
[クレーン車から顔を出して、青年は少年に手を振った]
ひとまず、出来たんだけど、マリオンサイズだと、持ち上げるのが大変でさ。
かといって、重力を切ったら、その辺全部浮かびあがっちゃうしね。このクレーンでなんとかできるかなあ……って考えてたとこ。
マリオン、動かして。遠隔でもいいし。
自分で持ち上げて、当てがってくれる? 僕がビスで止めていくから。
[クレーン車から、軽々と飛び降りると、はしご車へ移動。
どことなく、機甲で戦っている時より、生き生きしているようにも見える]
[クレーン車から顔を出した青年に、手を振り返す]
おっけー! ちょっと待ってろよー!
[十指に着ける10本のリングを取り出すと、慣れた手つきで嵌めていく]
なんだか外から動かすのも久しぶりな気がするな。
それじゃー、起動!
[操作系を繋ぎ動力を起動させる。
唸るような音と共に、メガマリオンの体に力が籠ったように見えた]
えっとー、こうでいいのか?
[ユージィンの指示を仰ぎつつ、指定の位置へメガマリオンを持って行く]
……そういえば、ユージィンさんって、こっちが本職だったんだよな。
[駆け回る青年の生き生きとした様子に、ぽつりと呟く。
彼とのファーストコンタクトが戦闘時だったせいで、機甲での戦闘のイメージが強いのだが、こうして見ていると整備の腕こそ超一流だ]
>>+112
待って! 「こそ」は否定的な場合に使……Σハッ?!
整備修理の腕こそ超一流だが、本性はざんねんな℃Mだと言うことか……!
正解だ(キリッ
武器、ねぇ…
マシンガンとかロケットランチャーなら有るんだけど…
宇宙で扱うとなると反動がねー。
[かといって、白兵武器は人間サイズの物なんてない。
…この時代に人間サイズの白兵武器が銃器より必要になるなんて予想できなかったのだから、仕方ないだろう。
たぶん、きっと。]
…宇宙だから大きくても扱えるんだし、ジンロボ用装備でも使ってみる?
ああ、もうちょっと右を向いて、あ、行きすぎた! 少し戻って。
そうそう、良い位置。
[クレーン車のカーゴの上。鼻歌交じりに、バズーカサイズのビス打ち機を操り、マリオンの背にスラスターを固定していく。
固定が終れば、続いて装甲を一枚外して、コードを這わせ、コクピットまで繋ぐ]
純正品じゃないから、ちょっと違和感はあるかもだけど、我慢してね。
[ぴったりと気密して装甲を元に戻し、ひとまず終了と手を打った]
ちょっと試してみる?
転送装置?けど、それって……
………モノとして扱うって言ってるって事は、生物を送れたりはしない、ということだよね?
[意識を休めながら、
……むしろ、と
…………思考を纏めなおして、
――考える。
そもそも、今――。]
その提案自体は、構わない、と思う。
けれど――向こう側にいる、テルオ君達を考えると、一人だけを救助するような案よりも……
全員をこちら側に戻す案を考えるべきだと思ってます。
具体的に――いや、それは肩にでてシティ詩論方面を目視してからになるけど……詳しくは目視してから通信で。
遠距離での砲撃却下と、通信範囲は了解したよ。
[それじゃあ、みてくる、と外へと出て、肩へと上がっていく――]
[ジンロボ用装備と言われても]
──構わない、幾つか見せてくれ
[白兵戦用の武器が無い事は、自身には瑣末事。
──ある程度巨大でも、重量があっても、自身なら扱えるだろうと
相手に、ある程度の武器を提示してくれる様に、頼んだだろう]
槍はさっきあらかた出したから…
レーザー砲とか剣とか、
後はショットガンなんてのも有るよ。
あ、ちなみにこっちはパワードスーツ用のガトリングガン。
…一応人でも扱えるけど重すぎて運ぶだけで精一杯なんでジンロボ用と一緒にしてる。
[武器置き場には、使う使わないにかかわらずあちこちの企業の武器が積まれていて。
…白兵武器に秘密結社の物や宇宙怪獣の体の一部まで混じっているのは、
戦場で拾ったり紛れ込んだりしたのだろう。多分。]
…あ、この辺ジャンク置き場と混ざってるわ。
ゴメン、変なの混じってるかも知れないけど武器はちゃんと使えるはずだから。
使えないヤツはバラしてパーツにしたし。
せっかくだから、改造人間 イル は 魔法少女 エリー に投票するぜ!
―少々前―
…ちょっと待った。
なんでそこでテルオ君の名前が出てくるのよ!?
[少女は、テルオ少年が“孔”へ落ちたことを、まだ知らない]
そりゃ、最終的にはみんなでってことになるでしょうし、だから現行技術で使うならって…
あーっもー、何か具体案があるのね!?
後で聞かせてもらうわよっ!
[それは、少女が格納庫へ向けて走り出す、少し前の話]
むー……
[ユージィンの指示に難しい顔をしつつ従う。
細かい動きはマニュアル制御せざるを得ないし、そうするとミリ単位の動きが大きく響くメガマリオンの操作は、かなり難易度が高い。
それでも、どうにかユージィンの良い位置まで機体を持って行く]
はー……さすがだなー。
[そこからしばらくは、眺めているだけだった。
巨大な機械を使った繊細な作業でも、向こうは鼻歌交じりでこなしていく]
あ、もう、完成?
[あっと言う間に姿を現した、スラスター付きのメガマリオン]
すげー……これで、宇宙空間も飛べるんだ……。
[巨大なメカマリオンを動かすのが夢なら、それが空を飛ぶというのは夢のまた夢だ。
1日のうちに、夢が二つも叶ってしまうとは]
……え、いいの?
[と、試してみるかと訊かれて]
や、やる! やります!
[諸手を挙げて飛び付いていた]
―ダイシチョー・肩・遠方に詩論シティ―
[少し肌寒い気がする。外の風が冷たく感じた。
ダイシチョーの肩に立って顔を上げてみれば、前方の空を稲妻が舞っているのが見える。
そして、上空にある”孔”も、”クジラ”のように見える宇宙怪獣も。そして……固体判別はできないけれど、何かが戦闘しているのも。
流石に、この距離では射程が届いたとしても誤射の危険が高くて割り込めない。砲撃はどの道諦めざるを得ないか。]
『えーっと、ルッカが”孔”の制御を誤ったとき、テルオ君が”孔”の向こうにいくっていって、その餞別でシームルグも”孔”に落とすって言ってたんだよ。(>>7)ってえーと。言ったような言ってなかったような……?
一先ず、目視できる範囲では、宇宙怪獣と何かが戦闘中。詩論シティは……
結構ダメージを受けてるようにも見える、んだけど……遠いから、外側だけのダメージなのか区別は出来ないかな。
けれど、詩論シティの戦力はソコまで損なわれていない、と判断できる、と思う。
で、具体案は…』
[少しよろめき、ザザ、と通信音が揺らめく。]
というか、一番難しいのが、エリーをどうやって解決に持ってくかだよね。
個人的には、
ラスボスはむはむ「フハハハハ! この星は我々が支配した!」
正義の修理工ユージィン「なに?! どういうことだ?!」
ラス(ry「我々はこの星を破壊可能だ! 破壊可能なものは支配していると言えるだろう!」
正(ry「つまりお前を倒したら、僕がこの星の支配者ということだね!」
エリー「じゃあ、私も」
これでどうだ!(ドン
[速度を上げるその間にも、事は先へ先へと進む。
今度は“クジラ”の口内目がけ放たれた、収束されたレーザーの束が見えた>>126
グノーシスからの攻撃ではない所を見ると、あの円陣を発生させた人物であろう事は理解できた]
やった、か……!?
[口内を焼かれ、悲鳴のような声を上げてのた打ち回る“クジラ”また、その瞬間にヘッドセットから流れる砂嵐の音が少しばかり収まったように感じられた。
もしかすると通信が通じるかも知れないが、今はそんな余裕など欠片も無い。
未だに”クジラ”は何もかもを揺るがすかのような咆哮を轟かせて蠢いていて。
次の行動に移るか移らないか、背後から追いかけていたから天使には解らなかった為、2人から気を逸らせるように洋弓を構える]
それじゃあ……そうだな、さっき甲板を修理してた工作機が一機、故障して動かなくなっちゃったんだよね。
拾って来てくれる?
[笑いながら、甲板の方角を指差した]
大まかには、スラスターの3つの排気口の強さ加減と、姿勢制御だけだから、後は感覚で覚えるといいよ。
[すごく大雑把な説明をした]
『言われてみれば、聞いたような気もするわね…テルオ君には悪いことしたわ…』
[苦虫を噛み潰しながら呟いた]
『…ええ、戦況はこっちでも確認したわ。…ちょっと、エリー大丈夫?』
[不意に入ったノイズに、安否を問う。接触回線にノイズが混じるということは、接触が途切れかかっているということだ。ダイシチョーが移動している今、その接触が途切れるというのは、どう考えてもいいことではなかった]
[体勢を立て直して、改めて続きを口に]
『具体案は――。
まず、ルッカ及びテルオ君、そしてメガマリオンが同じ場所にいると仮定。また、同時に取り込まれた別の方々も、補給物資のあるシームルグへと集まっている可能性が高い、はずです。
ルッカが、同じ場所に通じるように、または近い場所に通じる”孔”を作れていた、と仮定してですけど……
そうでなくても、補給物資としてシームルグを送ったわけですから、合流は試みているはずですし。
長くなりましたけど、ルッカ・テルオ君・メガマリオン・シームルグ・他向こう側にいる戦力。
彼らが集まっている、と考えれば。
メガマリオンが、”孔”の作成を阻害する妨害因子を持っているって話はテルオ君から(>>3:18>>3:19)聞いたと思うけど、適当に開いても繋がらない、とはいえ、それを利用できるかもしれない、かなと。
”孔”は適当にひらいても繋がる場所が未確定ですが、開きにくい”孔”にぶつかれば、そこにルッカの妨害を行っている宇宙怪獣か、もしくはメガマリオンが高い確率でいるはずです。
問題は、宇宙怪獣が漏れ出す危険が高すぎる上に、”孔”を開ききれるかわからない、ということですけれど。』
エリーが味方の為に開いた「孔」を、ラスボスが奪い取って強引に通って来ちゃう!
……っていうのもいいかもだね。
了解しましたっ!
