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90年代にあって未だ土葬の習慣の残る外場村。
三方を樅の山に囲まれ、南の端で国道と接するのみ。村は隔絶されていた。
ろくな娯楽もない村では皆、噂話に熱心だ。
雨が少なくいやに暑い夏の日。未だ住人が姿を見せぬ洋館が山の斜面から不気味に睥睨している。
しばらく前までそれが噂の中心だったが、今日は、村に点在する社――道祖神がことごとく破壊されていたことが話題になるだろう……
1人目、独居老人 大田敏文。
独居老人 大田敏文は、村人 を希望しました。
おおい、見たか? そこの地蔵、首が落ちておった。
一体誰があんな罰当たりなことを。
悪いことが起きなければいいが。
いやなに、兄の体調がなにやらよくないと聞いたものでな。後で見舞いに行ってくるとしようか。
村は死によって包囲されている。
渓流に沿って拓けた村を、銛の穂先の三角形に封じ込めているのは樅の林だ。
この樅の純林は、村を「死」として包囲している。それは村の境界線であり、こちらとあちらを隔てる稜線、林の中は既に此岸ではなく彼岸だ。
村は営々とこの樅材を利用して卒塔婆を作り、のちには棺を作った。村は生まれた当初から、死者のために祭具を作って成り立ってきた。
そして樅の林の中は、まさしく死者の国であり、樅はその墓標なのだった。
村では今も死者を土葬にする。村人はそれぞれが山の一郭に墓所を持ち、そこに亡骸を埋葬する。墓石はない。そこが死者の住居であることを示す角卒塔婆が立つきりだ。
三十三回忌を過ぎると卒塔婆を倒して樅を植える。植えて忘れる。死者はすでに山の一郭に還り、もはや人と接点を持たない。
三方を樅に囲まれて、村は死の中に孤絶している。
すべては村の内部で完結しており、村は生きるに部外者の助けを借りない。
外の力は、ちょうど村の南を貫いたパイパスのように、村を通り抜けていくだけだ。その道が村よりも大きな町へ、町よりもさらに大きな都市と繋がっていても、それを降りて立ち寄る者もいない以上、村は隔絶されている――
国道にほど近く、タケムラ文具店の店先に並べられた床机では暇を持て余した老人たちが日がな一日噂話に興じている。大田老人もその一人だ。
山入に住む兄の他に縁のある身寄りも今はなく、一人細々と暮らしていた。
今日もいつもの調子で噂に興じる、その様子は健康そのもの。老いているとはいえ死が迫っているようには見えなかった。
しかし、それが村の者が最後に見た老人の元気な姿だった。
2人目、院長 高瀬顕尚。
院長 高瀬顕尚は、封印狂人 を希望しました。
― 高瀬医院・食堂 ―
[ようやく午前の診療が終わり、遅めの昼食を摂る]
それにしても、今年は暑いな。
[窓の外を眺める]
年寄りがくたばっちまう。
[医師として不謹慎ともいえるセリフを平然と吐く]
3人目、事務長 神威。
事務長 神威は、村人 を希望しました。
―高瀬医院・受付―
[午前の診療を終えた医院。その、やはり一旦役割を終えた受付に、二つの人影があった。片方は白衣を着て長髪を結んだ男。もう片方はいかにも健康そうな老女。
カウンターを挟み、二人は会話をしていた。
老女は生き生きとして、男は困ったようにいて]
「早くいい相手を見付けなさいって。
もう三十五になったんでしょう。若く見えるけどねえ」
……はあ、……
[曖昧に相槌を打つ。先程からこうだった。老女は――噂話ばかりで一日を過ごす一般的な老人だ。医院にも特に悪いところもなく訪れていた――男に結婚を勧めてきていた。このようなやり取りも、今に始まった話ではなかったが]
「ほら、房子さんもねえ……
話す度、貴方の事を心配しているわよ。
房子さんには昔から仲良くして貰っているから……
私も貴方の事も心配なのよ。ね。年寄りのお節介と思って、あんまり気を悪くしないで頂戴ね」
ええ、勿論……
いつもお世話になっています。
私も、いい加減身を落ち着けたいとは思うのですが、なかなか……
[眉を下げて笑んでみせる男に、老女は更に捲し立てて]
「貴方さえその気だったら、いつだって世話してあげられるわよ。
貴方なら幾らでもいいお嫁さんが見付けられるわよ」
はあ……そうですね。いずれ……
……と……
すみません、そろそろ昼食を取らなければ……
はい。其方も、食事はちゃんと摂って下さいね。
今年は特に暑いですから。
[男は半ば逃げるように話を終わらせては、去っていく老女を見送った。そして、ふう、と溜息を吐く。老女は快活で気遣いが多い人間だったが、自称する通り、悪く言えばお節介だった。実際親子で世話になっているし親しみもあるが、こういう点では正直困っていた]
……安心させてあげたいのは、山々なんだけどね。
[呟き、天井を仰ぎ見る。
男は医院の近くに母と二人で住んでいた。父は男が都会の大学で学んでいた時に死んだ。兄弟はなく、男は三十代半ばにして未だに独身だった。母がその事を常々気にしているのは本当だ。
男はこの高瀬医院で医療事務主任を勤めている。仕事の面では十分に親孝行が出来ていると思っているが]
……暑いなあ。本当に。
[独りごち、襟元を摘んで扇ぐ。それから、食堂の方へ*向かった*]
/*
ふぉい!
お邪魔します。お邪魔します。大事なことなので(ry
死の匿名改めmimu175rです。wikiではいつになくでしゃばっててすみませんでした。
カスタムwktk
匿名メモwktk
そういえば瓜科には匿名メモなんてものがあったのか、と……! 瓜科は三回目(+参観者一回)、RP村に限れば初な参加です。ドキドキです。
xxセットキャラでRPも前からやりたかったので嬉しい。カミュ大好きなんです……某所短期で使いまくりかつガチで前使っていながら、自重出来ませんでした……。
設定も思うままに考えたらこんな事に。こんな事務長ですが先生宜しくお願いします、という。……見かけ柄が悪い診療所になってしまった気がしますg
事務長 神威 は肩書きと名前を 事務長 神威京斗 に変更しました。
/*
こそこそ。
名前は名字が名前から、名前が肩書きからです。
屍鬼村、ついに開催まで来ましたね……! という事で。
頑張りたいと思います。
死ぬ気満々蘇る気満々狩られる気満々です。……うっかり生き残ったら狂いたいでs
以上、gdgd入村独り言でした。
[事務長の神威が入ってきた]
神威さん、随分遅いじゃないか。
仕事熱心なのはありがたいが、この陽気だ。
根を詰めるとバテるぞ。
[言葉のわりに人懐っこい笑みで神威に話しかけた。]
4人目、喫茶店のマスター ディビッド・ライス。
喫茶店のマスター ディビッド・ライスは、村人 を希望しました。
ワァタシィのお店、くれおーる、オープンしてマスネー。
モーニングセット、アリマース。
もちろん、お米、味噌汁、お漬物、プラス四季折々のお料理デース。ワァタシィ、お箸の国のご飯、ダイスキネー!オプションで、タマゴと焼きジャケもアリマスヨー。
[神威と話した後、午後からは回診に出ることに。
今年は雨が少なく、例年になく暑い。
実際体調を崩す年配の者も多かった。]
ん?あれは…
[道端に立っている地蔵の首が落ちていた。
午前の診療の時に患者たちから散々聞いていたが、
本当に地蔵の首が落とされている。
しかも、どこの地蔵も皆首が落とされていた。]
…。
[信心深いというほどではない男の目からしても、
この事態は異常だと感じた。
とはいえ、この暑さでは思考も働かない。
男は行きつけの喫茶店であるクレオールに*寄ることにした*]
オー、若先生、イラッシャーイ!
回診、タイヘンネー。冷たい麦茶とくず餅がありマース。
…オジゾーサマの首が落とされてたデスか?オー、それ、ヨクナイネー。ワァタシィ、オジゾーサマ、ダイスキネー。そんな事するヒト、バチ当たるのがイイネー。
5人目、青年 雨宮紫苑。
青年 雨宮紫苑は、人狼 を希望しました。
――???――
[今はまだ棺の中で眠っている。起き出すのは、そう、日が暮れてから。
夢も見ず、死んだように眠っている。
いや――それは死体だ。しかし?]
―高瀬医院・食堂―
[食堂に入ると、院長である高瀬の姿を見付けた。声をかけられれば、その笑みにふっと笑み返してから、肩を竦めてみせ]
いえ……少し、捕まっていまして。
自業自得なのですがね。
[先の老女の名を出してそう話した。男が老女に――また他の、やはり世話焼きな人々に――結婚の話をされるのは度々の事だったから、詳しく語らずとも事情は伝わっただろう]
先生に宜しくと仰っていましたよ。
先生も気を付けて下さいね。
[午後から回診に行くという高瀬にはそう言って。
遅めになった昼食を摂っていた]
長く――永く生きてきた。
世界に正体を偽って、存在"させてもらっている"ことにはもう飽きた。
太陽に怯え、この身の存在を世界の隅で許してもらう、それほどまでの罪を俺は負っているというのだろうか。ただ、こういうイキモノであるというだけで。
この日本で土葬の習慣のある村を見つけたのは好機だった。
この小さな村一つ、それぐらいは、いいだろう?
[昼食を食べ終えると、窓際に歩み寄った。窓の表面に手を触れる。ひんやりとした温度が心地良かった。そうして外の景色を眺めた。照り付ける太陽の下の景色は眩しく]
……道祖神が壊されて……か。
[地面に転がる石ころを見て、ふと呟いた。兼正の屋敷に関する話題に次いだ、村中の道祖神が何者かによって壊されたという話題。今も村の其処此処で話の種にされているに違いない。老人達は特にこの件を気にかけているようだった。
そこまでではなくも、不吉さや不気味さを覚えている村人は多いだろう。男も、何か落ち着かないような思いがしていた]
……、
[首を横に振る。
それから受付の中に戻り、諸々の作業を*し始めた*]
世界に対する反逆――そこまで大きく出るつもりはない。
ただ、生きる場所を作ってみたくなった、それだけだ。
ムラとソトとの境界線たる道祖神の破壊は、命じた通りに動く「人形」が行ったことだろう。
村を手に入れる準備はつつがなく進んでいる。
もう、すぐだ……
/*
しかしライス氏、ツッコミ所満載なんだけどw
シリアスな中でいい緩衝材、なのか?
村建てとして匿名メモで挨拶と業務連絡でもと思うんだけど、このタイミングで書くと俺が村建てなのモロバレなんで悩み中。
オープンでいい気がしなくもないが。
しかし屍鬼、日が暮れないと表で特にやることがないな。始まれば忙しいんだろうが……嵐の前の静けさ、か。
― 回想:病院食堂 ―
[神威が捕まっていたという話に苦笑する。
男より年上の神威が未だ独身であることに、彼の母も、
周りもヤキモキしているのは知っていた。]
あぁ、ハルさんにまた結婚を急かされていたのか。
自分の雇い主を見ていると、結婚が幸せになれる道だと思えないくらい言っとけばいいさ。
[自嘲気味に軽口をたたく。
男はすでに結婚しているとは言え、母と妻の折り合いが悪く、妻は現在隣町で店を開いている。
男の母が呼び出さない限り滅多に顔を出さない妻に、
男は特別悪感情もないが、母を初め年寄り連はいい顔をするはずもない。]
― 回想:食堂 ―
[神威に気をつけてと声をかけられると、首を竦める]
お地蔵様の首が落ちてるから、何か悪いことでも起きるかもしれない…か?
