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…ええと、…紅茶で。
[本来ならば、悠長にお茶を嗜んでいる場合ではない…気もするのだが
数秒だけ悩んで、結局頂くことにした。
――日本茶も好きだが、慣れ親しんだ方が 多分落ちつく。]
気になってるのはそれだけ、ではないですけど。
…まずは、…うん、そうですね。
[本当に穢れが、あるのか。願望機として、機能するのか。
なにより、それの『穢れ』とやらが――
一体、この戦争にどんな影響を及ぼしているのか。]
[奥でポットを使っているのか準備は早かった。
紅茶のセットとともにトレイには
500MLの牛乳パックが一緒に乗っている]
とりあえずは、穢れの発生についてから話しましょうか。
聖盃が、汚染されているのは事実よ。
汚染者は…海外産の貴方はちょっと解らないかも知れないけれど
酒呑童子という鬼です。
但しここで言う鬼は幻想種のオーガのような類ではありません。
人です。魔術具を作る技能を持った渡来の魔術師ね。
[彼女の前に紅茶を注いだカップを置いて説明を続ける]
彼等はこの街の北のほうに隠れて住んでいました。
そこへ、土着の人間が騙まし討ち同然で攻めて来た。
青丹寺や、お寺の北の遺跡…元勢宮なんかは当時の名残。
その三点を通る地下通路が、あるといわれているわ。
[実際に通った人の話は聞かない、と付けたし]
鬼は───酒呑は、聖盃の製作者であったのね。
けれど、何処かから聖盃の話が漏れ、伝わり
そして彼は源の武者に騙まし討ちで討たれた。
鬼に横道なきものを、と武者を詰り、そして聖盃に願った。
源の名が日ノ本第一のものとならないように。
そして、実際に源という名前が日本の頂点に立ったことはない。
[自分のカップに紅茶と牛乳を半分ずつ注いでから
その混濁する様を見下ろし]
この街の聖盃はね。正しく機能していない。
最初から、7騎呼ばれることはないの。
そして、聖盃の歪み、穢れに引きずられるように
本来呼ばれるはずのない英霊や、聖盃そのものを
凌駕する可能性のある英霊が呼び出される。
聖盃に纏う呪いが、人の世を憎む酒呑そのものの憾みだから。
そう言われているわ。
だから、願いを叶える力を持ち、
そしてその穢れゆえに歪んだ願いを飲み込めば
酒呑の再臨はありえる話ね。
あ、ありがとうございます…。
[差し出された紅茶のカップを両手で受け取った。
牛乳にちら、と視線を向けて、しかし暫し悩んだ結果
己はそれを入れないまま、まずは一口。
説明の間、言葉を挟まぬ様に沈黙のまま聞き入った。
…成る程、魔術師が、北に住んでいたのだとしたら――
其処が霊脈だった可能性は、あるだろう。
実際に地下通路があるかどうかは判らないが、
そこが繋がっていたのならば、元勢宮に満ちる魔力の流れが大きいのも、頷ける。
其処まで、思考は進んで――ふつと、とある一言で止まる。…7騎、呼ばれない。 いや、其処も非常に気になるが それ以上に。]
呼ばれる筈の無い英霊や、
聖盃そのものを凌駕する可能性の、ある…英霊?
[どういう事だろう。だって、 それは。まるで。
眉を、寄せた。――その両者ともに、心当たりがある。
あの青年の姿をした英霊が、知っている素振りだったのは
……嗚呼、もしかすれば そういう事か。
握るカップに、力が籠る。]
酒呑、が。
再臨したら―― どう、なるん ですか。
[歪んだ願い。 それがどんなものを指すのかは知らないが。
…けれども、きっと 碌な事にはならないのだろう。
其れだけは、容易に察しがついた。]
埴は元々貴金属の算出が多かった場所なのね。
金も銀も出た。それを扱う人が多かった。
それだけでも十分、権力者の反感を買う準備は出来ていたのよね。
[カップの中がほぼ混ざったところで傾け、口に運ぶ]
再臨したら?
そうねえ。
―――、
[再び口許へ運ぼうとしたカップが、止まる。
茫然、という態で翠を見開いて、女を見た。
碌でもない、どころじゃない。
…本州。海外の出自だが、それぐらいは判る。
つまりは日本の大半が消えうせると、 そういう事だ。
紅茶で、身体は温まっているのに
ひやりと背筋に冷たいものが走った気がする。
…全員が、歪んだ願いとやらを望まなければ、それで良い。
けれども、そうとは限らないのは理解している。
――『呼ばれる筈の無い英霊』。
彼がもし手にしてしまったとしたら、尚更。]
7騎、――召喚されないって、言いました、よね。
あの、もしかして、 残りって。
[…未だ、あっていないだけだと思っていた。
セイバー、アーチャーが落ち、名も知らぬ青年のマスターも退場している。
けれど、なれば既にこの戦争は。
計算が、間違っていなければ既に残り3組。
――その中に恐らく聖盃を渡らせてはいけないだろう相手が、いる。
それも、セイバーを打ち倒す程の強敵と して。
ぐ、と込み上げる苦い不安を、紅茶で無理やり押し流すと同時
扉を開けて姿を現したキャスターに、移った翠は
何を思ったか――緩く、瞬いた**]
英霊は全部で6よ。
ランサーが呼ばれることは、ないわ。
[それも呪いのうちなのかもしれないと女は零す。
カップをソーサーに置くとひとつ息を吐き出す]
でも、もしかしたらそうなっても仕方ないのかもしれないわ。
だって、鬼を滅ぼしたのは確かに人なのだから。
[報いを受けるべきときはいつか来るのだろうと
女はそう思っていることを隠さずに話す**]
ふむふむ。この地の聖杯はそんな感じだったのであるな。
……えっ、吾って聖杯を凌駕する可能性のある英霊だったの!?
―東区:宿泊施設―
[偽一は、暗くなっていく空を見つめながら、煙草に火をつけた。
昼間に妻の見舞いに行ったせいか、ふと過去の出来事が思い起こされる。]
[義父の病死を機に、犯罪の下請け業から足を洗う事にした。
偽一の名を捨て、偽の名前と偽の経歴で小さな食品会社に就職すると、同僚の女性と付き合い始めて結婚に至る。
彼女の前では常に「もし好きなら」「もし良い夫なら」こうするだろうと言う考えで、表情や言動や行動を決めており、その生活の中で、本心と言うものがあったのか、よく思い出せない。
ただ、自分の名と共に、義父から受け継がされた全てを、日常の中で消してしまいたかったのだ。
偽りに満ちた穏やかな日常ではあったが、偽一は満足していた。
妻が自殺未遂を起こすまでは。]
義父と同じように、自分もまた、巻き込んだのだ。
[自殺未遂の原因ははっきりとは解らないが、偽一の中にはそんな自責の念がある。
何とか命を取りとめた妻の意識が戻らなかった時、聖盃戦争への参加を決めた。]
[煙草を1本吸い終わる頃、窓の外の日は沈み、廊下は暗くなっている。]
……
[偽一は無言のまま、きびすを返し、部屋へと戻っていった。]
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