[びっ、と敬礼してユージィン>>+119に答える]
え、えっと……うん、なんとなく、わかるけど。
[スラスターの形状を見て、どういう仕組みで動くのか予想を付け。
それを自身の指の動きと繋げて考える。
空を飛ぶメガマリオンは(メカマリオンも)今まで存在しなかったのだから、実質初めてのコマンドを組むことになる]
よーし、やるぞー。
[声に出して気合いを入れると、メガマリオンに乗り込み準備をさせてコックピットのハッチを開く。
小柄な体を身軽に滑り込ませると、外部に音声を繋げ]
"それじゃ、行ってきます!"
[軽い口調で言い、甲板の方向へと]
改造人間 イルは時間を進めたいらしい。
[真空宇宙へ向かう二重隔壁へ向かうマリオンに、手を振って]
さて。
シームルグはどうしようかな。
お詫びも兼ねて、何かしてあげたいとこだけど。
[傍らのコンソールに触れ、ルッカの位置を探して]
ルッカ?
今、格納庫にいるんだけど。
シームルグが宇宙に出れるように触っていい?
嫌なら、修理整備だけにしとくけど。
えぇい…クジラはクジラらしく海でゆったりしてりゃいいものを、不相応に空なんざ飛んでるからこんな目に遭うんだぜ。
トドメ食らうまで……
[レーザーの弦を限界まで引き絞る。
口内が弱点であろう事は先程の攻撃を見てなんとなく理解はしたが、後方支援型らしく2人や市街地への攻撃から意識を逸らせる事を優先した]
ちっとばかり大人しくしてろ!!
[叫びと同時に放つ大型のレーザーの矢、その間に《ラスト・スパーク》は放たれたか]
[案内された武器置き場には、企業製武器から白兵用、結社の武器から──]
──何だよ、コレ。
[と言う様な、宇宙怪獣の体の一部分まで、が詰め込まれていた。
使える筈の言葉に頷いて見せて、置き場の中を、自身が使うのに丁度良さそうな武器を探す。
──積まれている武器を見ていると、ふと、その中に扱いやすそうに見える、武器を見つけた]
おっ、コレ良いんじゃねえか?
[見つけた其を持ち上げてみせる、他の武器達に当たらない様に軽く振って]
──コレにするわ。
《パーツ》分とコレで、幾らになる?
[手に馴染む其を選んで、値を尋ねただろう。
こんな状況でも、値段の交渉を忘れず。]
/*
エリーはしろんさんじゃないと思ってたのになー。
うーん、何故今回そんなに読み辛い文体だったんだろ…。
『……あれ?えーと。むしろ『契約』前はそんな感じだったよ?
こう、目上の人に敬語を使ったり、弱気だったから……
少なくとも、夢でであった過去の契約者の中には敬語を使うような人はいなかったと思う』
[ん?と言われてから首をかしげて思い返す。
むしろ今までが、変わってしまった後だったのかもしれない、と考える、が答えは出ない。]
『そんな感じ、かな。
いつ開きにくい所にぶち当てられるかも、解らないけれど。』
/*
とりあえず。
フェイトの立ち位置は脇役なんですね。
ヒーローにはなりたかったけど、かっこ悪く生きると決めた時点でその道を諦めてしまったというか。
ヒーローとして散った姉を見ての結論なので、多分これから先も「脇役が居てこそのヒーローだよな!」なんてあっけらかんと言い放っているんだろうなと思います。
小さな勇気で小さなヒーローになる、なんて道もあるのかも知れませんけどももも。
>>144
エリーは設定に溺れてる感じがするんだなあ。
もう少し、「目標」「能力」「条件」を、はっきりさせて、それを生かせるようなストーリー展開するといいかも。
あるいは、周りの状況に合わせて、自分が恰好良く見えるように、それらの設定を出して行くといいだろうね。
なっはっは…
どうせ単なる弾薬庫のつもりでこっちに持って来たんだし、
こっちで使うんなら代金は良いよ。
[言外に自分がテルオを落とした事を匂わせるが、
落してきたのはテルオとユージィンだけなので深くは気にせず。]
出れるならうれしいけど…
出しても火器ないよ?
宇宙じゃコンテナ投下とかもできないし。
[値段絡みの会話をしながら、並行会話で通信を返した。]
[>>+123ルッカの返答を聞き。
向こうにいる誰かとしてるらしき会話の「持ってきた」というのは聞こえていたが、まさか自分が飛ばされた原因が、彼女にあるなどとは、思いも浮かばなかった]
元爆撃機なのに、本当に何も積んでないんだなあ。
レーザービームでも詰む?
そこらの戦闘機から外した中古品になるけど。
『…こんなとこですっ転んだらダイシチョーの足元までまっさかさまよ。
事態に変化があったら連絡するから、市庁舎で待ってたらどう?』
[エリーの痛みまでは言葉から察することはできなかったものの、一応付け加えておく。量産型ジンロボには飛行機能なんかついていないのだ。もし落ちてしまったら、助けにいけるとは限らない]
『ふぅーん…ってことは、案外力を制御できてきてるってことなんじゃない? 盟約の一部とかって人の影響が減ってるってことなんだとしたら』
[口にはしてみたが当てずっぽうだ。いまだに過去の契約者に対しては悪いイメージがあったから、希望的観測だったのかもしれないし、そのことが口調に滲んでもいたかもしれない]
『なるほどね。まぁ、宇宙怪獣が漏れ出してくるなら、それこそダイシチョーで蓋でもしてやるわよ。どのみち、“孔”が開けばこっちから攻め込むことも考慮のうちだし、手間が省けるくらいのもんよ。
開ききれるかどうかは…がんばりなさい。あたしには応援することしかできないわ。
“孔”を開くために手伝えることがあるなら話は別だけど…何かある?』
[ユージィンの通信に苦笑する。
無い訳じゃないのだけれど…別の理由で無いのと一緒なのだ。]
いや、機銃とかはついてるのよ。しっかりと。
問題として、銃座に人が居ないと撃てないだけで。
…流石にオートパイロットで動かしながら銃座に座る訳にもいかないからねー…
―戦艦A.H.O./甲板―
[背後で一つ目の隔壁が閉じる。
そして前方の扉が開けば、そこは真空の空間だった。
上方のモニタに、果てしない無と煌めく星々が映し出される]
ほんとーに、宇宙なんだな……。
[噛み締めるように呟くと、メガマリオンを無の中へと踊り出させた。
三つのスラスターと繋げたコマンドを、慎重に一つずつ入力する。 指の動きによる入力強度と、それによって得られる推進力を体に覚えさせていく]
わわっ!?
[少しでも操作を誤れば、ぐるんと視界が引っ繰り返る事にもなる。
むしろ、本番で無くて良かったと思うべきか]
ちょっと気持ち悪い、けどなー。
[それでもようやく、姿勢が安定する所まで持って行く事が出来た。
そこから目視で確認出来た工作機まで、ゆっくりと前進させる]
とーちゃく、っと。
[ぽつんと取り残された形の工作機へ、メガマリオンの手を掛けさせる。
――と、その時だった。
銀と紅の揺らめきが、視界《モニタ》の端を横切ったのは]
――えっ?
[思わずコックピット内で振り向き、目で追ってしまう。
それは未だこちらを遠巻きにしてはいるものの、明らかに宇宙空間を泳ぐ宇宙生物だった。
細長い体の巨大な魚――それも、深海魚のように見える]
敵……?
ひとまず、他の人たちにも知らせないと!
[それとも、既に気付いているだろうか?
急いで工作機を引っ掴むと、甲板との出入り口に向けて方向転換する。
スラスターの噴射は、やや乱暴になった]
[救済級ロボット兵器で針に糸を通すような繊細な動作が行われた。]
[スッ―――]
[パーツのみを壊せば、シアンマゼンタの光からなるブレードを引き抜く。兄に、痛みはあっただろうか。]
[ルッカの返答>>+126には、一瞬詰まって……それから噴きだした]
そうだったね。
僕もついさっきの戦闘で、僕らが出撃したら、艦の設置砲が持ち腐れだなあと思ったばかりだったのに。
さすがにあのサイズだと、戦闘機みたい運転と銃撃同時にはいかないよね。
じゃあ、いざって時の武器庫兼、弾丸などの補給場所として、気密関係と推進力設置を中心に触っておくよ。
[痛み無い故に、細いブレードの貫通には気づかない。
ただ、ほんの僅かな違和感だけが、身体の記憶に刻まれる。
そして――
円陣のパーツの"力"を急性的に失ったことで、改造人間の体内バランスが崩れていく。
"闇"を覚醒させている胸の奥のパーツは誤作動し、体内のデータを地下結社へと発信機のように送り続けていた魔力の発生は停止する。
背中の印章の魔力も、不安定に揺らめき始める]
『うーん、そう、だね。
詩論シティの確認は出来たし……』
[確かに、ちょっと体力的にまだ不安があるのかもしれない。
思ってる以上に、あの怨念ゴーレム交通封鎖戦の自滅ダメージが大きかった
ゆっくりと、しっかりと、足場を確認しながら内部へと戻っていく。]
『かも知れない。
後、思いつくことはあるけれど、どれもこれも推測ですし。
一時的なモノかも知れませんしね』
[けれど、何が原因かはさておき、元の自分が少しは戻っている、というのはいい傾向のはずなのだ。
今までの癖とあわせて、口調が混じっているのかもしれないけれど。
だから……喋る内容は油断はしていないレベルだったけれど、素直に嬉しそうな声になっていた]
『そうってもらえるとありがたい、かな。
”孔”を開くのは私の役目だけれど……
そういえば。ルッカの残したルッカ直通の通信機が、まだ手元にあるから、”孔”を開いたときに、通信が成功すれば、近くにいる、と判断できるかも。
ルッカにしか通じないはずだから、通じているかどうか、その反応を確認できるなら、開いたままにするかどうかの判断は出来るはず。
機械に疎いから、声が届かなければ私は判断できないけれど、声がなくても、そういった通信反応を調べられたりはしませんか?』
"こちら甲板のメガマリオン!
魚……ウナギ?みたいな怪獣が近付いてます!
まだ攻撃してくる様子はないけど!"
[甲板から隔壁付近へと戻りつつ、艦内へ通信を送る。
怪獣は悠々とした動きで、攻撃意志の有無はまだ読み取れない。
ともかく、一度艦内に戻ってミッションを終えるつもりだった]
ちょ……おい、お前ら大丈夫、か……?
