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……う、……あ……
嗚呼、あああ……
っ、……ぐ、……!
[床に這い蹲り、呻く。爪でがりがりと床を引っ掻き、身を捩る。青年が去ってからそう経たないうちに、それは襲ってきた。――餓え。今までついぞ味わった事のない、あまりに強大な、絶対的な、飢餓感。ぎり、と歯を食い縛る。強く強く、拳を握る。
だがどうしようとその苦しみが紛らわされる事はなかった。これを解消する手段は一つしかないのだと、わかっていた。
部屋の片隅の女を見る。餌として用意された女。血を吸ってなどならない。殺してなどならない。それは理に背く行為だ。だが。生命の理に逆らってしまった屍鬼が、守らなくてはならない、守る事の出来る理など、あるのだろうか?
失った理を、守る事など、出来るのだろうか]
……、……
[わからない。
理はあるのか。罪と罰はあるのか。
わからない。
一瞬、その全てが、どうでもよくなった。
ただ――お腹が、空いた]
―寺→屋敷―
[下唇をぎゅっと噛み締める。自身の運の無さを呪いつつ、寺には向かわず今登って来た石段を降りていく。
その際、神社の方へ人が集団で移動して行くのがチラリと見えた。
こんな時間から、寺ではなく神社――
嫌な予感がする。夜中に遭遇した"僕"は紫苑にちゃんと伝えただろうか?
居ても立っても居られず、走り出すように屋敷へと*向かった*]
/*
しーおーんーwwwwwwwwwwwwwwwwww
お前は、お前というやつわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!11
もういつしんでもいいよわたし(ぇ
/*
[しばらく、ただ静かに彼女の頭をなでていた。安心させるように。
彼女を? それとも――自分を?
いつもと変わらない感触を、まだここに在るのだという感触をゆっくりと繰り返す。
そして不意に、苦笑を一つ、浮かべて彼女の顔を引き寄せる。
普段とは違う彼の様子に戸惑う彼女をよそに、唇を重ねた]
/*
[人間の摂理とは違う存在の彼にとって、それは意味がないはずの行為。
事実、彼の冷たい唇は冷たすぎて彼女の温もり一つ掬うことができない。
こんなことをしてみるのは。
人間の摂理を思い出したいから?
いや、そうではない]
(終わりの……気配)
[気が付けば、その首筋に牙を突き立てていた。血を啜る。肉の脂のような甘みを感じた。餓えが癒されていくのがわかった。代わりに何かを失ってしまったような、気がした。だがそれも今はどうでもよかった。ただ身を満たす事しか考えられなかった]
……
[女は解放するとそのまま動かなくなった。死んでしまった。殺してしまった。頭の片隅に追いやられていた罪悪感と後悔が、滲み出るように生じてきた。頭を抱え、その場に蹲り]
……嗚呼、……
[嗚咽にも似た声を漏らす。やがて再び訪れた青年によって、男は外へと出された。視界が青褪めて明瞭だった。此処が山入である事を知った。其処此処から話し声が聞こえてきた。死んだ筈の人々が、辺りを歩いていた。山入は、屍鬼の住処と化していたのだ]
[それから、男は先達の屍鬼に様々な事を聞かされた。屍鬼の特性、現状、村が屍鬼狩りを始めたという事。その主導者だという高瀬の顔を思い浮かべ、目を伏せた。
どうして、こうなってしまったのだろう。そんな事を考え続けながら、男は他の数人の屍鬼と共に、山入を*後にした*]
/*
[がり。牙――ではなくて人間と同じ形をした前歯で唇の端を噛む。
噛み締めて、滲んだ血を舐める。
僅か、牙を突き立てるのに比べれば少なすぎる血を、大切なもののように味わう。
ほんのりと甘い陶酔が走り――今この時だけ、錯覚する。
血ではなく彼女を、味わっているのだと]
……とか妄想が止まらない自分をどうにかしたいです。屍鬼ってそういう話じゃないから。
――夜、クレオール――
[満足行くまで、食事を楽しんで。
