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[アンネリーゼに目を向けていた偽一に、それを避けられる筈は無く、炎の固まりは彼を壁へと叩き付けた。
衣服の一部と共に皮膚が割け、辺りに鮮血を撒き散らす。
図工室の炎が掻き消える中、偽一は身を起こし、さらにアンネリーゼの元へと歩もうとして、血を吐いた。
体の外より中の方が、深刻なダメージを受けているようだ。
銃を落とし、膝をつく。]
ああ、何てこった……まだ年端も行かぬ少女ではないか……。
[それは教会の帰りに、アンネリーゼに出会い、偽一が初めてかけた言葉。]
だから多分、これで良かったのだろう……と言ったら、君は信じるかい?……
[そう言って、うっすらと笑う。]
――…っ、わ…!
[着弾した炎の球は、少女へも等しく衝撃を伝える。
直撃した男程ではないが、煽りを喰らった身体は勢い良く床を転がる。]
…痛…っ、
[ぐ、と腕に力を入れて、伏せた身体を起こそうとする。
いつの間にか己を囲んでいた炎は消えて
――否、まるで元から何も無かったように。
床や壁には、焦げ目一つ残ってはいなかった。翠を、瞬く。
嗚呼、男はどうしたのだろう。何かを落としたような鈍い音に
ばっ、と視線を上げると、膝をつく男の姿が見えた。]
……、
[息も切れ切れに、耳に届く言葉。
は。と一つ息を零す。何処かで、聞いたことのある――忘れる筈もない。
初めて会った時に投げられた、言葉。
薄らと笑う相手に、ぎゅうと掌を握った。]
――3割ぐらいは、信じてあげる。
[其の言葉の、3割は本当だと。
そう言った男の言葉も、ちゃんと覚えている。]
[衝撃が収まった後、その事故現場の中央には、見慣れた鳩の姿があった]
鳩『クケー!クケー!!』
[鳩はじたばたと暴れ、辺りには不死鳥の羽根が舞った]
ま、そんな所だな……
[そう言った偽一は仰向けに倒れ込む。
煙草を吸いたいと思い、箱が空だった事を思い出した。
口元に幻の煙草を作り出す。
それは、ぼんやりと透き通り、意識の限界を示していた。]
やっぱり、駄目だね……偽物は。
味も香りもありゃしない……。
[やがて、口元から煙草の姿が掻き消える。
煙を吐き出すように、溜息をつくと、偽一は静かに目を閉じた。**]
−一方、校庭−
[宝具の真名を発動する為の予備儀式が始まる]
יש.
(備えよ)
אורקל של סרה אוניברסלי אני, העניק את כוחו של השטן לך Tamae מו 力 למלך.
(万物の魂を操りし巫女よ、汝の力もて王に魔神の力を賜りたまえ)
[魔方陣はゆっくりと回転を増し、ソロモンと瓜二つの魔術師は振り返る。
自身が使える王へと]
『ソロモンよ・・・・・・この世でも、会えたのだな』
・・・・・・またお力をお借りします、バアル。
[そう言って、バアルと呼ばれたソロモンは、本来のソロモンへと解けて混ざって行った]
[ソロモンの指輪。
その指輪がもたらす72柱の魔神の使役。
現世に伝わっている物語ではこうなっているが、現実は違った。
神は、神たる故に信仰を求めた。
それ故、人々にとって曖昧であるその概念を確立する為に、ソロモンに命じたのだ。
”魔神たる神の偶像を作れ”と。
そして、彼に与えられたのが指輪と形状を変化させた”ラジエルの書”であった。
ラジエルの書がもたらすカバラ秘術の知識は、追求すれば天地創造にも及ぶものであった。しかし、いかにソロモンとはいえ人の身ではそれには及ばなかった。
だが、そのラジエルの書がもたらした力は、彼が思い描いた魔神の姿を現界させる事を可能にした。公儀では、空想具現化にも似たものであったのかもしれない]
[そして、彼が創造した魔神の偶像には、それぞれ神霊が降臨する事となっていた。その数、71体。
しかし、ソロモンは懇願した。
この大儀を果たす代わりに、1体目を我に与えよと。
そして、彼は第1柱を自分と瓜二つに作り]
―――、
[口許から消える煙草に、ゆるりと瞬く。
先の炎もどうやら――幻だったらしい。肌を焼く様な痛みも消えた。
それでも、左肩に残る撃たれた後は、やはり鈍い痛みに変わりは無い。
…生きて、いるだろうか。そっと這う様に近寄るも、反応は無い。
――そっと、手を口許に翳す。今にも消えそうな呼吸に、短く息を零した。]
おいでフェニックス。…嗚呼もう、無理に教室に突っ込むから。
けれど、ありがと。 …正直すごく助かった。
[じたばたと暴れる鳩を抱えようと手を伸ばす。
魔術を連発したのもあるが――それ以上に、吸い上げられていく魔力によって
本来の疲労感より、幾倍にも感じられていた。
既に消えうせた窓から、校庭へと視線を落とす。
二つの影が続ける戦争から、目を逸らさぬよう**]
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