誰の悪戯か分からんが…ま、留意しておくか。
[神威に留守を頼むと、診察鞄を手に外に出た]
― クレオール ―
[外のうだるような暑さから冷房の効いた店に入り漸く一息つける。
そんな事を考えているといつもの陽気なマスターの声に相好を崩す]
麦茶よりコーヒーがいいな。
いつもは病院のインスタントで我慢してるんだ、
ここに来た時くらい“ちゃんとした”コーヒーにありつきたい。
[カウンターに座り、大きく息をつきながらマスターに告げた]
オー…、麦茶、ダメデースカー。ワァタシィ、麦茶ダイスキネー。デモ、お客さんのオーダーに応えるの、ワァタシィの仕事ネー。
[口ではぶつぶつ言いながら、慣れた手つきで年季の入ったグラインダーで豆を挽き、コーヒープレスをセットした…]
――黄昏時――
大田老人が兄を見舞うべく山入に足を踏み入れた頃、既に日が暮れかけていた。
村道から細く曲がった林道に入り、轍の跡だけが道を示す山の中の集落。山入は隔絶された外場村にあってなお隔絶されていた。
林業が廃れて行くにつれ住む者も減り、大田の兄と、一組の老夫婦の二軒を残して後は廃屋があるばかりになっている。
既に滅びの足音は集落に迫っていた。
道祖神の破壊によって村は境界を失い、既に悪しきものへ入り口を開けている。日が落ちれば彼らの時間だ。
山入で何があったのか、その真相を知るのは夜の住人だけ。
[コーヒーを出してもらいつつ、好物のスモークチーズのサービスに]
さすがマスターだな。ありがとう。
マスターの入れてくれるコーヒーで一服するのが、
いい気分転換になるんだ。悪いな。
[麦茶にこだわるマスターに侘びを入れる。]
[マスターと他愛ない話をし、店を出る
回診を終えた頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。
空を見上げれば雲ひとつない星空、いつもと変わらない風景]
明日も暑くなりそうだ
[暗くなってもなお蒸し暑さの残る中、病院への帰路についた]
6人目、グラサン 須藤暁。
グラサン 須藤暁は、血人 を希望しました。
――???――
[かたり。棺の蓋が軽い音を一つ立て、ゆっくりと開く。
中から、起き出して来たのは青白い肌の青年。
ふわりと笑むその表情は、一般には爽やかな笑みと分類されるだろう。
しかし、その目の奥は笑っていない。それは見る者によっては不穏なものに映ることだろう]
やあ、おはよう。
さて、命令通り準備は進んでいるか?
[彼の傍に控える屍鬼、そして"なりかけの人形"に声をかける。
人を従えることを知っている口調であり、表情だった]
7人目、未亡人 瀧華伽耶。
未亡人 瀧華伽耶は、C国狂人 を希望しました。
ここまで長かった、いや、さぼど長くはないか。
(俺の"生きて"きた年月に比べれば、そう、瞬く間だ)
忌々しい境目の社は既にない。
やっと村に入れる、楽しみだ、な?
[男はこの村を手にする為、入念に準備を重ねていた。
兼正の屋敷、その元の持ち主は既に彼の操り人形と化してその土地屋敷を彼に売り、山入の老人――大田といったか――を彼に合わせる手引きをした。
屋敷の元の主人は起き上がらなかったが、大田は役に立った。
社を破壊し、山入の始末も進めていることだろう]
8人目、学生 咲田瞳。
学生 咲田瞳は、村人 を希望しました。
―バス停―
[走り去っていくバスを無言で見送り、髪を手で抑えた。]
……久しぶり。
[独り言を呟いて、荷物を持ち直して歩き出す。
向かう先はしけた*実家*]
――しばらく後、移動する車中にて――
[後部座席にゆったりと腰を下ろしている。隣に座るのは、屍鬼か、"人形"か。
彼の乗る車の前を行く、引越し業者のロゴの入ったトラック。その中に荷物はさほど積まれてはいない。
これは、そう、ただ彼らが村に来たことを告げる為のもの。
既に準備のほとんどは整っているはずだった。]
外場村、か。これだけおあつらえ向きの村があるとは、ね。
もうすぐ、すぐ、だ……いい村だと思いたいね。
いや、十分にいい村だ。
死に包囲された村、我々にこそふさわしい。
[知れず、今日何度目かの笑いがこぼれる。
年相応、いや、それよりも幼くすら思える無邪気さを含んだ表情。
しかし、目の奥に生者の輝きがないことが一層違和感を増す。
彼がそんな風に笑うのは外場村を知る前には久しく無かった]
―高瀬医院・受付―
[かちゃり。通話を終えて受話器を電話に戻す。いつしか外はすっかり暗くなっていた。院内の白い照明と遠く聞こえる蝉の声とが、奇妙な程に静寂を感じさせていた。
深く一呼吸し、手を組み合わせて伸びをする。
程無くして高瀬の姿が見えれば]
お帰りなさい、先生。
お疲れ様でした。
[カウンターから出つつ、そう声をかけた]
ああ、浮かれている。実に、実に、馬鹿みたいに。
何十年、いや、百年は優に生きて、今更何を子供のように。
生きてきたから、こそ、か。
寂しかった、そう、寂しかったのかもしれない。
屍鬼の為の村が、家が、待っている。そう思うだけで満ち足りてしまうのは。
9人目、女子高生 支倉桜子。
女子高生 支倉桜子は、村人 を希望しました。
[窓を開けると、慣れ親しんだ木材の香りがする。
空には触れそうなほどの星があり、透明な闇夜があり、深く沈んだ山の形がある]
[ここを、ひなびた田舎だとか、墓場のような村だとか言う友人もいるけれど……。
──それでも わたしは ここが好き]
―クレオール―
さて、そろそろビールも出しまショー。
今夜はセパ交流戦で、巨人・西武戦をやってマスネー。ビールを飲みながらナイター中継を見るのが、ニッポンの正しい夜の過ごし方デース。
― 病院・受付 ―
[病院に戻ると明かりが灯っている。
中に入ると神威が出迎えてくれた]
あぁ、お疲れさん。
遅くまで悪いな。
何か変わったことは無かったか?
[何気なく尋ねる]
いえ。
変わった事、ですか? いいえ、特には……
……何かありましたか?
[高瀬に尋ねられると、首を傾げつつ答え]
と、明日の診療の予約が……
[午後の内に予約を入れてきた数人の村人の名前と、時間や理由などの簡単な内容を告げた。カウンターの端に置いていたメモを確認しつつ。常より些か多い人数は、そのほとんどが老人だった。来院者は何かしら噂が流行る折に増える。
多くはお喋り好き故のものだが、信心深い老人の中には、そのために実際に体調を崩してしまう者もいるのだろう。
そう考えては、ふっと、思わしげな表情をして]
あぁ、何もなければいいんだ。
[予約患者の人数を聞くとほんの僅か眉を顰める]
暑いせいなのか…予約が多い気がするな。
それとも、例の噂のせいかな。
殆どは世間話をしに来るんだろうが、あんまり押し寄せてこられても、こっちが参っちまう。
[ニヤリと人の悪い笑顔で零す]
[何もなければと聞けば、頷いて]
ええ。暑いせいもあるでしょうし……
噂のせいも、あるでしょうね。……いつものように。
兼正の噂が落ち着いてきたかと思ったところだったのですが。
[眉を下げて小さく笑い]
ですが、まあ……
皆さんが噂が出来るくらい元気なら、それはそれでいい事なのでしょうね。先生も大変だと思いますが。
きっと兼正が越してきたら、また話題に……
……そういえば、まだ越してきていないのですよね。
[己で口にして思い出したように、窓の外を見やって呟いた]
─支倉製材所・支倉宅─
[包み込むような虫と蛙と植物の音。
麓の高校にいる昼間には存在しない、確かな「いきもの」の存在感。
わたしはそれが好き]
…………?
[ふと、近所の家の、いつもは暗い部屋に明かりが灯っているのに気付く]
瞳姉さんのお部屋ね。
姉さん帰ってきてるのかな? それとも、おばさんがお掃除でもしてるだけかなあ。
もし帰って来てるなら、嬉しいな。
[大学に入ってしまって、すっかりご無沙汰になってしまったお姉さんの姿を思い浮かべ、わたしはふふっと笑った]
―自宅―
[日の暮れる中、足を引きずって家の前まで辿り着く]
ただいまー。
……ちょっと、もう夜なんだから、鍵くらい閉めておきなよ。
[二階の気配に眉をひそめる。と、母が慌てて降りてきた]
え、掃除しといてくれたの?
……ありがと。
[短く礼を言うと、父ももうすぐ帰って来るだろうとのこと。
挨拶もそこそこに、二階へと登って窓を開けた]
[見つめていた窓にふいに人影が現れると、思い浮かべたままの姿が現れ、ついていた頬杖がカクンとなるほど驚いてしまった]
ひ、瞳姉さん!
わあ! 本当に瞳姉さんだあ!
おかえりなさい!
[何の変哲もない山林の風景。
密かに溜息を吐いていると、近くの窓から声が聞こえたような]
……あ、桜子ちゃん?
[瞳を瞬かせてから、慌ててにっこり笑う]
ただいまー。
夏だからね、一旦帰ってきたよ。
[ちょっと声は大きめに]
[覚えてるまま、と思ったけど、少し違った。瞳姉さんは少し綺麗になったように見えた。
わたしは、なんだか照れて、意味もなくぱたぱたと手を振ってしまう]
昔みたいにさっちゃんでいいよお。
そっかあ、大学はもう夏休みなんだあ!
高校はまだもう少しあるよ。毎日暑くていやんなっちゃう!
[姉さんはきっと帰ってきたばかり、あまりご迷惑かけちゃいけない……と思いながらも、わたしはついつい好奇心に負けてしまう]
ね。大学楽しい?
彼氏、とか……できた?
[きれいな姉さんはきっとモテるだろうなと思いながらも、都会の男なんかに姉さんをとられるのは嫌だなと、複雑な思いで]
え、いいの?さっちゃんって呼んで。
じゃあ、さっちゃんね。
[村を離れるまではそう呼んでいた。
いつの間にか距離を置いてしまっていたのだろうか。軽く苦笑して手を振り返す]
そうだねー。テストも終わったし。
でも、さっちゃんももう少し頑張ればお休みでしょう?
……ん、楽しいかな。
ちょっと、色々ありすぎて疲れちゃったかも。
[都会は何もかもが目まぐるしい。
早速の質問には、大声で笑って顔の前で手を振る]
ないないない!
