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別に、そんな無理矢理とか考えてねぇよ。
無理なら無理って言ってくれりゃ、我慢ぐらいするさ。
[なにやらごにょごにょ呟いている青木の頭を
わしゃわしゃと撫でる。]
……ん、どうした。
っ…!
[急に撫でられ、びくりとした。
抗議の視線を向けるも弱弱しい。]
……いや。
これは、私の友達が持っていたものなんだ。
記憶にある。
でも、どうしてこれがここに…。
[さっき退出したばかりで落としていった
にしてはどうぞお使い下さい感が醸し出ている。
魔法瓶を胸に抱いて、火浦に振り返った。]
火浦真。
もしかして、み…皮田鼻子に何かあったのでは。
[周りを見渡す。彼女らしき人影は無い。]
んー……ちなみにそれ、中身はなんなんだ?
[魔法瓶をじっとみる。
何だか色んな意味で少し嫌な予感がする。]
カワダハナコってさっきの触手少女だろ?
明らかに元気そうだったがなぁ……。
中身?
…私の時と同じなら、「チットモアヤシクナイブドウジュース」
のはずだ。
[飲んでみるか? と首を傾げた。]
ああ。そうだ。
……元気でも、急に体調を悪くするということもあるし
何より彼女は先日、体調を崩したばかりなんだ。
もしまた倒れたら…どうしていいか、分からない。
手掛かりはない。けれど――。
放っておくことは出来ない。
ふぅん……ブドウじゅーすか。
[その魔法瓶をじっと見て
1.そんな怪しげなもの飲む事はできない
2.一口飲んでみる
3.青木に一口飲ませる
4.血迷って全部を一気飲み
5.更に血迷って青木に全部飲ませる
1(5)]
ふぅん……ブドウジュースか。
[その魔法瓶をじっと見て――
1.そんな怪しげなもの飲む事はできない
2.一口飲んでみる
3.青木に一口飲ませる
4.血迷って全部を一気飲み
5.更に血迷って青木に全部飲ませる
6.なぜか二人で互いに一気飲み
3(6)]
い、今はブドウジュースという気分では。
こら。やめ――
[抗議の声虚しく、ジュースを飲ませられた。
ごくん。]
………あ、ああ。
頼む。火浦真。
み…皮田鼻子を探すのを、手伝ってくれ。
私は――
[1.再生電波を受信して屋上へ。
2.間違えて離棟へ。
3.ふう。とりあえず安土メイの胸を揉んで落ち着こう。
4.MP吸収元を察知して屋上へ。
1(4)。]
私は屋上へ行ってみよう。
構内も見渡せるし、分かる事も多いかもしれない。
[屋上へ続く階段を見た。
魔法瓶を抱きしめ直す。]
それじゃ、別棟内でも軽く探しておくかな。
青木も朝は体調悪かったんだ、絶対に無理するなよ?
[ぽん、と心配そうに肩を叩いて
その場を離れようと廊下へ足を向ける。]
……ああ。大丈夫だ。
友人を探して壊れる程度なら――
[それ以上は言わず、廊下へ足を向ける火浦を見送った。]
……ありがとう。
[頭を一つ下げて、青木さんは一路、屋上へ。]
―屋上へ―
[抱いたままの魔法瓶がやけに重い。
階段を上がる度に鼓動が多くなる。]
……は、ぁ……。
[やけに粘度が高かったブドウジュースの影響だろうか。
後味を飲み込みつつ、屋上に至る扉を両手で押して開いた。
さび付いた、けれど閉ざされた空間を開け放つ音がする。]
―本棟/屋上―
[ぎぎ、と扉が轢む。
通りぬける風に、髪と戻った触手をなぶらせながら、
ゆっくりとそちらへ頭を巡らせた]
ヤツカ。
どうだ、あたしの置き土産は役に立――
あれ、なんでそんな状態でここに来るんだ?
[憶測が外れたことに、心底納得いかない様子で首を捻る。
慌てて八束の方へ駆け寄った]
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