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フェリシアは渡辺 あゆに投票を委任しています。
アーチャー II.Mehmetは渡辺 あゆに投票を委任しようとしましたが、解決不能でした。
アンネリーゼ ヤーネフェルトは渡辺 あゆに投票を委任しています。
キャスター ソロモンは渡辺 あゆに投票を委任しています。
鳥野 偽一は渡辺 あゆに投票を委任しています。
アサシン イスカリオテのユダは渡辺 あゆに投票を委任しています。
ビンセント バンゴッホは渡辺 あゆに投票を委任しています。
バーサーカー 茨木は渡辺 あゆに投票を委任しています。
渡辺 あゆ は アーチャー II.Mehmet に投票した。
フェリシア は アーチャー II.Mehmet に投票した。
アーチャー II.Mehmet は ビンセント バンゴッホ に投票した。(ランダム投票)
アンネリーゼ ヤーネフェルト は アーチャー II.Mehmet に投票した。
キャスター ソロモン は アーチャー II.Mehmet に投票した。
鳥野 偽一 は アーチャー II.Mehmet に投票した。
アサシン イスカリオテのユダ は アーチャー II.Mehmet に投票した。
ビンセント バンゴッホ は アーチャー II.Mehmet に投票した。
バーサーカー 茨木 は アーチャー II.Mehmet に投票した。
アーチャー II.Mehmet に 8人が投票した。
ビンセント バンゴッホ に 1人が投票した。
アーチャー II.Mehmet は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、ビンセント バンゴッホ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、渡辺 あゆ、フェリシア、アンネリーゼ ヤーネフェルト、キャスター ソロモン、鳥野 偽一、アサシン イスカリオテのユダ、バーサーカー 茨木 の 7 名。
―朝:北区/東区への道のり―
[土と地面を踏む音が幾らか響いた後。]
ギイチ。
あのマスター、
おれの 真名を知ってる。
おれが名乗ったことがあるのは
お前と、セイバー…ゲオルギウスにだけだ。
ゲオルギウスのマスターが伝えたと見るのが妥当だろう。
……迂闊だったな。
[何処か複雑な表情を浮かべながら]
フハハハハハハ!!
吾光臨。
讃える権利をやろう民草共!
ところで気付いたんだが、吾
vsライダー以外で戦闘してなくね。
投票を委任します。
アサシン イスカリオテのユダは、渡辺 あゆ に投票を委任しました。
[――ほどなくサイドカーへと辿りつき、
偽一とユダは拠点へと戻るだろう。
珈琲がほしい、と
そう強請りもした。
夜が明ける。
自身の消耗も激しかったのか、
ユダはソファに横になって、
片腕で目元を隠すようにして眼を閉じた。
偽一は、ユダの落とす影が
濃く、揺らめいたのを見ただろうか。]
[願いのために伸ばした手。
その先には否応なしに「鬼」の影が付きまとう。
穢れに浸る存在が
願いの果てに
それが叶うどころか、
地獄の釜の蓋を開くことになろうとも
ユダは
盃を手にすることを諦めはすまい。]
[本来は英霊として
呼ばれる筈の無かった存在。
裏切りのユダ。
イスカリオテのユダ。
願いのために、此処にあるのならば。
諦めるなど、考えてはならなかった。
求めた理想、
ただ一縷の望みにかけて――]
―朝:北区/東区への道のり―
ああ、あの2人がセイバーと組んでたとしても不思議ではないな。
まあ、いいさ。こちらと同じように向こうも情報を集めているのだから、いずれは気づかれただろう。
[ユダにそう言うと、偽一は思い立ったようにサイドカーを道の端に停める。]
……この時間なら、着く頃にはもう入れるかな。
すまないが、もう少し付き合ってくれるか。
西地区だから反対側になってしまうが、寄っておきたい所がある。
[腕時計を一瞥して、そう言うと西地区へサイドカーを向かわせた。]
投票を委任します。
鳥野 偽一は、渡辺 あゆ に投票を委任しました。
[東区に帰還する前、
偽一の申し出に疑問符浮かべつつ]
…?
わかった。
[あまり訪れたことのない方角へとサイドカーは向かう。]
どこにいくんだ?
[偽一の申し出に疑問符浮かべつつ]
…?
わかった。
[あまり訪れたことのない方角へとサイドカーは向かう。]
どこにいくんだ?
―西区への道のり―
病院だ。
前に訪れたのが君を召喚する少し前だったかな。
ここのところ、ごたごたしてて行けなかったから、今のうちに行って置きたくてね。
……妻がいる。
[最後の言葉は、やや小さかった。]
…妻?
[小さな声を拾い上げ繰り返す。
関係ない人を巻き込んだ、と。
たぶん それなんだろうか。]
…おれを置いていった方がいいんじゃないか。
関係者、いないとも限らないだろう。
妻は身内とは疎遠でね。
僕の方は言わずもがなだし、おそらくその心配は無いが……
そうだな、じゃあ、病院前で待っていてもらおうか。
[病院へ行く途中で、自販機で缶コーヒーを買い、ユダへと渡す。]
……そ、か。
[偽一は養父に育てられたといった。
詳細は知らずとも想像に難くない。]
わかった。
[手渡された缶コーヒーを手元で転がす。
病院についた後も、
中には入らず外で待っていた。
気配を遮断し、腿までの高さの花壇の囲いに腰掛けて足を伸ばした。]
むっ
そこの怪しいやつ、何者であるか!!
名乗られよ!
[本能が告げる。
――この男の存在は、全身全霊で許してはならないと。
皇帝的な意味で。芸人的な意味で。]
―西地区・市民病院―
[偽一は病院の駐車場につくと、近所の花屋で花束を買い、白い建物へと入っていった。
そのままエレベーターに乗り、3階にある病室へと歩みを進める。
小さめの病室に、ベットが2つ。
片方は開いているらしい。]
やあ。
[偽一は、ベットに横たわる痩せた女性を目に留めると、花束を掲げて声をかけた。
女性に反応は無い。]
ちょっと今、色々ごたごたしててね。
少し間が開いてしまったが……あ、別に浮気とかしているわけじゃないんだよ。
[それに構わず、軽い調子でそう言いながら、花瓶の花を取り替える。そうしてから、ベッドの傍らにある椅子に腰をかけた。]
[見舞いに行っている間、
フードもはずして大人しく待ちながら呟く。
下にだらりと垂らした手、
その両手で包み込むように持った缶コーヒーは
飲んでいる途中。]
……。願いか。
[己の願いは穢れに沈んでいる身ならば
「貴様の道は行き止まりだ」
赤黒い澱みの中で
澱みに似つかわしくない皇帝は謂った。
ならばマスターをも巻き込むのだろうか。
眉を寄せ、少し俯くと眼を伏せた]
……
[身動きしない女性の横で、偽一はしばしの間、無言になる。]
さて、病院の天井ばかりと言うのも味気ないし、今日も外へ出ようか。
[唐突にそう言うと、小さく呪文を唱えた。]
その瞬間、偽一を中心にして広い草原が広がった。
天井は青い空になり、小鳥がさえずりながら飛んでいる。
風が吹き、偽一の髪を揺らした。
これが、偽一の使う魔術。
彼を中心とした、僅かな空間内でのみ、現れる幻。
見る事も、聞く事も、触れる事も出来るが、その全てが偽物で、ただのまやかしである。
[それは幻ではあるが、人の認識に直接作用する力がある事も、偽一は知っている。
果たして、彼女が見えているのかは解らない。
だが、あるいは脳への刺激が回復につながるかもと思い、定期的に病室を訪れては、術を繰り返していた。]
[しばらく術を行使した後、偽一は深いため息をついた。]
あれ……少し魔力を使いすぎたかな。
[ため息の理由をそう捉え、椅子から立ち上がる。]
……今日は、外で人を待たせてるんだ。
そろそろ戻るよ。
[未だ動かぬ女性に、そう声をかけると、偽一は病室を出ることにした。]
ああ、待たせたな。
[ライターを取り出し、煙草に火をつける。]
あ……外でも、病院の敷地内ではまずいか。
出よう出よう。
[そう言うと、偽一は足早にユダの横を通り過ぎた。]
さて、昨日はハードな1日だったからな……。
君は街で戦闘して、僕はカーチェイスまでしたし、まだ全然疲れが取れていない。
一旦、麗しの我らが廃墟に帰ろうか。
[サイドカーにまたがると、ヘルメットをかぶる。
偽一はユダを乗せ、東区へと戻る事にした。**]
それもそうだな。
[く、と缶コーヒー飲み干して、
屑籠に捨てる。
麗しのという言い回しには首を少し傾ける所作を見せた。]
寝ず、だしな。
特にお前は。
さっさと帰って寝るがいい。
ハンドル、切りまちがえるなよ。
[憎まれ口のようなことを謂って乗り込む。
廃墟宿泊施設に辿り着けば、ユダは一人なにかを考えるようにソファーに座って。]
随分と、ここも賑やかに…。
そう言えば、また男が落ちてきたんだったな。
私はキャスターとアサシンと戦えたな。
バーサーカーと戦いたかっただけにそこは残念だったが…。
投票を委任します。
キャスター ソロモンは、渡辺 あゆ に投票を委任しました。
−北区・ホテルの一室−
[多分だろうが、散ったのはアーチャーだ。
アサシンが倒したとは思えないが、何らかの理由で彼はこの世を去った。
懐にあったはずの拳銃も消滅していた。
セイバーにアーチャーが既に脱落している。
それ以外にも、自分達が知らない英霊が数名脱落している筈。
そしてまだ残っているのを知っているのは、バーサーカーとアサシン。
間違いない、最終決戦は近い。
今までのように、乗り越え続ける事はもはや出来ない。
次の戦いの為に、今日こそは龍脈への施術を行おうと決意する。
多少強引であっても、引くわけにはいかない]
[未だベッドの上で寝息を立てているアンネリーゼに毛布を掛けなおし、自身も僅かな時間眠るように椅子にもたれ掛かり、眼を瞑った*]
キャスターがメモで渡辺さんのことを鈴木あゆみという謎の呼称で呼んでいるがあれはキャスターの中の人が素で渡辺さんを「鈴木さん」と呼んでいたことに由来していると思われる。
>>+73 ゲオルギ臼
皆vsバーサーカー戦でぼろぼろであったので
あれしか思いつかなかったというのもあるのである。
吾の勘であるが、リシアはやめておけビンセント。
きっと貴様は後悔する事になる気がする。
いや吾の勘であるが。うむ。
何をバカなことを、なぜ私がそのような真似……!?