そんな、まだ入学したばっかりだし!
もちろん! わたしも姉さんって呼んでいいよね?
……うん! あとは期末テストだけ。
良かったら、また暇な時、勉強見てもらっていい?
ええと、姉さんの専攻は確か……だったよね?
[姉さんの変わらない笑顔に、わたしも自然に笑顔になる。
疲れちゃったかも、というのは帰宅までの道のりのことだろうか?、あ、と小さく声が漏れた]
そっかあ。これからかあ。
えへへ、実は姉さんまで結婚して出て行くって言ったら寂しいな、って思ったの。
[ペロと舌を出して冗談にして]
じゃ、また遊びに行くね!
あのね、あのね。
もう一度言うけど……おかえりなさい!
村の設定が変更されました。
― クレオール2階の私室(畳&ちゃぶ台) ―
ンー、今日の来客数と、売上はー…、まあこんなもんデスカネー。
今日もいいとこトントンデスネー。
[帳簿をつけながら、苦笑いした]
もちろん。
いつも通りに呼んでちょうだい。
うん、もちろんよ。宿題でも一緒にやりましょうか。
……テスト、頑張ってね。
[文学部に進学している。一応英語くらいはそれなりに出来る。
結婚、と口にする彼女に、しみじみと頷く。
出来ることならそうしたかったが、言葉を濁した]
拾ってくれる人、いるかなあ……なんてねー。大丈夫よ、大学に行っている間は、絶対帰って来るから。
うん。ありがとね、さっちゃん。
ただいま。
[頷いて、そろそろと窓から離れる。
向こうから見えなくなったところで、もう一度ため息を吐いた]
…………。
[帳簿で数字と格闘していると…、つい、昔のことを思い出す。
6年前の自分が扱っていた数字は、桁が二つ以上違っていた。今思えば、毎日が利益の数字を上げるための戦争だった。そんな中で自分は身体を壊し、同僚たちに追い抜かれる無念で身を焦がすような想いで休職し…。
結果として、自分はラッキーだった。その後の『バブル崩壊』、あの災厄に直接巻き込まれなかったのだから]
(…もう、トーキョーも、ステータスも、ビッグビジネスも、ゴメンデース。この静かな村で、ゴキンジョのヒトとのツキアイを大切にしながら、お店をヤリマース。この生活がサイコーデース)
[立ち上がり、帳簿を壁際の書棚に押し込んだ]
(それに…。この村は死んだヒトを火葬しないデース。これ大事デース。
ワァタシィ、ニッポンの文化ダイスキだけど、火葬だけはヨクナイと思っていマース。初めて火葬のコト聞いたとき、ワァタシィ、『ニッポンでは死ねまセーン!』と思いまシタ。
この村は、良いデース。ニッポンでホネ埋めるツモリなら、この村に埋めたいデスネー)
――村に向かう車中――
[車窓から見る景色は暗い。都会から離れるにつれ明かりは減り、先ほどから曲がりくねった山道が続く。
単なる人間であればヘッドライトなしには外の様子を伺うことはほとんどできないだろう。
しかし彼は景色を楽しむように外を眺めていた。
時折木が途絶えれば明かりの点々と灯る集落が時折見える。]
そろそろ、世間では夕餉の時間か。
俺も少し、腹が減ったな……
[ふい、と目を車窓から離し、傍らの女を見やる。
白い首元に、喉を鳴らす]
[姉さんに別れを言って、部屋にひっこむ。
自然と笑み崩れてしまう情けない顔を、姿見に見つけて、慌てて両頬を叩く]
[そんなところへ、階下から呼ぶ母の声が聞こえ、生返事を返す。
お腹をくすぐる香りは魚だろうか。ポンポンのついたスリッパを鳴らして、わたしは明るい食卓へ降りて行く]
――村に向かう車中――
[移動を開始してから、揺れる車の振動に少し眠気を誘われたか。出発してからどれ位の時間が経ったのかは分からないが、ふと耳に届く声に意識が呼び覚まされる。]
ん……。
[目を開けると、辺りの景色は完全に闇に閉ざされていた。自分の目では、周りの景色すら見えない。
自分の意識を呼び覚ました男の方へと視線を送るも、その表情すら見ることは叶わなかった。]
もう、到着かしら?それともまだ?
[まどろみの中で聞いた言葉を、完全には聞き取れていなかった様子で男に尋ねた]
―国道方面―
[戸惑う母親に一言二言言い残して、外に出た。
夏の香りを含んだ風が、髪を揺らす]
あー。ほんと、外出られてよかった……。
[大学に進学できてよかった。
心の底から、そう思う。村に居過ぎると息が詰まる。
国道のある方を振り返り、久しぶりの村内を散歩中]
どんな人達が越してくるんでしょうね。
噂ではもう随分な事になっていますが……
[兼正の屋敷に関する噂の端々を思い出し、困惑半分可笑しさ半分といったように零した。未だ見ぬ住人の正体について、人々はここぞとばかりに面白がって、または真剣に語り合っていた。
特に多いものは、変人に違いない、というものだった。これについては男も完全に否定する気にはならなかった。
何か悪どい事をやっている輩だとか、祟りの前兆、不吉な存在だとかいうような「推測」には、想像し過ぎだろうと思ったが]
案外、物凄く普通な人達だったりするかもしれませんね。
[軽い調子でそう言って、高瀬の方に視線を戻した]
普通の人がわざわざあんなご大層な屋敷を移築するもんかねぇ?
[肩を竦めて神威を見た。
おおよそこの村の風景に似つかわしくない洋館を建てていた。
しかも建材などを見ると屋敷を移築しているようだった。
しかも屋敷を建ててからすぐに越してくるわけでなく、
何ヶ月も放置している。]
いずれにしても、兼正に人が来ればまた大騒ぎするだろうな。
[屋敷を建てている時からかなり噂がたっているのだ。
実際に人が来れば、しばらくはその話をウンザリするほど
聞かされることになるのだろう。
男は分かりきっている将来に苦笑した]
――村に向かう車中――
伽耶さん、申し訳ない。
まだ到着しませんで。後1時間もしないうちに着きましょう。
紫苑の旦那、どっか寄せやしょうか?
[運転席に座る男が、バックミラーをちらと見やった]
そうですねえ……
何か特別な理由があるのでしょうかね。
理由といえば、この村に越してくる理由もわかりませんし。
[事実、不可解なところだった。村で生まれ育った身としては愛着のある場所だが、外から見れば単なる田舎でしかないだろうと。そういったところを求める者、実際に住み着くような者もいるが、あの屋敷とはやはりそぐわないようで]
そうですね。
今から覚悟しておかなければ、ですね。
先生なんかは、特に人気者ですし。
[続く言葉を聞くと、冗談めかして言って笑い]
[腹が減ったと言われて]
私ってば、そんなに寝ていたのね。
気が付かなくてごめんなさい。
[少しくれるか?と問われればクスリと笑い]
少しは我慢しなさい、なんて。
あまり意地悪な事を言うのも、ね。
[少し小首をかしげ、白い首筋を見せ付けるように]
どうぞ。でも、程ほどに、ね。
[柔らかい笑みを浮かべつつ、彼の"食事"を待った]
(だが気のせいか、今日の血は格別に美味い。
気分が違えば味も変わるということか)
ごちそうさま。不思議と君は、美味しいよ。
喰らい尽くせないのが残念だ。
[一時、渇きを癒して。冗談交じりに笑う。
内心はどうあれ、その表情だけは、愛しい恋人にでも笑いかけるように]
/*
だぁぁぁぁぁぁぁ!
お前は、お前というやつはぁぁぁぁ!
ずるい、ずるいです!(既に負けた感覚に陥るこのダメ人間orz
そうだ。
兼正、新しい人来るんだよね。
[ぽつぽつと漏れ聞いていたことを思い出す。
両親はあまり良い顔をしていなかったが、実はちょっと興味があった。
そして、憧れ]
どんな人なのかな……。
やっぱり、都会から来た人なのかな……。
[引越しがあったら、絶対そのときは挨拶に行こう。
そう決めて、村と外をつなぐ国道を見つめた]
人気者、か。
親父よりも話がしやすいだけだろう。
[神威の言葉にこちらも笑って応える。
父親のように医者としての権威を振りかざすのは男の主義と反する。
気楽に話ができ、信頼関係を作るほうが本来の医者としての役割が全う出来ると考えていた。
だからこそ、往診にも気楽に応じ、同じ噂話も辛抱強く聞くのだ。]
そもそも、俺をガキの頃から見てる年寄り連に
威張ってみても、説得力がないからな。
[ニカッと笑ってみせた]
[ふっと空気が動いた。
と、ほぼ同時に首筋に走るチクリとした痛みを、声を上げる事も無く受け入れる。血が抜ける感覚に、くらりと意識が揺れる。
この感覚を受け入れる度に、思う。何故自分は起き上がる事が叶わないのだろう……と。]
貴方の安住の地が出来れば、私はいつ喰らい尽くされても構わないのよ?
[少しばかり、悪戯っぽく言いながらも、声色に僅かな寂しさが漂う。
彼の"食事"の痕を、名残惜しそうに指でそっと撫でながら、俯き独り言のように呟いた。]
もう、いい年よね、私。
でも……、貴方の安住の地が見つかるまでは、死んでも死にきれないわ。
願わくば、この外場村が貴方の安住の地に……。
[彼に声が届いたかどうかは分からない。
一息ついて、視線を窓の外へと移した。]
いえ、本当にそうだと思いますよ。
先代と比べて話し易い、というのは確かですが。
……先代は厳しい方でしたからね。
[その姿を思い出しながら呟く。
高瀬の父である先代は気位の高い人物だった。男にとってはかつての雇い主だが、正直なところ、あまり良い感情は抱いていなかった。その理由には、子供の頃に怖いと思っていたというのも些か含まれていたりもしたが。その点、気取らず歳もそう離れていない高瀬とは、男も付き合い易かった]
それは……
威張ったら、昔話の百つでも返されそうですね。
[くす、と笑って肩を竦め]
>>#3大田が山入に訪れた頃、既に辺りは薄暗くなり始めていた。
老人は早寝早起きだ。
この時刻ではもう夕飯の支度を始めていてもいい頃合だった。これでは夕飯をたかりにきたようではないか。
噂話から中々抜けられず、来るのが遅くなりすぎたと、反省交じりに苦笑していたが、ふと違和感に気づいた。
集落は――いやに静かだった。料理をする音も臭いも何もしない。
体調が悪いという大田の兄はともかく、もう一組の老夫婦の家からもというのは妙だった。
うすら寒い違和感を感じつつ、兄の家の戸を叩く。家は明かりも灯っておらず、無人のようにしん、と静まり返っている。
返答がないと見て、大田は戸をくぐる。
「おおい、兄さん? 寝てるのかー」
声をかけつつ寝室に向かう大田。その背後ににじり寄るのは、当の兄だった。
心ここにあらず、その目には何の感情も宿っていなかった。
淡々と、与えられた作業をこなすように、木材で殴りつける。それきり大田の意識は途絶えた。
/*
( ̄人 ̄)なーむー
あ、なんか独り言使いまくりですみません。
他の人が使ってなかったら一人恥ずかしいぜでどうしようかとドキドキハラハラしながら呟いてます。
(いい年、ね……)
[その言葉にふと伽耶の顔を見直す。
かつて外見的には近しい年齢に見えたはずの彼女が、そういえば幾分老けたように思えた。
恋人のように振舞うのも限界が近いのかもしれない。
一瞬、寂しさに歪んだ。]
(いや、こんなことは何度も繰り返したことだ)
[暗く落ち込みかけた感情ごと、すぐにその表情を消す]
いい年? 俺からしたせたらまだ伽耶は子供みたいなもんさ。
俺の半分も生きちゃいないだろう。
[愉快そうに笑う、その表情に翳りはなかった]
深夜、煌煌と明かりを灯して引越しのトラックが村に入って来た。
静かな村に光と音を振りまいて。それに気づく者は誰だったろうか。
夜中にトラックを見た者がいたらしい。
狭い村では噂は瞬く間に広がる。
兼正の屋敷についに住人が来たのだろうか、夜中にというのは妙だと噂が飛び交うことだろう。
/*
あー。
発言タイミングとかで村建てモロバレだろうな。
ま、文体の癖とか分かる人には分かるしどうせ隠しても無駄。
開き直ろう……
[バックミラーの角度を少し直す]
分かりやした。このまま進めやしょう。
ところで旦那。『次』はどうしやしょう?