[翼を更に広げ、滞空の体勢を取ってグノーシスへと
近付いて行く。
先程の“サンダー”で傷付いていたのだろうその機体に、それぞれの無事を確認するように問い掛けて]
やった、よ、フラン
やった、よ、 とうさ… かあさ ん
ああ、やった、よ、テルオ
《 ……… 》
[その場の誰にも届かないテレパシーを最後に、意識が途切れる。
翼を失い笑みも失った青年は、一筋の涙のようなものを零しながら、静かにその場から落下を始めた**]
──そして再び・メンテナンスルーム──
[戻ってきたその場所で、受け取ってきた《パーツ》を広げて"修理"を開始する
《相棒》の損傷自体は音波振動による振動による、《鎧》の欠損。
近場に転がっている鉄板、それを器用に、平らになめして交換すれば。
《鎧》は直ぐに傷も見えなくなっただろう、今では消耗したエネルギーも、艦内の光のお陰か
《ソーラーパネル》の光エネルギーにて大分回復している様だった。]
[自身の損傷は、《相棒》の其と追加で幾つか。
幸い内部損傷こそ無かった物の、凹んだだの、そう言った傷は無数に点在していた。
動きに支障の出る部分だけを《交換》し、音波振動で散々に揺さぶられた頭を回復させる為。
生体信号の変換装置に高速回復を行なうリカバリー用の《パーツ》を。
内耳部分の感応装置をオフにし、一時的に聴力を殺す《パーツ》を、其々追加する──]
[自身と《パーツ》の親和に71秒の時間を要して、1人と1匹の修理は無事に終了した]
[兄が後ろを振り返れば、其処にはこの宇宙からすれば異質そのものの光《シアンマゼンタ》を放つ『ウァテス・O・グノーシス』の姿があった。シアンマゼンタ自体は、この地球上にも存在する色だ。
だが、根本的に相容れない異質さをこの世界の生命体は感じるだろう。]
【aaa....GOOOooooiiia.........iiiiiiaaaaaaaaaa.......】
[宇宙怪獣”クジラ”が、断末魔のこえをあげている。
グノーシスの紫眼は、フランの兄と”クジラ”に向けられている。
けれど、兄が振り返ることはなかった。体内でバランスを崩し、悪魔から人間の姿へ戻ってゆく。――青年の姿、入坂結理人の姿へ。]
[──嫌な、予感がした。
何故かは分からないが、はっきりと感じ取れる、其]
なんだ……?
[予感の違和感を感じながら、辺りに視線を──。
けれど、メンテナンスルームに異常がある訳ではなく、不思議そうに、首をかしげた]
≪おにいちゃん…… まもってくれて、ありがとう≫
≪よく、やったね。おめでとう。≫
≪そして、≫
≪さようなら≫
≪フラン・アンドロニカス・入坂の、
わたしの、たったひとりの、…おにいちゃん。≫
『そうしなさい、そうしなさい。裏宇宙だの“孔”だの、あんたにしかできないことだらけだもの。
あんたに万が一でもあってもらっちゃ困るわ』
[市庁舎の前面までエリーが戻ってくれば、その姿の確認もできる。市庁舎の扉をくぐるところまでジンロボのコクピットモニターから見送って、つい心配でもしてしまったのか、いつの間にか詰めていた息を抜いた]
『通信反応は…どうかしら。試してみるけど、あまり期待しないで。たとえば、ルッカが今通信をジャミングしてるのと同種の宇宙怪獣と交戦でもしてたら確認できるかどうかかなり怪しいわ』
[告げて]
『確認するわね。あんたは、孔が開きにくくなってる場所を探って、そこに“孔”をこじ開ける。
そこに、向こうへ行ったみんながいるようなら引っ張り戻すし、宇宙怪獣が目詰まりでも起こさせてたらぶっ飛ばして取り除く。
ルッカの居場所は、通信機で見つけることができそうなら見つけるっと…』
『…確認するけど。“孔”を開けるのって遠隔操作よね?
ルッカがやってたみたいに。
ダイシチョーで引っ張り戻すなら、あんたはダイシチョーから降りててもらうことになるけど、それでいい?』
[エリーは言っていた。自分はセカイから離れられない、と。そうであるとするなら、ダイシチョーに乗せておくのは危険だ。万が一にでも“孔”の向こうに落ちないとも限らない]
『… 言 い に く い ことなら言わなくていいわ。ただの確認だから』
[シームルグの底パネルを外して、整備通路に入り込み、顔まで真っ黒にしながら推進装置を取り換えているところへ、テルオの通信>>+130を聞いて]
……ジュリエットさん!
司令室に行って。後はお任せするよ。
僕はシームルグを仕上げてから行く。もし出撃するとしても、ここからならすぐ出られるし。
通信は切らさないで。
『う、……とりあえず、もっかい身体を少し冷やしなおして
休んでおきます。』
[最もな言葉をうけて、若干声のトーンを落としながらも市庁舎の扉をくぐる。
心配してもらってるのには間違いないのだから、ただ素直に、その言葉に甘えていいんだ、と自分の中ではやる気持ちを抑え]
『確かに……通信反応をアテにはできないかな。
その辺りはむしろ、”孔”を開けるときの抵抗を感覚で覚えて、挑戦してる間に通じて当たりだったら儲けってくらいで考えておくね。』
[廊下を歩きながら、通信機を指で、ちょん、と弄り。]
『その手順で、間違いないよ。
問題点は、……いつ見つかるかが解らない、
皆がまだ戦えているかが解らない、
メガマリオンが停止している可能性。
3番目の対策で、通信反応は必須だと思う。
他は、……信じるだけ。』
≪フェイトくん、わたしは無事。
落ちてく結理人おにいちゃんをお願い。≫
[グノーシス自身は動かずに、近くに来たフェイトに頼む。]
≪わたしは、お客さんが多いみたいだから。≫
[グノーシスはブレードを消し、エーテルを籠めて攻撃する筈のエピノイア・ライフルを機体背後から引きずり出す。”クジラ”を倒され、残りの宇宙怪獣達が此方へ向かってくる。
グノーシスのシールド装甲は半ば剥がされて使い物にはならない。]
[進行方向から現れた、ウナギ――より正確には、金属質の表皮を持つリュウグウノツカイ型怪獣は、こちらの様子を伺うかのように、戦艦とランデブーしていた。
その螺旋軌道は、徐々に狭まっているように見えた]
まさか、やっぱり攻撃してくる気じゃ……。
[隔壁を開けば弱点を晒すことにもなりかねない。
立ち往生したように、怪獣の様子を眺める]
〈――ザ……ザザ……――〉
[その時、開きっ放しだった回線にノイズが混じり始めた]
"な……まさか、ジャミングが!?"
[思わず声を上げるも、艦内からなんらかの反応があれば、それも勘違いと知れるだろう。
やがて、ノイズの向こう側にも、声が聞こえ始める]
〈ザッ……――こ…ら機……連隊…三中………〉
"声……人間の、声だ!"
[驚きと喜びと恐れがないまぜになって、声が裏返った]
〈すぐ傍……誰かいる……か?〉
"オレ……オレは……"
[感極まったように、少年は叫ぶ]
"オレたちは、航宙戦艦A.H.O.の乗組員だよ!
地球から……怪獣の巣を叩きに来たんだ!!"
『それは遠隔操作、で間違いないね。
だから、”孔”を開けるときに私が降りるのも、それでいいと思うわ』
[具体的な言葉と、理由を避けて話す。意味する事は解っているつもりだから。
すれ違っていても、多分問題は、ない。]
[ドライバーを咥え、手早く仕事をしながら、ぶつぶつと]
……ああ、もう!
最近、なんやかんやで手が塞がってて、ジュリエットさんとイチャつけないなあ。
ジュリエットさんのおっきな胸でコブラツイストかけられたり、むっちむっちの太ももでがっちり……
あ、あれ? ジュリエットさん、まだ居たんだn……ああああああ、ああああああ! ドライバー刺さってる刺さってる!!
ひぃぃぃぃ死ねば死ぬ時死ぬ死ねるしぬれろろろ!!
……でもイイッ!!
〈そ……か……〉
[通信機の向こうの声も、安堵と感激、そしてほのかな絶望が混じっていた]
〈こちらはボールドウィン。
今はこの、深海魚みたいな怪獣の腹の中に居る。
こいつらはどうも、捉えた生物を、奴らの"巣"まで運搬しているらしい……〉
[そこでリュウグウノツカイの尾が、大きく空を叩いた。
進行方向に向かって大きく加速し、A.H.O.を引き離すかのように]
"ま、待てよ!!"
[少年が叫んだ所で、怪獣が聞き入れるはずもない。
その指は、咄嗟に怪獣に向かって機体を加速させようとしていた]
って、ちょっ………!!!
お前は!!!!
[グノーシスから離れ落ちて行く、悪魔だったものを
フランから言われると同時に追いかけて急降下して出来るだけ衝撃を与えないよう、受け止めた]
お前だってボロッボロじゃねーか、そんなんで他の怪獣とやりあえるわけねーだろ、一旦退けよ!!
なあ、フラン!!
[青年を抱きかかえたままグノーシスを見上げ、叫ぶ]
/*
一応整理
いえなかった方法は魔力全放出→盟約破棄に振れる危険があった。
なので他はエリーが意識していない限りは口に出してもOKだけど、
いいにくい、と何かを示唆されてしまったので言いにくくなった、と*/
って、ちょっ………!!!
お前は!!!!
[グノーシスから離れ落ちて行く悪魔だったものを、
フランから言われると同時に急降下し、出来るだけ衝撃を与えないよう落下速度に合わせて受け止めた]
お前だってボロッボロじゃねーか、そんなんで他の怪獣とやりあえるわけねーだろ、一旦退けよ!!
なあ、フラン!!
[青年を抱きかかえたままグノーシスを見上げ、叫ぶ]
[入坂結理人の身体は改造されている。この高さから落ちても恐らく死ぬことはないだろう。絶望的な想いに駆られる程に丈夫だ。
それでも、フェイトへ最後に頼んだ。]
<テルオ、戻るんだ!>
[ジュリエットは、通信機の異常>>+133を伝えに来ていた。
どことなく紅潮した頬に、しかし厳しい表情を浮かべて、青年は通信機に向かって叫んだ]
<宇宙怪獣が人を運搬するなんて……新情報だ。 そいつに、どんな能力があるか解らない、深追いするな!