馬鹿な、主の、私の主の声が聞こえる…。
なに、その信仰が本物か確かめるだと?
なぜこのタイミングで…。
否、主の言葉であれば、従わざるを得ない。
[セイバーはなぜか浪曲はじめた]
くっ、無念…。
おぉ、我が主…と、な、なにを仰るか!?
クリスティーナ、否、色欲を刺激するような言葉…私は聖人として、そのような欲心、あなたの教えを広めると決めた時に、既に捨てました。
[顔を赤らめて、全力否定した。]
私の下着の色を知ってどうしようというの?
ちなみに病院で入院しているからはいてないわ。
セイバー、替えを買ってきてくれないかしら?
(消滅してます)
>女。自宅に連れ帰った。>一緒に寝てた。>起きて風呂に入れた>着せ替えた。>楽しかった。
■接続:いる。
■場所:東地区・自宅
■時間:多分ブランチ頃
■状態:ぼちぼち
■格好:白の半袖ハイネックワンピ・黒のレースカーディガン・半チョーカー
…うるさい。
お前なんか。知らない。
…知らない。邪魔をするなら。
[道を進むために。]
…討って、やる。…討って―――
―東区・果樹園地帯・自宅―
[…腹の重苦しさに眼が覚めた…!?
昨夜連れ帰った女が同じベッドで寝ている。
重苦しかったのは女の腕が腹の上にあったからだ。
そう言えば、英霊とは寝ないのだと思い込みベッドも用意してやらなかった記憶がある。
よほど疲れて居たのか?…いや、マスターに先立たれた英霊は消えゆく定め。魔力の補給も無く体力も残り少ないのやもしれん… ベッドから起き上がると、女も目を覚まして起き上がる。
出て行こうとしているらしく、玄関へと向かうのをリシアは止めた。]
これ、昨夜は気がつかなかったが、あちこち血だらけではないか。おなごがそのような姿で外に出るものではない。
[既に傷が塞がって居たので、返り血か自分のものかは判らなかったが、血飛沫が乾いて顔や着物にこびり付いていた。流石にこのまま外に出すわけに行かない。]
[存在として完成した英霊と違う、
揺らぎ揺らぐ、裏切り者の意識。
まるで人間だった。
今を生きる、人間のようだった。]
[風呂に入れようとすると熱い湯を嫌がった、
聞けば水浴びしかしておらぬと言う。
仕方なく一緒に風呂に入り温めの湯で髪の中まで入り込んだ血飛沫を洗ってやる始末だった。]
―はぁ、…着物も血だらけではないか?
我の着物では丈が足りんしのぅ…有栖川の着物でも良いか?
[女は衣服などどうでも良いと言う風に「かまわん」と一言だけ答えた。]
―まったく、お節介な女だと思っておるのじゃろうの。
[黙ってサラシを巻かれ着物を着付けて貰う女は何も答えなかった。
浅黄色の紬に金茶の献上柄博多帯を絞めると、男装の麗人と言うよりも、むしろ女の匂い立つような美しさが際立つ。]
ほ…中々良いではないか。
着物は返さぬとも良い。出て行く前に茶でも飲んで行かれよ。
[何故、請われたわけでも無い、この女に世話を焼いているのだろう?自分でも不思議だった…
強いて言えば主を亡くした女と、英霊を無くした自分の姿が重なって見えたからかも知れない。
そして…思っても居ない言葉が口をついて出た。]
ふむ。確かにあの触手ドライビングは芸術的であった。
良かろう。
吾が裸体をまなこに収める権利を与えよう。
[脱。]
ふひゃひゃ!!
[擽られた。皇帝の笑い声が周囲に響いた。]
おう。心遣い忝いであるよ。
さあビンセント!
王手!
[カウンター右ストレート。]
吾の勘であるが、このまま拳を与え続ければ貴様は新たな性癖に目覚めると芸術的に予測する。
[1hit! 2hit! ... 45hit!]
さっさと宝具を出したのが吾一人という事実を察するに
皆晩熟(おくて)なのであろう。
もー照れ屋さんだなー。
>>+56
まだおかしていないのなら、今からおかせば良いのであるよ。
月が先かすっぽんが先か、というやつである。
[ビンセントを引き渡した。]
ああ、これはこれはご丁寧にどうも。
背中は結構です、アタシにはコレがありますから。
[触手を器用に動かしながら、出し汁で身体を洗った。]
んフー、江戸っ子は熱い風呂に目がないんですよ。
まあ、アタシ、コーンウォールっ子なんですけどね。
[ぐつぐつ煮えている。]
ふむ、私は聖人として、人の役に立つ為のことはしてきたが、決して召使いではないぞ?
私はこれでも騎士なのだが…。
なぜ背中を…。
―東区:宿泊施設―
[ソファの背凭れにすっかり体重を預け
目の部分を隠すように腕で覆う。]
…――、
……
[あと。何組だ。
マスターを一人殺し。
セイバーを討ち。
アーチャーはあの場に気配としてだけ残る。
眼鏡のマスターはどうなったか定かでない。
町を壊し、山を削り、盃が近づいてきている。]
触手はいらないのだけど。
[恐る恐る触手に手をつけた]
あら、結構行けるじゃないの。
美味しいわよあなた。
[もぐもぐ]
―北区・ホテルの一室―
[寝台で膝を抱えて座り込んだまま、
随分と静かな部屋で、少女は暫しの間考え込んでいた。
起きたのは今しがた。…ソファーの上でキャスターはまだ寝ている様だった。
昼も回る頃にはなってしまったけれども、お陰で多少は身体も軽くなった。
けれども。]
――『鬼』。 …『穢れ』…?
[あの英霊はそう言った。
バーサーカーが、鬼であり、聖盃の穢れに関わっていると。
それが、昨晩からずっと頭を離れない。]
−東・有栖川邸−
[目が覚めると、まだ現世に体があった。
だが、酷くけだるい感覚がある。
そのまま去ろうとした隻腕と、女との格闘は
まるで野良猫を拾った後のような騒ぎであったが
現状は落ち着いて茶を飲むに至っている]
[それが――真実かどうかは、知らないが。
聖盃が“穢れ”ているとすれば、考える事は幾つかある。
…穢れている聖盃を手にし、さてそれは望みを叶えることが出来るのか。
他に影響は無いのか。無いとすれば、
ならば何を持ってして“穢れ”ていると定義されたのか。
そして、彼の英霊は何故…それを知り得たのか。
否それ以上に、穢れを知った上で聖盃を手にする事に
――躊躇いが無いとでもいうのだろうか。]
……、どうしよ。
[確かめる、べきだろうか。
――自分たちが求める聖盃、そのものに。
恐らく、知らない何かがあるとすれば。]
[願い、という言葉に眉がはねた。
沈黙は長い。
バーサーカーとなって言語の不自由な中
言葉を正確に伝えるには時間が要った]
鬼の再興を
[それだけで通じるのだろうか]
だが、解らん
[女は言葉を続ける。
茶を一口含んで喉を湿らせたが
そんなもの英霊にとって何の役にも立たない]
世は変わった
[器を置く、かち、という音が響く]
今の世に、本当に鬼が必要なのか
[誰も答えを教えてくれるものなどない]
/*
だめだ、現状勝利者投票のメリットがよくわからん…。
だって毎日生存者投票してるってことは
=毎日勝利者投票してる
ってあつかいじゃないのか?あれ。私間違ってる?
−川津教会−
[女の傍らには一振りの刀がある。
随分と古いものだと見て取れる。
彼女の家に伝わるものだ]
…必要にならなければいいけれど。
[名を。童子斬という。
銘の由来はそのままだ。童子を、斬った刀。
童子とは、即ち酒呑童子である。
女が数日にわたって読み返している資料の中で
聖盃の製作者とされる──鬼]
゛今の世に、本当に鬼が必要なのか゛
[美しい鬼が疑問符を投げた。]
―…必要なかろうの、既にこの世は゜鬼゜は溢れておる。
人の姿をしていても、心はもっと醜くゆがんだ鬼共がうじゃうじゃとおるでのぅ。
[悲しいけれど現実の事だと…]
鬼(我等)は、人と何も変わらん
[女の言葉に訂正を入れた。
鬼と呼ばれようと寿命も生活も体の蘇生ひとつとっても変わらない。
ただ隠れ住み、細々と魔術道具を作る技を伝えながら
生きてきただけのことであったのに]
鬼(我等)と(この時代で言う)鬼とは違う。
[遺体の処理は既に済んでいた。
ここに運び込まれたクリスティーナも病院で
既に治療を受けている。
天井を見上げた。
家鳴りは相変わらず響いている。
この街の聖杯戦争にはランサーの出現がない。
それが酒呑の呪いゆえだと知る者も、恐らくない。
聖盃が最初に叶えた願いこそ酒呑の願いである。
源の名が日ノ本の第一となることがないように。
その願いゆえに、鎌倉に開かれた幕府は短いまま
後継の一人も残さずに途絶えたのだ]
…人と、鬼と。本当に怖いのはどちらかしらね。
[疑心暗鬼と人はいう。
聖盃は源公暁より以降、槍に関わるものを現してはいない]
―東区:宿泊施設―
[コーヒーを2つ淹れ、テーブルへと置いた。
ユダと向かい合う様に座ると、両手を組み、しばしその姿を見つめる。]
なあ、ユダ。今の聖盃には願いをかなえる力はあるのかな。
……いや、君は、その力はあると考えているのかな。
[沈黙の後、そう問いかけた。]
……――
[眼を覆い隠すようにしていた腕を少しずらす。
頭を斜めにずり下げて、半分の眼で偽一を見た。
くらい色の眸。赤黒い影、揺れる]
……。
―――盃に 願いをかなえるちからは、
ある。あるのだろう。
そうでなければ「聖盃」とは、呼ばれまい。
……だが。
[ぱたり、手を落とし
眼を偽一から そらした。
願いをころしてしまうのではないかという意識がそうさせる]
…… おれ の 手に 渡ったら。
どうなるか、 わからない。
[この期に及んで
すぐには明言できずにそう濁す。]
[北欧育ちのリシアには判らなかった。自分の考えていた鬼とは…そう、お伽噺に出てくる鬼。
しかし、目の前の鬼は角もなく赤くも青くもない、自分の知っている知識の中で言えば。魔術師と変わらないではないか…]
我らと、何も…変わらぬのう。
我らとて、必要ないと言えば無いのであろう。
―…じゃが、我は周りの人間のためにおるのではない。
我は、我の生を全うするためにここにいるのじゃ。
少なくとも、我は今、そなたを必要としておるが…
そなた、我に力を貸すつもりがありや?