また、ボディーガード役にしやしょうか。
それとも、また別の…コックとか。
伽耶さんは、出会った頃からぐっと美人度が上がりましたよ。
――国道、村の南付近――
[ふと車窓から眺めれば、角に「ドライブインちぐさ」の看板があるのが見て取れた。
以前様子を覗き見た時に感じた、拒むように肌を刺す気配は消え失せている。
そう、この村はもう、開かれている。
入ることが――できる]
ふむ、着いたか。
>>64 紫苑
(影に隠れて生きる事から抜け出す為に、あの人達を"消して"くれたのよね。あの人達が起き上がらなくて、本当に良かったわ)
[自分の両親を思い出し、嫌悪で顔が苦痛に歪む。
何も考える事すら許されなかった、ただただ親の言いなりに婿養子を迎え結婚させられ、自分の自由など無かった"死んだ時間"から開放され、紫苑には感謝してもしきれない位の感情を持っていた。]
[>>66まだ子供みたいなものと言われれば]
そうね、不思議な感じがするけれど、貴方には沢山の事を教えて貰ったわね。
[紫苑の方を見やるも、表情は見えず。ただ、声の調子から楽しそうな雰囲気を感じ、自然と自分も笑みがこぼれた。]
>>67 須藤
貴方も上手い事言うのね。
[紫苑の雰囲気に飲まれて、自分も楽しそうに笑い声を上げた]
─支倉宅─
ん……。
……っは!!
[飛び起きて、しばらく呼吸を整える。胸がバクバクしている。
大丈夫。大丈夫。ここは、わたしの部屋]
……はあ。
もう。
……寝る前に読むんじゃなかった。オバケの本なんて。
[枕元の本を睨みつけるそのタイトルは]
この村がモデルって本当かな?
ちょっと気持ち悪い……。
そういえば、山入のおばあちゃんがよく、「起き上り」の話をしたっけ。
わたしが悪戯をするたびに、怖い顔をして……。
……やだ! こんなこと考えたら眠れなくなっちゃう。
[かけ布団を被って目を閉じる。色とりどりの羊を想像する]
山入は、二軒を残して全て廃屋。住む者はいない。
そのはずだったが、果たして本当にそうだろうか。密かに、集落は既に姿を変えようとしていた。
廃屋に見える、その奥には遮光の施された部屋。
兼正の屋敷に住人が姿を見せる、その以前から、じわりと、侵略は始まっていた。
隔絶された――閉じた村の外に出かけた者の中に、既にそれは入り込んでいる。元からこの村の者であれば、村は拒絶しない。
そして、密かに山入へ、とその手は伸びていた。
(そういえば、あの作家はこの村の出身だったか。
屍鬼――いい響きだ。
吸血鬼、血を吸うもの、生きる屍、どう言ってもパッとしないと思っていたが、いい呼び名を考えてくれたことに感謝しないとな。
それに……いい村の存在を教えてくれた)
料理ぐらい出来ますって。ひでぇな、旦那。
伽耶さんは知ってますでしょう? 俺の腕を。
良いですよ、コックで。
いや、修行中の親戚にでもしやしょうか。
旦那、呼び捨てにしやすが、殴らんで下さいよ。
[大きくカーブして、屋敷前へと到着した]
あぁ、立派な家ですなぁ。
/*
…よく考えりゃ、このポジションってさぁ。最終日までロール回さなきゃいけないポジションだよねw大丈夫か自分……。
イ`。
[神威と話しているうちにふと気になることがあった]
そういえば、山入のタツさん…最近顔見たか?
前に来たのが2週間以上前だよな。
そろそろ薬を取りに来なきゃいけない筈だが。
[今まで薬を取りに来ない日は無かっただけに、気になった]
[高瀬の口から出た名前に、ぱちりと瞬いて]
タツさんですか? ……いえ。
そういえば、最近見ていませんね。
暫く来ない、というような事は……特に仰っていませんでした、よね。
[最後に見た姿を思い浮かべながら答えた]
……大丈夫、でしょうか。
[胸に過ぎった不安を表情に滲ませつつ、ぽつりと]
明日来なかったら往診ついでに行ってみるか。
あそこも年寄り3人きりだからな。
気にかかってはいるんだ。
[不安そうな神威を見て]
まぁそこまで心配することはないだろうがな。
…そろそろ帰らないと、母上が心配するんじゃないか?
[ニッと笑って神威の顔を見る]
グラサン 須藤暁 は肩書きと名前を 見習いコック 須藤暁 に変更しました。
―高瀬医院→―
……ええ。そうですね。
[高瀬の言葉を聞くと、懸念を振り切るように頷き。続けられた内容にも頷いて、ふ、と笑い返し]
では、そろそろ失礼します。
[それから、手早く後片付けを済ませ]
お休みなさい。
また明日。
[静かな挨拶を残して、男は医院を後にした]
/*
寝よう、うん。明日も忙しい。
そういえば、村の夜明けの時間って何時位なんだろうか?まぁ屍鬼達につられて、夜更かしだろうし、活動時間的には遅めでも良いだろうけど。
リアル時間との兼ね合いでは、朝8〜9には朝になってて欲しいなぁとかとか。えぇ、昼休憩多分もう無いのよ私orz
[神威を見送り、病院の戸締りをする。
その顔からは、先ほどの笑みは消えていた。
男の心になにかひっかかるものがあった。
その正体は分からなかったが。]
……まさか…な。
[疑念を払拭するように頭を振り、母屋に*戻っていった*]
[男は家へと向かい歩いていく。白衣を脱ぎ去り、ビジネスバッグを片手に持った格好で。太陽が沈んだ世界に、日中の焼け付くような暑さはない。ただ、生温い空気が纏わり付くようだった]
……?
[ふと、遠くに何かの光が在るのに気が付いた。家屋から漏れるそれではない光。立ち止まって眺めてみると、どうやらそれは車――恐らくはトラックか、何か大型の――の物らしい事が知れた]
あちらは……
……兼正の? ……
[位置から齎された推測を零す。覚えず訝るような表情になった]
もしそうだとしたら……
……ますます、奇妙な。
こんな夜中に引越しだなんて……
―自宅―
[己の推測が正しければ、明日はその話題で持ち切りになる事だろう。高瀬は大変だろうし、己とてもなかなかの事になるだろう。兼正の住人とは、一体何者なのだろうか?
そんな事を考えながら、家に帰り着いた]
只今、母さん。遅くなって御免。
[己を出迎えた母、房子に帰宅の挨拶をする]
「お帰り、京斗」
[房子はそう言って男を中へと促した。自室にバッグを置いて着替えてから居間に戻る、と、房子は午後にハルとお茶をしていたという話をし始めた。嗚呼、と男が思った通りに、結婚の話題を次いで]
……そのうち、ね。
今はまだ……ああ、わかってるよ。大丈夫。
ずっと独身でいようってわけじゃないんだから……
[などと宥め誤魔化して。男はやがて床に*就いた*]
10人目、水道修理業 遠藤明夫。
水道修理業 遠藤明夫は、村人 を希望しました。
[仕事用の軽トラックが事務所の駐車場に置かれた。
隣に座っていた先輩に肩を叩かれつつ歩く。]
お疲れさまです、終わりました。
詳しい事は先輩のほうで…え、僕がデスか?
[事務所に帰ると、本来先輩がやっていた筈の報告をいきなり無茶振りで任された。
社長も先輩の意図を分ってるらしく、さあ君が報告してくれと言った。]
[報告はボロボロで注意されたものの、その後は特段仕事を持つ事も無く一人家路に着いた。]
まったく、いつも先輩達は突然なんだから。
まあそれが長所でもあるんだろうけどね。
[ぶつくさ言いながら、多少の充実感を感じていた。先輩達はいい人たちだし給料も大きな不満は無い。]
やっぱこの職を選んで正解だった。
趣味と実益を兼ねてると言えば良いのかな、あんまり無さそうな―えっと…。
[この前知ったのはフェティシズムという単語、しかし既に忘れていた。]
まあいいやめんどくさ。
さて今日は試合があったっけな。
弱いんだけどつい応援しちゃうんだよなー。
[好きな野球観戦をしようと、ぼんやりしながら歩いていく。]**
/*
どもです。
前々から考えてましたが直前までCO出来る状況か分からなかったので飛び入り形式にしましたよろしくお願いします。
/*
ややコアな話。
横浜ファンとダイスで決まったのですが、如何せん年代的に横浜大洋ホエールズか横浜ベイスターズか読めない部分があったので濁しました。
ちなみに1990年に在籍した遠藤一彦投手+斉藤明夫投手が名前の由来です。
/*
因みに棒フェチです。
毎回とんがった設定をするのですが、今回はややRP環境にあわせた感があります。つまり棒を使うから。
下ネタを想像したら是非飛んでくださいw
― 寺 ―
ハーイ、オハヨウゴザイマーズ、ミナサーン!
ニッポンのお寺、ステキネー。スバラシイネー。
ワァタシィ、お寺ダイスキデース!