一度、AHOへ戻って来るんだ。中で打ち合わせしよう>
『了っ解。じゃあ、あんたは“孔”を探す方に専念して頂戴。こっちは―――』
[ガオンッ!]
『まぁこの程度だったら支障ないから』
[至近距離からワイヤーアンカーを撃ち出し、眼前に迫っていた“鳥”の頭部を撃ち抜いた。まだかなりまばらとはいえ、宇宙怪獣の制空圏に入ったということらしい]
『降りるときには、コンテナシェルターを一個降ろすわね。頑丈さじゃダイシチョーには負けるけど、パニックルームとしては十分なはずよ。蟲にかじられた程度じゃびくともしないわ』
[エリーの返事に、警戒を解いた。―――どうも、盟約を終わらせると聞いたときからおかしな方向へと勘繰りすぎている気がする]
『…心配しすぎかしら?』
[呟いた声は小さく、通信機が拾ったかどうか。少女にして見ても、聞かせるつもりのない独り言だ]
[修理も終わり、再び司令室に戻る
メイドは既に司令室に戻っていただろうか。
特にやる事も無い、と司令室のモニターを眺めながら、待機の姿勢。]
せっかくだから、訓練生 フェイト は 市長少女 明朱佳 に投票するぜ!
退けよ!!!
[もう一度叫ぶ]
こいつの事、お兄ちゃんつったな!?
お前がムチャして…どうにかなったらおいてけぼりんなっちまうかも知れねーだろ。
そりゃあ、そいつに乗ってる意味は何なのかって俺だって解ってっけど……。
何もお前だけが背負う事ぁねーだろーがよ。
"うえっ!?"
[ユージィン>>+137の通信を受けて、慌てて指を引き戻す。
メガマリオンはぎこちなくも、その場に静止し方向転換する]
"でも……中の人が……"
[後ろ髪を引かれるようなテルオの言葉が聞こえたのか、通信機の向こうに、笑みを零したような声が聞こえた]
〈戻…なさい。君たちまで、…ぬ事はない。
それともし、地球に無事戻れたなら……〉
[リュウグウノツカイの尾が振られる。
通信機の音がざあっと遠ざかる]
〈娘……ブリジットに、すまな……と……〉
[それっきり、ボールドウィンとの通信は繋がらなくなった]
うっ……ああ……
[コックピットの中で崩れ落ちそうになるも、ここで制御を誤れば更に状況が悪化するのだと自身に言い聞かせて体を立て直す。
目の端から流れ落ちたものも、格納庫に戻るまでは拭えそうになかった]
『……』
[戦闘が始まっているのが、解る。返事の代わりに、微かな歯軋り。
何も出来ない。いや、できないのなく――出来るのにしない。
無論、後の為に力を取っておく必要があるのはわかっている。
それでも、歯がゆさだけは。シームルグへの襲撃があった時を思い出すような歯がゆさだけは、如何ともし難かった]
『そ、れじゃあ………。一度そのコンテナの方を、見に行っておくね。
ああ、あと……通信機の方、調べる人に渡しにいかないと――
ああ、大丈夫、だから、ね?
指揮と相手に集中していて。』
[歯がゆさをごまかすように。
ただ休むよりも、何かをしていないと、落ち着けなかった。
呟きが聞こえたからか、会話で気をそらしたくなかったからか、大丈夫と告げて。
近くの職員に、道案内と通信機についてを話し、協力を得ようと動く。]
[メガマリオンを降りればすぐに、司令室への呼び出しがかかるだろうか。
立ち止まっている暇はない。
素早く顔を拭うと、司令室へ走る]
―AHO艦内/司令室へ―
─A.H.O司令室─
[シームルグへの推進機搭載と、要所のみの気密化を終え、青年は機械油まみれの姿で、指令室に現れた。
すでに艦長席についていたジュリエットに視線を送り、巨大スクリーンに投影される新宇宙怪獣の姿を見る]
宇宙怪獣が人間を……?
どうしようって言うんだ……。宇宙怪獣に比べて、弱すぎる生身の人間を生きたまま運ぶなんて、尋常じゃない手間だろうに。
[あるいは意思があるだけで、すでに「人間ではないもの」として吸収されているのかも……というグロい想像もしてしまったが、口に出すほど無神経ではなかった]
とにかく追おう! 「巣」を目指してる可能性が高い。
救出も視野に入れておく。
[救出が主目的ではないのは……もちろん、ジュリエット至上主義という自分勝手な目的の為だ]
……この能天気さが
異常性に繋がるんだからたまったものじゃないよね。
宇宙の生存を拒否する……宇宙怪獣《ジャイアント種》と同じだな。
[グノーシス外に声零れぬまま、呟いた。]
それとも、もう全て渾然となって相乗作用を齎してるのかな。
宇宙を変質させるのもいい加減にしてほしいよー。
[グノーシスは、ライフルをフェイトへ向け、引き金に指をかける。
グノーシス外へ向けて、フェイトへ向けて話しかける。]
≪フェイトくん、あの宇宙怪獣達はわたしを狙っているの。
だから、早く消えないと危ないよ。≫
[そしてライフルの銃口を空へ向けた。]
―司令室―
そうだよね……。襲って、食べたとかなら、まだわかるけど。
[ユージィン>>+142に、嫌な想像をしつつも頷く。
と、彼の提案にぱっと顔を輝かせ]
助けに行ってくれるの!?
[言い回しからすれば目的は別にあるのかもしれない。
けれど、非情な命令を下されなかったことに安堵した]
そうだよね……。まだ、チャンスはあるんだ。
おじさんの子供に、哀しい事を伝えなくて済むんだ……。
『危機管理課とすぐやる課は対空警戒しながら現状維持、必要以上に発砲しちゃ駄目よ。
ダイシチョーの完成まで保たせればいいわ。連中を刺激しすぎないよう注意しなさい。
ジンロボ隊の各班は極力引き付けて、できることなら近接戦闘で撃破なさい。
―――すぐやる課、市立大のほうから例のものは?
OK、届いてるわね。
誤射だけはしないように、そのことだけ注意して頂戴。
…強酸銃、斉射っ!』
[号令一下、緑色の液体が作業ロボットが支持した特殊ホースから噴射される。“蟲”の体液を真似て精製された強酸液だ。“鳥”の外皮を侵すことができるのは先刻確認済み。
開発のためのサンプルは、陣桜市ならば掃いて捨てるほどあった]
『F班、十時の方角、撃ちなさいっ!! …C班、背中ががら空きよ。無理があるなら接近戦は控えてかまわないわ。対空銃座に任せなさい』
[少女の指揮の声が止まることなくそれぞれの担当課へ響き、飛来する宇宙怪獣が撃ち落されていく。
防衛に徹している現状、宇宙怪獣が他所へ向かっているために襲撃が集中されるわけでもない以上、戦局は決して悪くない。けれど]
≪それに、ね。
わたしは大丈夫なんだ。
フェイトくん、わたしを気遣ってくれるのは嬉しいけど、
【おねえちゃんを大切にしてあげてね】 ≫
/*
……そりゃ、そーよね。
ううーん…戦闘から遠ざけすぎ…ってのは分かってるんだけど、立場的にどうしてもそっちの方向に…
…どうするべきなのかしら…
考えろ、考えろあたし!
ああもう!!
なんでお前だけを狙って来んのかは知らねーけど今のそのグノーシスで勝ち目あんのか!?
大丈夫って言われても、俺にゃ信じらんねえよ!!
何がどうなってどうだから大丈夫なんだよ、そっから説明しやがれ、俺でも解るように最初から……――
[ライフルがこちらを向いてもうろたえず、真っ直ぐにそれを見ては再びグノーシスを見上げたが、
続けられた、姉を気遣うような言葉には息を飲んだ]
[戦闘音が聞こえる。
戦場指揮の声も、宇宙怪獣の悲鳴らしき声も、聞こえてくる。
戦場を支援したい。
けれど、これからの事を考えれば、力を使うわけにはいかない。
歯がゆさをごまかすように、急く様に動く。]
ええ、ですので、通信反応がありましたら連絡をお願いします。
それでですね、コンテナシェルターを確認しておきたいんですが……
え?ああ、それは、ダイシチョーから降りて、動かなければなりませんので。
あー、とどう説明すればいいかな。
[だからなのか、目の前の職員を説得するのに、焦りが見えている自分では、逆に時間がかかっていた。
何か様子がおかしい、そうとられて、まずは落ち着くように促されている。
それが、更なる焦りを呼びかける。]
――…な、何の事だ。
[あのバインダーの内容を彼女も知っていたという事か。
主席候補生だから閲覧の許可も下り易いだろうし、それはそれで有り得るが]
姉貴、の事とか……。
[天使は完全にうろたえ、彼女が紫の光弾を放つのもただ視界に入れるだけ、制する事すら出来なかった]
……ジュリエットさん、もう少し速度上げられる?
[じわりじわりと開いていく距離に、青年が尋ねる]
「帰還の燃料を気にしないなら可能ですが」
う……うう〜ん。
[ジュリエットの戦闘欲を満たして、ついでに地球も助けられたらウマウマ……というノリで来た青年だ。
命をかけてでも!というつもりはない。メイドの返答に渋面を作った]
[グノーシス自身も、空を見上げる。
紫の光弾は歪な軌道をえがき、空の一点に留まる。
やがて、76x83方向に、雨のように弾幕が放たれた。]
フェイトくん…、
わたしはもう、元のフランには帰れないんだ。
[光学兵器にも似るし、エーテルにも似るが、違う。
原理不明なシンクロに従った力の弾幕。シアンマゼンタの光が、群れる宇宙怪獣達を灼き尽くしてゆく。その弾幕の範囲は広がり続ける。
弾幕はそれ自身が光を放つ、奇怪な光景。シアンマゼンタに穿たれた宇宙怪獣達は、悲鳴を上げて死に至る。]
帰れないのは……困るよ。
[メイドの答え>>+145にぽつりと呟く。
命を懸ける覚悟はかつて問われていたものの、自ら退路を断つつもりはなかった。
何より、"約束"があったから]
『J班、持ち場から離れすぎよ。 そこはK班に任せて戻りなさい。ほ組、方向そのまま仰角70、ご新規さんよ。強酸銃で出迎えてあげて。
………なんだか妙ね』
[気づけば、優先度の低い、緊急性の低い指示を出すことが増えている。襲来する宇宙怪獣が予想よりもはるかに少ないということなのだろう。
…視界に写る空を確認する。そこにある怪獣の密度であれば、この数倍の規模の襲撃があっておかしくないのだが]
…まぁ、敵が多いよりましなのかしら…?