―北区・ホテルの一室―
[意識が覚醒すると、ベッドの上で考え事をしているアンネリーゼの姿]
目覚めたのか。
・・・・・・ 何を悩んでいる。
[彼女が、鬼、穢れ、と呟くのを聞き]
気になることがあるなら知る努力をすればいい。
知らぬことをそのままにして先に進むのが嫌ならば、だ。
[そう言いながら、椅子から立ち上がる]
解らん
[力を貸すべきなのか。
魔力を享受するべきなのか]
だが、聖盃とは一度向き合わねばならん。
[鬼の再興を願うかどうかは別として、のはなしだ]
……
[視線を受けたまま、偽一は押し黙る。]
色々疑問はある。
だが僕はね、聖盃が願いをかなえてくれるなら、それで良い。
[やせ細った妻の姿が、心をよぎる。]
……だから、どんな障害があろうと、それを掴むつもりだ。
必要とあれば、君が手にするより先にね。
[一言、一言をかみ締めるように口に出した。]
おはよ。
[投げられた声に、視線が男の方へと向く。
次いだ言葉に、一度だけ翠を瞬いて 小さく苦笑した。]
…そだね。
悩んでたって、判りそうにないし――
だったら自分で知る努力をするべきだ。
[キャスターの言うとおりだ。
立ち上がった様子を見て、己もベッドの上で抱え込んでいた身体を解くと
ベッドから滑り降りる。
…そう言えば部屋に戻ってきた時には酷く疲れていて
着替える間も惜しんで寝てしまったのだっけ。と
昨日と同じ格好であることに気付いたが、…気にしない事にした。]
――行こう。もう動ける。
やらなきゃいけない事も知らなきゃいけない事も、出来た。
―東区:宿泊施設―
…――
[偽一を見、落ちる言葉を聴いて。
暫しの沈黙の後
小さく息を零すように笑った。]
正直おれも 分からないことのほうが多い。
だが。ああ、そうだな。
願いさえ、叶えば。
そのために、
戦争に身を投じたのだものな。
[盃は、答えるのだろうか。
貴様の道は行き止まりだと
澱みに全く似つかわしくない声が宣言したのを幾度目か思い出す]
…叶うならそれでいい。
同感だ。
先んじて盃を取れば叶うなら
そうすればいい。
もしかしたら。
お前が先に手にすれば
穢れたあれも、
「普通に」願いをかなえるかもしれないからな――…
[もし…この国の魔術師が表に出ることを嫌い隠遁生活を続けて居たとしたら?
特異な生活や魔術を使った外見的変化、魔術師の杖は見知らぬ物が見れば金棒にも見えるか…
では、この者はバーサーカーとして呼ばれなければ、キャスターだったのか!?]
いや、無理強いはせぬ。
そなたが気に染まぬのならこのまま立ち去ればよい。
我はそなたの願いを叶えてやれぬ。なぜなら、、
我の願いは、―…聖杯の破壊じゃ。
あれは穢れておる。人の血を啜りなおも膨れあがり、更なる血を求めておる。
そのような物はこの世にあってはならぬ!!
[選ぶのだ、そして…選んだ道がどうであろうと後悔なぞしない。その選択が最後のチャンスを潰そうと己の深淵は曲げられぬ。]
―東区:宿泊施設―
……何にせよ。
届くまでは戦うとも。
[闇が裡で沸き立つ。
鬼、という言葉を知ったのもこの澱みから。
けれど教会のものや茨木が知るような
仔細をユダは知りえなかった。だから。]
もし。そう、お前が言ったように、
どちらが先にと盃を奪い合うことになろうとも。
そのときが来るまでは
おれは お前のサーヴァントであり
お前と共に戦うのは変わりない。
[それから、自嘲する様な、複雑な
笑みに似た歪んだ表情を浮かべ]
「裏切りのユダ」を
信じるかどうかは其方任せだがな。
…令呪もあることだ。
その点では――
お前の方が、有利だよ、ギイチ。
…え?血を求めてるの?<聖盃
あれ?
え? そうなの?
そんな記載、あった っけ… わからん。
なんせ頭が回らないぐらいに体調が。がががが。
良い姿勢だ。
知ろうとする事こそが、全知全能へ至る道だという事を忘れない事だ。
・・・・・・さて。
いささか危険ではあるが、ここで別行動を提案する。
君は君が知らなければいけない場所に行くが良い。
私は、最後の決戦に備えて元勢宮へと行く。
朝方ではあるが、出来る限りの事をしてこよう。
終わり次第、君の元へと向かう。
…あってはならぬ、か。
[唇が歪む。己の腕を切り落とした男もいっていた。
鬼とはあってはならないものだと]
なれば、吾等も存在してはならんということだな。
[長い文章を喋ると疲れるのか、息をひとつ吐いた。
聖盃は鬼によって成ったものであり、
それを破壊するというのであれば否定と同じ]
聖盃の否定は、己の否定に等しい。
…わかった。
[提案された別行動に、僅かに瞬いて。
しかし、一寸の間を置いて小さく、しかししっかりと頷いた。
確かに昨日の今日だ、勿論危険なのは重々承知している。
けれど、知るべき事が多いならば。
これが尤も至る道に近い気が、したから。]
教会に行ってみようと、思う。
…まぁ、教会がどこまで知ってるのか、教えてくれるかもわかんないけど。
―― 一番そこが、聖盃を知るには適してると思うし。
聖盃が穢れている……。
[昨夜も気になった言葉ではあったが、自身の希望を砕く結果になりはしないかと、恐れて追及できなかった。]
うん、ぜひ「普通に」願いをかなえて欲しい物だ。
妻が鬼になって起き上がってきた、なんてオチはごめんだからね。
[続けてユダの言葉を聞き、]
そうか……ならば僕は「裏切られない偽一」を目指す事にしよう。
[と、答えた。]
判った。
[アンネリーゼの眼を見つめ]
拙き者はすべての言を信じ、賢き者はその行を慎む。
見るもの全てを信じるな。君の中の真実を見つめろ。
君ならば、必ず真実にたどり着くだろう。このソロモンが言うのだ、間違いない。
[そしてそのままアンネリーゼの横を通り抜け、部屋の出口へ]
そして、この我も君の努力に答えよう。
必ず、聖盃を手に入れる。
[そのまま部屋を出て行く]
―…そうじゃ、あってはならぬ。
聖杯が我の思っているとおり穢れて人の血を啜るだけのものならの。
―…じゃが…そなたの言うとおりの物であるならば…
その時は、選択をそなたに委ねよう。
なにも・・・我の思っていることが全て正しいなどと凝り固まった考えは持ってはおらぬ故のぅ。
…どんだけ自分に自信があるんだっての。
[『間違いない』。――と、そう言い切って
部屋を去った相手が見えなくなった部屋で、苦笑する。
何せ見るもの全てを信じるなと、なかなか難しい話だ。
事実本当に出来るかどうか、己ですら判らないというのに。
…まぁ、けれど]
――そう言われると、信じてみてもいいかなって気分には、なるよね。
[寝る際に解いた髪を、出掛ける前に一度結い直す。
手慣れたそれは、しかしいつもより強く編みこんでリボンで縛る。
鏡の中の自分を見つめて暫し、よし、と一つ気合を入れ直して。
己も、ホテルの部屋を後にする。]
― 北区・ホテル→ ―
―東区:宿泊施設―
そうだ。穢れた理由も、なにも。
おれにはわからないがな。
どんな魔力が働いて
ああなったかも、
何も。
[ユダは魔術師ではない。盃を見たわけでもない。
ゆえに、それは知りえないことだった。
「裏切られない偽一」という答えに
ユダは ひとつ瞬いて。]
……くえないやつだな。
[偽一を見、ぽつりと一言零す。]
わからん。
[時は経った。
己が知るのは願望の再生機としての存在であり
願望より先に穢れが満ちたならどうなるのか]
……わかった。
[返事は短い。
けれどそれが答えだ。
彼女の賭けに乗るという意思の確定]
―東区:宿泊施設―
[偽一は笑う。
カップを黙って取るユダは
何処かむくれたような顔をしていた。
珈琲は案の定冷めている。]
熱い方がいい。
[文句を言った。
偽一は肩を竦めたろうか。]
[盃について気になるのであれば、
教会へ行って尋ねれば
ある程度は知りえるのだろうか。
けれど、あの場所に好んで行こうとは
ユダは思えなかった。
イエスの信仰篤き場所だから、
それだけでなく。
きっと恐ろしかったのだ。
盃の穢れに触れた己が
辿りつく先を薄々勘付いていた所為で。]
−中央区・元勢宮−
[午前にもなれば境内は人も見かけるようになる。
とはいえ極力早い時間に行動に移したつもりではある。
少しだけ強行ではあるが、立ち入り禁止区域に駆け入る。
少し先に進むと、庭に近い自然の多い場所へと続く道となっていく]
ここでは駄目だ。もう少し。
[その道の先に、本殿とは違う建物が見えてくる。
まだ人の気配は多くは無いようだ]
[「判った」・・・その言葉に安堵したのか?それとも、まだ先に続く修羅の道に嘆いたのか・・・一つ、小さな息を吐く、、]
< aIu IaukaR Iapu > taiwaz (↑) wunjo barkana- gebo < IapuIaukaR gakaRaIu >
―我に再び力を与えよ―
[空っぽになっていた令呪に再び漲る力と痛み・・・ここに、バーサーカーとの契約が成立した。]
[それでも人がいないわけではない。
こっそりと、まるで盗人のように建物の裏へと回りこむ。
そこには、少し開けた中庭のような空間が現れた。
巨大な魔方陣を構成できるわけではないが、先日貼った小型の魔方陣とは比べ物にならない施術が可能な筈]
― →教会前 ―
[バスを乗り継いで、ようやくその扉の前に立った。
前に来たのは、参戦の挨拶をしに来た日…以来か。
――それまで近くには来たけれど、寄る事は終ぞ無かった。
ひとつ、息を整えるように零すと、ぐ、と拳を握る。
その扉を、僅かに押し開けた。]
…あの、 もしもーし…。
[だれかいますか、と顔を覗かせて投げた声は
静かな其処に、酷く響いた気がした。]
[たった一日だったはずだが、魔力を供給する感覚がやけに懐かしい。
そして、今更ながら気がつく、]
そなた・・・名は何と申す?