今日もお掃除手伝いマスヨー。
[朝もやのかかる早朝の境内に、やたらとハイテンションな大男。こんな光景にも、もう寺の住持やお手伝いの村民たちも慣れっこになった。
毎朝、店を開ける前に寺の雑務を手伝うのは、ほぼ日課になっていたのだ]
お掃除、終わりネー。ミナサーン、お疲れさまデース。
オー、お茶とお饅頭、アリガトウゴザイマース!ボランティアしたあとのお茶とお菓子は、おいしいデスネー。
では、ワァタシィ、お店の準備に行きマース。
[お手伝いの女性たちと軽く談笑し、寺を後にした]
― 寺→クレオール ―
[店への帰りしな、ふと、山の斜面に建つ洋館が彼の目に入った]
…………。
[何とはなしに、眉をひそめる。
彼は、その洋館が好きではなかった。洋館には、洋館が建てられるべき環境や文化がある。この村の中にあの洋館が建っているのは、この場所にあるべきでないものがある、という感じがしてならなかった]
……マア、ワァタシィのような流れ者が、偉そうに言えた義理でもナイデスネー。
『郷に入りては郷に従え』と言いマスネー。ニッポンのことわざ、スバラシイネー。
あの洋館の住人が村の一部になろうと思うのなら、穿った目で見るのはヨクナイデース。
村の設定が変更されました。
村の設定が変更されました。
― 朝・控え室(院長室)―
[今日も朝から日差しが厳しい。暑い1日になりそうである]
今日は予約が多いんだったな。
[コーヒーを片手にカルテを眺める。
連日の暑さは年寄りには厳しい。
食欲が減退するなどでそれまで自覚していなかった病気が発覚したり、慢性疾患が悪化することもある。
しかし、それよりも一気に患者が増えるとしたら、噂の種が増えた時だろう。]
−支倉宅−
[パンと卵焼きとサラダの朝食をすませると、わたしは家を出る。
バス停までの距離を、早くも焼け始めた空気を感じながら、少し早足で歩く]
[農家の朝は早い。すでに仕事を始めている、近所の顔見知りに声をかけながら]
−通学路・高瀬医院−
[途中、病院の前を通ったら、門の向こうに白衣姿が見えた。
まだ若い院長先生だ]
高瀬先生!
おはようございます!
[わたしは歩きながらご挨拶する]
― 病院前 ―
[往来の学生を見るともなしに見ていると、元気な声が飛び込んできた。
製材所の支倉の娘だ。]
おう、おはよう。
朝メシちゃんと食ったか?
[笑顔で挨拶を返す]
[先生の言葉に、去年の騒動を思い出す。
わたしは愚かにも絶食ダイエットに挑戦し、結果、見事にバッタリ倒れた。
両親が今にも死んでしまうみたいに大騒ぎして、わたしはこの病院にかつぎこまれたっけ]
ちゃんと食べましたっ。
ご飯の大切さ思い知りましたから。
[照れ笑いを浮かべて、わたしは先生に手を振る]
はーい、解りました先生。
[先生は若いけど、この村全員のお父さんみたいだ。
私は笑いながら、病院を通り過ぎる]
[坂道を下りながら、健康でいる有難さと、小さいながらもちゃんと病院があることに、改めてこの村への誇らしさを思う]
[桜子を見送り、他にも通り過ぎる学生に声をかける。
そうこうしているうちに診察時間が近づいたのか、患者が病院にやってくる]
まだ診察時間には早いと思うがね。
[軽口で患者たちに声をかける。]
『そうそう、昨日の夜中に兼正の方向に車が上ってくのを見たのよ。あんな夜中に引越しかしらと思ったけどねぇ』
夜中にねぇ…目立つのが嫌だったんじゃないか?
[とはいえ、夜中だろうが何だろうがこうして誰か彼かに目撃され噂になることは変りない。]
[男は兼正の屋敷を眺める。
遠すぎて人がいるかどうかは分からなかったが、
何一つ変わらない風景だった。]
『おはようございます。先生』
[また一人、患者が入っていく。男は挨拶を返しつつ
診察室に*戻っていった*]
― クレオール ―
オー…、何てコッタ。お砂糖、切らしマシター。
ランチが始まる前に、ヒトッパシリ行ってきマショー。
[店の影からママチャリを持ち出した]
オヤ、支倉のオジョーサンデスネー。
オハヨウゴザイマース。
─通学路・喫茶クレオール─
[クローバー型にてんとうむしデザインの、可愛い腕時計を見ると、まだ時間には余裕がある。
下り坂に早まりがちな足を、わたしは意識してゆるめる]
……あ、ディビッドさん。
おはようございます。
[喫茶店のそばで、外国人のマスターを見た。村にきて、たった4年の「よそもの」だ。
信心深いおじいちゃんやおばあちゃんたちは色々言うけど、わたしはそれほど抵抗を感じていない]
お出かけですか?
[紳士然とした姿に、大きなカゴがついたママチャリはなんだか可愛い。わたしは自然と笑顔になった]
ハイ、お出かけデース。お砂糖のストックがなくなりマシター。喫茶店のハジデスネー。急いで仕入れて来マース。
オジョーサンは、来年で高校卒業デシタカー?卒業したら、ワァタシィのお店に来てクダサイネー。美味しいお茶とお菓子、アリマスヨー。
あはは、ディビッドさんたら!
わたしまだ2年生ですよ。卒業はまだ先……あ。
[そういえば。わたしは、テレビでやっていた知識を思い出した]
アメリカでは、日本より一年早く卒業できるんでしたっけ。こういうのも異文化交流ですよね。面白いです。
[ふふふ、と笑って]
せっかく誘って下さいましたし、アルバイトなら夏休みから始めてもいいですよ。
最終的には家を継ぐけど、社会勉強っていうのも、してみたかったんです。
「卒業したら店に来る」
ってそういう意味よね?
「お客さんとして来る」だったらどうしよう(笑)
……いやいや、喫茶店だから、学生でも入れるはず。
オー、失礼シマシター。デハお勉強頑張ってクダサーイ。
アルバイトは、ンー、ワァタシィのお店、お給料払えるほど儲かってナイネー。…デモ、今年の夏は暑そうデスネー。お客サン増えそうなら、ゼヒお願いシマスヨー。
デハ、お気をつけてクダサーイ!
はあい。
じゃあ、不定期でもいいですよ。家に電話してくれたら、いるときならお手伝いしに行きますから。
ディビッドさんも気をつけて!
[わたしはディビッドさんに手を振り、国道へ下りて行く]
外にあこがれる瞳さんとの対比には、もう少し「よそもの」に距離を置いても良かったかな。
まあ、狭い村でギスギスしてもなんですし、いいでしょう。
─兼正の屋敷─
[昼間にしては薄暗い部屋の中で、ゆっくりと目を覚ます。そっとカーテンを開けると、眩しい日差しに少しだけ目が眩んだ。]
今日も暑そう……ね。
[ポツリと呟き、身支度を始める。
この時間は、屋敷の中に動く気配も無い。それは紫苑や須藤と一緒に暮らし始めてから、なんら変わる事の無い静かな時間。しかし、寂しさなどは感じない。何故なら、自分にしか出来ないことが有る大切な時間だから……。]
[身支度を終え、リビングへ向かうと、須藤が用意しておいてくれたであろう食事が目に留まる。
朝食と言うには遅すぎる、昼食と言っても過言では無い食事を一人食した後、自分にしか出来ないことをする為に外へと出かける用意をした。]
─兼正の屋敷付近・外の坂道─
[屋敷の外に出ると、目の前に広がる長閑な風景。
少し日傘を傾けながら、強い日差しを避けつつ眼下に広がる村を見下ろす。]
小さい……と思うけど、歩いて回るのは限界が有りそう、ね。少しでも話が出来そうな相手が見つかれば良いのだけど。
[日傘を構え直し、ゆっくりと坂を下っていく。
別に話相手が欲しい訳ではない。そう、これは"招き入れて"貰う切っ掛けを作るための大切な時間。
散歩の途中で誰かに会えば、にこやかに引越しの挨拶をするだろう。日が暮れる前には屋敷に*戻るつもりだ*]
/*
はいはい、積極的に動き出しましたよっと。
しかし、時間が取れない罠orz
さて、誰か接触して来ないかなぁ。紫苑と須藤のご飯確保しなくちゃ……
――回想、屋敷内、日が昇る少し前――
[がたり。日差しを遮断する為、頑強に設えられた鎧戸を僅かに開ける。
部屋に明かりは灯っていないが、彼の目はそこまでの光源を必要としない。
暗い部屋の窓が僅か開いたぐらいであれば、こちらを見上げる視線があったとしても気づけなかったに違いない。
村を見下ろす洋館の窓からは、寝静まる村の全容が一望できる]
夜を昼に、寝静まるこの時を、生きる時間に。
――もらうよ。
[この高さから見れば、手のひらに全て乗ってしまうほど小さく見える村。
掴み取るように握りしめ、ぽつりと独りごちた]
/*
紫苑メモ
だからお前はwwwいや嬉しいけどどーしてそうグイグイと来るんだよ(苦笑)
後が寂しくなるじゃないか……。
[もうじき人の目覚め始める刻限。
彼にとっては逆に眠りに誘われる時間。
それはいつでも唐突に、確実に訪れる]
(来る――もうじき、か)
[鎧戸をきっちりと閉め直し、棺に体を運ぶ。
眠っている間に動くことも体が痛くなることもない彼には、ベッドよりもこの棺が合っていた。
傍らに伽耶か須藤の姿があったなら、横たわりしなに声をかける。]
蓋を、頼むよ。
[そして――太陽が昇り始める瞬間には、スイッチが切り替わるように眠る。
死体に、*戻る*]
─溝辺町・高校─
[チャイムの音にハッとする。どうやらわたしは、うたた寝していたらしい。
慌ててノートと黒板を見比べると、全く違う内容だった。どうやら、構文をまるまるひとつ、聞き逃した模様]
……テスト前なのに。どじったなあ。
寝る前の読書はもうやめなきゃ。
[ノートを見せて貰える友達を探して、振り向く]
――黄昏時――
白い布がかけられた棺を山へと運ぶ行列の姿がある。今日"も"一人、樅の林に葬られて行くのだ。
この夏は葬式が多い、漠然とそう感じている村人も少なからずいた。
だが、単に暑さにやられているに過ぎないのだろう。今はまだその程度の認識だった。
自分に縁のない葬式の話は耳に入りにくい。実際の数を知る者は少ない。
体調を崩す者も増えていた。
死亡届けを書く医師や病院関係者、葬式を執り行う寺の関係者であれば、異変に気づき始めているかもしれない。
─国道・バス停─
「次の停車駅は、外場村──」
[文庫本にしおりを挟むと、慣れた手つきで、わたしは降車ボタンを押す。
受験の時、そして入学したての時は、なんて遠い学校に通わなければいけないのだろうと不安になったものだけど、一年ちょっと経った今では、長い通学時間も気にならなくなった]
[溝辺町の同じ高校へ通う学生は、多くはないけれども、いないわけではない。皆、小さいころからの顔なじみだ。
ただ最近は、部活とか塾とかアルバイトとか、最近は帰宅時間が遅くなる友人も増えてきた。
まるで皆、この村に帰りたくないみたいに……]
―高瀬医院・受付―
[男は受付の中で書類を捲っていた。昨晩予測した通りに、今日の噂の中心は兼正の事になっていた。兼正の者がついに越してきたらしい、それも夜中に――そんな話をもう何度も聞いた。
彼らについて、気にならないといえば嘘になるが、進んで正体を探ったりしようとは思わなかった。村に越してきた以上、そんな事をせずとも、いずれは何処かで姿を見る事になるのだろうと]
……ふう。
[軽い溜息を吐く。今日もじりじりと暑かった]
村の設定が変更されました。
―クレオール―
サテ、今日もそろそろナイターとビールの時間デスネー。
[今日のナイター中継と軽食のメニューを書いた看板を入り口の脇に置いた。ふと顔を上げた時に、無意識のうちに斜面に建つ洋館が目に入る。
どうやら、あの洋館にも人が越してきたらしい。今日の客たちがしきりにいろいろと噂をし合っていた]
…ウチのお客サンは、よそから来たヒト、多いデスシ。兼正のヒトも、来てくれるとイイデスネー。
[待合室の方から老人達の会話が漏れ聞こえてくる。盛り上がっているのは、兼正の屋敷についての話。それに時々道祖神の話が混じり、今年は暑いという話が混じり]
「……さんも、亡くなってねえ……」
[死者を思う話が混じる。
夏に入ってから、既に幾人かが死んでいた。とはいえこの暑さで、死ぬのは老人ばかりだったから、それはまだ「普通」の範疇に収まっていた。今年は暑いから、気を付けなければ。そう話す老人の声を、男は些か沈んだ表情で聞いていた]
……
[あまり増えなければいいが、と思う。老いたる者のそれであれ、死は忌まわしいものだった。――村は死によって包囲されている――そんな文章を思い出す。あれは、何処で読んだのだったか。暑さで少々ぼんやりとした思考で、考えるともなく考えて]
そう言えば…、よく来るJAの若いミナサーンが、昨日今日とお見えにならないデスネー。お忙しいデスカネー。今度、何かサービスを考えマショー。
―道端―
[夏の日の沈みは遅い。夕方、橙色に染まる中を、男は歩いていた。今日は昨晩想定したのを超えて患者が多かった。そのせいで高瀬も山入の様子を見に行けなかったようだった]
……、
[ふと、山の方を見やる。山の中には墓地がある。死者が起き上がり、生者を襲う。子供の頃にはよく聞かされ、怖れもした話が思い出される。流石に今では信じていないが。
すぐに視線を戻し、歩き続け]
―村道―
[兼正に人が来たらしい。
朝、それとなく話題に出た事柄に胸が踊った。
日が沈みかけているが、心はどことなく上機嫌である]
外の人……。
どんな人なのかな。
[都会に出ても、やっぱり自分は村の住人だと思い知ってしまう日も多かったから。
外から来た人、新しい人。
ふと、遠くに棺の影が見えて眉を潜めた]
――日没時、屋敷内――
[日が落ちるのと全く同時だった。
ぱちり。棺の中で目を開く、一時たりと違うことなく繰り返し続けられてきた目覚め。
蓋を持ち上げながら身を起こす]
[須藤もこの屋敷のどこかで同じように目覚めていることだろう。
傍に彼の目覚めを待つ伽耶の姿はあっただろうか。
その姿を見れば、ふわりと笑いかける]
おはよう。どうだ、この村は?
