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[青木さんとは別れた。
理学部へ向かう廊下。
疎らだった人影もなくなったところで、
花子(仮)はねっちょねちょになるのも厭わず
自分を抱き上げた自称王子様の横顔を上目遣いで見上げる]
……オマエのお嫁さんになってやっても、いいぞ。
[一応これでも、腕の中になるのだろうか]
これで、条件はクリアか?
[青木さんとは別れた。
理学部へ向かう廊下。
疎らだった人影もなくなったところで、
花子(仮)はねっちょねちょになるのも厭わず
自分を抱き上げた自称王子様の横顔を上目遣いで見上げる]
……オマエのお嫁さんになってやっても、いいぞ。
[二度目は囁くように音量が小さくなって、
どこか拗ねた響きも混ざっていた]
これで、条件はクリアか?
[一応これでも、腕の中になるのだろうか]
/*
もうちょっと
こう、僅かでも申し訳程度に萌える反応にしたかったんだが
時間がなく
匙加減ムツカシイ。
デレ皆無かデレデレしかできないので、
適度ってのがなあ……うーむむむむむ。
あざとさを感じさせない 可愛げ が 欲しい。
ふっ、まぁ、悪かねぇな。
合格にしといてやるか。
[素直ではない声で告げる言葉に、笑みを返す。]
それで、イカのお姫様は、このまま理学部に戻っていいのか?
[少し意地悪な表情を浮かべて、花子の瞳を見詰めた。]
様は、だめなのですか?
では、どういたしましょう。
…あきな、さん?
え、ええ。案内していただけるのでしたら、お願いして宜しいかしら。
そうだな。存在というか、
喋る度にどんどん人数が増えていってる感じだ、裕六郎。
[申し訳なくて、首から手を離そうとするのだが、
べとべとくっついて上手く剥離できない。
おまけに、一歩毎に小柄な身体は揺れるので、
支えがないと転げ落ちてしまいそうだ]
すまない。理学部には流し台と手ぬぐいはあるが、
シャワーまでは完備していないんだ。
それと、服を汚してしまったようなら、
後で洗って返すぞ。
[@洗濯研究会、自分の洗濯板使用で]
だから、着くまで掴まらせておいてくれ。
えっと…。
離棟でしたかしら?
防音に優れた所があるらしいですのね。
少し、興味がありますの。
いつか、参るかもしれませんし、一度見てみたいと思って。
触手が生える以前から、
主に年齢が理由で、聞き届けてすら貰えないことが
多かったんだ。
裕七郎の心に響いたなら、今のところはそれでいい。
誰にだって選ぶ権利はあるし、
あたしは裕七郎に恋愛感情があるわけではないからな。
[笑顔を返そうとしたが、
早綾はフィアンセを選ぶことなど
できなかったのだろうな、と思うと
何故か唇が歪んで上手く笑えない]
……理学部以外、どこに、って
ああ、先にシャワーでも浴びて、ぬめぬめを取るか?
[丸暗記は応用力に欠け、即ち想定外の事態には
セクシー回路ゼロなのだった]
だ、だめー
あそこは行っちゃダメ。
[「離棟」に条件反射して、即答で返す。顔は激しく真っ赤。]
[サーヤは箱入りお嬢様に見えるのだけど、実はもしかしてそういうの経験済みなのかも。と変な想像をしてしまう。]
あら、だめなんですの?
わたくし、少し楽しみにしておりましたのに。
あの、あきなさん、お顔が真っ赤になっておりますわ。
熱でもあるのかしら。
[額に手を伸ばした]
その心配はいらねぇよ。
男は女のために泥水と粘液を被ってナンボのもんさ。
ま、花子が洗ってくれるって言うんなら、甘えてやってもいいけどな。
……無理すんな。
自然に笑える時が、そのうち来るさ。
ぬめりが邪魔にならない時も、な。
[花子の頭をくしゃりと撫でた。]
/*
どっかで誰かシャワー室出してなかったっけ。覚えてない。
メイのログを見たら、水道で濡らしたタオルで
いいじゃないという気は した。
あうあう
サーヤもやっぱりあれであれあれなのかな。
[しどろもどろで既に意味の通る言葉になってない。]
[早綾の手が額に触れて、少し緊張する。]
あれであれあれって、どういう意味なんでしょう?
[額に手を当てて、自分の額と比べてみる。少し暑いかもしれない]
日光に当たりすぎたのかしら。
わたくしの体温より、少し温かいわ。
あのう。
わたくし、まだ経験はありませんわよ?
離棟がそういう場所であるのはお聞きしたのですけど。実際にどういう場所なのか見ておきたかったものですから。
あたしの責任だからな。
洗ってやるのは構わない、というかさせてくれ。
あたしは自分で言うのも何だが、義理堅い性格なんだ。
[でも、どちらかというと、青木さんの手の方が
洗ってあげたい感じがする。余談]
実験室で用意できるものは、濡れタオルくらいしかないが。
それを何と、液体窒素で
釘を打てるくらいに凍らせることもできるぞ。
[頭を撫でられて、目が丸く見開かれた。
払おうにも、両手は首に回してぬっちょり。
触手を巻きつけると更なる惨事を呼ぶので、
斜め45度を保ちぴくぴくむず痒そうに耐えている]
難しい話は分からないんだが、子ども扱いはするな。
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