[先行きが怪しいような、余裕のような・・・]
[そして、いつものようにソロモンの鍵が具現化し、ページが捲れて行く。
いつもよりも長い詠唱を終え、空間には魔方陣が出現する]
סרה המעבר קסם.
(セーレの転移魔方陣)
[そのうち一つ、転移元となる魔方陣に両方の人差し指を差込み、左右へ開く。
魔方陣はその動きに合わせて広がっていく。
直径にして十数メートル。この中庭一杯と同じ広さ。
そして、その庭の地面に余す所無く魔方陣が張り着けられる。
地面は文字の文様をなぞる様に光り輝くが、程なくして光は止み、魔法陣の文字もぱっと見判別しづらくなる]
転移元は、これでいい。
[空中に浮かんでいる転移先の魔方陣を、仮に自分の胸元に貼り付ける。
魔力が充填されていくが、まだ効率が悪い。
この魔方陣自体はやはり違う土地の地面に貼り付け、その上に陣取るのば良い。
しかしその手間と時間を取れない可能性がある。
ならばアンネリーゼにこれを貼り付けるのが最良]
教会、か。
[そっと元勢宮から去り、目指すは教会]
[契約は短い。
今度は、土の中から這い出る羽目になるようなこともない。
魔力の充足する感覚を感じながら、隻腕は名乗る]
茨木
[それは、ビンセントに名乗ったときと同じであった]
―教会―
[返る声に、一度だけ瞬く。…奥から聞こえた声は聞き覚えのあるものだ。
――ということであれば、…入っても良いのだろうか。
少しだけ考えて。
しかしお邪魔しまぁす、と一つ挨拶を添えてると
教会の中へと身体を滑り込ませて、扉を押し閉めた。]
あ、のー。
……あ、保護を求めに来た訳じゃないんですけど!
ちょっと、…聖盃の事で。
聞きたい事があって。 …今って、お時間大丈夫ですか?
[忙しいなら出直しますが、と言い足した。]
別に、保護することだけが教会の役目でもないもの。
どうぞお入りになって。
[中へと勧める。
時折建物はみしりと音を立てたが、
木の生活になれてさえいれば、それほど恐れるものでもないだろう]
―東区:宿泊施設―
[――だから。
ユダからそれを知るために
中央区へ出向こう、などとは、謂わなかった。
冷めた珈琲の水面に
光が映り、
浮いては沈む。]
チーム投票になっていた。
コアがコアだから気づかない可能性もあったが
ギリギリ変更できた。
出来てなかったら無効票扱いだったのだろうかと恐ろしい。
あ、…おじゃまします。
[忙しくないのならば、願ってもない事だが。
追い返されなかった事に安堵しながら、
促しにしたがって奥へと足を踏み入れた。
歩くたびに時折響く軋む様な音に、視線を足元へ向ける。
馴れていない音では無いけれども、
――随分と老朽が進んでいるのか、と内心思う。]
…ええと。
何処から聞けばいいのか――…
今回の聖盃は、『穢れ』ていると。 …聞きました。
[歩みが中ほどへと至った頃、悩みながらも口を開く。
それは事実なのか、まずは其処から知る必要が、あると。]
どうぞ。
紅茶と麦茶、どちらがいいかしら。緑茶もあるわよ。
[聖徒席の一番前を勧めながらまずはそれを尋ねる。
けれどそれより先に聖盃に関する質問があったので]
…そうね。
聞きたいことというのは、聖盃の穢れについてでいいのかしら。
[首を傾げて女は問う。
奥のほうから、またひとつ屋鳴りの音がした]
…ええと、…紅茶で。
[本来ならば、悠長にお茶を嗜んでいる場合ではない…気もするのだが
数秒だけ悩んで、結局頂くことにした。
――日本茶も好きだが、慣れ親しんだ方が 多分落ちつく。]
気になってるのはそれだけ、ではないですけど。
…まずは、…うん、そうですね。
[本当に穢れが、あるのか。願望機として、機能するのか。
なにより、それの『穢れ』とやらが――
一体、この戦争にどんな影響を及ぼしているのか。]
[奥でポットを使っているのか準備は早かった。
紅茶のセットとともにトレイには
500MLの牛乳パックが一緒に乗っている]
とりあえずは、穢れの発生についてから話しましょうか。
聖盃が、汚染されているのは事実よ。
汚染者は…海外産の貴方はちょっと解らないかも知れないけれど
酒呑童子という鬼です。
但しここで言う鬼は幻想種のオーガのような類ではありません。
人です。魔術具を作る技能を持った渡来の魔術師ね。
[彼女の前に紅茶を注いだカップを置いて説明を続ける]
彼等はこの街の北のほうに隠れて住んでいました。
そこへ、土着の人間が騙まし討ち同然で攻めて来た。
青丹寺や、お寺の北の遺跡…元勢宮なんかは当時の名残。
その三点を通る地下通路が、あるといわれているわ。
[実際に通った人の話は聞かない、と付けたし]
鬼は───酒呑は、聖盃の製作者であったのね。
けれど、何処かから聖盃の話が漏れ、伝わり
そして彼は源の武者に騙まし討ちで討たれた。
鬼に横道なきものを、と武者を詰り、そして聖盃に願った。
源の名が日ノ本第一のものとならないように。
そして、実際に源という名前が日本の頂点に立ったことはない。
[自分のカップに紅茶と牛乳を半分ずつ注いでから
その混濁する様を見下ろし]
この街の聖盃はね。正しく機能していない。
最初から、7騎呼ばれることはないの。
そして、聖盃の歪み、穢れに引きずられるように
本来呼ばれるはずのない英霊や、聖盃そのものを
凌駕する可能性のある英霊が呼び出される。
聖盃に纏う呪いが、人の世を憎む酒呑そのものの憾みだから。
そう言われているわ。
だから、願いを叶える力を持ち、
そしてその穢れゆえに歪んだ願いを飲み込めば
酒呑の再臨はありえる話ね。
あ、ありがとうございます…。
[差し出された紅茶のカップを両手で受け取った。
牛乳にちら、と視線を向けて、しかし暫し悩んだ結果
己はそれを入れないまま、まずは一口。
説明の間、言葉を挟まぬ様に沈黙のまま聞き入った。
…成る程、魔術師が、北に住んでいたのだとしたら――
其処が霊脈だった可能性は、あるだろう。
実際に地下通路があるかどうかは判らないが、
そこが繋がっていたのならば、元勢宮に満ちる魔力の流れが大きいのも、頷ける。
其処まで、思考は進んで――ふつと、とある一言で止まる。…7騎、呼ばれない。 いや、其処も非常に気になるが それ以上に。]
呼ばれる筈の無い英霊や、
聖盃そのものを凌駕する可能性の、ある…英霊?
[どういう事だろう。だって、 それは。まるで。
眉を、寄せた。――その両者ともに、心当たりがある。
あの青年の姿をした英霊が、知っている素振りだったのは
……嗚呼、もしかすれば そういう事か。
握るカップに、力が籠る。]
酒呑、が。
再臨したら―― どう、なるん ですか。
[歪んだ願い。 それがどんなものを指すのかは知らないが。
…けれども、きっと 碌な事にはならないのだろう。
其れだけは、容易に察しがついた。]
埴は元々貴金属の算出が多かった場所なのね。
金も銀も出た。それを扱う人が多かった。
それだけでも十分、権力者の反感を買う準備は出来ていたのよね。
[カップの中がほぼ混ざったところで傾け、口に運ぶ]
再臨したら?
そうねえ。
―――、
[再び口許へ運ぼうとしたカップが、止まる。
茫然、という態で翠を見開いて、女を見た。
碌でもない、どころじゃない。
…本州。海外の出自だが、それぐらいは判る。
つまりは日本の大半が消えうせると、 そういう事だ。
紅茶で、身体は温まっているのに
ひやりと背筋に冷たいものが走った気がする。
…全員が、歪んだ願いとやらを望まなければ、それで良い。
けれども、そうとは限らないのは理解している。
――『呼ばれる筈の無い英霊』。
彼がもし手にしてしまったとしたら、尚更。]
7騎、――召喚されないって、言いました、よね。
あの、もしかして、 残りって。
[…未だ、あっていないだけだと思っていた。
セイバー、アーチャーが落ち、名も知らぬ青年のマスターも退場している。
けれど、なれば既にこの戦争は。
計算が、間違っていなければ既に残り3組。
――その中に恐らく聖盃を渡らせてはいけないだろう相手が、いる。
それも、セイバーを打ち倒す程の強敵と して。
ぐ、と込み上げる苦い不安を、紅茶で無理やり押し流すと同時
扉を開けて姿を現したキャスターに、移った翠は
何を思ったか――緩く、瞬いた**]
英霊は全部で6よ。
ランサーが呼ばれることは、ないわ。
[それも呪いのうちなのかもしれないと女は零す。
カップをソーサーに置くとひとつ息を吐き出す]
でも、もしかしたらそうなっても仕方ないのかもしれないわ。
だって、鬼を滅ぼしたのは確かに人なのだから。
[報いを受けるべきときはいつか来るのだろうと
女はそう思っていることを隠さずに話す**]
ふむふむ。この地の聖杯はそんな感じだったのであるな。
……えっ、吾って聖杯を凌駕する可能性のある英霊だったの!?