[言外に、いい獲物は見つけたか、と告げる。
日中だれかに会ったのであればその話が聞けるだろう]
――兼正の屋敷、居間――
[洋館にふさわしいアンティークのテーブルの上に置かれたティーセット。
香り高い紅茶が注がれたカップを弄んでいる。
飲めるわけではないが、人間のふりを楽しむちょっとした茶目っ気だった]
さて、村の連中は今頃俺たちのことを噂しているかね?
分かりやすく引越し屋のロゴを入れたトラックまで走らせたんだ。そうでないと困るが。
好奇心は猫をも殺す。興味は、持ってもらわないと、な。
今日は、姿を見せてやるとするか。
[にやりと笑う、その瞳の奥に一瞬ちらりと燃えるような光が浮かんだ]
――村内→屋敷へ――
[真夏の昼下がり、吹く風も無く、照り付ける太陽の光に答えるように、アスファルトからの熱も容赦なく。
あまりの暑さに外に人影も無く。]
(もう少し行けば誰か会えるのかもしれなけど、この暑さじゃ無理そうね)
[体力が尽きる前に、屋敷に戻ろうと歩を進める。
日が傾きかける頃には、屋敷へと戻る事が出来た。]
――日没時、屋敷内――
[屋敷に戻ると、時計をチラリと見やる。完全な日没、紫苑達が目覚めるまでまだ30分位有るのを確認すると、汗を流す為に軽くシャワーを浴びた。
時間を気にしながら着替えを済ませ、暑くて乾かす気にもなれない長い髪を、湿ったまま下ろして紫苑の部屋へと向かった。]
>>129
[すっかり暗くなった屋敷の中を、電気を点けながら紫苑の部屋へと向かう。暗闇が怖い訳ではないが、点けずには移動出来ない位に遮光が施され本当に闇に近い状態の屋敷。
自分の部屋の近くに関しては、そこまで重厚には設えてないが、紫苑達の部屋周りの遮光は完璧に作ってある。
そっと、紫苑の部屋の扉を開け電気を点けたと同時に、カタリと棺の蓋が動いた。]
紫苑おはよう。
[どうだ、この村は?と問われれば]
誰にも、会えなかったの。遠目で、畑や田んぼに人影は見えたのだけれど、あまりの暑さに……、ね。
[少し申し訳なさそうな表情で答えた。]
─通学路─
[腕時計を覗き、暗くなった坂道を今度は上がって行く。
農家の朝が早いように、夜も早い。
日没と共に人影もまばらになる]
……全然涼しくならないなあ。
昼間よりマシだけど。
[ふと、目に入るのは兼正の屋敷。深く闇に沈んでもなお、違和感を醸し出す洋館]
……きもちわるい。
― 回想・診察室 ―
[兼正が来た事は耳にたこが出来るほど聞かされた。
それよりも気になったのは患者の多さ]
貧血だな、ちょっと検査のために血をもらうよ。
[今日、何度このセリフを言っただろうか。
見たところ貧血以外の症状がないのに皆一様に呆然としている。
もうこんな患者が5,6人は来ているだろうか。]
とりあえず、鉄剤とビタミンCの錠剤を出しておくから、
様子見ておいて。
[見た目で変わったところと言えば虫に刺されたような痕があるだけだ。あとは血液の検査を待つしかない。]
[午前の診療は患者の多さで2時近くまでずれ込んだ。]
なんだろうな…4,5日前から貧血の患者が多い…
[コーヒーを片手に呟く。
しかも変化はそれだけではない。
今日、明け方に、5日前に貧血で病院にかかった浅黄松次の様子がおかしいと電話があった。男が駆けつけたときはすでに死亡していた。
貧血以外の基礎疾患もない、元気だけが取り柄のはずの松次が急変したことに男も信じられなかった。
しかし、すでに死後硬直も始まっており、死後10時間程度は経っていたために死亡診断書を書き、あとは弔組に引導を渡したのだ。
司法解剖は家族が嫌う。特に土葬が普通の外場では司法解剖に応じる者は少ないだろう。]
これは…何か…あるのか?
[ため息と共に呟く。
医師として患者と、そして死人に立ち向かうからこそ感じる嫌な予感が、男を苦虫を噛み潰したような顔にさせる。]
― 昨晩 ―
兼政?違う?
えっと、誰だっけそれ…?
[気乗りしない自身の言葉に、話し相手は違うわ兼正よと訂正をして此方の気も知らず話をまくし立てた。このおばさんが家族でなければ放置するんだが、と、失礼なことを考えていた。]
へえ、あの屋敷に人が入る―ねえ。
あんな場所うちらよか辺鄙な所だろうに、めんどくさくないのかね。
[五十歩百歩なんだろうけど、と言う言葉は飲み込んだ。]
[午後は午後で往診の依頼がいつもより多い。
そして、皆の症状は……]
貧血だなぁ…暑いせいか食が進んでないのか?
少しでも栄養あるもの食って養生するしかないな。
[昨日の夜、神威と山入について話していたが、
そんなことすら忘れさせるほど忙しく往診に走り回った]
今日も負けちゃったか…。もう30年になるんだっけ、俺が生きてる間に優勝を見たいよ…。
[弱い部類のチームではあるが負け続けると少し悲しい。
自室に戻れば、飾っているコレクションの一つを手に取る。
部屋に飾っているのは竹刀、細い鉄パイプ、サイン入りバット、物干し竿…。要するに、長い棒のような物物だった。]
棒を持っている間は、やっぱ、楽しいからな―。
ほんと最高に感じるんだよな、棒ってやつは。
[集めたコレクションから、長い棒とバットを持って庭に出る。余り夜が深ける前には終わるが―我流の棒術と、バットで素振りをしているだろう。]**
― 仕事場 ―
ああ僕も散々聞かされましたよ…。
でも仕事場が増えるかもしれないのは良い事でしょうね。
[例のお屋敷の件は先輩方にも持ち切りだった。そのうち、水道工事にいくんでねか?とも。]
屋敷とか―大変そうですけど。まあ水道は重要ですからね、緊急とかでご依頼が来てもおかしくないですわ。
[長いパイプが沢山ありだと気づくと、少し心が浮いた。]
─日没時: 通学路・病院前─
[病院前にたたずむ人を見かけて、わたしはドキリとする。他の道で遠回りしようかと思ったが、恐る恐る近づくにつれて、それが近所のお婆ちゃんだと気付いた]
銀子お婆ちゃん!
どうしたの? こんな時間に。
もう診察時間終わってるんじゃないかな。
[聞けば、そんなに体調が悪い訳でもないのに、近所の主婦が心配性で、病院に行けとうるさいのだと言う]
……でも、おばさんの言う通りじゃないかな。
なんだか銀子お婆ちゃん、ぼんやりしてるというか……前はもっとチャキチャキしてたじゃない。
ちょっと無理言ってでも、開けて貰った方がいいんじゃない?
― 病院前 ―
[往診から戻ると桜子と老婆の姿があった。
慌てて車を駐車場に入れ、二人の元に駆け寄る]
どうした、銀さん。
[顔を見た瞬間に分かった。“あの症状”だ]
とにかく、診察室へ。
[桜子に向き直り]
ありがとな。後は俺がなんとかしておくから、
桜子ちゃんは帰ったほうがいい。
[老いをまだ感じるような年齢では無い。しかし生きる屍たる彼らと共に生きていれば、嫌でも実感せざるを得なかった。
しかしそれでも自分は幸せだ。自分が死ぬ時は、紫苑に全てを委ねる時だ。それほどまでに、紫苑から貰った沢山の知識と感情は、自分を満たしてくれた。
不安が無いと言えば嘘になる。しかし永遠とも言える時を、共に過ごす術は自分には無い。
せめて貴方の生きる糧になりたい。願いは、ただそれだけ――]
[なんだかごにょごにょと要領を得ない銀子お婆ちゃんと押し問答をしていると、院長先生がやってきた]
あ、先生!
銀子お婆ちゃん、ちょっと様子が変なんです。
看てあげてください。
[ふと、先生の表情が堅い気がした。気のせい? 夜だから?]
え?
