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[リルに続いて海岸に下りる。
砂を嫌ってかリルが靴を脱ぐと、自分も靴を脱ぎ、ズボンのすそをわずかに捲る]
もっと暑い日に、よく泳ぎに来た。
確か去年はウィンドサーフィンにも挑戦したけど、僕はぜんぜん駄目だったなあ。
やっと帆をつかんで立てるところまではいったんだけど、風を受けて方向転換しようとするとすぐ海に落ちてしまってね。
普段は泳いだり、砂浜でビーチボールのバレーとかで遊んだり。
でも、本当はここの波の音を聞きながら本を読むのが一番好きだったな。友達と一緒に来るとそんな時間は殆ど作れなかったけどね。
[サーフィン、ビーチバレー、経験の無い遊戯の話に、ゆっくりと瞬きをする。
太陽が眩しくて、目を細めるような表情。気温が高い訳ではないのだが、日差しに帽子の保温性が邪魔に感じられて、飾りのついた帽子も脱いだ。]
本は家で、独りでも読めるから、な。
友人と一緒に来たならば、──そうなるだろう。
[波打ち際に次第に早足で進みながら、フィリップに手を伸ばした。]
入れるかな、海。
[手を引かれ]
えっと、少し足が濡れるくらいなら大丈夫、かな。
[足に寄せる波が当たり、引いていく。
波が引くときに、足元の砂が攫われて行く感覚が好きだ。
まるで、自分だけを残して空間も時間も流れていってしまうような。
そうやって、今の自分がいる場所が酷く不安定に感じるのが、どことなく切ない気持ちになる]
[指先が触れる。ひやりとした海水に足を踏み入れると、繋いだ手の温度を感じた。]
──…ッ
見た目と、違うか
海の温度は。
[波の満ち引きに合わせて、砂が動くと丸くなった水色の硝子や、小さな貝殻が光る。キラキラとした海水は、思いのほか冷たい。だから、手のひらの温度が心地良い。
繋いだ手に少しだけ力を入れて、もう少し海の深い方へ足を進めた。]
フィル。
[笑って、名前を呼ぶ。]
[夕日を背中に受けたリルが振り向き、名前を呼ぶ。
日がリルの白い素肌を、少しだけ紅く染めていた。
眩しくて、目を細める]
なんだい、リル。
[つないだ手に力が込められたので、返事をするように握り返す]
[握り返される感触。
振り返るとフィリップが目を細めていた。
その表情を見ていると、何処かくすぐったいような心地がして。]
なんでも、 ない。
[けれども、繋いだ手は離さない。
膝が浸かりそうな所まで来て、フィリップのズボンが水に浸っている事に気付いて止まる。今はまだ、泳げる季節ではないのだ。だから、海岸には人もまばらで。]
……夏に、
また来れたら。
一緒に。
その──フィルの友達も。
[気恥ずかしくなったのか、頬を染める。]
いや。
[リルを見つめたまま、否定的な言葉を口にする]
リルと二人きりで、またここに来たい。
・・・・・・なんて、駄目かな。
君が好きだから。
本を読む時間がなくなっても我慢は出来る。
でも、君といる時間を誰かに邪魔されるなんて耐えられない。
それだけさ。
[予想しない返答だったのか、くちびるを薄く開いたままの、少し不思議そうな表情で固まる。瞬きをしてから、嬉しそうなような、困ったような表情でフィリップの胸に飛び込んだ。]
私は、友達と居るフィルも知りたいのだ。
全部、知りたい。
全部が、欲しい。
嗚呼、でも、
[二人きりで居る時間も沢山欲しい。繋いだままの手をもう一度ぎゅっと握りしめる。]
すき だ ──フィル。
[ああ、そうか。気の利かない返事をしてしまったなと少しだけ後悔した。でも]
何も変わらないよ。
友達といる僕も、リルの前にいる僕も。
君の前で自分を変えたりもしないし、何も隠したりしない。
[それよりも、自分に残された時間を、リルに費やしたい。今までの蜃気楼のような自分の人生よりも、確かな明日を生きたい]
リル、愛している。
[胸に飛び込んだリルを抱きしめる。そして、リルの唇にそっと自分の唇を近づける]
……ン。
フィルが、何か隠してると
思っている、訳じゃない。
欲張り過ぎ、なのかも。
[限りられた時間の中で、ひとつを選ばなければならないのなら、リルも。フィリップを見上げる。リルも少し背伸びをして、くちびるを重ねる。]
フィルを、愛している。
──永遠に。
[永遠という言葉は、その言葉の意味とは裏腹に儚いものだと感じる。
これから先、どれくらいの時間が与えられているのかは判らない。
それでも、この手を離さないでいよう。
今の自分に出来る、精一杯の嘘偽り無い誓い。
小さな事だけど、それが今のフィリップにとって全てなのだから。
そして、今という時間を感じる為に。
リルのその細い体をぎゅっと抱きしめた*]
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