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[夜が明けてから家に顔を出すと、過保護な両親は寝ずに心配してたらしい。泣きながら叱られた。
わたしも泣きながら謝った。
けど、ずっと泣いてはいないと決めたんだ。わたしは大学ノートと筆記具をかき集めて、神社に戻った]
住んでる番地で、グループ分けします。最大でも5人がいいと思います。
グループ4つでクラスにします。クラス5つで班にします。
グループ長は、定期的に点呼をとってください。ぼんやりしてる人がいたら、計算か、歴史か、クイズか、なんでもいいので質問して下さい。
返答がおかしければ、すぐにクラス長に回してください。
自転車を持ってる人、ケンカが苦手な人は、連絡クラスになってください。ただ、クラス長を見つけて伝言を離して、他のクラス長への伝言を聞くお仕事です。
[集団心理というものは、時に狂気を生む。
普段穏やかに生きている者が
愛する家族、友人、愛した環境を奪われた時
そして、その復讐心から結束したとき…――
人は……鬼と化す]
[偶然でも、流れ弾が当たれば。死ぬ。
義憤に狩られ、半ば命を捨てている者もあったろう。屍鬼を狩る内に感覚の麻痺してしまった者もいるに違いない。
しかし、全てではない。あくまで彼らは兵士ではない、ただの田舎の村人なのだ。
覚悟を決めていたとしても死ぬかもしれない想像と、具体的にそこにある死の恐怖は別だ。
逃げ出す者がいるのもおかしくはなかった]
「人形」にされた人は、病院の地下病室に集めて下さい。
看護婦さんたちは、その人たちの体調確認をお願いします。
神主さん、巫女さん、住職、お坊様がたは、ありったけの神像、お守り、何でもいいので全部出して下さい。
消防団、駐在の皆さんは、引き続き村内の屍鬼隠れ家捜索をお願いします。
「消毒」が終わった場所は、地図に書き込んでしらみつぶしにしていきます。連絡クラスへ伝言してくださったらいいです。
/*
別に全員を行動不能にしようってんじゃないんですが。
先生の抵抗激しいなw
ここまで不利な状況で屍鬼勝たそうなんて気は全くないのですが、村人無敵すぎていただけないので……
調整のつもり。
紫苑、私がエレベーターで上に上がったら
再びエレベーターを下ろして、電源を落として。
私は、大丈夫。奴らから見たら、人間だもの。
人が人を殺せば、殺人。立派な、罪よね。
もし、奴らが来て、屋敷に入って来たら……
例え"人形"が居たとしても、もしかしたらここが見付かるかもしれない。
私一人では、貴方を守れない……
私が囮になる。私が居て、貴方が居なければ、ここから逃げたように見えるかもしれない。だから、ね。
[わたしのような小娘が言うことに、どれだけの効果があるだろうか。
わたし自身も不安だったが、少しずつ、手伝ってくれる人が増え始めた]
[そこでわたしは気付いた。
ここに残っているのは、山入や兼正に行くほどの度胸はなく、かといって村から逃げ出すほど淡白ではない、「平凡」な人々なのだ。
わたしと同じ]
[皆、「誰か」が「どうすればいいかを教えて」くれて、「解決してくれる」のを待っていた。
わたしと同じように]
大丈夫です。
今だけ、今だけ頑張りましょう。
すぐに元に戻ります。大丈夫。
わたしたちは悪くない。「犯人」は兼正、そして屍鬼です。
少しの間だけ、無感情・無感覚になりましょう。少しの間だけ。
何も考えずに、何も見ずに、ただ、きちんと頑張ればすぐに終わります。
[少し名残惜しげに、しかし明確な意思を持って]
貴方が眠ってしまったら、ここを閉じる事が出来ない。
だから、今から出るわ。
ちゃんと……閉じてね。
[輸液を下げた点滴装置に震える手で掴まり、ゆっくりと立ち上がる。彼に猟銃を頼めば、持ってきてくれただろう。それを受け取ると、小さく「ありがとう」と呟き、エレベーターのドアを閉めた。
行き着く先は、天国か地獄か。
この時点では、知る由も無い――]
るりりんは、土壇場で実力を発揮する、窮鼠が猫を噛むような力<<キュウソパワー>>を持ってる。