―東区:宿泊施設―
[偽一は、暗くなっていく空を見つめながら、煙草に火をつけた。
昼間に妻の見舞いに行ったせいか、ふと過去の出来事が思い起こされる。]
[義父の病死を機に、犯罪の下請け業から足を洗う事にした。
偽一の名を捨て、偽の名前と偽の経歴で小さな食品会社に就職すると、同僚の女性と付き合い始めて結婚に至る。
彼女の前では常に「もし好きなら」「もし良い夫なら」こうするだろうと言う考えで、表情や言動や行動を決めており、その生活の中で、本心と言うものがあったのか、よく思い出せない。
ただ、自分の名と共に、義父から受け継がされた全てを、日常の中で消してしまいたかったのだ。
偽りに満ちた穏やかな日常ではあったが、偽一は満足していた。
妻が自殺未遂を起こすまでは。]
義父と同じように、自分もまた、巻き込んだのだ。
[自殺未遂の原因ははっきりとは解らないが、偽一の中にはそんな自責の念がある。
何とか命を取りとめた妻の意識が戻らなかった時、聖盃戦争への参加を決めた。]
[煙草を1本吸い終わる頃、窓の外の日は沈み、廊下は暗くなっている。]
……
[偽一は無言のまま、きびすを返し、部屋へと戻っていった。]
[鳳にたらふく食べられて両腕が無くなった頃。
ずぬり。
無くなったはずの場所から、新たな触手が生えてきた。]
んッフ、これ、結構魔力を消耗するんですよね。
ま、どうせ死んでるので、構いませんけど。
[偽一が部屋を出て行った後、
ユダもまた大きめの部屋から
礼拝堂へと移動していた。
陽が落ちかかる。
召喚されたときとよく似た光景だった。
色とりどりの硝子を通し、
鮮やかな光が床に落ちる。
そのまま掌に視線向けた。
この街に喚ばれて幾度目だろうか
自分の存在を確かめるように
ゆるく手を握りしめる。]
[光の中心には
十字架にかけられた聖人。]
… …先生。
[主、とは謂わない。
謂うはずもないし
謂えるはずもない。
彼の場所はひどく遠い。
此度の戦争で、聖人を手に掛けた自分は、更に彼処から遠ざかった。ユダは、そんな気がしていた。]
[「主は全てを赦される」
聖人はそう、謂ったけれども。
ユダは皮肉げに、
自嘲するように、
唇を微かに歪めてから踵を返した]]
[病院のベッドの上、窓の外を見た。
ドアがノックされる。
個室のこの病室に顔を出すのは、看護師か医師位のものだったが]
「元気のようだな」
兄さん。結局来たのね。
[兄がそこに立っていた。
さすがにこの状況で刻印を奪いはしないだろうが、少しだけ警戒して視線を送る]
「妹が怪我をしたと聞けば、見舞いに来るのが家族というものだろう」
見舞いに来るような家族は、命を狙わないわ。
「魔術師協会で、いい霊媒医師はいないか探してもらっている。見つかったら連絡する」
[窓際まで歩いてきた兄を意外そうに見上げた]
随分と、丸くなったのね。
「俺の命もそう長くはない。
その時が来た後、お前に、あれの後見を頼みたい。
といえば、納得するか」
[寝耳に水だった。
鳳の姉は魔力を持たず、魔術の一切を知らない。
そして兄の伴侶は一人息子を残して早くに亡くなってしまった。
なら、自分しかいないのだろう]
納得しないわ。
簡単にはいそうですか、なんて言えるほど良好な関係ではなかったでしょうに。
[身を守るために表舞台へと出た。
大きな後ろ盾も得た。けれどいつまでも消えなかった身内に追われる恐怖]
―東区:宿泊施設―
[部屋に戻り、夕食の準備をしようと冷蔵庫を開けた偽一は、「あれ?」と、間の抜けた声を上げた。
ほとんど食べ物が無かったのだ。]
昼に買い物をして置けば良かったな……。
ロールパンしかないぞ。
あとは、ワインが1本か……。
[ユダを召喚する前、祝杯用に買っておいたものだ。]
―東区・果樹園地帯・自宅―
[一口茶を啜ると、カップを置き・・・]
我は少し用事がある。そなたはゆるりと休むも良し、斥候に出かけるのも良し・・・じゃの。
[再出発を始めるにも情報が少なすぎる。教会にも再契約の旨伝えておかねばならぬだろう・・・
尤も重要な話も聞かねばならない。すんなりと話が聞ければ・・・だが]
今、飲むのは問題あるかなあ。
……まあ、ユダが下戸と言う話は聞かないし、1杯くらいなら大丈夫かな。
パンだけってのも寂しいし、開けるか。
[偽一は、皿を出していくつかのロールパンを盛る。
そして、2つのグラスに赤ワインを注ぐと、ユダが戻るのを待った。]
―東区:宿泊施設―
[礼拝堂から宿泊施設、大部屋へと戻ってくる。
偽一の姿と、それから。
テーブルの上に置かれたものを見て
ユダは、眉を寄せた。]
[一人歩きが危険のは承知の上だ。
既に一度敗北を見たのだから怖い物など無かった。
それよりも、茨木を教会に近づける事の方が危険・・・な、気がした。
身支度を整え、小蜘蛛を茨木に渡すと・・・]
みだりに戦闘してはならぬ。人混みでは自重するがよい。
[急がねば・・・何故か気が急くのは戦争の終焉が近づいているのを予感してか・・・]++
[戻ってきて、眉を寄せたユダを見て、偽一は言う]
そんな顔するなって、今までも僕の出す食事はひどい物だったけど、今夜のはさすがに事故みたいなものだよ。
[ユダの心中には気づかないようだ。]
―東区:宿泊施設―
…違う、そうじゃなくて
[赤ワインと、パン。
まるで、あの日の食卓のようではないか。
偽一は気づいてないのだろう。
渋々といったていでテーブルの方に近づいていく。
これは私の血。
これは私の肉。
遠い記憶は今も薄れることはない。]
おまえ。いやがらせか。
うん?
……ああ、最後の晩餐か!
しかし、縁起でも無いな。
こんな物は、ただのパンとワインじゃないか。
まあ、気が進まないなら、ワインはやめておくかい。
[やっと気づいた偽一は、ユダにそう問いかける。]
[最後の晩餐、と。
その言い回しにも何となく
不機嫌そうになる。]
ただの、か。
そう、…そうなんだろうけど、な。
別にお前、あのひとの信者でも
なんでもなさそうだし。
[とすん、とやや雑に椅子へ腰をおろす。]
いいよ。もらう。
そう来なくてはな。
変に縛られる必要は無い。
ただの、パンと、ワインだ。
[パンと、ワイングラスを交互に持ちながら、片眉を上げた偽一は、より胡散臭い顔になる。]
作ってくれた人に、乾杯!
[そう言って、グラスを掲げるとワインを飲み干した。]
[横向きに腰掛けたため
顔だけ動かして偽一を見る。]
…本当お前はうさんくさいな。
[言いつつ、グラスを手に取る。
揺れる、深い色の酒精。
乾杯、の声にやはり少々気が進まない様子でありつつも軽くグラスを掲げ口をつけた。]
…あまい
[それから苦い。
昔とは比べ物にならないくらいの洗練された味であった。]
―南区・川津教会―
[訪れたのは、茨木のマスターに追われて逃げ込んで以来。
ドアを開け声を掛けると先日の女が顔を出す。
茶を勧められれば、ミルクティーを一口]
先日は書面にて失礼した。此度バーサーかと再契約した故、報告と・・・聖杯について少々尋ねたい。
[果たして、リシアも同じことを耳にしたのだろうか・・・
小一時間後、教会を後にする足取りは重かった。]
―南区・川津教会周辺駐輪場―
[カブを預けっぱなしだったのを思い出し引き取ってきた。
エンジンを掛けずに押し歩きながら・・・
「聖杯」ではなく「聖盃」であると言うこと、残る英霊は茨木、ソロモンとギイチの英霊の3人
だが、管理者の言うことが真実であるならば茨木を聖盃に近づけるのは危険すぎる。か、と言って他のマスターの願いが穢れていないとは言い切れず。]
急ぎソロモンのマスターに会わねばならぬかのぅ。
[当てずっぽうでも構わぬ。と、カブのエンジンを回す。ソロモンの立ち寄りそうな場所を手当たり次第回ってみることにした。]
―北区・青丹寺―
[管理者のいう鬼の名残の地。鬼が魔術師であったなら霊脈も近くに存在する・・・ソロモンは当然利用するであろう。
そろそろと探って歩くと、まるで巨大な溶鉱炉に放り込まれたように溶解した鐘楼。
・・・微かに残る懐かしい匂いに引かれるように歩くと・・・遺跡群の中には隕石が落ちて出来たようなクレーター]
――・・・これは!?このような事あやつしかおらぬではないかっ。
莫迦が、、こんな所で何をしていたのじゃ。
[クレーターの縁を辿るように歩くと側には鉄の塊・・・
思わず膝を折り取り縋った。]
我の望みも叶わぬものとなり、再び手に入れた力も穢れておると言う。
では、我はこれからどうしたら良いのじゃ・・・判らぬ!判らぬぞ!!
[泣き濡れるリシア・・・傍らの草むらが小さく揺れ小蜘蛛がカサリと音を立てて這い出てきた。]
あ、あれっ!?
茨木さんは別に穢れてないような(
むしろ、アーチャーの方が穢れの影響を受けていたのでは(
…ま、まぁ、…
うん。
俺は歪んでない願いを考えないとだめだなとりあえずな…。←
……ふん。
穢れているかいまいかなど些細な問題であろうよ。
手にした貴様がそれを如何に扱うかであり
結末は貴様の選択の意志の中である。
吾に縋っても、さしたる意味は
えっ。吾の現在進行形の拠り代、熔けてるの!?
―東区:宿泊施設―
[あまい、と呟いた後、
ユダは眼を閉じて一気に葡萄酒を飲み干した。
裡が酒精に熱く焼けるような感覚。
グラスをテーブルに置いて、
パンを手にした。
――これは私の血。
――これは私の肉。
ユダは眉を寄せると
ロールパンを半分に引きちぎる。
そんなことをしようと
何の意味も、ないけれど。]
・・・そなた、無事であったのか。
[メフメトに渡してあった小蜘蛛に間違いなかった。
蜘蛛が自ら放れる事は無い。おそらくメフメトが事前に放したのであろう。
長く主と離れていた為に存在も薄く、今にも消え入りそうに儚げであった・・・が、
主を見つけると、微かに光る糸で何かを綴り・・・
やがて、陽炎のように消えていった・・・]
[半分にちぎったパンを口にする。
最後の晩餐を思わせる
奇妙な食卓。]
…珈琲の方がすきだな。
[食べ終わった後。
ユダは、そんなことを謂ったのだった。*]
ちなみに吾の消滅と暴発は寺のつもりだったのであるが
消滅日に遺跡に皆が群がってクレーターを見てしまった為
「よし、遺跡で死んだ事にしようぜ鐘は寺近いからそっちでも!」
混迷する議論の中そんな結論に至ったと言う。
しかし 寺にも クレーターが できてしまった !
