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[2人の様子を見るに、嘘ではないらしい。]
一応、聞いてみただけなので、気を悪くしないでくれ。
多少は知っているだろうが、既に幾人かの魔術師やサーヴァントは、この戦いから退場してるらしい。
ならば、僕たちが戦う日も、そう遠くは無いのかもしれない。
……でも、それは今日では無いつもりだよ。
では、お二人さん、その時までお達者でね。
[偽一はそう告げると、笑顔のままひらひらと手を振った。**]
―埴駅〜南区・教会方面へ―
[道案内をしながら女の隣に並び、険しくなる表情に気がつく]
案ずることはない…そなたが嫌なら中に入らずにおこうぞ。
その…このような言い方は済まぬが、良いマスターであったのかのぅ?
[最初の印象からはとてもこの英霊を大事にしていたとは思えない。
寧ろ…この美貌の英霊を慰み者にしていたのでは、と…]
……、なんか機嫌悪い?
え?やる気とかじゃないよね…?
[想定以上に返る言葉が冷たい。
素直に感謝を告げたというのに、…まぁ別に愛想を求めていた訳ではないけれども。
流石に不機嫌そうな其れの要因まで、思い当たる筈もなく。]
――まぁ、バレてるよね。
流石に、ここまで宝具を無駄撃ちするヨユーはないよ。
[無駄撃ちどころか、ほぼ枯渇状態。
尤も、其れを悟らせる訳にはいかないけれども。]
…あの赤い光に、心当たりは?
[しばしの沈黙の後。 ぽつと、投げる問い。
答えに期待をしている訳ではない。既に答えは知っているし。
…ただ、相手の情報量もとい目的を、幾らか図ろうと試みた故。]
……。
さびしいだなんておもってないもん。
びっくりするぐらい他のマスターと喋れていなくて
寂しいだなんて思ってないもん!!
&⌒・
我の真名を知ったか、アサシン。
[眉間に皺が寄る]
しかし、何故それを我に言う?
君ならそんな事も言わずに隙を突いて我を消すことも出来ただろう。
・・・・・・ 君は不思議なアサシンだな。
セイバーの時も、正面から斬り合っていた様子。
それとも暗殺といっても、闇から強襲するだけが暗殺者の定義ではないという事か?
やる気はない。
少なくとも、いま、此処では。
[偽一の言葉に続けてそう答えるか。
――あと。
礼を謂われてどう答えたらいいか
よくわからなかったのもある。
精神年齢も若返ったのだろうか。]
…――…
[心当たりがあるのか、そう問われて。
未だ当たりに漂う、
溶けた鉄のような気配を一瞥するように
一度目を足元へ向けた。]
[アンネリーゼの問いに答える前に
クラス名を口にされ、ふ、と微かに唇を歪める
笑みに似た表情を浮かべた。
肯定も否定もしないが――]
呼んでおきたかっただけだ。
その 名前を。
[遠いおとぎ話とも謂える彼方。
ユダヤの王。畏敬。憧れ。
ほんの少し、首を傾ぐようなしぐさを見せる。]
アサシンの定義など知らない。
おれは、…ただ。
おれに 与えられたちからを。
願いのために振るうだけ。
…どうだか。
[ちら、と担いだ男を見たが特に感慨はなさそうだった]
触られたが
[それ以上は特に何もなかった。
視線は露骨だったが、死ぬ間際に太腿も触られたが
比較的いいマスターではあったように思う]
…多分。
[やはり、イマイチ自信はない]
嗚呼、えっと。…別に気を悪くした訳じゃないよ。
私の言葉で誤解を招いたなら、申し訳なかったけど。
[男の言葉に、ふると首を振った。次いだそれと、更に重なる英霊の言葉には
一つ安堵にも似た吐息を零す。 気を許した訳では、無いけれども。]
――それなら、ちょっとは安心した。
少なくとも現状、こちらも戦闘の意思はないから。
…思い当たりがある、って感じ?
