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― 人狼館・ホール ―
長旅でお疲れでしょう。
まずは使用人たちに客室へ案内させましょう。客室は2階です。
ほら、お前達。早く案内してあげなさい。
ん? イザークがまた居なくなったか、まったくあのサボり魔め。
ああ、いやいやこちらの事です。お気になさらずに。
[...は使用人たちにドミニカとヒルダを客室へ案内するように指示を飛ばした後、ふとドミニカだけを呼び止めて、話しかける]
― 人狼館・ホール ―
ドミニカさんは民族学を研究していらっしゃるようですが、この島に伝わる伝承はご存知ですかな?
ワシも余生の暇潰しがてらに、この島に伝わる伝承をにわかに研究などをしておりましてね。
是非ともプロの目からワシの研究の意見をお聞かせ願いたい。
ああ、それとあなたと同じ民俗学の研究者でもある、島崎博士もこの島に来る予定となっているのですよ。
彼が館に着き次第、引き合わせましょう。
二人の民俗学者の議論など、見ることが出来れば私も非常に嬉しい。
―人狼館へ続く道―
――…はあ。
やっと追って来なくなったわね。
[しばらく歩いて後ろを振り向いても誰も付いて来ない。
その様子に、少女はようやく肩の力を抜いた]
1人になりたいのよ。
リーゼお嬢様、リーゼお嬢様って…鬱陶しい。
[ふわ、と。
ビーチから吹いて来るのだろう風に目を閉じる。
若草色のワンピースもそれに合わせて緩く靡いた。]
― 人狼館・ホール ―
[>>57のヒルダには少し苦い表情を見せながら、...は応じる]
タレコミとはまた……はっはっは、これは何とも……。
まあ確かにこの島にはちょっと変わった伝承が伝わっております。
ですが、民俗学的な研究になりはすれど、ゴシップ誌の、あ、いや失礼。
一般大衆向けの雑誌の記事になるかは、ちょっと保障はしかねますな。
ですがこの島自体はとても風光明媚で、ちょっとした遺跡なども存在します。むしろそちらを取材していただけると嬉しいですな。もしかしたら観光地としての道も大きく開かれるかもしれませんしな。
[...はそう言ってまた鷹揚な笑顔を作った]
―人狼館・ホール―
さて、そろそろワシは自室に戻るとしましょう。
ドミニカさんも落ち着かれましたら、一度ワシの部屋にきてくださると嬉しいですな。
ああ、もちろん無理強いはいたしませんよ。
プライベートな訪問ですからな、仕事のことを忘れるのもまた良いでしょう。
どうぞ存分にくつろいでください。
[...はそう言うと、ホールを後にした]
─ 物置(地下) ─
[...はそういうと置いてあるソファに腰をかける]
やれやれ騒がしくなりそうだな
[ここは『休憩室』の中でも一番のお気に入りだった
元々使わないものを押し込めておくだけの物置なので普段は主人はおろか使用人すらも近寄らないのだ
そのことに気付いた...はまだ使えるソファを『廃棄』してここを自分の部屋にしていた]
酒と食い物をもってこれりゃ言うことなしなんだけどな
[そう一人ごちるとテーブルにおいてあったトランプを手に取りシャッフルをするとカードを5枚引き順に開いていく
まずはスペードのK
次いでスペードのQ
そしてスペードのJ
さらにスペードの10
最後は・・・スペードの3(9)]
─ 物置(地下) ─
(なん・・だと?!)
[...はここに来ると決まって手慰みにイカサマ芸をやっていたのだが、今まで失敗したことはほとんど無かった]
くそう!ああもう!面白くねえ!面白くねえ!
[そう苛立たし気呟くと物置部屋を後にした]
― 回想 ―
[単位を落とすと思っていなかった...は、島崎教授の言葉に言葉を失う]
そんなハズない…はず…ですけど…。
[しかし、現実はギリギリで出席日数が足りないというものであった。]
おかしいなぁ…。
「現実は受け入れなさい。水瀬くん」
[教授の言葉はどこか嬉しそうだ。そこが引っかかるのだが]
「私も鬼ではないからね、窮地に陥った学生を放置しようとは思わないよ。」
[というわけで、“教授と一緒に”人狼島の日蝕とそれにまつわる伝説について調査する…はずだった。]
ああもう、割り込んじゃったよ・・・
削除は間に合わないし・・・
なんて言うか、ゴメンナサイ。
メモでも謝っとこう・・・
― 回想つづき ―
「水瀬くん、例の人狼島の件なんだがね…私は急に開催されるセミナーに行かなくてはならなくなった。
だから、君一人で行ってきてくれ。」
一人で?
「何か不都合でもあるかね?」
いや…別に…
「あ、そうそう、人狼島にある人狼館の主人は私の研究仲間でな。
久々に会えるのを楽しみにしていたんだが、残念だよ。
…宜しく伝えておいてくれ。」
はぁ…わかりました…
[民俗学に熱心とは言えないのに、一人で調査に行かなくてはいけないという事実に頭を抱える...であった。]
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