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"うん、フランも無理するなよ?
ほら、イル――由理人さんが心配してるしさ"
[と、彼女の兄>>119をちらりと見る。
先程の行動には驚いたけれど、もう大丈夫だろう――と思った瞬間、力が抜けた]
[――幸い、メガマリオンには異常に振れ幅の大きな入力があった場合、自動で操作を無視する機能が付いていた。
それでも、一瞬、不自然に身体を揺するような動きがあるだろうけれど]
主席候補生 フラン・A・入坂は時間を進めたいらしい。
[メガマリオンの方に視線は合わせないまま。
テルオに返す声色は、以前よりも明らかに険しいもの]
……馬鹿か。
心配なんかして、お前に何の得がある。
[何の得が、という言葉はかつて誰かにもした気がしたけれど。
少し目を伏せて、すぐに、今は忘れることにした]
で、お前は、如何して―――
[ここに来たのか、という問いは、すぐにその答えが聞こえたために発せられず]
――人間やめてメカマリオンなんかになったんだ。
[何かそんなことが口を突いて出てきた]
[フランが無事か、という問いには自分からは答えなかった。
答えられないで居るままだった最中に、本人から答えが聞こえてきたから。
その時少しだけ、瞳の色を隠すように、目を閉じていた]
改造人間 イルは時間を進めたいらしい。
[混戦してるせいか、おくれて入ってきた通信>>117に]
『心配っていうか、ってかこっちは終わったっての!
とりあえず、今からその後始末だからこっちの心配はしなくていいよ!
ええい……』
[フェイトへとヒートしながらさらにもう一言、という所で他の声を聞いて、少し気分を冷却。]
って、いやまぁ、今のフェイトに言うならこうかなと。
後…………誰にでも、譲れない一線はあると思う。
フェイトの場合は多分――他の誰も犠牲にさせない、んじゃないかな。
その為なら、無茶しそうな気がする。……多分だけど
[そういう自分の表情は、年相応の人を心配できている表情になっていたことに、気がつけて、いない]
[わざとらしく頷いた後、肩を竦めた相手。
自身の要約が合ってなかったのか、なんて心配するも…それは杞憂の様で]
興味が、無い?
[口をついた疑問、続く言葉は、自身の理解の範疇を超えている物だったけれど
続き、相手の口から出た『都合の良い英雄活劇(>>+20)』に笑ってみせただろう]
──ま、良くわからんが。
早い話、今のところ怪獣どもと戦う事がお前さん達の目的な訳だろう?
[メイドに襲われないなら構わない、それは今の自身にとって一番大事な事。
言ってしまえば自身も怪獣退治に興味など無いのである、襲われたなら倒す、それだけの事。
端から断る気も無かったので、二つ返事で快諾してみせただろう]
訓練生 フェイトは時間を進めたいらしい。
[イル>>123の声が聞こえた気がして、コックピット内に崩れていた身体を起こした。
両手を持ち上げて、基本姿勢に持って行く]
"得?
得……は、ないかなぁ?"
[空元気だけど、小さく笑って答えた]
"でもさ、ヒーローみたら、応援したくなるだろ?
テレビの向こうとか、声の届かない所にいてもさ"
[向こうの口調は、険しかった。
けれど、時にヒーローもそんな口調をする事を、少年は知っていた。
そんな時、子供たちははらはらしながら思うのだ。
『どうしてテレビの向こうのあの人たちは、本当の事に気付かないの?』と]
"あー、人間は、やめてないよ。コックピットの中にいる"
[笑う所なのかわからなかったが、笑ったとしても外に伝わらない程度の声にしかならなかっただろう]
"えっと、ここまで来るのに、中に乗らなきゃどうしようもないっていうのもあるんだけど――
前に、ある人が言ってたんだ。
中に乗るのと外で操るのとじゃ、命の張り方が違うんだって"
― 元ソフィア・パーク ―
ううん…羨ましいよ。
メカマリオン、大好きだったから。
[敵わないと言われれば、フランはそう言って。
メカバトル大会で、テルオは決して”天才”と呼称されていた訳ではない事は知っているけれど、それでも天性の勘や閃き、それに決して諦めない心を熱い心を持っている事をフランは知っていた。]
テルオくん、ジンロボに乗れるから凄いってことはないよ。
……どんな力も、どう扱うか 。
[小さな呟き。
テルオ>>122の促しに、兄へ再び完全に向ける視線。]
…―――おにいちゃん、相反した気持ちを持ってるんだよね。
[正に心を読み取るかのように。]
くるしくて、でも、どうにもならなくて。
優しいおにいちゃんだから、
皆の事を想って、苦しんでるんだよね。
ね、行こう。
一緒に帰ろう。
闇を持ったままでも、いいから…。
[少しでも、フランの言葉が兄に届く事を。]
>>128
ただ同時に、「中に乗っていない」のは、テルオの強みであるのだから、恥じることは全くないんだけどね。
僕は「僕のジュリエットさん」が最高であり、そこから外れれば外れるほど「程度が低いもの」と見るという、絶対基準があるから、そういう言い方になったわけで。
そう?
まぁ、あたしよりあんたの方が付き合いは長いことだし。
あんたが言うならそうかもしれないわね。
[フェイトの、自分が見えていなかった部分もエリーは見ていたのだろう。エリーの心配した表情に素直に頷いた]
…にしても…あんたもそんな顔するのね。
初対面でフェイトに、あんたのこと厄介そうって言っちゃったけど、あたしの勘違いだったかしら。
これでも人を見る目はそれなりにあるつもりだっただけに、ちょっと自信なくしたわ。
[まじまじと、感心したような目をエリーに向けて。その反応を待たずにくるりと向きを変えた]
さてと、それじゃあたしは歌ってくるわよー…
…と…
ごめん、ちょっとだけ内線返してもらえる?
あたしに連絡だわ。
[受話器の発光するランプから、それが備品管理課からのものと悟る。エリーに一言断りを入れてから、その報告を受けた]
じゃあ、決まり。
よろしくね。
[泥棒に向けて、握手の為の右手を差し出した]
それじゃあ、仲間ななんだから、お互いに手の内もう少し晒しておこうよ。
僕本体は普通の人間。修理工ギルドからは、Sランク貰ってるから、まあ結構いい方だけどね。修理関係は任せて。
[さらりと言うが、少し自信を滲ませて]
戦闘力があるのは、ジュリエットさん。
「機甲」って言ってね。父さん……エーヴリー博士の最新作なんだけど。
言うなれば、パワードスーツの一種になると思う。ジュリエットさんと、補体から構成されてる……今は飛行機の形をしてる。ハッチに置いてあるんだけど。
そして、僕はジュリエットさんを「着る」ことで、無重力・真空状態でも戦えるよ。
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