ぼうとした目でこちらを見やる大男に、一連の襲撃などなかったかのように再びにこやかな物腰で話しかける]
ごちそうさま。なかなか、美味しかったですよ。
"ほとぼりが覚めた頃"に深夜の営業をして下さると、嬉しいです。
後ほど引越しの手配をさせますから。とりあえずは一度そちらの方に。
いいですか、あなたは引越し屋を名乗る者が来たら、その者を招き入れ、言われる通りに引越しをします。
表向きには、店を閉めて国に帰ることにでもして下さい。
―寺→屋敷―
[既に日は昇りきり、じわりと暑さが滲む中屋敷へと駆ける。回りの景色は目に入らない、誰かに自分の姿を見られていたかもしれないが、それすら気付かないままに。
ようやく屋敷へと続く坂道まで辿り着く。息は上がりもう走る事は出来なかった。
坂を上りながら、歪む景色。眩暈を起こしその場にへたり込んだ。連日の睡眠不足から来ているのは間違いない。自分の弱さを呪う]
(早く、行かなければ……)
[下唇の内側を、血が滲む程強く噛み締めた。
痛みと共に口の中に広がる鉄が錆びたような味……
気力を振り絞り立ち上がると、再び屋敷へ向かって歩き始めた]
―クレオール―
[……どれだけの刻が経ったか。【それ】は、硬い床の上で目をひらいた。
現実にどれだけの時間が経ったのか、そんな事は問題ではない。重要な事は、この時間の間に、【それ】が自己の自由意識を持たない存在に変化した、その事実だ。
【それ】は体を起こすと、速やかに活動を開始した。散らかった店の中を片付け、二階の居住エリアに上がり最低限の身だしなみを整えた。そして、身仕舞いを終えると、表に出て店中に厳重な戸締りを施した]
[その作業に黙々と勤しむ一種異様な様子に、たまたま居合わせた人が尋ねかける。【それ】は、録音された電子音声を再生する装置さながらに答えるだろう]
…ワタシ、伝染病も、訳の分からないホラーも、ゴメンデス。一旦、村を離れて国に帰りマス。
[その、奇妙な様子に驚く人も、壊れたレコーダーのように同じセリフを【それ】告げられたら、かまいつける気持ちも保てないだろう]
―深夜、クレオール―
[その夜、「引越屋」を名乗る者のトラックに、幾人かのモノたちと共に乗り込む【それ】の姿を目撃した“人間”は、誰もいなかった…]
―屋敷―
[通用口から敷地内へ入り、屋敷を見上げる。
正面2階部分に有る見晴らしの良い居間や、自分の部屋の辺りの鎧戸は開いているが、紫苑達がいつも寝ている1階部分の部屋や廊下の鎧戸は全て閉まっているのを見て、少しだけ安堵する。
が、しかし……。あの神社へと向かう集団の事を思うと得体の知れない不安が込み上げてくる。
人という生き物が、集団で動く時、それは何かを行う時。昨夜の"僕"の報告。今ここにあの集団が来たら――
早鐘を打つかの如く、心臓の鼓動が早くなる。息苦しさに顔を歪めながら、屋敷の中へと消えていった]
─夕暮れ時─
……おばさん?
神威さんのおばさん!
[神社からの帰り道、人を探している風なおばさんを見かける]
え? 神威さんが今朝から出かけたまま戻らない?
病院にもいなくて?
神威さんは……先生の補佐みたいな人だから、先生の指示で何かをしてるの……かもですけど。
いいえ、集会には出てなかったです。いたら解ります。
……もう、日も暮れるし、おばさんは家に戻った方がいいと思います。
ひとりでいるのが心配なら、神社に行くといいかも。何人か、泊まりこむ人もいるみたいですし……。
わたし、先生に会ったら、神威さんのことを聞いておきます。
――夜――
[村の電気はまだ復旧しない。蝋燭や懐中電灯、篝火が用意されたが、それでも村の夜は暗い。
村は不安に包まれていた。
日中、村のあちらこちらで、神社で襲い掛かってきたのは人間。それを村は――殺してしまった。
狂気が少しずつ、村の空気を濁らせていた。
例え、屍鬼を全て殺したとしても村は果たして――?]
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