あ、はい。
[夏風邪の診断くらいなら、30分もしないだろうに。
お婆ちゃんの付き添いをする気だったわたしは、帰れという先生の言葉に面食らう]
あの、よろしくお願いします。
[気になりながらも、わたしは病院を離れた]
―日没後・病院前―
[景色を見ながら歩いていると、病院の方に出た。
昨晩聞いたばかりの声に、思わず立ち止まる]
……患者さん、多いのね。
[近所に住んでいる老婆だ。
医者が外に出ていたので、遠巻きに見ているのは具合がわるいと思い]
先生、お久しぶりです。
[ぺこりと一応挨拶]
― 帰宅中・病院前 ―
なんだろ。
―なんか騒がしいような?
[建物が無く平面の世界は暗がりでも多少は離れている場所でも見える。その離れた先とやらにに人が集まっているようで。]
病院の方…だろうか?
[帰り道を少しずらして足を向けた。]
[銀子に気を取られていたせいか、瞳に挨拶をされても]
あぁ、どうも
[一瞬誰だか分からず、桜子と帰ってもらうよう頼むこともできなかった]
『あたしゃどこも悪くないよ、ちょっと怠いだけさ』
[松次と同じ事を言う。少しだけ強い口調で]
その油断が駄目なんだ。松次さんの事を忘れたわけじゃないだろう。
[松次の名前を言うと、銀子はおとなしく診察室に付いてきた]
/*
わおーん(違)
変な話ですが、人数増えて欲しいような欲しくないような。
このまま人狼(智狼)出なかったら、赤ログが二人っきりの世界…(*ノノ)キャッ(だめだこいつはやくなんとk(殴
/*
ふと気づいた疑問。村人であれば適当でいいんかそれともモデルに沿った方がいいのか疑問になってきたぞ…?解釈まちごーたかもしれんか?
いまんとこ完全に外野mobしてるからねー。
外木場に水道屋があるかもわかんねらんし…む。
― 診察室 ―
[銀子の症状は、今までの貧血患者と変わらない。]
銀さん、こりゃ今朝亡くなった松さんと同じ症状だ。
ちょっと入院していくか?
松さんと同じ轍は踏みたくないんだ。
[不承不承ではあったが、同意を得ることができた。
病院に来る事を勧めてくれた山迫美知子に電話して、
銀子を念のために入院させると伝えた。]
―病院前→兼正の方面―
どうも……。
[銀子を連れて中に入っていく医者を見送る。
忙しそうだな、と思った]
まだ、大丈夫かな?
[あたりはすっかり暗くなってしまったが。
兼正の方に向かってみることにした*]
[反対側から誰かが来ている様で。足を運ぶ頃には暗がりは夜の帳に近いものになっていた。先に向こうから声をかけてきたようで。]
>>147支倉さんでしたか。こんばんは。
体調?体調は、特段悪くないですよ。
いや、ちょい隣の道歩いてたんですが、何やら騒がしい気配がしたので足を向けてみたんです。何かあったんですか?
>>151風邪で三津田さんが体調を崩してしまったんですか、そこそこに高齢でしょう、心配です。ということは、騒ぎがあったのは病院のほうでしょうね…。
―ってえっ!?
あ、浅黄…って、もしや松次さんのことでしょうか。
[思いがけない名前とその顛末に瞬間閉口した。
外に出る仕事の割には噂話は拾えていなかったようだ。]
そんな、酷い風邪なのでしょうか。
はい、松次お爺ちゃん。
いつも健康が自慢だって言ってたのに……。
ちょっとそこまでは。
でも、もう……5日? そのくらいになるんじゃないでしょうか。完治したって話も聞かないので、もしかしたらちょっと悪いのかも……。
今年は暑いですし、若くても気をつけろって、先生も言ってました。
―兼正付近―
[日もとっぷり暮れてしまった。
でも、もう大学生だ。心配される筋合いなんてない。
家族は、あまり良い面持ちをしないけれど]
うわー……。
[そびえる屋敷の雰囲気に、おもわず息を呑む]
いいなあ。
[気がついたら、ぽつり、そんなことを言っていた]
>>153そっか、5日も…心配だな。
邪魔しないように―だけど、様子を伺ってきてもいいかもしれない。
[慣れてないから拗らせ方が酷くなっているとも感じたが、そんなことはあるのだろうか。]
先生が…うん、わかった。
こっちも気をつける。
―クレオール―
[ナイターが終わって、客が出て行った後の無人の店。カウンターについたまま、持って降りた帳簿をめくってみる]
ウン、ヤッパリ、客足がヨクナイデース……。
[利益で見るとトントンだが、前年度同月比の売上とこの暑さを考えれば、客の入りは増えて当然の状況だった。しかし、そういう兆しは全く見られない。そして、JAの職員が来てないことで昨日今日の売上はかなりへこんでいた]
利益もデスガ…、材料をほっとくのが、もったいないデース。コレは、チョット営業する必要がありマスカネー。ヤッパリ、モノの価値が分かって、オトナ買いしてくれそうなお客サンがイイデスネー。
[電話をとり、高瀬医院の番号を回す]
コンバンワー、若先生、ワァタシィ、クレオールのディヴィッドネー。先生……。
[と営業トークを言いかけた矢先、高瀬が物静かに、しかし極めて深刻な様子でこちらの体調を聞いてくる]
オー…、若先生。ワァタシィ、大丈夫。ピンピンシテルヨー。
ワァタシィ、若先生のお客サンじゃナイネー。若先生がお客サンダヨー。明日、コーヒーの出前、いかがデスカー?病院のミナサーンの分も、サービス価格でご提供スルヨー?
あ、それいいですね。きっと浅黄さんも喜ぶと思います。
……それとも、余計なことをって怒るかな?
[健康な人だから、弱った姿を見られるのを恥ずかしがるかもしれない。その様子を思い浮かべて、わたしはふふふと笑った]
それじゃあ、わたしはこの辺で。
[わたしは遠藤さんにお辞儀をすると、歩きはじめた]
大分暗くなってきた気がする。
余り夜道を歩くのも―とは思ったが、知らぬ顔は居ないから安心う…いや、居たんだっけな。
[ぼそっと漏らす頃に、>>160支倉さんから挨拶を受けた。
軽く見送る。]
こちらこそどうも。
支倉さんも気をつけてください。
[そして足を違うところに向けた。]
たまには寄り道でもしますかー。
大分暗くなってきた気がする。
余り夜道を歩くのも―とは思ったが、知らぬ顔は居ないから安心う…いや、居たんだっけな。
[ぼそっと漏らした。
さて立ち話もと思ったとき、>>160支倉さんから先に挨拶を受けた。]
こちらこそどうも。
支倉さんも気をつけてください。
[彼女を軽く見送る。
そして足を違うところに向けた。]
たまには寄り道でもしますかー。
[そこに須藤の姿もあったなら、彼とも会話を交わして]
[出かけるなら一緒に、という伽耶に悪戯めいた笑みを返して]
そうだね。夜のデートと行こうか。
俺の可愛い伽耶をたっぷり見せびらかしてやろう。
ついでに、そう、食事にありつけるといい。
[電話の音にビクッとなる。]
あぁマスターか。
[受話器を取るとクレオールのマスターだった。]
なぁ、ディビットさん。
最近急に怠くなるとか…そういう症状はないか?
[松次の死、そして銀子の入院、さらには原因不明の貧血患者の増加はかなりの負担を強いているようで、有無を言わさない口調だった。
>>159――が、答えはあっさりしたものだった。
おまけに営業までされて…フッと相好を崩す。]
それじゃ、頼もうかな。
今日は入院患者がいるんだ、だから看護婦も詰めていてね。
悪いけど3人分頼むよ。
[自分と看護婦の分なら2人分でいいのだが…
コーヒー中毒の男が一人分で足りるはずもなく。]
――屋敷、玄関――
[髪をふわりとセットして、お気に入りのジャケットを羽織り、下は足の細さを強調するロングパンツ。その服の上質さは素人でも見て取れる。
夜とはいえ、肌の露出を抑えたその服装は暑さに少しそぐわないが、汗一つかいてはいない。当然のこと。
その違和感と肌の白さだけが異質だが、夜の薄闇の中で彼はごく当たり前にいる都会の青年に見えるだろう。
垢抜けない村の中では一目で兼正の住人と知れる]
さて、行こうか?
[傍らの伽耶に向けてす、と腕を差し出す]
(可愛い、と言える年頃は過ぎてしまったかもしれないが)
少し年の離れた恋人同士で通用するだろ、まだ?
ああ、そう、若いツバメというやつだな。
[おかしそうに笑う]
>>164 マイドー。スグに届けるヨー。
[受話器を置き、手早くコーヒーを準備して保温ポットに入れ、つまみのスモークチーズを一掴み茶巾に詰めたところで]
オー、エンドーサン、コンバンハデース。
─支倉宅─
……え。
[珍しくこの後も仕事があるという両親との、慌ただしい夕食の席。
浅黄さんの訃報を聞いて、わたしは思わず声を漏らす。
浅黄さんだけではない。ここのところ、急に体調を崩す人や、悪くすると亡くなってしまう人も増えているという。
棺桶の注文が、ここのところ急増しているというのだ]
……やだ。
なんだか、気持ち悪い。
[兼正の屋敷に、人が越して来たのとほぼ同時期だ。
単なる偶然だと思いつつも、「よそもの」への不安感が増す]
―兼正の屋敷付近―
[人が出てこないのをいいことに、思う存分屋敷の様子を眺めていた。
もう、雰囲気からして違う。
村の人達は、それをただ気味悪いというけれど]
それだから、いつまでたってもしけってるのよ。
[喫茶店のマスターも、外からやってきた人。
家族は、あそこにもあまり良い感情をいだいていない。知ってる]
……あっ。
[そんなことをしていたら、屋敷から人が出てきて。
どぎまぎしているうちに、気がつかれてしまったか。慌てて居住まいをただした]
こ、こんばんはっ。
>>164 マイドー。スグに届けるヨー。
[受話器を置き、手早くコーヒーを準備して保温ポットに入れ、つまみのスモークチーズを一掴み茶巾に詰めたところで]
オー、アキオサン、コンバンハデース。
―自宅→道端―
[男が自宅に着いた時、房子は一人茶を飲んでいた。男も茶を入れて、それから話をしていた。兼正が越してきたという話。最近具合が悪い人が多いらしいわね、という話]
そうだね。今年は暑いから……先生も大変そうだよ。
……母さんも、気を付けてね。
[くれぐれも、と房子に注意する。房子は大げさねというように了承した。事務である男は、高瀬などと比べれば、まだ事態について疎い。だかそれでも、患者の多さは感じていたし、皆が夏風邪や夏バテのようだというのも知れていた。そして老人の死者も少なくない。
老いたる母の身が、心配だった]
[後、暫くして。
男はふと、風に当たってこようと外に出た。
夜の道を、ふらりと歩き]
[開けてみれば、ディビッドがいた。彼はスポーツの話が出来るので、個人的には好感を抱いているといえよう。]
>>164こんばんは。
今日は人入りがあんまりって感じ?
何か食べるものある?