…なに、アレ。
[その目に、見慣れない紫の発光体が見えた。信号弾かとも思ったが、その色のパターンは少女の知る限りのどの信号にも当てはまらない。何かが、妙だった。が、何が妙なのかまでは分からない]
…ッ…
あれが首都の新兵器ってこと…!?
[目の前で、弾けた光が宇宙怪獣をなぎ払った。その光景を一瞬あっけに取られて眺めて]
『…危機管理課、ならびにすぐやる課、ダイシチョー表層で戦闘に当たっている人員は直ちに撤収しなさい。シェルター内で待機、必要なら追って指示するわ』
[宇宙怪獣の数が激減した以上、戦闘にこだわる理由もない。戦闘人員を撤収させて、自らもジンロボを市庁舎脇に格納させた]
…にしてもあの子は…
[機体を降り、市庁舎を歩く。向かうのは内線受話器]
『エリー、聞こえる?あんた調べる人が誰かも分かってないでしょ。
今どこにいるの?案内するわよ』
[告げて、返答を待つ間、手近な市職員を捕まえた]
危機管理課のA班班長に伝えてくれる?
市庁舎から目視で襲撃を警戒、他部署とも連携して、異常を発見次第報告しなさい、って。
どういう事だよ…俺の考えてる事が読める、とかそんなもんか?何がどうなってるのかが解れば、何もいわねーよ。
…姉貴の事は、俺も色々思ってる事あるしな。
どーせその辺もお前にゃお見通しなんだろ。
[敢えて言う必要もない、と続けられた言葉に首を傾げ]
どっちかっつーと、その元のフランに戻れねぇって方が気に掛かる。
お前に何があった、今のお前と俺の知ってるお前と何が違うってぇんだ?
[違う所、などと口にすればすぐ視界の上を走ったシアンマゼンタが何よりも強く語っているだろう事に気付くだろうか。
兵器の種類にも疎い単純な男の知識であっても、それが通常有り得ないものである事は知れた]
『あれ?……えーと。戦闘音が減ってませんか?』
[心配する事もなかったのだろうか。歯がゆい思いをすることも不要だっただろうか。
そう考えると、気が楽になった、だが。
説得仕切れていないのには変わりがない、さらには]
『え、ちょ、一体何があったの?撤収って…
あ、いや、一先ず市庁舎から出てすぐの所で、通信系の所に案内してもらおうとしてたんですけど……』
[専門が違うのだから、ここじゃない、むこうだ、と説明を受けている事にようやく気がついた。
……迷惑をかけっぱなしで、穴があったら入りたくなる気持ちでいっぱいだ。]
[嗚呼、美しき哉。
毒々しい光の花開き、無数の雨が降り注ぐ。
素敵なりや花の妙。]
嗚呼、すてき《みょう》哉。
死を撒き散らし雨と消ゆ。
[全天球モニタに幾十も歪んで表示されるのはグノーシスパイロット登録名。決して本名を登録する必要はなかったのは、コードネームやリングネーム等の使用を愛好するものが多かった所為だろうか。]
……でも、ここだとこれで精一杯。
[異質な光を放っている両目を閉じる。
コックピット内の呟き、そして出来事はフェイトに伝わらなかっただろうけれど。]
あんたもあんただよ、おい、起きろよ……
フランがどっか行っちまうかも知れねえ、知らない間に居なくなるなんてヤだろ?
なあ、大事な妹なんだったら根性出して起きて止めてやれよ。
なあってば。
[呼びかける先は腕の中の青年。
無理に揺する事はせずに語りかけるだけだったが、言葉の欠片だけでも届けと願ってグノーシスと交互に視線を送りながら呼びかけを続けた**]
≪おにいちゃんは寝かせておいてあげてよ。≫
[くすっと笑う声はそのままで。けれど、]
≪フェイトくん、さよなら。≫
[それだけを告げ、もう一度ライフルで空を撃つ。
弾幕の雨が降り注ぎ宇宙怪獣達を穿つ中、
グノーシスはフェイトに背を向け、遠ざかり始めた。*]
『減ったというより、事実上の全滅よ、相手方のね。ったく、わざわざダイシチョー持って来て損したわ。
首都の連中も、あんな隠し球握っててなんで今まで使わなかったんだか…』
[どういった類のものなのかまでは少女の知識にも存在しない。ただ、目の当たりにしたものが破格の破壊力を持っていたことだけが分かった]
『とにかく、こっちの用事はおしまい。周辺の警戒には部下を当たらせてるから心配ないわよ。
市庁舎出てすぐね、すぐ行くから待っててくれる?』
[告げて、内線を切った。市庁舎を出てすぐならばそう時間も掛からない]
こっちよ。一応念を入れて内部通路から向かうわ。
[そこにいたエリーに声をかけ、すぐ傍の地面…ダイシチョーの装甲を開く。分厚い扉が口を開け、陣桜市の内部連絡通路が現れた]
『へ?つまり、ほぼ手いらずだったって事?
手助け不要だったって事は、今からやることは、割とまずいんじゃ……少なくとも、私が開けた”孔”って事を伏せるかどうか決めておくことが必要になりそうなんだけど。
……伏せれない気がするわ。』
[大きめの貸しを作っておけば、”孔”を開けても印象収支は+になると踏んでいたが、少々まずい、予感がした。]
っと、ごめん、手間かけた。
一先ず、首都の人達には悪いけど、警戒続けてもらうとしましょうか
[そういいながら、まだ上空の”孔”がある以上――
なんて考えが頭によぎりながらも邪念を投げ捨て、連絡通路へとついていく]
何言ってんのよ。
最先端の研究所でもまだ確立できてない技術を、たった一人の女の子が操ってる、なんて、主張したところで信じるやつなんかほとんどいないわよ。
ある程度お偉い立場になればなおさらね。個人が信じたところで、それを表に出すわけには行かないの。しがらみがぐちゃぐちゃでね。声が大きい人間ってめんどくせーのよ。
[だから、“孔”を開けることについて気にする必要はないと、少女は語る]
…たとえバレて信じるやつがいたとしても、それはそれでひとつのカードだしね。
まぁ、あんたが気にするこっちゃないわ。
まずは―――通信機の方から回りましょうか。
機関室ね。
[告げて、少女が連れて行ったのは、研究室然とした清潔感と、慌しい空気の混沌が混ざり合った空間]
室長はいる?
ええ、忙しいのは分かってるけど、そこまで焦る必要はなくなったわ。
ちょっと頼みたいことがあってね。2,3人、人員を貸してもらえる?
…エリー、通信機、貸してくれるかしら。
あー……政治というか、むしろ内部の混乱を避ける為とかそんな感じかな。
[それなら、と理解する。
それ以上を理解する必要は、未来にはあるだろうけれど。
今はまだ、考えなくていいのだ、と割り切った]
まぁ、それよりも優先すべき事があるしね。
機関室……?研究所とかだと思ってたけれど……どちらもって所なのかな。
[と、服の胸元から小さな通信機を取り出して、ゆっくりと差し出す。
念のために、スイッチをいれて、耳を済ませてからだけれど]
……ルッカ?通信は――、やっぱ今はダメか。
ん、よろしく、おねがいします、ね。
……内部?
……あー、あー、あー、あー、そういうこと?
まぁ、その辺は必要とあらばちょちょいと、ね。
[何をどうちょちょいとするのか、今は言わない。
そのうちには、エリーには説明する必要が出るときもくるかもしれないが、少なくともそれは今ではなかった]
機関室は、ダイシチョーの各機関部の開発、調整、制御、管理を統括して行う部署だからね。
機械技術に関してならうちでトップよ。
ええ、借りるわね。
それじゃあ…
この通信機の通信形式と周波数、必要なら暗号解読もやっといてもらえる?
解析が終わったら観測班にデータ回して、いつでも通信の傍受と発振元の特定ができるように、スタンバイさせといて頂戴。頼むわね。
また、帰りに寄るから。
[通信機を預けながら、あれこれと細かな指示を加えておく。コンテナシェルターの確認が済んだら立ち寄って、通信機はエリーに返すつもりだ。
必要とあらば、そのことをエリーに伝える]
それじゃ、次はシェルターね。
『お客さん』のときに第七コンテナシェルターに入ってるから、大体見当はつくかもしれないけど…こっちよ。
一部市民の人もすでに入ってるけど、一緒にお留守番と思ってもらえると助かるわね。
[そんな風に説明しながら、少女の足は陣桜市の内部を歩いていった**]
[とりあえず、内部混乱だとかちょちょいと何かするとか、そのあたりの話は、考えない事にした。だから、今は流して]
要するに……駆動機械全般、という事でいい、のよね。
……それで、後は、成功を待つばかり――。かな。
[上手くいかなければいかない、でそれは仕方ないし、上手くいけば、もちろんルッカを、そして他にいった彼らも呼び戻す事ができる、はずだ。
だから、もしかしたら、戻らないかもしれないけれど。
手放してしまっても、いいのだ、と自分に言い聞かせる。
そのすぐ後に、確認を終えれば、という時間で返してもらえると聞けて、若干は、ほっとしたが。]
あー、あれかぁ。あそこなら道は覚えてるかな、一応。
一応市民の護衛もかねるって事で。
こう、力を抑えてその時になるまで温存しないと、とは思うけど。
こう、何もしないときがちょっと……
[どう言っていいのかわからないが、杖握りながら手をぶらつかせ、手持ち無沙汰な様子をみせながら、シェルターへと向かっていく。
もしかしたら、二本の杖の大きさが、黒い杖が心持ち、白い杖より小さいのが、解るかもしれない。**]
>フランメモ
シアンマゼンダってどんな色かと思ったら、そういうことか(笑)
まあそこまで流れに関わることでもないんじゃないかな。どんな間違いかとガクブルした。
/*
リングネームは、メカマリオンや他ロボ系バトルゲーム愛好者だったり戦時における現実感を云々みたいな文章もしたかったんだけど冗長だし熱くはないよね。
めんどくさい。
めんどくさいから、市長少女 明朱佳 は 魔法少女 エリー に投票任せた!