普段が非力な分、そのキュウソパワーはとても強い。
ところが、やたら滅多に使うものじゃないので、るりりんもそのパワーを持てあましてる。
「自分が非力ではない」RPの時も、全開のキュウソパワーで事態に当たってしまう。
ところが、るりりんには「自分が非力である」と思っているからこそ全力で挑んでるだけで、なぜそんなに反発が起こるか解らない。
そんなふうに分析しますー。
青年 雨宮紫苑は、事務長 神威京斗 を投票先に選びました。
青年 雨宮紫苑は、未亡人 瀧華伽耶 を能力(襲う)の対象に選びました。
─屋敷・2階居間─
[居間の入り口に人影が見える度、入り口に向かって猟銃を撃つ。いくら輸液を施し、椅子に座っているとはいえ、重い猟銃を撃つのは重労働だった。
1発、また1発と撃つ内に、息が上がる、呼吸が乱れる。額には脂汗が浮いてるにも関わらず、顔色は青白い。
1階から聞こえる、屋敷を破壊していく音。自分の家が壊されていく、紫苑のささやかな夢さえも。
その音を聞きながら
頬を流れるは汗か
それとも涙か──
もう既に自分自身でも分からなかった。ただ、繰り返し、猟銃を──撃つ]
―何処かの空き家―
[夜明けが近くなっていた。屍鬼は夜しか活動出来ない。朝になれば抗えない眠りに落ち、日光を浴びれば爛れてしまう。山入で先達に説明された特性の一つだ。現実に体験したり目撃したりしたわけではないが、疑う余地はないだろう]
……
[どうしたものか、と思う。これが潮時という事なのかもしれない。今すぐにでも狩られに行くか、あえて外で眠ってしまいでもするか。やや考えて、男は適当に選んだ空き家の中へと入った。既に捜索されたようで、荒れ、所々に血痕が残っていた。少しだけ、眉を寄せた。
男は奥の部屋の押し入れの二階に入り込んだ。遮光は最早完全ではなかったが、気にはしなかった。発見される可能性は、まだ捜索されていない場所に比べれば低いだろうが、十分にあるだろう。こうして、僅かでも隠れる余地が残されているのだから。
だがそれも、また、構わなかった。男はもう、見付けられ捕まえられるのを待っているような心持ちでいた。真の死の前に一たびの眠りを求めたのは、覚悟を決めた男の、それでも消し切れはしなかった、恐怖と未練故だったか。毛布を被り、男は暗い眠りに*落ちた*]
[手持ちの弾は30発。当たり前だが乱射は出来ない。
銃を構えているだけで、人間は恐怖に怯えなかなか入ってこようとはしない。
入り口はそこだけ。時折、入り口付近で中の様子を窺っている人間に"人形"が襲い掛かる。
上がる悲鳴、1階から聞こえる不快な機械音。
正に阿鼻叫喚
さながら地獄絵図のように
居間の入り口付近の床は
人間と"人形"の血に*染まる*]
[辺りにはツーンとした臭いが立ち込める。
“人形”の目をくらますために撒いたものは
希釈の少し濃い塩酸だった
本気で向かってくる“人形”に
逆上した者が持っていた掛矢を振り下ろす。
“人形”はうめき声をあげ、倒れこんだ]
「なにしてんだ!!」
[怒号が響く。見ればあちらでもこちらでも
バールや掛矢を窓にではなく“人形”に向かって振り下ろしている者がいる]
「おい、殺すなって…言われたのに…」
[その狂気に恐れをなした若者が脱兎の勢いで外に飛び出した]
るりりんのPCは「完璧」すぎるんですよね。
「ヒト」じゃなくて、「カミ」なんです。
だから、他のPLなんて必要ない。自分だけで何でも出来る。
弱さ汚さは存在しないし、やることなすこと巧く行く。
ながれ様はそういうスーパーなところに、反発してるんじゃないかなあなんて。
ただ、それは誰もが通る道なんです。
恥ずかしながらも、わたしもやってきましたもの><
だから、そこをどう引きたてるか、自分も合わせていくかは、先達の仕事じゃないかなと思います。
わたし的には、「先生はオニである」という解釈でいけるな……と思います。
このままなら、わたしが先生を殺すエンドもあるなあって。
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