投票を委任します。
フェリシアは、渡辺 あゆ に投票を委任しました。
[小蜘蛛の消えた後、労るように地を撫でて・・・
鉄の塊は主にだけ判るメフメトの残骸、に、]
あい判った。そなたの最後の思い信じよう。
[そう告げると、鞄の中から皇帝の愛した豊穣の賜
「トマト」と「胡瓜」を側に供えた。]
残るは、元勢宮か・・・
[薄闇が近づいてくる、鬼という魔術師の流した血潮のように不吉な色の夕焼けであった。]**
まさに三つ巴!まさに三竦み!
アタシたち、まるでじゃんけんのようです。
アタシがチョキならご婦人はグー。
皇帝は、パーですな、パー。
あ、ちなみにアタシもチョキですから、ち・よ・こ・れ・い・と、で6歩進めるんです。んフ。
ご婦人だけ、ぐ・り・こ、で3歩ですね。
真に遺憾です。んっフッフッ。
―東区:宿泊施設―
[黄昏は赤く、赤く、そして黒く夜が迫る。
窓に凭れかかってその空を見ている
ユダの眸も似た色であった。]
――…、どうしかけたものかな。
[偽一に話したことがある。
おそらくあのクレーターは
アーチャーによるものだということ。
協定を結んだ英霊はもう「彼」としては、いない。]
マスターの方はどうなったかは分からん。
そのまま戦争から離脱したか、
死んだか、
或いは再契約、したか。
[最後の可能性は――どうだろうか。]
[何故そう思ったのかと問われれば
気配があった、とそう答えたろう。
正確ではない嘘でもない。]
…眼鏡のマスターの方も生死不明だな。
あのままバーサーカーと共に
脱落となっていれば、…願ったりだが。
[あの暴力の渦、正面からやりあうには
アサシンとしての能力は心もとない。
ソロモン王の放つ力の奔流の中でも
怯まなかったのだ、あの、女は]
そう都合よくは……
…考えない方がいいな。
[寧ろ想定すべきは悪い可能性。
あご先に手を添えて考える所作をする。
それから、ゆるく握った手を開けば銀貨が在る。
罪の銀貨。
神殿に投げ込んで
首を吊った。
いま銀貨を投げ込むのは己の影に。]
(あれやな、うちの家族は俺が魔術なんて怪しげな宗教じみたもんに手出してるとか知らんかったし、アパート引き払うのとかも苦労してるやろなー。やるもんとちゃうで、戦争なんか)
あ、格好をつけたつもりでしたが、格好悪く間違えました。
正しくは、「戦う覚悟のないものがすることではありません」ですね。
んフ、お恥ずかしい。
[己にある力こそ
罪がそのまま形となる。
罪あってこそ戦え、
そしてさらに己が目的のため屠る。
闇がわらった気がした。
眉を寄せ、眼を少し伏せたとき、
偽一のいるほうから、
何かが鳴ったような音がした++]
傷付きたいだけの人に会ったことはありませんが、相当どエムですね。
アタシには理解できません。
傷付けてこその愉悦ですのに。んフ。
―中央区・元勢宮―
[夕暮れもとうに過ぎ、この時間にここを訪れる者もなく、
月明かりの中、木立に薄ぼんやりと浮かぶ道筋を一人歩く。]
バーサーカーを聖杯に近づけてはならぬ・・・しかし、ギイチとあの青年。は、どこか胡散臭い・・・
―ソロモンはマスター次第か、いかな人格者といえども主の願いが穢れていたとしたら・・・難しいか。
託す者が居なければ最悪、我が令呪を使ってバーサーカーを制御するかない。
[道を行くと、少し開けた場所、よほど気をつけねば判らぬほどだがソロモンの痕跡を感じた。]
うむ・・・確かに魔術の痕跡が残っておる。
少々手荒いが、携帯での呼び出し替わりじゃ。受け取るが良い。
[呪文を唱えると手のひらに魔力の塊を作り、ソロモンの施工したモノに力一杯ぶつけた。
僅かであるとは言え、魔力で傷ついた反応にソロモンが気づかぬはずは無い・・・と、祈るように。]
そういう意味ではないわ。
傷つけることも、傷つくことも覚悟をして望むのが戦争よ。
でも傷つけなくていいものまで傷つけなくても良いじゃない。といっているの。
傷付けなくていいものと傷付けていいものの区別は、残念ながら第三者にはわかりませんね。
それは当事者だけが知っていることです。んフ。
>フェリシアメモ
そうじゃないんだ、普通に元勢宮にいるロールをしようとしたr
居ない事になってるからあばばばばば。
教会にもいないし、手当たり次第探していなくて
元勢宮に呼び出し、ってじゃあ逆に俺達どこにいるんだt(
裏手にするけど。
―元勢宮・裏手―
[ゆる、と視線を上げる。
雑木林の向こうに、学校の校舎らしき影が見えた。
その隙間に見える遠くの空は既に緋色を帯びていて、
次第に宵闇が近付いてきているのが わかる。
あれから、施術された魔方陣は己に既に付与されているけれども、
元が空っぽでは、幾ら流しこまれようと効率が悪い。
その結論から、己の魔力の回復も兼ねて再度此処に戻ってきていた。
念の為に直ぐに人目につかない裏手――
前にキャスターが簡単な転移方陣を張った場所に落ちつきながら
思考を巡るのは、先までいた教会で女から聞いた言葉。
あの場では、何も言い返せずに
――去ってきてしまったけれども。]
――…、
[酒呑の再来。そうなっても――仕方が無い?
…ふる、と首を振る。そんな筈が無い。
鬼を滅ぼしたのは確かに人だ。
百歩譲って、喩え何かしらの報いを受けるべきなのだとしても。
けれど、報いを受けるべき者に何も知らない一般人が含まれていい筈が、無い。
――だって、
其処まで巡った思考は、ふつと止まる。
…陣から流れこむ霊脈から感じる微かな揺れ。
半日近くを掛けて施された施術に影響など微塵も無いが――
僅かな令呪の共鳴に、僅か、眉を寄せた。]
――…、誰だろ。
[敢えて手を加えたと言う事は、喧嘩を売りに来たか…
そうでなくとも、此方に対して何かしらの意図があるのは間違いない。
サーヴァントの気配は、ない。念の為キャスターにも問えど、同様の答え。
…勿論、相手がアサシンの可能性はあるけれども。]
判った、ちょっと見てくる。
[…勿論相手の知れない内に、のこのこ歩いて出て行く心算は、無い。
ポケットに捩じ込んであった携帯からテディベアのキーホルダーを外すと
徐に、寺院の屋根へとそれを放り投げると、魔術回路のスイッチを入れた。
一韻。一唱。それを合図に、己とキーホルダーは入れ替わる。
地へと転がるクマと位置を変えて、少女の身体は屋根の上に。
そうと峰を乗り越えて、その奥を見下ろす。
一人の少女の姿に、一度だけ翠を瞬いた。]
[――どのくらい待ったのだろう、身じろぎもせず待っていた・・・令呪が燃える・・・来た!]
そなたが、ソロモンの主であるかの。
心配せんでも良い。本日は戦いに来たわけではない。
[じっと、少女を見つめ思い出したように。]
ああ、いつぞやは我が英霊が世話になった。
あやつはそなたのハンカチを大事に持っておった。
いやだわ。
触手と同類にされるなんて…。
わかっていて諒一君。
それを言うってことはアンネリーゼとそこの触手が同類ってことになってしまうのよ。
魔術師と言うカテゴリで同類ならそうだけど。
個人的にそれだけはちょっと遠慮したいわ…。
――…、…。
[肯定の言葉を返す代わり、沈黙する。
随分と、身丈と合わぬ喋り方をする少女…だと思う。
パッと見、己と然程年齢も違わぬ様であるのに。
…しかし、何でソロモンの名が知られているんだろう。と内心首を捻った。
まさか、別行動をした日に何か通じ合った結果、
真名の暴露大会が行われていた事など思いもしない。
尤も、既にアサシンにも知られていた、大した事では無いだろう。
――それよりも、目前のマスターらしき少女が、何者かと言う事だ。
…その疑問は、次いだ言葉に綻びる事になるが。]
ハンカチ。
――…ら、…アーチャーのマスター?
[裸体の英霊、と言いかけて、訂正した。]
(という風にわたくしは思いますけれども、それはわたくし個人の意見であって特にそれを押し付けるようなものではございませんので苦情は受け付けておりません、ははは)
[宵闇の中、声する方向に向かい]
いかにも、「元」アーチャーのマスターではある。
あやつは心根の優しい少女であると褒めておったぞ。
さて、此方は英霊も連れておらぬ故、用心を解いて姿を見せて貰えぬか?
怪しいところがあればソロモンに攻撃させても良いじゃろうが。
−西:杉林の洞窟−
[新たに主となった女は教会へといった。
教会から良いものをまったく感じなかったので、
隻腕は一人歩いてこの場所まで来た。
最初に召喚された洞窟の奥の湧水に
人の気配はなく、ビンセントが使っていたのを
一度だけ見たことがある寝台だけがある。
その奥の湧水に暫く身を浸していたが、
洞穴の天井越しに覗く空は既に暗い]
…っ
[腕を失った肩に痛みがある。
教会の近くを通ってからずっとだ。
それは熱のようにじくりとした痛みが続いたので
ここに冷やしに来たというわけなのだが、一向に変わらない]
何がある、あの場所に。
[まさか、己の腕を落とした刀があるなどとは気づかない。
水気を拭い、紬に袖を通す。
流石にひとりで晒しは巻けなかったので、そのままだ]
…皇帝に褒めて貰えるのは――悪い気しないけど。
[…アサシンのマスターでは無い。
なれば、近くにサーヴァントがいないのは事実なんだろう。
暫しの沈黙の後、峰を乗り越え、屋根の上から姿を現した。
…今はまだ降りる事までは、しない。]
――『元マスター』では無いんだ?
[用心するなと言う方が無理なのだ、と、少女の声の方向に一つ頭を下げて]
さよう、まだ仕事が残って追ってのぅ。
特別用事があったわけではないが、パズルのピースが一つ抜けておったので、確かめに参っただけじゃ。
呼び立てて申し訳ないの。
次に会うときは戦場かもしれぬ。その時は宜しく頼む。
それと、ソロモン。遺跡跡にアーチャーの魔力が封じてある場所がある。そなたならもしかして・・・ま、よいか。
[踵を返し後ろ手を振ると。その場を去っていった。]
[下げられた頭に、此方も小さく頭を下げる。]
……?