これだけ表動かないなら、昨夜更新で良かったのにと、ちょっぷり思いつつ、いやいやこれからスゴイことをしてくれるに違いないと、期待の無茶振り。
そうね、お願いするわ。
『セカイ』を守り導く第一歩ね。
[シェルターをダイシチョーから切り離す以上、万が一があった場合の護衛は完全にエリー頼みとなる。冗談めかせた軽い口調ではあるものの、その内容は事実に近かった]
そうは言うけど、あんたねぇ…
[手持ち無沙汰な様子を見せるエリーをたしなめるように口を開きかかったものの。
葛藤が少女を口ごもらせる。
力を温存してもらうことももちろん大事ではあったが、それよりもよろめいたりふらついたりといった不調が心配だった。ダメージの蓄積であるとするなら、それは護衛を頼んだ自分自身の責任でもあることだし…
…けれど、エリーが言っていた、力の制御が必要だ>>76、という言葉が引っかかる。そのときに、エリーは実戦経験が必要だとも言っていた。
その機会を奪っていたというなら、それはそれで問題となりえるかもしれない。何しろ、その言葉を発したときのエリーの真意を、少女は読みきれてはいないのだ。
どうするべきか、と、考慮する時間が、しばしの沈黙を作った]
…そうね…
遅かれ早かれ降りてもらうことになるんだから、先に降りておく?
どのみち、エリーが“孔”を開く場所を見つけるまで、そう大してやることがあるわけじゃないんだし。
“孔”を探す支障にならないなら…それから、エリーの無理にならない範囲でなら、魔法の実験でも何でも、できそうな郊外に降ろすけど、どうする?
もしそうするんなら、“孔”を発見次第、コンテナシェルターはカタパルトでエリーのいるあたりに射出することにするわ。今は心配ないと思うけど、念のため通信のための有線アンテナを撃ち込むことにする。“孔”を見つけたら、それを使って通信機で連絡してくれればいいわ。
[どうする?と問いながら、エリーがその提案に乗るのなら、ただし、絶対に無理は避けること、宇宙怪獣でも出現したら連絡すること、と付け加えておく]
あたしは、今のうちに各部署の状況報告で設けときたい床だけど…
[何しろ、首都に向けて出発した時点からあれこれと急いだことが多かった。首都の襲撃の後始末を手伝ってもいいが、ダイシチョーを連れて、となればいい顔をしない人間も少なからずいるだろう。大方の宇宙怪獣が殲滅され、緊急性がなくなった以上、ヘタな手出しは避けておくに越したことはないと判断しておく。
そこへ、通信が入った]
もしもし、あたし。…機関室?
なに、急に。さっきの通信機が何か…
あー…機関部の方のトラブルね。了解。人員をそっちに回すわ。
通信機の解析は予定通りに終わってる?そ、ならいいわ。
追加人員には不慣れな人間もいるでしょうから、陣頭指揮はあたしが執るわ。状況をまとめといて頂戴。
[慌てず、手馴れた調子で指示を出して、通信を切る]
…そういうことになったみたい。
ルッカの通信機の方はもう解析済んだから大丈夫よ。
まずは戻りましょうか。
[コンテナシェルターの確認を終えたあたりで、そう声をかけた。違和感に気がついたのは、そのときだっただろうか]
──そして、裏宇宙──
[展開した《スラスター》による飛行で、そう経たぬ内、宇宙怪獣に接触出来る位置に到達する事が出来た。
眼前、けれど此方に意識を向ける事の無い其を追う様にしながら、通信を開く]
<──おい、中に誰かいるってのは分かってるんだ!
聞こえるか、応答しろ!!>
[幾分か乱暴な口調、けれど、その分張り上げた声は相手へと]
≪……聞こえ…、……れ…………、…の中………≫
[返って来た通信、直ぐ《展開》した《センサー》にも、
腹部と思わしき部分、通信の相手と見られる人物大の影が見えた]
<腹ン中だな、分かった動くなよ!
──動いたら、どっか一緒にぶった切っても責任は取らねえからな!>
[一方的に伝え、通信を切って]
[此方に意識を向けていない、其はある意味好都合で。
《スラスター》と《バーニア》で姿勢制御を行いながら、遠慮せず、怪獣の死角から相手の身体に斧を振り下ろす。
力任せの其は、けれど鋭利な切れ味を伴って。
魚型怪獣の尾を、胴体に近い部分で両断する事に成功しただろう。
其処でやっと、魚型怪獣は此方に意識を傾け、敵意を剥き出しにして、襲い掛かってくる。
狙い通り、此方を飲み込もうと顔を向けた怪獣。
動かず、相手に斧の刃を向けて──]
そらよっ!!
[──その口に、押し込んだ。
口から頭までを縦に両断する刃、腹に至る前に力任せに捻って。
振りぬいた後、断面と化した頭部を切り捨てれば、其処には怪獣の腹だけが残っただろう]
<で、お前さん、若し其処から出したら──>
≪……生身の…間、……に…す……、…め………≫
[尋ねれば、相手は恐らく生身の人間の様で。
此処で腹を開いて宇宙空間に放りだすのは不味いと、腹部だけを抱え、AHO号に戻った。
ハッチが開くのを待って、腹部を抱えたまま、中へ入る]
めんどくさい。
めんどくさいから、市長少女 明朱佳 は 主席候補生 フラン・A・入坂 に投票任せた!
─A.H.O:指令室─
……見事な三枚おろしだ。
[感心しながら、スクリーンに映る泥棒の斧遣いを見る]
ジュリエットさん、ハッチ開けて。
えーと、この中に、医療関係の知識がある人は……?
ううーん。
「機械化」連隊っていうくらいだから、オッサンみたいなサイボーグかな? それなら僕の出番だけど。
とりあえず、格納庫行ってくるね!
市長少女 明朱佳は時間を進めたいらしい。
生身で宇宙に出た場合の注意点
・息を止めない(真空に、空気が入った風船(肺)を持ってくと、気圧がなくなるので膨らんで破裂する)
・体温を奪われない(身を丸めるといい)
……僕が知ってるのは、このくらいかな?
たぶん、これで1分程度なら耐えれて、酸欠になってからも10分以内なら蘇生できるはずだけど。
ただ、気圧低くなったら、確か血管中の酸素が気化したはず……血管に空気入ると、ちょう痛い上に、脳に気化空気が行ったら即死だったような。
やっぱり生身で宇宙に出て、生きて帰るのは無理かも。
んー。裏取りしたいけど、良いぐぐりキーワードが思い浮かばないなあ。
──格納庫──
[腹部をおろし、裂いた腹の中から相手を引きずり出す。
消耗は激しい物の、命に別状は無いだろう………多分
微動だにしない様に見えるのは、今は置いておいた。]
──無事か?
[眼前の相手に声を掛ける、相手の様子を見ていれば
幾らか経った後、修理工が姿を現したのが分かっただろう]
いくつか見つけた。
・http://oshiete.goo.ne.jp/qa/42...
これが詳しいね。
今回、近くに恒星がないってことで、死因になりえるのは、窒息死と凍死かな。
どっちにしても10分は無理っぽ。
宇宙怪獣ごと収納したのは、正解だったね。
オッサン、大活躍だったね。
[顔を合わせたら、笑顔を向けて]
……で、この人がそうか。
息はある? 意識は?
[油拭き用のタオルしかなかったが、ないよりましだろうと、ぐりぐりと顔を拭いてやる]
……ああ、生きてるね。なんて頑丈なんだ。
宇宙怪獣に食べられて裏宇宙旅行なんて、凄まじい体験だなあ。全く羨ましくないけど。
[ボディをチェックしつつ]
―司令室―
えっ……スコルさん!?
[言うが早いかハッチへ向かうスコル>>+147を、止める事も出来ずに見送る。
助けに行きたい気持ちは同じだったが、結局動く事は出来なかった]
メガマリオンの武器じゃ……中の人たちをケガさせずに助けられるか、わからないもんな。
[肩を落としつつ、スコルの無事を祈る。
それからしばらくして、スクリーンにスコルの活躍が映し出された]
すごい……斧で怪獣を倒すなんて。
[腹部だけになった怪獣を抱え、スコルがAHO号へ帰還した。
医学の知識は皆無だったが、手伝いくらいは出来ないかと格納庫へ向かった]
>>+153
いや、油臭いタオルで拭かれるくらいなら、ないほうがましだろう、という気がしてきたが、男なので全く気にならない!(キリッ
合成獣《スキュラ》:イメージは有名なソレとほぼ同一
。巨大な人型かと思いきや下半身は蛸状の複足、締め付ける等の捕縛(&そのまま破壊)攻撃が得意なタイプ。自身の足が絡まる事は無い、下半身部分は打撃系の衝撃に耐性
──はは、ま、案内役は居なくなっちまったが。
流石に放置は出来ねえから、な。
息、意識共にあるみたいだが、引きずり出してからは微動だにし……。
[笑顔を向ける修理工に視線を向けて、尋ねられた内容に淡々と答えていく。
その途中、修理工が顔を拭く其に身じろぎした相手に、"微動だにしない"の言葉を止めて]
おお、無事っぽいか、それは何よりだ。
[生きてるなら無事なのだろうと、大丈夫そうである眼下の相手に視線を投げた。
修理工がボディをチェックし始めた様子を見やりながら
その様子を眺めていれば、途中でテルオが格納庫に来たのが見え、手を振って見せただろう]
―格納庫―
ボールドウィンさんは!?
[格納庫に入るなり、先程の通信相手を探した。
すぐにぐったりと横たわっている男の姿が見付かるだろう。
息のありそうな様子にほっと胸を撫で下ろす]
良かった……。スコルさん、ありがとう。
[手を振る男>>+155に頭を下げ]
こんな怪獣が泳いでたって事は、もう"巣"も近いってことなのかな。
[ユージィンの様子を眺めつつ、ぽつりと呟いた]
脈も落ちついてるし、凍傷や内出血もなさそうだ。
本当に、どういう目的で運んできたんだな……。あの宇宙怪獣。
種馬にでもする気……いや、ゲフンゴフン。
[子供の前だと思い出して、後半は濁した]
ともかく、医務室に運……、?!
