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しまった、キャスリーンと接触すればよかったか。
ソウマがなんとかしてくれr
[まるなげ]
ところでソウマ、
私には、お前が冷静にはまるで見えない。
熱血だお前。
― 自宅 ―
[それから暫く歩いて、自宅へと辿り着いた。
こちらに手を回されている可能性もあると警戒していたが、特にそのような事は無かった様だ。
――もっとも、手を出していないだけで監視されている可能性もあるが。]
……よし、これで大丈夫だ。
荷物を纏めておいて正解だったな。
[少し大きめの鞄を肩に掛けて、玄関から出てくる。
これだけあれば多少は外泊が続いたとしてもなんとかなるだろう。]
あとは寝床だな……。
今からチェックインできるホテルがありゃいいんだが。
[もしなければネットカフェやカプセルホテルも致し方ないだろう。]
/*
飴が必要ない速度なのは
絡む相手が相方に偏るからだな。
もうちょっと他とも話してみたいが、ソウマはどうなのだろう。バラバラに行動してみるのはアリ?
ナシも美味しいんだけど、カロリーは低いからなぁ。
もっと高カロリーな食べ物の方がエネルギーになりそう。
確かに、エンデバーの連中がまた来るとやっかいだね。
早めに移動しておこう。
立てる?
[立ち上がって、ハルナに手を差し伸べた。]
ん。
[差し出された手。
解析...メモリーより検出。]
行動に支障はない。
演算機能が著しくやぶへび。
マルチーズではステゴサウルスに勝てない。
[腕の辺りを軋ませながらも立ち上がる。
そのまま、ダンの手に手を重ね、握手をした。]
ああ、大丈夫だ。
今の所は何もないが、それもいつまでか解らねぇ。
早く移動しよう。
[イステを促すように街の方角へ歩き出す。]
一応、宿泊施設が密集してるのはあっちだな……。
もしくは駅前にいくつかって所だ。
といっても、心当たりって程じゃないが。
三つの可能性。「敵」か、「味方」か、「偶然」か。
[情報を整理する。ペットボトルは既に空いていた]
偶然と期待するのは弱気の類でしょうね。円城寺に笑われます。
味方。新たなる対抗手段の構築のため? 「終焉」が忘れ去られた時代、「終焉」の存在を周囲に信用させるのは困難かもしれません。私の体験的に考えても。
だから目的と手段を切り離した? 私が見たあれが余りに脆弱過ぎたのが気になりますが。
敵。ならばあれは対抗手段の研究として? 考えられなくもありません。もしそうであれば、「終焉」の眷属の仕業でしょうか? そんな存在が居るという事実は不安ですが、同時に「終焉」の復活はまだである、という推測も成り立ちますか。
[収束した三つに更に推測を重ねて拡散させる。収束と拡散、そして情報の追記。これらをくり返せば、真実にたどり着くだろうか。
しかしきっと、時間はそれほど残されていない。そういう予感がした]
― ホテル近くの公園 ―
[オキセンシェルナが歩み去って、それを追いかけることはせず、老人はホテルの近くにある公園でベンチに座っていた。空を見上げていた。
この街は明るすぎて、故郷ほど星は見えない。それがありがたくもあり、同時に残念でもあった]
やれやーれ、じゃ。面白いのう。ちょっと揺さぶっただけであの有様じゃ。
[思い返し、人の悪い笑みを浮かべる。とてもとても、嬉しそうな笑み]
兵士としても、人としても、まるでなっちゃおらん。
世界の終焉を止めるとか大それたことを言うにしては、あまりにも半人前じゃ。何を考えとるのかのう。
[自力で立ち上がって手を握るハルナに苦笑い。]
それじゃ、行こうか。
繁華街に行けば、適当なお店があるだろうし。
マルチーズ?ステゴサウルス?
ハルナは時々よくわからない事を言うね。
エネルギー不足?
[歩きながら尋ねた。]
― 街中 ―
解った、適当に入って聞いてみよう。
ビジネスホテルなら開いてるかも知れない。
[そう言って、記憶にある幾つかのビジネスホテルを目指して移動を開始した。
周囲の景色が賑やかになっていった頃、
突然イステがある一点へ向けて
視線を送っているのに気が付き声をかける。]
何か見つけたのか。
……もしかして、また監視か?
[ため息を一つ吐いてふと視線を流した時、彼らは現れた。そのうちの一人、人型の女性に見えるそれを見てキャスリーンの表情が変化する。それは驚きと愉悦の混じり合った顔]
懐かしいにおい――人ならぬにおい――決意のにおい――。
――戦いの、におい。
[そしてキャスリーンは微笑する]
私はアモン伯爵に縁ありし者。あなたは?
[そう、イステに問いかけた]
言語検索の際のエラー。
演算補助デバイス破損の影響。
ルーチンが狂っている。
適切な言語に辿り着けない。
[閑散としている廃工場から街を目指して。
ダンの後ろについてあるく。]
エネルギーは演算ごとに消費。
[蒼真の横を歩いていたイステの足が止まる。]
違う。
監視ではなく―――
[私と同じ存在《インターフェース》。
蒼真は声を聞いたろう。
質素な衣に似つかわしくない艶やかさで、そのおんなは微笑んだ。
対するイステは、変わらず愛想に欠けた表情で]
―――私はイステ。
いにしえに連なる、者。
その伯爵が名、私の記憶にある。
[近くの店で調達した酒瓶の栓を開ける。この近くで作られた地酒。コップにも注がず、そもそもそんなもの持ってもおらず、そのままラッパ飲みする]
くはぁっ。おお、美味いのう。この国は酒が美味くてとてもよろしい。
[強い酒精が、喉と頬を熱くする。時刻はもう夜で、冷たい夜風が肌に心地いい]
なーんも分からんしのう。あれも詳しいことは喋らんしのう。ワシはただの酔っぱらった爺じゃしのう。だからといって、そのままほっぽり出すのは少々気が引けるしのう。
いや、愉快愉快。
[酒をもう一口。それから、クツクツと笑う]
イステ……不穏な響きですね。
私の故郷、遙か彼方の古の時代。何かの禁書に似た名前を見たように……思えるのは、偶然かしら?
……いえ、きっと記憶違いでしょうね。失礼をしました。
そちらは、あなたの主かしら?
[彼女は礼を改めるように二人へ正対して、一礼した]
伯爵の次に華麗で、伯爵の次に聡明で、そして伯爵の次に美しい。地上最高の秘書にして伯爵の第一の従者――それがこの私、キャスリーン・ロンズデール。
機神《コンゴウ》をたくされ、「終焉」に仇なす事を命じられ、此方より彼方へと参りし者。
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>>620
>伯爵の次に華麗で、伯爵の次に聡明で、そして伯爵の次に美しい。地上最高の秘書にして伯爵の第一の従者――それがこの私、キャスリーン・ロンズデール。
この台詞が言いたかっただけだろうというツッコミは自動的に却下される。
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