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か、かわいい!?
お兄ちゃんは……ボクの事はただの妹としか思ってないデスよ。
[腕の内側を撫でられると、やんっ、と小さく声を出して震える。]
ボクが犠牲になるの?
しょくしゅの人……ええと、お名前なんだろ。
おんなのひとが好きなのデス?
データかぁ…。
[うーん、と唸る。]
…ボクで役に立てるかな。
ヘンになっちゃったら、助けてくれるならイイヨ?
[にこっと笑うと、魔法瓶を受け取って、蓋をあけた。]
おくすり、成功して、みんな幸せになれるといいデス。
[そう言うと、くびくぴと飲んだ。]
つまり、ただの妹がこのレベルでは、
恋人となると尚更、敷居が高くなる、と言っているのだ。
お世辞でなく褒めているのだから、受け取っておけ。
[こほん、と咳払い]
あたしはごくごく自然に口元を拭われたが、
ああいう扱いに慣れているのだろう、空は。
[思い出して、唇を舌先で拭った。
舌舐めずりしているようにも見える]
あたしの偽名は川田 花子だ。
友達になりたいのであれば、
真名を明かしてやらないこともない。
今のところオスもメスも見境はないな。
法律で、メスとメスが結婚できないのは把握しているが。
ついでに言うと、恋愛感情などなくとも、
イタすことはデキる。
薬は気軽に「恋した気分」を味わえるカンフル剤だ。
……失敗していなければ。
[得意げに口上を続けていたところで、
苺が発情する(?)ブドウジュースを飲んだ。
おお、と両手でガッツポーズ]
ヘンになっちゃったら責任は取るぞ勿論。
[性的な意味で]
…こういう日もあるだろう。
以前から考えれば驚くほど何もしていないけど。
[雲を見た。]
こういうのを、充実してると呼ぶのかな。
…火浦探しは諦めよう。
[息をついた。
そのまま、第二根城の旧美術部室へ。*]
/*
そういえば、実験室に戻って
あきなの所業は確認しておかなくては……。
でもそこで絡んで足止めさせると、
あきなが男と遊べなくなってはいけないので云々。
[こくん、と飲み込むと、口の端を紫の液体が一筋伝う。]
ぎめい、なの?
花子さんて、かわいい名前なのにもったいないデ……
[語尾は、ひっく、というしゃっくりと共に失われる。]
……あるぇ…なんか……
あつ…い…
[じわりと肌の表面に汗が滲む。]
[校門を出て。学校の周りを一周して戻ってきた。
途中で青木さんの気配が感じられたような気もしたけれど、残念ながら、早綾にそんな能力はなかった]
…戻ってきてしまいましたわ。
部活に顔を出したほうが、よろしいのでしょうね。
[一度首を傾げてから、
1.<<青木さん(弱)>>の傍に顔を出した
2.花子と苺の近くまでやってきた
3.火浦の背中を見つけた
4.久美が剥いている所を目撃した
5.一人でぶらぶら
6.部室に顔を出した
5(6)]
……んっ…なんか……ヘンだよぉ…
[身体が徐々に熱を帯びてきて、思わず自分で自分を抱きしめる。]
や……だ、だめぇ……
[がくりと力が抜けて、その場にしゃがみこむ と]
―中庭―
この偽名でトイレに篭もると、
新たな怪談を作ってしまいそうだがな、
って、……コドモには刺激が強すぎたか。
[オマエもコドモだ。
血溜まりに身を浸す少女、さながら殺人現場のよう。
このままでは容疑者として身柄を確保されてしまう。
いや、まごうことなき実行犯ですが]
いちごおおぉおー気をしっかりもてー。
えーと、こういう時は、
ヤツカがしてくれた看病だ。
[そのために向かうのは――
1.無難に医務室
2.保護者兄のいる料理研究部室
3.茶華道部室に出戻り
4.実験室に連れ込み
5.離棟でしっぽり
3(5) ]
よ、よし。
畳の上で膝枕で浴衣でクンカクンカだからな。
[謎の呪文を呟きながら、脱力した苺の身体を抱き起こす。
動揺で手が震えていた。
白衣に血痕が散ったが、それどころではない]
オマエをぽっくりさんのように、死なせはしない――ッ!
[渾身の力で背負おうと試みたが、何せこちらも小柄で非力な身。
べしゃりと潰れて、その場に這い蹲る。
意地でも苺は落とさなかったが]
ん〜〜〜〜ぎぎぎぎぎ。こなくそっ。
[病み上がりなりに頑張って、41mほど苺を引き摺った]
あ、あれ。
これはもしかして、
触手で搬んだ方が楽なのでは。
[どう見ても捕食中ですありがとうございました、
な絵面になってしまうが。
今は些細なことに目くじらたててる場合ではない。
ぜーはーと血に染まった白衣の肩を大きく上下させながら、
苺の身体にしゅるしゅると触手を巻きつけた]
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