[がしり、と腕を掴まれて、青年は隊長を見下ろした]
『タコは……どうなった?』
[その口から洩れた言葉に、青年は首を傾げた]
……タコって何?
貴方を運んでた怪獣なら、どっちかっていうとサカナっぽかったけど……。
『タコが……タコを……』
[そこまで言って、隊長は意識を失った]
タコ……?
[隊長の言葉に、少年も首を傾げる。
タコ――タコ型の怪獣?]
そんなのいたかな?
[思い出そうと頑張っていた所に、ユージィン>>a20の解説が聞こえた]
つまり、隊長さんはイケメンだったからさらわれたのか……。
[納得したような、しないような顔でボールドウィンを見詰めた]
― 詩論シティ・”クジラ”戦終了後 ―
[その日、虚空《ソラ》が割れて宇宙怪獣の群れが現れ、更に巨大な超弩級宇宙怪獣”クジラ”が襲来した。そして今、クジラはある男に倒され、宇宙怪獣の群れは紫の雨に穿たれ殲滅、詩論シティは僅かな落ち着きを取り戻す。]
【でももし―――、
フェイトくんが本当に知りたいなら、
教えてあげるよ。】
[マゼンタの光喪い、予備エネルギーに切り替わったグノーシス。
グノーシスは、上空から破壊された詩論シティへとフェイトに背を向け飛び去っていったが、去る間際、フェイトの頭にフランのそんな声が届いた。]
【ソフィア・パークで待ってる。】
[そしてグノーシスは消えた。]
あはは、そう言われると、意識しちゃってむず痒いけど、気合も入ります。
任せて下さい!
[言葉にして言われると、照れくさそうに、頬が少し赤くなる。
自分で、守るんだ、そう思えば――気合も入る。]
えぇっと……?
[沈黙に小さく首をかしげ、平然とした表情でなんでもないかのように、振る舞う。なんとなく、不安にさせている気がしたから。]
ああ、そうか。
”孔”を開く場所で変わるのか、それとも”孔”は開くたびに繋がる場所が変わるのか、それもまだ特定できてない、しね。
それなら、先に降りてそれも確認したほうがいい、かな?
まぁ、探す段階で無理はやめておくよ。
宇宙怪獣の方は……逃がすと、まずいし、ね。
[それぞれに、了解、と頷いて。
若干思考整理。必然以上の被害は、出せないから。]
―――本当に、知りたい…?
[その声がフランのものである事に気付くのはまたそれから数秒の後の事だが、直前に告げられた絶対の別れはひとまず回避されそうな気配に、天使は安堵した]
解った、ソフィア・パークだな。
女子を待たせるのは主義じゃねーんで、さっさと行くな。
その前に、お前の兄貴を多分安全な所に連れてって来るわ。
[届かないだろうに、首だけをグノーシスへと向けて約束を返し、その場を後にした。
――向かった先は、シルヴァクロック・アカデミー]
/*
皆、具合悪かったり時間とれないみたいだね。
かくいうわたしも微妙に吐き気がとまらない。
さっき味噌汁飲んでみたりしたけれど…。去年震える感じで気持ち悪かった時は、これで少しマシになったんだよね…。
[改造人間 イルの身体は、人形のように微動だにしない。
脳機能の停止は免れるように体内のパーツが作動しているものの、少なくとも傍目には全く動き出す様相は見られない。
ただ"天使"の腕の中で夢を見る子供のような姿で、其処にあった]
訓練生 フェイトは時間を進めたいらしい。
― ソフィア・パーク ―
[虚空《ソラ》には、”孔”
今、そこから新たな宇宙怪獣が現れる様子はない。
裏宇宙では、激戦が繰り広げられているのだろうか。
此方からでは、知る事は出来ないが―――…。]
―――――
[ちらちらと、詩論シティの街の灯りが遠く瞬く。
もう、随分と暗くなっているようだ。
『元ソフィア・パーク』と呼ばれるに相応しい廃墟となった公園。]
/*
うーむ、フランバッドエンドの可能性あるのかー。
仕方ないっていうか、こっから出来る事もないけどね。
うーん。
―アカデミーへ向かう空で―
[青年がただの人間ではない事は、コウモリのような翼や先程の“クジラ”への攻撃や…落下していく彼を支えた時の重みでなんとなくは解っていたが。
飛行による突風から彼を護るように抱きかかえて空を行く]
――…こちらHaniel、応答しくさりやがれ。
[もう、陣桜市にいる時から何度試みたか解らない呼びかけを、ヘッドセットをしっかりと身に着けて繰り返す。
腕の中の青年が“クジラ”へ大きな打撃を与えた際に、耳元で鳴る砂嵐が若干軽減されたような気がしたのを思い出し、完全に沈黙した今ならと試みた。]
あー、っと。そっちは行ってらっしゃい。
あ、っとそうだ、通信機……って、解析速っ!?
どれだけ速いと、って、……?
[機関部の不具合に通信機の解析の終了。
解析速度には驚いたけれど、受け取ったらそのまま外にでて、とそんな思考を纏めていた最中に、思わぬ一言。]
え?えーと……変わらないと思ってたんだけれど……?
[視線を杖へと向け、土ゴーレムを召喚したときも長さが同じくらいじゃないとアレは出来なかった筈、と思い返す。
だから、気のせいだろうけれど、と軽い気持ちで床に同時に突こうと両腕を下ろした。
………左腕に抵抗がない。]
……え?なんで?…………少なくとも、炎の壁の時はこんなのじゃなかったはず……だけど。
[あれからの杖の感覚を思い出そうと目を閉じて記憶を探り始め。
…………原因が思い浮かばない。
悩みだして、思考の迷路に迷いこむ。]
/*
しまったあああああああ
杖片方で魔法使った事がないから無理にいえないorz
いや、出力抑えない機会があればいいのか。*/
[>>162泥棒に尋ねられると、苦笑して]
通信室要員の頭数によるね。つまり、現在0人。
なので、指令室で艦操作してるジュリエットさんの空き領域で動かすことになるから……4機くらいじゃないかな。
[スコルから提案が出されば、彼の戦力なら問題ないと承諾しただろうが……]
……でも、その必要、なくなったみたいだ。
[ズン、と揺れる戦艦。鳴り響くアラーム。
司令室と繋がった通信が伝えるのは]
……なるほど蛸だ。
スキュラ……というところか。
「ザザ、ザーーーーーー……ちら……ル…クロック…」
[今までジャミングの影響で砂嵐以外聞こえなかった通信に、ようやく声が混ざり始めた]
……!
おい、こちらHaniel!
そっちはシルヴァクロック通信担当か!?
やい、フラット!!
完全に通じてるかどうかは怪しいが、なんとか聞こえてるなら良い!今からそっちに怪我人一人搬送すっから、メンテルームの窓外して待ってろ!
いいな、メンテルームの窓を外してお前待機してろ!!
窓を、外しておくんだぞ!!
[格納庫やらを通り抜けるのも面倒だと、直接メンテナンスルームへと運ぶつもりのようで、徐々に回復し行く通信へ何度も同じ注文を付けて飛んで行った。
しばらく行けば、見えて来る。
ある部屋の窓が外されたアカデミーの姿が]
(いなく、ならない)
(いこう、って
いっしょに、かえろう、って
フラン と おれ、とで)
(たったひとりの、いもうと、)
[眠れる青年の表情は、相変わらず、微動だにしない]
[上半身はヒト、下半身はタコ。
AHO号に近い強大な宇宙怪獣が、戦艦に足を絡みつけていた。
同時に、別の報告もきていた]
ついに……。
[0人…の言葉に渋い顔を、続き伝えられた数には、其に自身が加われば──と思うが。
その矢先、必要無いと告げられて直ぐ、起こる振動と、鳴り響く警報]
ああ、確かに、なるほど……。
[修理工の呟きに頷いてみせた、"上"は兎角、"下"は紛れも無く、蛸の様な其]
[戦艦の揺れに気付いて、ぱっと姿勢を正す]
蛸……?
敵、だね。
[ぐ、と両手の指を、感覚を確かめるように握り]
オレ、行くよ。
――"巣"が近いなら、向こうでやらなきゃいけない事もあるし。
[実際の距離はわからないが、ともかく出撃の意志を示した]
[莫大な質量をもつ「物体」とも「集合体」ともつかないモノ……。
それこそが]
「巣」が近い!
そうか……それでこいつ、必死になってるんだな?!
―シルヴァクロックアカデミーの窓―
よし、よくやった。
恩にきるぜ…こいつ、ちょっと此処で匿っててもらえね?
いや、怪我人っちゃ怪我人なんだけどよ、多分医務室に連れてってもなんもなんねーと思う。
[戻って来たと思えば治療の意味が無い青年を置いて行くと言う天使を、怪しむ眼で見る同僚の気持ちは尤もだった。
ならば、とおそらく現時点で納得させる事が出来る言葉を置く]
こいつ、フランの兄貴なんだよ。
俺もよくわかんねーけど、なんかずっと離れ離れになってたみたいでさ。
そんでやっと逢えたってのに……。
今度はフランがどっか行っちまった。
俺は今からあいつを捜しに行ってくるから、この兄貴を頼む。
[ユージィン>>+167に頷いて]
わかった!
でも、まずは戦艦にとりついているこいつだね……!
[上半身が人間、下半身がタコの生物を一睨みすると、己の機体へ急ぐ]
[夢の中に、入坂結理人はいる。
懐中時計の中の写真そのままの、黒い髪に黒い瞳の青年。
そしてそれに囁くように後ろから腕を回す、銀糸と紅眼の悪魔]
いなくならない。
いこう、って。
いっしょに、かえろう、って。
フランと、おれと、で。
『何故、そう言い切れる?何故、信じられる?』
……たったひとりの、いもうと。
フランと、おれ、だから。
後、これ。
ホントはテルオから返させてやりたかったんだけどなあ…何処ほっつき歩いてんだよ、全く。
フランにも聞けなかったし、見つけたらエンゼルキックもんだぜこれ。
[軽口を叩きつつ、腰に括りつけたままだった青年の壊れたレーザーガンを下ろしてその傍に置いた]
整備班の手の空いてる奴は居ないと思うが、それでもなんとかしてこいつを修理しろ。
…説教は帰ってちゃんと聞くから!!
今はもう行かせてくれよ、頼む!!
じゃないと……ホントにあいつ、帰って来ねえかも知れね。
…ふむ。
だったらさっさとコイツ叩いて、突撃しねえとな。
──出撃《で》るぜっ!