パズルのピース?
[いまいち、要点を掴めない。と屋根の上から見下ろしながら、
不思議そうに僅かに首を傾ぐのが、向こうからも見えたろう。
さっさと来た道を戻っていく少女に、訝しげにその背を見送る。
方陣に攻撃を入れられ、大した用件でもあるのかと思いきや――
…そうという訳でも、無いらしい。]
…らしいよ、キャスター。
――どうするの?
[恐らく最後の一言ぐらい聞こえていただろう。
見えなくなった頃合い、屋根の上からそう声を投げて問うた。]
……。
????
これ、わざわざ時間を割いて逢う必要って(ry
なんか逆にアサシンTに申し訳なくなってきた。
アサシンTは、遅く辛いのに…!くそう。
しかし、俺もちょっと体調悪いので、もう用件ないなら、ねようか…。
[早足で進みながら小蜘蛛にバーサーカーを連れてくるように伝える。
――メフメトの言葉を信じれば良きマスターであるのだろう。
ならば、目指すはアサシン。携帯を取り出すとギイチへのボタンを押す。]
ギイチかの?リシアじゃが・・・我の新しい英霊と手合わせ願いたい。場所は・・・埴小学校のグランドではいかがか?
[返事は聞かずに携帯を閉じた。時間がない・・・そろそろ体も限界が近づいてきた。
いま、自分に出来ることはそれしかないのだ・・・と]
―東区・廃墟宿泊施設―
新しい英霊……?
まさか、街中で現れたあの女英霊か……。
解った、そう言う事ならこちらも応じよう。
[偽一は電話を切り、ユダに声をかけるとサイドカーへと向かった。]
[偽一に頷く。]
―――――… 手合わせとはな。
[呟く表情は胡乱げ。
バーサーカーならばどう戦うべきか。
サイドカーに乗り込み考えるのは、「鬼」のこと]
―中区・私立小学校グラウンド―
[流石にこの時間では誰も居ないことは判っていた。
今時の学校は警備会社の管轄となり夜は無人となる。
ひっそりとした校庭でベンチに座り、鞄の中から魔力のこもった石榴を囓った]
―中央区・市立埴小学校―
[ほどなくして、埴小学校前につく。偽一はゲートを乗り越え、グランドへと入った。]
なるほど、ここならば多少暴れても、傷つくのは地面だけか。
できれば、ここで女英霊を仕留めておきたいところだな。
[そう呟くとフェリシアの姿を探す。]
行く。
[そこには誰も居ない。
誰も自分を見送るものなどない。
ただ、誰かに声をかけるように隻腕は洞窟を後にする。
杉の林を歩いて暫くすると、肩にぽとりと落ちてくるものがあった]
…。
[魔力を帯びた蟲。
新しい主の得物らしい。
それに従うように、案内される場所へと]
−埴小グラウンド−
[蟲に誘われるままに向かう。
今のところ、こちらの感覚の中に英霊の姿は無い。
だが、腕のない肩に熱と痛みが強くなる。
近づいている感覚としては間違っていないのだろう。
その校門が見えれば軽がると一跳躍で乗り越え、
蟲の後を追ううちに姿は見えてくるだろうか]
[何か強い魔力が近づいてくる。
フェリシアの姿は見えないが、偽一はユダに指示を出す事にした。]
サーヴァントが来る。頼むぞ。
[短く、そう一言。]
…そうだな。
ソロモン王とやりあった後だ、
傷が癒えていなければそこに――、――
[魔力の気配が近い。
闇が大きくざわめくのは「鬼」のそれであったがゆえか。
偽一の声に小さく鋭く頷いた。
掌の内に形を成す銀貨。
影に、落ちる。]
[しれっと嘯くとバーサーカーの後方へ]
アサシンが相手では少々役不足じゃが、バーサーカー行け!!
[茨木の後ろ越し、ギイチの動きに注意する。]
―元勢宮・裏手―
・・・・・・
[フェリシアの言葉を聴き]
我にアーチャーの魔力を託すのか。
君が使えばいいものを、随分と決死の覚悟だな。
[そう言いながら、自身も屋根に上りアンネリーゼの傍らに立つ]
・・・・・・ 王の遺産だ、王が受け取る以外にあるまい。
大事に使わせて貰おう。
[そして、フェリシアが去っていくのを見届けると]
君はここで待機していてくれ。
[そう言うと、ソロモンの指輪からフェニックスを呼び出す]
[魔力が満ちているせいか、普段は鳩程の大きさしかない鳳凰が、人を乗せられる程の大きさになっていた]
鳳『令呪程の速度を求めるでないぞ、魔神王』
[次の瞬間、ソロモンを乗せた炎は遺跡へと飛び去った]
投票を委任します。
バーサーカー 茨木は、渡辺 あゆ に投票を委任しました。
渡辺 あゆは、フェリシア を投票先に選びました。
渡辺 あゆは、バーサーカー 茨木 を投票先に選びました。
渡辺 あゆは、フェリシア を能力(襲う)の対象に選びました。
[近づいてきた女のほうへ蟲が飛ぶ。
視線の先にあるのは先日バイクに乗っていた男と]
。
[唇が歪む。
鬼を知っている英霊の存在。
熱と痛みを引き摺ったままの肩から
ぞり、と音を立てて黒い腕が現れ]
その若さでは、化粧も必要ないと思うけどね。
……あるいは、見た目通りの年ではないのかな?
その鬼は危険すぎる。
ここで倒せたなら、被害も少ないだろう。
悪いが決めさせてもらうよ、フェリシア。
[サーヴァントたちの戦いが始まる事を予感し、偽一は少し距離をとった。]
[金の髪の女が見えようか。
「鬼」が、いる。
ユダは眼を眇めると、紡ぐ]
“――I might deliver Yhoshuah”
[影の開放。
ユダの姿は黄昏色の衣を纏う
使徒のものとなる。
銀貨を飲んだ闇は蠢き、
十を数える憲兵のヒトガタを形作る]
おなごに年を聞くなど失礼なヤツよのぅ。
危険というなら、そなたも同じではないのかえ?
毒をもって毒を制すと言う言葉知らぬ訳ではなかろうか。
[メフメトの最後の言葉・・・戦うべき相手はアサシン
察するにセイバーも倒したほどの相手。
運良く倒せれば上等、せめて相打ちに持って行ければ・・・と、]
―北区・寺北遺跡群―
[鳳凰に命令し、遺跡群へと降り立つ。
付近にはまだアーチャーらしき魔力の残骸を感じる]
しかし・・・・・・封印した魔力など、存在するのか?
[不可思議な話ではある。
わざわざ英霊でありながら魔力を封印する必要が、何処にあるのだろうか。
そのまま、足を踏み入れにくい場所まで入り込んでいく]
…嗚呼。
“メフメト”に聞いたのか?
[く、と 唇の端を歪める。
笑みのような。そうでないような。]
澱みに いたのは。 同じだというのに。
[それきり。意識は金髪の女に向く。
真正面からやりあうは不利。
憲兵の影たちは、ユダの踏み出す先へ従い
彼の与えられた速度と同じに
槍をバーサーカーへ向けて一斉に突き出す]
[アサシンの詠唱が終わる・・・黄昏色の衣・・・
どこかで見たはずだ、かの旧約聖書の、、、]
――・・・ユダ!
バーサーカー気をつけるのじゃ。間合いを取れ
[ぞり、と黒は音を立てて歪む。
中に骨のようなものはあるのだろう。
女にしては大きい掌は歪み、長い爪は指を動かせば揺らめく]
ァ
[唇が歪んだ音を立てて、次の瞬間には
草履ではありえない速度で一気に間合いを詰め、
そして上空へと跳躍する。
黒い腕は英霊へと振りかざされ、そして、ぐんと
その腕が英霊の首へと文字通り"伸びた"]
危険と言うなら、同じか……確かにそうだな。
[ユダに思惑があるのは、偽一も気づいている。
令呪はその時のために、ひとつは取っておかねばならない。
偽一は、魔力が引き出されるのを感じながらそう思い、戦いを見守り続けた。**]
[鬼の気配。あの穢れに近く感じられるもの。
鬼の思惑など知らない。
ただ願いのために、戦っているだけだったのに]
――…ッ
[上空へ跳躍し
鬼の手を振りかざすバーサーカーへ向け
十を数える槍が突き出される。
首を屠らんと伸ばされる腕を
斜めへ飛び退くことでぎりぎり回避した。
己が首に巻きつく黒い荒縄の切れ端が飛び。]
は。
[わらった]
――どうだろうな。
まあ おれの知ったことじゃない。
[さらに。銀貨を5枚。
己の影に叩き込む。
人影が増える。ナザレのイエスを
十字架にかけた概念たちが。
ユダは闇から逆十字の得物を引き出した。
剣のようであり、槍のようでもある。
それを、バーサーカー目掛け振りぬいて]
[狂戦士に、主の声がまともに聞こえているはずがない。
バーサーカーとは戦場にあってこそのもの。
ただ敵を屠るためだけのものに感情も言葉も必要ない]
!
[青灰色が僅かに丸くなった。
健常である腕を翻し、避けるのではなく受け止める。
黒い槍の刺さったまま、それでも女は退くことをしない。
そのまま地についた足は躊躇いなく前へ進む。
長く伸びたままの黒い腕は鞭のように撓り
かの英霊を捕らえんと]
[影に銀色が落ちたようなものが見えた。
丁度それは腕を英霊へと撓らせた瞬間だったように思う。
黒い肩に走る痛みと、熱に思わず隻腕は鑪を踏んだ。
次の瞬間にはそれより強い熱]
ぁ
[ぱっ と、目の前に赤い花が散ったのが見えた。
それと同時に、唇を塗らす熱い赤を感じた。
力で勝っていても、速さでは勝てなかったことの証]
[―っ!!容赦なく吸われ続けて行く魔力
足っている事すらやっとだった。
バーサーカーの強さ足る所以は魔術師の魔力の大きさ足るもの、
捕らえよ!捕らえよ!!と心中で呟き、赤が散ったときに、]
[槍をその身に受けて尚
バーサーカーはとまらない。
その様たるやまさに狂戦士。
風を切り、飛来する黒い鞭が如き腕]
っ ァ…!!