[人気は少ない―寧ろ居ないともいうかもしれないが―。
ディビッドのやってることはあまり気にしてなかったようで。]
―屋敷、玄関―
[湯上りの部屋着だったのを、ロングのサマードレスに着替え、上からレースの薄手のカーデガンを羽織り、髪を結い上げ身なりを整える。
玄関先に向かうと、既に身なりを整えた紫苑が待っていた。傍に行くと腕を差し出され戸惑う。
が、若いツバメとか言い出した辺りでクスリと笑った。]
ツバメって……なにか私が酷い女みたいね?
でも、財閥の未亡人なら、ツバメの一人や二人?
居てもおかしく無いのかしら?
[くすくすと笑いながら、少しだけ気が軽くなり、差し出された腕に自分の腕を絡ませた。]
/*
んー身長差が10cmか。微妙だな。
15cm差位がベストなんだけど、伽耶さんちょっと身長高いのよねぇ(自分の設定だろうがw)
[>>173あると聞けば更に中に入って適当な席に座った。
メニューが和食と聞いて少しだけ目を開いた後、小さく頷いた。]
それじゃ、それでお願いするよ。
よろしくー。
[ディビットから近いとこに座れば、茶巾を見つけた。]
あれ、その包みはどしたの?
>>174 オー、こちらは、ポットのコーヒーと合わせて若先生のところへの出前デスヨー。近頃お忙しい様子で、お店にコーヒー飲みに来るのもタイヘンみたいデスネー。何かあったんデスカネー。
/*
恵ポジ把握。
明日恵ポジ用フラグ用意するつもりだったけどいらなくなったかも。
つかダミーに与えようとした役割も銀婆さんが……?
色々用意してくれてるなあ。
[若先生と聞いて、先ほどの病院近くで支倉さんとの話を思い出した。]
>>176いや、こっちも聞いた話だけど、なんだか妙な風邪が流行ってるらしいね。浅黄さん所の松次さんが風邪を引いたくらいだから、相当危ない風邪のかもしれない。
―屋敷前―
[出てきたのは、一目で雰囲気が違うとわかるご婦人と青年。
違う、もう全然違う。
かっこいいなあ、すてきだなあと。憧れを隠しもしない視線で見つめる]
は……はじめまして!
あ、あの……その、お引越しでいらっしゃったと聞いて……ぜ、是非、ご挨拶にっ……。
[都会の大学に出た時もそうだった。
村の外の人に対しては、すごい緊張してしまう。憧れているから]
もしかして出前ってことはこっちが来る前に頼まれてたってこと?なら先生忙しいだろうし、こっちは後回しでもいいよ。
[かなり忙しい、想像以上に大変な状況なのかもなと、心配になった。]
やっぱり同じだ…
[銀子の血液検査の結果は松次をはじめとする貧血患者と同じ…
正球性正色素性貧血である。
しかし、網赤血球の数値が著しく低いわけではないから、
再生不良性貧血や悪性貧血は考えにくい。
考えられることといえば出血か溶血による貧血…
しかし、貧血に至る内出血がないことから出血ではない。
となると溶血だが、ビリルビンやLDHの値は溶血の可能性も否定する。]
どうなってるんだ…
[男としても、こんな状態の貧血は見たことがない。
ただひとつ気になるとすれば、
銀子をはじめ、すべての患者の血液は
―――…全ての血球が減少していた。]
だとしたら…
(一か八かになるが、全血輸血をしてみよう)
[対処法も何も分からない。男は自分が思いつく限りの善処をするしかないと、銀子に輸血を施すことにした]
>>178 オー、ホントデスカー?ソレハ、気をつけないといけマセンネー…。
>>180 お客サンはミナサーン大事デース。でも、そのカゼ、ワァタシィも気になりマスネー。出前がてら、病院の様子を見てくることにシマース。
[明夫が食事中なら「帰るときに明かりだけ消してくれ」と言い残して留守を任せ、終わっていたなら簡単な戸締りだけして、彼はママチャリにポットと茶巾を積んで高瀬医院へ向かった]
かりょさんったら…自分から中身バレですかぁ?
それは私が中身ダダ漏れにしてることへの対抗ですかね?
あたしゃ隠すだけの技量がないだけですからっ><
あ……そ、そうなんですか。
[縁がない暮らし。
青年の言葉に目を瞬かせる。何かあれば、すぐ知れ渡ってしまう村の中とは、全然違う]
皆さん、どんな人がいらっしゃるのか楽しみにしてましたから……
あ、いえ、とんでもないです!すみません、私こそいきなり押しかけちゃって!
[既に余所者として嫌な目線を向けられているのは知っていたが、それが気に入らなくて。言葉足らずに、あいさつ回りを勧めた]
雨宮さん……瀧華伽耶さん。
私、咲田と申します。咲田瞳です。よろしくお願いします。
……あの、苗字、違うんですか?
[少々戸惑い気味に]
―クレオール←→高瀬医院―
[到着してみると、病院は異様な緊迫感に包まれていた。高瀬の指示が飛び交い、職員たちが慌しく動き回っている。彼は、持参したコーヒーを事務員に渡すと、そのまま帰路に着いた]
…輸血とか、そんな言葉が飛び交っていたようデスガ。カゼでそんな治療がいるんデスカネー…。ヨクナイ予感がシマース。
[ぐるぐると思案を巡らしながら、彼はママチャリで店に向かう。
もし、その途中で誰か見知らぬ人物に会ったとしても、いつもの通り愛想よく「いつでも店に来てクダサーイ」と応えただろう]**
今度状況聞いてきたらこっちにも聞かせてくれなー。
[>>184ディビッドに一言お願いをして、彼を見送った。
戻れば目の前にはおかずが出ている。]
なんだかんだでちゃんとやってくれてる。
流石だね。
[少なくとも食事が終わるまでは明かりは付いているだろう。]
─支倉宅─
……。
[両親が隣接する製材所へ戻ってしまい、わたしは部屋でひとりになった]
……なんだか怖い。
瞳さんのところに、行かせて貰おうかな。
[瞳さんの部屋を見るけれども、灯りがついていない。まだ夕食の途中だろうか]
もうちょっとしてから……の方がいいかな。
[銀子に輸血を施し、一段落ついたところで、
神威がクレオールのマスターからだということでコーヒーを持ってきた]
あぁ、神威さん。一旦帰ったと思ったのに、悪かったな。
コーヒーか…。ちょうど3人分頼んだし、ちょっと一服するか。
[看護婦の国松良美に声をかける。]
よっちゃん、一段落ついたらコーヒー飲んでくれ。
神威さんも飲んでいってくれ。
ちょうど3人分あるから。
[自身もコーヒーをカップに注ぎ一口飲む]
…やっぱり雰囲気ってもんがあるな。
ここで飲んでも美味くない。
[苦笑しつつ呟いた。
当然と言えば当然である。しかし、内心の焦りを一瞬ではあるが忘れさせてくれる効果はあったと思いたい。
―…そんな心境だった。]
そう……なんですか。
[深い事情があるんだろうな。
頷いて、二人の顔を交互に眺めた。
何も無い。その言語に、思わず全力で同意したくなった]
失礼、じゃないですよ!
ほんと、何も無いですもの。この村。
……でも、うん。静かで、いいところだと……思います。
おじいちゃんおばあちゃんが多いのは、仕方ないのかな?
[葬式が多いのは気が滅入るけど。
それは付け加えず、二人の様子を見つめて]
学生 咲田瞳は、占い師 に希望を変更しました。
―高瀬医院―
[それから、男は再び高瀬医院に戻った。今夜は入院患者がいるという話だったからだ]
有難う御座います。お気を付けて。
[ディビッドからコーヒーを受け取り、その姿を見送った。かけた言葉は夜道についてと、体調について。ディビッドについて、余所者だから、外人だから、というような思いはほとんど抱いていなかった。初めて会った頃には色々と戸惑いもしたものだったが。
高瀬達の下にコーヒーを運び]
いえ、気にしないで下さい。
私も出来る限り手伝いたいですから。
[高瀬に首を振り、また頷いて。男もコーヒーを手にして腰掛ける。高瀬の言葉には、眉を下げて弱く笑い]
……心配ですからね。銀子さん。
[入院患者である彼女の事を思いつつ]
あ、そうなんですか……。
空気は綺麗ですし、お医者さんもいらっしゃいますし。
この村なら、ゆっくりできると思いますよ。
[多分。
気に入った、と言ってくれる雨宮と、彼に村を進めたという伽耶には、思わず綻んでしまった]
最近、ちょっとお葬式が多いみたいですけど、気にしないでくださいね。
夏ですし、仕方ないです。
ああ、そうそう。もう一人余計な奴もついて来てるんだったな。
いや、余計なんて言ったら悪いか。
[思いついたようにそう言って、親しい者のことを話す時特有の緩んだ表情を見せる]
僕らの体のことを心配して、一緒に来てくれた友人がいるんです。
須藤、と言いましてね。コックの卵なんです。
健康にいい上に美味しいものを作ってくれるんですよ。ね、伽耶さん?
せっかく来て下さった縁ですしよかったら、どうですか。今度彼の料理を食べにいらっしゃいませんか。
今日は生憎、用意がありませんが、よろしければ。腕を振るわせますよ。それだけがあいつの取り得ですから。
見習いコック 須藤暁 は肩書きと名前を コック 須藤暁 に変更しました。
そうだな…
[神威の言葉に顔を顰める]
急激に貧血患者が増えたんだ。
確かに今年は暑い。でもそれにしたって全く同じ症状の患者が増える理由にはならない。
…伝染病の可能性もあるのか…それすら分からない。
既存の伝染病の症状ではないから、あるとしたら新種…
だろうが、原因が特定出来ない以上国立に頼るわけにもいかない。
[それに、騒ぎ立てれば種々雑多な雑用に忙殺され、治療どころではなくなるだろうことも予想された。
治療できずに患者を見殺しにしたくないというのが男の気持ちの中にあった]
/*
見習いコック 須藤暁 は
コック 須藤暁 に(ry
屍鬼陣営についてちょっと勘違いしてたぜ……!
納得した。わかった。
こ、コックさん……!
[お屋敷に住んでいる人には、お抱えのコックさんがいるのだ!
ますます憧れる。羨ましいと思う。
が、続いた言葉にますます度肝を抜かれた]
え……え、い、いいんですか……?
あ、私、何も持ってこれるものとかないんですけど、ええーっ!
[及び腰だが喜びは隠せない]
/*
さぁ始まりますね……。
そういえば赤ログは何に使うんでしょ?(くびかしげ
墓に人が入らない限り、別に連絡手段というわけでも無いわけだし。
まぁ紫苑に任せよう(まるなげっ
あ……ありがとうございます。
ほんとに、何もないんですけど……。
[伽耶と雨宮の快い言葉に、来てよかったと本気で思う。
コックさん、どんな人なんだろう。早速楽しみになってきた。
やっぱり、外の人は素敵だ]
それじゃあ、お邪魔させていただきますね。
あの、本当にいい村ですから……
[これから挨拶に行くなら、邪魔になってはならないと思い。
とりあえずその場を辞そうと]
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