[「巣」が近い、その言葉に俄然、気合が沸いた。
格納庫ハッチが開いたのなら、飛び出す様に外に出ただろう]
-AHO号内廊下-
[…通信も切って、暫くぐるぐると無重力下での運動練習をして居たら艦が揺れた。
何事か分からなくて、とりあえず通信機のスイッチを入れる。]
もしもし、こちらルッカ…
ゴメン、一言で聞く。
何事?
[だが、考えていても答えは出ない。
ひとまず、郊外へと下ろしてもらい、少し遠くに見える壊れた市街地を目にして……小さな、ため息が漏れる。
被害がでないように人の気配がしないところだからこそ、静寂が、染みる。]
……いや、復旧は……皆でがんばる仕事だから。
手を出す出さない、じゃないよ、ね。
それに……まだ来るかもしれないんだし、その前に……。
[試さないと。
”孔”自体は魔法ではないはず、詠唱なしに扱う事が、できる。
その仮定を元に、まぶたを閉じて自分の中にある受け継いだ盟約の魔力の中へと意識を集中する。
両の杖を掲げて、若干右腕を引き気味にし、杖の先が示す、その交点へと意識を集中する。
「黒」が、集まっていく。]
―甲板―
[スコルの後を追うように、メガマリオンを動かし艦外へと]
不気味な怪獣だな……!
[間近で見て、改めてそんな感想を漏らす。
と、蛸足の一本がこちら目掛けて飛んで来た]
――っと!
[絡み付かれる前にスラスター噴射で逃れる]
"これは……もしかして、刃物系の武器がないとまずい?"
[通信を入れて呟きつつも、意識は懐に飛び込むチャンスを伺う]
今日最終日にしないんだったら、昨夜更新でよかっ(ry
僕がラスボスやればよかったな!
別に狼でなくても、やれば出来るんだから、これは初回落ち立候補した僕の落ち度だなー。
せっかくだから、主席候補生 フラン・A・入坂 は 改造人間 イル に投票するぜ!
──再びの裏宇宙・戦場──
[巻き付かれぬ様、回避に重きをおきながら、此方を狙ってくる足に斧で斬り付ける。
切断、致命傷こそ出来ぬ物の、切り傷程度は与えていけるだろうか。
そんな事を繰り返していると、途中、ルッカから全員に向けての通信が聞こえた]
"──蛸が出た! 巣が近いらしい、これ以上の接近を阻止しようとしてる様だ"
[怪獣の名前よりも先に身体特徴が口を着いたのは、そのインパクト故か。
簡潔にそれだけを伝えて、再び先程の様に、着実に傷を付けて行く]
"──上の部分を狙え! そっちなら大体の攻撃が通る!!"
[テルオからの通信には、上半身を狙うと良い旨を伝えた。
足に阻止され、目的の部分を狙いにくいと言う問題までは、伝える余裕は無かったが──]
(おれは、たったひとりの、にいちゃん、なんだから)
( ……… )
(はなれ、ない
いこう、って
いっしょにかえろう、って
やみを もったままでもいいから、って)
[アカデミーでの"天使"と同僚との対話、テルオから返させてやりたかったという失くし物の存在。
その会話もおぼろげには聞こえていたが、少しの刺激で忘れてしまいそうな記憶の領域。
青年は今、暫くは解けそうにない夢の呪縛の中]
『たったひとり、の?』
そう、たったひとりの、いもうと。
それに、おれは、たったひとりの、にいちゃん、なんだから。
[首筋に、ため息が掛かった]
『……忘れろ。
妹のことなど、忘れてしまえ』
っ、……どうして!
『あれは結社に対する脅威だから……ということになるな。
……それに、第一、何時か別れというものが来るだろうに』
そんなことない!はなれ、ない!
いこう、って!
いっしょにかえろう、って!!
"闇"を――おまえを、もったままでもいいから、って……っ!!
[「黒」が集まる先にあったのは、少し離れた、壊れた公園。
あそこなら……もし何かあっても、街から距離はあるし、大丈夫な筈と踏んだ。
誰かがいる可能性を忘れて、その公園――『ソフィア・パーク』の上空へとパスケットボール程の黒い球体の”孔”を開く――]
あれ?すんなりと――
ルッカ?聞こえる?ルッカ?
[割とすんなり開いた印象。
思わず、持ってきたルッカと繋がるはずの通信機へと話しかける。
その間に、”孔”に気づいた小型の宇宙怪獣が目をつけ始めている、と気づかずに]
誰かの為に犠牲になるとか、俺は大ッッッッ嫌いだかんな。
お前はそれ、よく知ってんだろ?フラット。
あん時一緒に居たんだからよ…。
まあ、そういうこった。だから捜してくる。
後……
もしも、その兄貴がどうしてもフランの所に行きたいっつーなら、飛行ユニット貸し出すなりなんなりしてやってくれねーかな。ジェット型のその辺に転がってたろ?
普通の人間じゃねーみたいだから、ジャミングも解けて来てるし転送装置で座標を俺に合わせて飛ばすってのも出来るかも知れんが……博打でしかねぇ。
今言ったのは全部「フェイトが言ってた」で許可もらえ、良いな!
礼は…まだ残ってたら、キングバーガー・ジンローの…
スペシャルクレームバナナバーガーな。
[嫌な約束を残し、再び窓から飛び立とうと身を乗り出す]
/*
話を出す前にwwwwww
ちょっとw絶対気付くと思うw
それに、ソフィア・パークに人いるかいないかくらい調べようよ。
/*
表でおにいちゃんおにいちゃん言ってたから仕方ないね。
しかし吃驚した。まさか、求婚者だと思われてるだなんて。
こんにゃろっ!
[回避して斬り付ける、──その動作だけで既に何度目になったか。
渾身の力で振られた斧によって、1本の足が本体から離れた。
ようやく、と言った様子で次の足へと向かおうとした、その時]
ッ!?
[背後からの足に捉えられる、直ぐにぐるぐると巻きつけられる足、力を入れて脱出を試みても]
──く、っそ!!
[離れる様子は無い、むしろ、締める力は強さを増していく]
せっかくだから、魔法少女 エリー は 改造人間 イル に投票するぜ!
"上の部分――"
[スコル>>+173の言葉に、モニタ越しに敵の状態を見上げる。真空で行動出来るという違いはあるものの、ヒトとほぼ同様の皮膚で覆われているように見える]
"わかった! ……で、でも……"
[敵もその事は承知の上だろう、上半身に近付こうとすれば、途端に数本の足が進行を遮るように現れる]
"……どうにか、背中側に回ってみる。
目が二つだから、背中側の敵を正確には狙えないはず――"
[しかしその提案も、スコル>>+174の姿を目にし途切れる]
"スコルさんっ!?"
[咄嗟にスコルに向かうようスラスターを操作していた]
"くそっ……スコルさんを離せ!"
[手近な足を殴り付けるも、ダメージがあるようには見えず]
だったら!
[突き刺す、《相棒》の牙。
鈍い感触を伴って突き刺さる其は、足を徐々に《喰らって》行く。
全ての足、本体を《喰らう》事が出来ると思った、その時──]
──自分から、足を切っただと?
[《喰われた》足を切り離す《スキュラ》。
拘束は解け、自身を縛っていた足は《相棒》によって灰燼と化していただろう。
自身に若干の驚きは残った物の、足は着実に、その数を減らして行く。]
ただの頭悪い訓練生上がりのパイロット風情が、何処までやれっかわかんねーけど…ムチャするようならガツンと止めてやるかんな。
ぜってーあんたんとこに帰らせてやる。
[最後に言い残したのは、青年に向けたもの。
忘れ物はないか、指折り数えて確認し終えて再び天使は空へ飛び立つ]
そんじゃー、行って来る!!
後は頼んだぜ!!
[ぐ、と壁を蹴って舞い上がり、とある場所へ向けて一直線に、墜落にも似た速度の上げ方でソフィア・パークだった廃墟へと向かう]
─司令室─
ジュリエットさん!
[荒い息と共に司令室に飛び込み、メイド兼艦長の名前を呼ぶ]
……今は出撃(で)られないってどういうこと?!
まさか風邪でもひい……はぐぅ!
[メイドのツッコミの裏手パンチで、壁まで吹き飛びながら、青年は笑顔でサムズアップ]
「私は人間ではないので、風邪などに罹患することはありません」
だったら……どうしてさ?
戦闘狂のジュリエットさ……はぐぅ!
[もう一撃を受け、青年はノックアウトされた]
[絡み付く足から脱出したスコル。
通信から、ひとまずは大丈夫だと判断し]
"――ってことは、今がチャンス、だよね?"
[スラスター操作のため、両手を構え]
"いけぇっ、――メガマリオン!"
[誤動作防止システムの発動スレスレまで大きく振った。
同時にスラスターが噴射し、テルオの体はコックピットに押さえ付けられる。
モニタの向こうに、急激に近付いてくる足が見えた]
"振り切れっ!"
[そのまま真っ直ぐに突っ込み、質量と加速度の力で強引に突破した。
大きくカーブを描きながら、右手にはパイルバンカーを構えた]
[倒れて行く青年の向こう……司令室の巨大スクリーン。
そこに映るのは、小島ほどの大きさがある、あまりにも巨大な……宇宙怪獣の「オリジン」。
様々な生物の集合体]
[そしてその少し向こうには、巨大な穴。そこから覗くのは……地球。
そう、こここそ、地球上空に開いた「孔」>>1:0]
[副艦長の椅子にどうにかたどり着き、鼻血を拭きながら、青年はそれを見た]
そうか……。
第一部隊はここから突入して……そして、壊滅に近い打撃を受けて、逃げたんだ。
だから、なかなか見つからなかった……>>4:+27>>4:+28。
せっかくだから、主席候補生 フラン・A・入坂 は 市長少女 明朱佳 に投票するぜ!
せっかくだから、改造人間 イル は 市長少女 明朱佳 に投票するぜ!
改造人間 イルは遅延メモを貼りました。
/*
酷いメモ乱舞に。
少なくとも、メモからは墓下希望に思えたから投票。
おにいちゃんが地上に残るかどうかは、皆に任せてるんだと思うよ。>エリー
魔法少女 エリー は、なんとなく 改造人間 イル を能力(食事)の対象に選んでみた。
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