情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
[――“鬼” が、いる。
揺らぐ存在を繋ぎとめるは罪穢れ。
鬼の影は確かな存在の重さを持ってして
己が復活を切望する。
“それ”は眸を開いただろう。
巨人となるまで膨れ上がったのは
積年の呪詛か怨嗟か怨恨か。
+開いた口は血のように赤い。+]
――…!
[校庭を見つめたまま、振り返った男の言葉に翠を見開く。
投げられた其れは予想していて、けれど予期しないもの。
ぎゅうと、腕の中で軽く鳩を握りしめた。
――何てサーヴァントだ。
仮にもマスターに、令呪の使い時を指示するなんて。
考えることが一緒過ぎて、 少しだけ、腹が立つ。]
…ッ、キャスター!!
あの“影” ――『全力で消しちゃって』!!!
[紡ぐ言葉に、迷いは欠片も無い。
それに応じるように――消えた一画と引き換えに、
左肘に少しだけ馴れた焼け付くような痛みが走る。]
[魔力が膨れ上がっていく。
あの鬼を倒す為だけに、ソロモンの体に力が漲る]
これで終わりにしよう。
[そして、その右手には輝く書物が。
ソロモンの鍵ではない、それは知恵の書]
[刹那。校庭が、そして校舎がその景色を変えていく。
その全てが巨大で荘厳な神殿の内部となり、巨人となった鬼ですらはちっぽけな存在となっていた。
まるで無限であるかのようにも感じる空間。
どれだけ手を伸ばそうとも、どれだけ歩こうとも到達できないようで、しかしすぐそこにあるかのように存在する壁面。
その中央には、その空間の中ですら存在を主張する、巨像]
[しかし、その巨像は動いていた。
本来神託を告げる事を生業とする、魔王の中の魔王。
世界を飲み込む程の存在]
[第68柱、ベリアル]
[しかし、それが手を伸ばした先には影。鬼の影。
ソロモンやユダを飲み込む程の影を。
ベリアルの手は、いとも簡単に握りつぶした]
[そして、鬼の影と共に神殿も、そしてベリアルも消滅していく。
既にソロモンの魔力も尽き、空は雲ひとつ無い夜空となり。
校庭の中央には、ソロモンとユダの二人だけが立っていた]
[ユダは大きく開いた目に
荘厳なる神殿が現れるのを見た。
それはおとぎ話の具現。
遠い聖地。]
……― יְרוּשָׁלַיִם ――
[呟いた、かすかな声。
聖盃に与えられた知識ではなく、
聖書の時代、あの頃のままの言葉で。]
[ぶつり
と。
深く澱み絡み付いていた「穢れ」が
酷く巨大な力で引きちぎられるような感覚がある。
それは一瞬。
されど確かなもの。
おとぎ話がほどけて消えれば
現れ出でる現世。
嵐が嘘のように、
静寂の夜が満ちている。]
…っ、
[ぐらり、と眩暈。
崩れ落ちるように膝が折れた。
指先も上手く動かせない位に、尽きて。
絡みつく穢れの感覚も、声も、ない。
言葉通り。
王は己が意志を貫いたのだ。]
…、……
[頷く。]
……
は、…はは。… ああ、
ほんとう、に。…やって しまう、なんて。
[ソロモンの腕に、額を寄せるようにしながら。
そうしないと上手く体を支えられないようだった。]
ユダ・・・・・・ これ以上、罪を背負うことは無い。
[力が抜けていくユダの体を抱きしめる。
気が付くと、頬を涙が伝っていた]
君は、君の道を見つけて歩いていけばいい。
英霊の座に戻っても、それは変わらぬ。
我も英霊の座に戻れば、君との約束を果たそう。
[――本来呼ばれる筈のない己、
英霊の座はきっと酷く遠い。]
……、 ―― あえて。 よかった。
[酷く緩やかな動きで貌を上げて
伝う涙を見れば半ば消えかかり
透ける指を添わせようとした。
そのまま、寄せる。
死を呼ばない、
畏敬と、厚情のくちづけは触れられたか否か。
力失せ、腕がだらりと落ちる。
罪びとはそのまま眼を閉じて
腕の中で幻のように消えうせた。
*後に、銀貨の音はもう響かない*]
[腕の中で夢と消えたユダを見送る。
その温もりだけがソロモンの中に残り続ける]
・・・・・・ また会おう。
[すくりと立ち上がり、聖盃を廻る戦いが幕を閉じたことを察した。
涙を拭き、アンネリーゼがいる方へと視線を移した**]
[けれどそれは徒労に終わった。
魔力の渦が静かになった後、
聖盃の花の色は澄み渡っていて]
不思議なことも、あるものね。
[女はただ、そんな風に笑った。
本当は何が起きているのか、少し推測がついていたが**]
[1]
[2]
[3]
[4]
[5]
[6]
[7]
[8]
[メモ(自己紹介)記入/メモ履歴/自己紹介] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新