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[涙目を拭って、真剣な様子で問いかえる澪に、
小さくありがとう、と呟いた。
握られる手に、ぴくりと反応はしたけれど
自然と握り返す事が出来た。]
……ふふ。澪なら解けてしまいそうだから怖い。
いや、喜ぶべき、なのかな。
[小さくとも、澪の手は温かかった。]
…………主な症状は体力の低下と重度の貧血、だ。
体力というよりは、筋力と言った方が分かりやすいかな。
その内、心筋症か呼吸困難を起こすだろうといわれている。
………青木医院長には随分とよくして貰ったが
……………。最近は帰っていない。
[みんなには内緒だぞ、と付け加えた。]
俺のことはいいけどよ。
[苺の感情に合わせてエアドラムのビートを刻む。]
落ち込む乙女のあやし方、あいにく俺は知っちゃいねぇ。
教えてくれるかい?苺先生。
―本棟/屋上―
目指すところは、今期の恋愛学の単位だな。
あたしは奨学生だから、必修単位を落とすと放校、
あの実験室からも撤退を余儀なくされる。
それだけは何としても避けないといけない。
もういっそ、官能小説でも提出してやりたい気分だが。
[結果は当然、不可、だろう]
その先は、――まだよく分からない。
幸せが、ちょっと難しくて。
意地悪というか、ヤツカの反応が
あまりに可憐なので、つい。
……見習わないとな、色々と。
[悪戯っ子の笑みで、潤んだ目元をそっと拭ってやる]
まあ、あたしまでムラムラ暑くなってきたのは、
どこかの誰かさんのせいもあるかも知れないが、
今は置いとこう。
…ゆーざぶろは良い人デス。
理不尽に当たられたんだから、怒ってもいいのに。
変、なの。
[困ったように笑うと、裕三郎の鳩尾辺りに、軽くパンチ。]
うん、これでスッキリ。
ありがとデス。
[握っていない方の手で、指折り症状を数える。
虚弱体質というか、医者も匙を投げるレベルだ]
いくら天才科学者と言えど、
あたしは専門の医師ではないしな。
もしかすると、年単位の戦いになるかも知れない。
あー、ますますあの実験室の環境は手放せないな。
[眉間の皺はますます深くなる。
命に関わることだ、安請け合いはできない]
ドロップキックを放っていた時は、
そんなに体力がないとも見えなかったが。
……そうか、頑張ってくれていたんだな。
やっぱり、今度はあたしが助ける番だ。
おっと、こういう時、男は避けちゃいけないんだったな。
[苺のパンチを甘んじて受けた。]
俺は別に何もしちゃいねぇが、苺がいいってんなら、それでいいさ。
[び、とサムズアップ。]
ちゃんと主治医の言いつけに従うのが、
一番の治癒への近道だと思うが。
悪い子だな、ヤツカは。
……家出の理由を聞いてもいいか?
[内緒、には溜息とともに頷いて、まだ手を握ったまま]
斯く言うあたしも、
実母と異母の板挟みが面倒で、
実験室で寝泊りしてるんだがな。
もともと、研究が長時間に及んだ際には
泊まり込みを想定してあるし。
ありがとう。
…澪にそう言って貰えると、元気になれる。
[ふと気付く。]
幸せか。
……澪がいて、充実していて。
この状況はとても幸せではあるんだが、
これ以上の幸せというのも、やっぱりあるんだろうな。
形の違う幸せも。
……となると、とにかく今は澪の考査対策か。
……厄介な考査だよなー。あれ。
[はふぅ、とため息をついた。]
待っているよ。ずっと。
……澪の為にも、ちゃんと助けられないと、な。
―――。
実母と異母の…。
……世の中、狭いな。
私も似たようなものだったが――
[一夫多妻の弊害。]
――それは理由らしい理由ではないな。
顔も覚えていないし。
……治療する方法は無いらしい。
進行を遅らせるだけだ、と院長は言っていた。
[握られた手に、力が篭る。]
良くしてくれた。待遇に不満は無かったよ。
熱をいれ過ぎて第六夫人に愛想を尽かされたと言っていた。
…………。
でも、ある時、本を読みながらふと思ったんだ。
身体がそんなだから、私のわがまま――大学の勉学以外は
寄り道もしてはいけないし、余計な体力も浪費してはいけない。
必要な講義が終わればまっすぐ帰ったし、
帰っても外出する事はなかった。
ずーっと本ばかり読んでいた。
…………。
………このまま、終わるのかなあって。
そんな事を思った。
理由と言えば、…そんなところか、な。
― いろいろな部室が集まる廊下 ―
[保健医に診て貰ったところ、特に身体に異常は無かった。熱中症かなにかじゃないの? とは言われたが]
水分はちゃっと摂ってるんだけどなぁ。塩分が足りなかったのかな。
[“雷神の左手”を聞きながら、てくてくと]
同じ課題は、ヤツカにも課せられているはずだが、
あたしだけが問題ということは。
……そういうことなんだな。
[やっぱり意地悪な顔と口調で、含み笑い。
繊細そうな手の平の真ん中を、こそばしてみた]
問題は、恋愛が幸せとは思えないあたしの意識と、
家族環境もあるんだが……。
母さんがさ、ずっと泣いてるんだ。
父さんからの興味が薄れて、省みられなくなって、
それでも父さんを愛してるから、泣き暮れてる。
うちだけじゃなく、よくあることだろうけど。
あんな辛そうな姿見て育ったら、とても恋愛なんて
したいとは思えない。
そんな母さんが、幸せになれる方法を、
必死に探して勉強して勉強して、ここまできた。
あたしとヤツカが友達になれたのは、
その寄り道のおかげだな。
感謝しなければ。
[はにかんで、空を見上げる。
雲か霞のように捕えどころなく消えてしまいそうなもの。
けれど、手の平に握った体温だけを頼りに]
ヤツカの人生だから、
居たいところで、やりたいことをすればいい。
でも、一緒に居たい人と、少しでも長く、と思うなら。
たまには病院にも帰らないとだぞ。
理由を話せば、そんな半幽閉みたいな生活でなく
適度に緩めてくれるかも知れないし、
あたしもちゃんと御見舞いに行くし。
……待っていてくれないと。
特効薬が完成した時に、
ヤツカが居ないんじゃ意味ないからな。
このまま終わる、ヤツカじゃないだろ?
ぽっくりさんだって、転生を果たしたんだ。
[ぴょんと一つ跳ねる。
そろそろブドウジュースの効果は切れた頃合だろうか。
空に向かって両手と触手を突き出しながら、大きく伸びをした]
あー、真面目なことずっと喋ってたら
脳がオーバーヒートしそうだ。
ただでさえ、考査前に入ってから
知恵熱が続いているというのに……。
[風鈴の短冊のように、垂れた白衣の袖がはらはら揺れる]
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