[ふと、足元へと向けられる視線。
熔解した様な痕跡に、一度だけ、翠を瞬いた。
それを、気配として感じる事は――魔術師の身には難しいのか
其処までは、気付く事は出来なかったが。]
……嗚呼、
[『呼んでおきたかった』。その言葉に僅か首を傾ぐが、直ぐに思い当たる。
クリスティーナから聞いて、彼の名は知っている。…それを考えれば、理解も出来た。]
・・・・・・
[この間はそれどころではなかったが、そのフードの男の顔をよく見ると]
君は、もしかして。ユダの者か。
[ソロモン自身もユダ族の出身であり、特に多宗教・多人種国家となったイスラエル王国において、ソロモンはユダ族やユダ教を大事にしていた。
故に、アサシンの風貌からユダ族、新約聖書におけるユダヤ人である可能性にはたと気が付く]
別に、そんなことは無い。
[少女にはそう答えた。
偽一はその様子を一歩引いたところで見ていたろう。]
なら、丁度いいな。
[思い当たり、については
少し、考えるように沈黙する。
真名が知られていることには、気づいていないが。
ソロモンに問われればほんの少し
歪みではなく笑みに近い表情が浮かび、
すぐに消えた。]
そうだ。
[偽一は止めようとしたかどうか。
なんにせよ、ユダは肯定する。
かの王の叡智、真理を見抜く眼を知ってか知らずか。]
おとぎ話となるほどの
遠き日の王に会えるとは。
考えなかったな。
[しかし、こんな形で。
己には穢れと澱みが絡み。
相手は正しく英霊だ。
己が討った――聖ゲオルギウスのように。
浮かんだのは、笑みのようで笑みではない、自嘲のような表情だった。]
だったら、いいけど。
――…あ、別に無理に聞き出そうって心算じゃないから
その、悩むぐらいなら、別 に…?
…いや、うん。嘘ついた。
教えてくれたらそれはもちろん嬉しいけど。
[悩んでいる時点で、何かあるのはもう充分に判った。
ただ、その言い澱みが何を示すかまでは――
流石に、理解し得なかったけれども。]
あれ。
…、言ってなかったっけ。
[キャスターが、出身を問う言葉に、ぽつと一人ごちる。
…己は、クリスティーナから、電話越しで聞いたが――
そうだ、セイバーのごたごたがあって、キャスターには、言って、なかった。
おおっと…。思わずちょっと頭を抱えこんだ。]
―南区・川津教会方面へ
[この英霊はバーサーカーであるのだろうか?…と、美貌に不釣り合いな隻腕と腕力が奇妙なアンバランスを保ち、より一層妖艶な美しさを醸し出していた。
言葉少なに帰ってくる返事に―…触られた!?
目を見張り女をの顔をのぞき込むが、表情は変わらず。]
そうか…辛かったのぅ。
[歩みを止めると、女の背中をポンポンとあやすように摩った。]
成る程、君も臣民と言う事か。
ならば悪いようには出来ぬな。
[そのアサシンの表情に、ソロモンも少しだけ口元を緩ませる]
あえて聞こう。
君が聖杯に望むであろう願いとは何だ。
[興味だった。
アサシンでありながらもアサシン然としない彼。
真名をアンネリーゼが既に聴いているとは露とも知らないが、彼という人物像を知りたいと感じていた。ソロモンの悪い癖でもあった]
・・・・・・ん?
[アンネリーゼが何かを言いよどんだのを感じ]
何か、知っているのかアンネリーゼ。
それとも。
我にまだ言っていない何かがあるとでも?
[アサシンに問うていながらも、少し怪しいアンネリーゼをじっと見つめ言及する]
……?
[首を傾げた。
なんだか女の中で急に自分の好感度が上がった気がした]
別に
[最終的には手は出されなかったのだから構わないと思っている。
どちらかといえば、好感度というよりも
同情されている意味合いのが強そうであったが、
とりあえずビンセントの異体の処遇が決まるまでは
隻腕は女に従った**]
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