[変則的な動き。
避けきれず、肩口に直撃ではないにせよ一撃。
だが、此方にも手応えがある。
散る緋色、人間と、同じ色。]
[進むにつれ、魔力の残滓の濃度が濃くなっていく。
主を失いながらも、彼が持っていた幻想がここにある、といった方が相応しいのかもしれない]
成る程、そういう事か。
君は去る時に、メフメト二世という名の幻想をここに置いて行ったのだな。
[残滓の中心であろう場所に、指輪をはめた指を差し出す。
そして、その指輪を中心に魔力の渦が形成され、指輪へと飲み込まれていく。
常人には聞こえないであろう轟音が、周囲を支配する]
残念だが、君のようにその幻想を扱うことはこのソロモンには出来ぬ。時代が違い過ぎるからな。
しかし君の意思はこのソロモンへと受け継がれた。
[そして、指輪はうっすらと赤みを帯びて行き、次第に轟音も止んでいく]
しかし、随分とアサシンにご執心だったようだな、メフメト二世。
安心したまえ、悪いようにはせぬ。
[そして振り返り、一回り大きさを増したフェニックスを見つめ]
戻るぞ、戦場へ。
[そして再び鳳凰はアンネリーゼの元へと飛び立った]
[嗚呼。赤い。
銀貨を落とす手に鬼の血と己の血が混ざる。
踏鞴を踏む、その隙があれば。
手を伸ばし、つかみ。
その速度を持って最大の解放を為そうと――]
/*
あんまり怪我すると
明日の戦いが と思ったが
令呪もあるしまあなんとかなるか。
血まみれで戦いって楽しいよね。
―元勢宮・裏手―
[フェニックスを駆り、アンネリーゼの元へと戻る。
だが、近くで魔力の激突を感じる。
英霊同士の戦い。間違いない。
アンネリーゼにどうだと聴かれ]
大した物ではない。所詮は、色に惚けた男子の恋文のような物。
それを我が受け取っただけの事。
[しかし、彼の宝具の魔力はソロモンを本来の王たる力へと切迫するだけの力を与えていた]
それよりも、近くで戦闘が起きている。
君が教会で聞いた話が本当ならば、これが最終決戦になるだろう。
覚悟は、いいな。
[こくり、と頷くアンネリーゼの手を引き、フェニックスの背中に飛び乗る]
[詠唱が終わると、令呪が燃える・・・
不安定な令呪が゜二つ ゜消えて行く]
―ぁ、あ・・・
[ふらつく足下に顔を上げ、最後までこの戦いを見届けんと、]
/*
執心はどう考えても
違う気がする
wwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwww
[胸に黒き逆十字を生やし、英霊の肩を削ぎ、
それでもなお隻腕は嗤う。
令呪の発動によって、流れ込んでくるのは行使の力。
黒き腕が錬鉄されたかのようにゆっくりと赤くなる。
腕そのものが熱されているかのようであり、
紬の袖はあっという間に焦げてなくなった]
鬼の何が───悪いのだろうな
[血に塗れた唇が僅かに歪む。
けれどそれは英霊に問うたところで理解もされまい。
灼熱の温度に染まる腕は再び撓る。
大地を抉り、礫が宵闇に舞い、疾駆によって間合いを詰めれば
再びその腕をアサシンへと振るう]
[マスターの挙動を最も見ていたのは
偽一であったろう。
発動するフェリシアの令呪。
それは止められずとも、
マスターへ目掛け
隠し持っていた銃を構えて引き鉄を引く。
存外に軽い音がして
弾丸は少女の形をした、魔術師へ。]
[英霊が掴んだのは赤熱する腕と黒槍受け止めた腕と
一体どちらの腕であったか。
後方で聴こえた爆竹のような音に
青灰色がまた少しだけ丸くなった]
[ パン!・・・何かが弾けた音がした。 胸に軽い衝撃
よろりと足下が揺れる。 押さえた胸に赤い色が滲んできた。
――?、、銃を構えたギイチの姿に、そうか、打たれたのだ。と、判ったときはグランドの土の上。
気がかりはバーサーカーで、あったが・・・
もう何も見えなかった。]**
[焦げる臭いが鼻につく。
炭と化した布地が落ち最早跡形も無い。
狂戦士が問いかけを発す。
僅かにユダは眉を動かした。
戦いの中にあって、狂化しながら尚
彼女から離れない何か。
――鬼の、何が悪い?
考えが纏まることは無い。
そんな時間は与えられない。]
――ッ!!
[熱帯びた腕は破壊力を増す。掠めただけで大火傷となろうか。衣が熱に焼けて、落ちたそばから闇によって埋められる。体勢を立て直すために手をつくと同時に銀貨を再び叩き込む。走り迫るバーサーカーを貫かんと生える逆十字架の群れ。]
っ、づ、…――!!
[掴む腕は灼熱、肉の焼ける感覚がする。
もう、人ではないというのに。
痛み堪えながら、罪穢れの宝具を解放する。]
…――“ユダの接吻《Yhoshuahcide》”
[刹那、ユダとバーサーカーを取り囲むように
影が立ち上り、一度退いた逆十字の群れが
再び灼熱の腕ごと串刺しにしようと
無慈悲な悲鳴を上げた++]
[魔力の供給が断たれることほど、
バーサーカーにとって致命的なことはない。
魔力の消費量を考えればまともに宝具を開放することも出来ない]
───
[腕の赤熱が止む。
黒い腕はぼたりと歪んで地に滴る。
滴りから響くのは怨嗟の声。
鬼に横道なきものを。
何度も繰り返される、鬼たちの怨念の叫び。
けれどそれも、黒い刃を妨げるには至らないのだ。
身を貫く数々の痛みへ、隻腕が悲鳴を上げるだけの余裕はなかった]
…っ、…――
[崩れた体勢から腕を掴んだのだ、
バーサーカーを見上げるような形となる。
掌を焼く温度が急速に失せていく。
指の間から滴るように
腕が、どろりと落ちていく。
闇へと戻るかのようだ。
鬼を貫く槍は、十字架は、
その色に少し似ている]
[黒い着物に衣替えしたかのように
隻腕の身を確かに黒は貫いていた。
虚ろげな青灰色は英霊を見下ろし、微かに口元歪めた]
…お前が、次の鬼か
[確かに告げて、唇をゆがめて]
鬼も、人も
[ゆっくり吐き出すのは声だったか。
赤い色であったか]
…何も、変わらぬ
[だらりと、腕が落ちて揺れる。
既にその形は崩れ始めて]
[このような状況にあって
虚ろな青灰色は奇妙にうつくしく]
…、 ――な、に
[告げられた言葉に
ユダは目を、僅かに見張る]
人も、鬼も同じ
[青灰色は歪む。
笑ったのかないたのか、さて]
鬼を産むのは───人の、人を憎むその心よ
[その後に何かを言おうとしたようだが
隻腕の形はもう保たれない。
ざらりと、まるで砂鉄の山が崩れ落ちるように
一遍にかたちがなくなり、そして
その黒い山も粒子になって後には残るものはない**]
[おんなの青灰色から眼をそらせず
動けずに居たユダは
彼女の体が崩れていくさまを余さず見ていた。
赤い色も黒い砂鉄のように色を変えて]
――、待て、お前は…
[問いの答えも、言葉の続きも
もう紡がれることは無い。
失せる。
跡形も無く消えてなくなる。
ユダは暫しその場から動けず、
彼女のマスターが、銃で撃たれたことにも
しばらくは気づけない。]
[影より突き出た十字架も、槍も。
バーサーカーの気配が失せると共に
影と同化して沈むように形をなくす。
黄昏色の衣は一部黒さを増し、
鬼の腕に傷ついた肩口から赤色が滲んでいた。
焼け焦げた掌を見下ろす。
じわじわと、それは治ってゆくのだろうが。]
…鬼…?おれが、…
[岩に染み入るような、
おんなの声は重かった。]
−小学校上空−
[戦場の上空にたどり着いたときには、既に勝負は決していた。
唇を噛む。アーチャーはフェリシアという魔術師にも自ら道を示し歩んでいく事を望んでいた。
だが、眼下に広がるのは、その閉ざされた道であろう]
あのバーサーカーも倒されたか。
・・・・・・ユダ。アサシンのサーヴァント。
[アンネリーゼから彼の真名は聞いている。
成る程、アサシンらしくないアサシンであるのが腑に落ちた。
アサシンは気が付くであろうか、上空にて待機し、彼を見下ろす炎の巨鳥を]
[バーサーカーのマスター
――フェリシアが倒れているのにようやく気づく。
偽一の方を見た。
件の笑顔は、あったか、無かったか。
ユダは衣と影を引き摺るように立ち上がる。
女の在った場所を見下ろし
眉を寄せた。
あのとき、女は
わらったのだろうか。
ないたのだろうか。]
[そして、見上げる。
肩越し振り返り、仰ぐように
大きな気配へ、眼を向ける。]
……ソロモン王。
[焔の鳥に乗った、
遠い昔。おとぎ話の王が其処にいる。]
[ごぼり、と沸き立つように闇が揺れる。
怨嗟の声を混じらせながら
黄昏色を夜に染めるように影が伸びる。
わずか、眩しげに細められた眼。
ユダの見せたそれは
何処かわらっているようで
ないているようで
あの鬼の女に、何処か似たかもしれない。]
決着をつけようか。
穢れを帯びた聖盃とやらへ至る道への決着を。
[アンネリーゼの話からも、そして吸い取ったアーチャーの魔力からもうっすらと感じる。この聖盃の異質さを。
そして、アサシンは既にその聖盃に飲まれようとしている事も。
その先にはどんな結末が待ち受けているのだろうか。
はただ、その先を知るために。
鳳凰をゆっくりと羽ばたかせ、アサシンの元へと降りてゆく**]
[焔の鳥の羽ばたきが風を地上に運んでくる。
黄昏色の衣が一度大きく揺れる。
ユダは一度目を閉じ。
それから。
歪んだ笑みに似た表情を*浮かべた*]
決着をつけようか。
そう・・・・・・穢れを帯びた聖盃とやらへ至る道への決着を。
[アンネリーゼの話からも、そして吸い取ったアーチャーの魔力からもうっすらと感じる。この聖盃の異質さを。
そして、アサシンは既にその聖盃に飲まれようとしている事も。
その先にはどんな結末が待ち受けているのだろうか。
ただ、その先を知るために。
鳳凰をゆっくりと羽ばたかせ、アサシンの元へと降りてゆく**]
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